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手束毅てづかつよし

クーペの人気車種ランキング 今、おすすめの全12車種+αを徹底紹介

【2020年最新】 クーペの人気車種ランキング 今、おすすめの全12車種+αを徹底紹介
【2020年最新】 クーペの人気車種ランキング 今、おすすめの全12車種+αを徹底紹介

若者がみな憧れた、と言っても過言ではないほど、かつては人気を博していたクーペ。しかし、いまではSUVやミニバンなど、使い勝手の優れたモデルに若者たちの人気は移ってしまったようにみえます。しかし、いまも少なからずクーペはラインナップされ、支持され続けているのも事実です。そんな希少となったクーペをジャンル別に分けておすすめ車種を紹介していきましょう。

一世を風靡したクーペ。その魅力、減ってしまった理由とは

免許を取ったら格好いいクルマに乗りたいと思っていた自分にとって、格好いいクルマとはSUVでもミニバンでもなく2ドアクーペ一択。「時代が違う…」と言われるとそれまでですが、アラフィフを超えるクルマ好きにとっては共感できるのではないでしょうか。

昭和から平成、令和と時代が進む中で格好いいクルマの定義は変化し、ある人にとってはクロスオーバー、またある人にとってはイカつい顔を持つミニバンだったりと多様化していきました。ダイバーシティという言葉をよく耳にするようになったいま、クルマ選びにも多様化が求められているのはわかりますが、それにしてもクーペの存在感はポテンシャルに比べ低く見られ過ぎではないでしょうか。

少なくとも2000年代初頭まで格好いいクルマはクーペとイメージする人が多かったことを考えると、ここ20年でクーペ人気は地に落ちたことになります。
それは、なぜか?筆者はクルマを趣味として捉える人が減ったことが一番の要因だと考えます。

一世を風靡したクーペ。その魅力、減ってしまった理由とは1

クーペが衰退していった20年は、趣味の多様化も進んだ時代。気がつけば、クルマは趣味や憧れのものではなく移動ツールとしか見ない人が増えていきました。特にクーペは快適性については別としても、ユーティリティや使い勝手という面ではミニバンはもちろんセダンやコンパクトカーにも勝てません。クルマをツールとして考えれば、クーペの存在価値が低いのは確かです。

バブル経済で日本が沸いていた1980年代後半、2代目ソアラの人気が爆発しました。また同時期、2代目、3代目プレリュードも大きな人気を集めます。この2台以外にも数多くのクーペが登場しますが、どのクルマもセダンに比べ車高が低く“走りそう”なフォルムが与えられ、低い着座位置により“速そう”な疾走感を味わうことができました。

一世を風靡したクーペ。その魅力、減ってしまった理由とは2

この2点はクーペの大きな特徴なのですが、いまでは「車高が低くて狭そう」とか「着座位置が低くて乗りにくそう」とデメリットとして見られちゃいます。上述した2代目ソアラに乗っていたコラムニストにインタビューしたことがありますが、六本木で彼女と待ち合わせ、駐車場に停めるには時間がかかる渋谷のパルコにあえて行くのがデートの始まりだったそうです。駐車できるまで1時間以上かかったそうですが、ソアラの前席は乗員2人のための上質なパーソナル空間。好きな音楽を流しながら、駐車待ちでノロノロと走っているとき、歩道から車内を憧れの目で見られていることに優越感を得ていたそうです。

2人しか乗らない時でさえミニバンやSUVが持つ広大なスペースを欲してしまういま、クーペが受け入れられないのはしかたがないのかもしれません。

販売台数ランキングTOP50にクーペの姿なし…が、未来は明るい!?

販売台数ランキングTOP50にクーペの姿なし…が、未来は明るい!?

2020年4月から9月にかけての上半期販売台数ランキング(登録車のみ)を見てみると、1位ヤリス、2位ライズ、3位カローラとコンパクトカーやSUV、さらにミニバンが続いています。

50位の中には当然のように、クーペは一台も存在しません。だからといってクーペの未来が真っ暗というわけではないようです。

フェアレディZのプロトタイプや新型BRZが発表されたことで大いに話題となっただけでなく、 長年、出現しなかった3ドアホットハッチのGRヤリスもデビューしています。そもそも80〜90年代とは違い販売台数ランキングにクーペが登場することはないでしょうが、それでも未来は明るいと筆者は感じています。

カテゴリー別に見るクーペおすすめBEST4を紹介

カテゴリー別に見るクーペおすすめBEST4を紹介

クーペの定義はさまざまですが、一般的に「ドアが2枚」「スポーティであること」「流麗なスタイリングを備えている」これらの条件が備わっていることが重要だと言われています。

これらクーペとしての条件を満たしたクルマをピックアップする上で、今回は「コンパクトクーペ」「スポーツ&ハイパフォーマンスクーペ」「ラグジュアリークーペ」それぞれでお勧めの4車種をピックアップしました。

いまでは少なくなったとはいえ、それぞれのカテゴリーで買いの車種は少なからず存在します。そんな数多くのクーペから、いまおすすめのクルマを筆者の基準で挙げていきましょう。

いまや希少なコンパクトクーペBEST4

いまや希少なコンパクトクーペBEST4

大衆車をベースにしたクーペやスペシャリティクーペ、ホットハッチなど、90年代まではあたりまえのように存在したコンパクトクーペ。しかし、いつの間にかその存在は希少なセグメントとなってしまいました。ただ、わずかではありますが、いまだにコンパクトサイズのクーペは存在しています。

操りやすくキビキビとした走りを楽しめるコンパクトクーペならではの味わいを楽しめることを重視した4台をピックアップしました。いまは新車で手に入れることができる車種は少ないものの、いずれも魅力的なクーペばかりです。

1位「トヨタGRヤリス」令和に突如蘇ったホットハッチ

● 265〜456万円 ●全長3995mm、全幅1805mm、全高1455mm

1位「トヨタGRヤリス」令和に突如蘇ったホットハッチ1

「GAZOO RACING」直系ブランド“GR”の名がつくGRヤリスは、WRCのホモロゲーションを満たすために生まれたモデルです。
特異な経緯で登場したことで、国内では二度と登場しないと思われていた2ドア(3ドアハッチバック)のコンパクトスポーツが新たに出現することになりました。

1位「トヨタGRヤリス」令和に突如蘇ったホットハッチ2

グレードは直3インタークーラーターボ付き1.6Lエンジンを搭載する4WD仕様の「RZ」「RZハイパフォーマンス」、さらにFFで1.5L直3エンジンを積む「RS」と3タイプ。「RZ」がベーシックモデル的な存在で、プレミアムスポーツシートなどを装備する「RZハイパフォーマンス」「RS」は気軽に走りを楽しめるエントリーモデルとなっています。最高出力272psを発揮するエンジンを積んだラリーカーのベースモデルのため走行性能は抜群。

1位「トヨタGRヤリス」令和に突如蘇ったホットハッチ3

ただし、オーディオ機能とスマホ連携機能を備えたインパネ中央部のディスプレイを標準装備するなど快適性にもこだわられていることにも注目です。コロナ渦の影響により残念ながらラリージャパン2020が中止になったため、WRCで活躍するGRヤリスの勇姿を間近で見ることは叶いませんでした。しかし、ひと昔前に若者が熱中したホットハッチが蘇ったと、GRヤリスはアラフィフ、アラ還のおじさん心を鷲掴みにしたことは間違いありません。欲しいなら四の五の言わずに購入してほしい一台です。

2位「マツダロードスターRF」人馬一体の走りが味わえる世界的ブランド

● 343.97〜390.6万円 ●全長3915mm、全幅1735mm、全高1245mm

2位「マツダロードスターRF」人馬一体の走りが味わえる世界的ブランド1

国内外のクーペ&スポーツカー好きにクルマの楽しさを与え続けてきたロードスター。先代からリトラクタブルハードトップを装備したハードトップモデルが用意され、よりユーザーの幅が広がりました。開閉式の電動ルーフを備えるファストバックスタイルを採用したRFは、フルオープンのロードスターと変わらない開放感を有しているにもかかわらず、クローズボディだからこその快適性・静粛性を備えているのが大きな特徴。

2位「マツダロードスターRF」人馬一体の走りが味わえる世界的ブランド2

ロードスターとの違いは幌やフォルムだけでなく、パワートレインも電動ルーフ化による重量増を考慮してトルク重視の2Lエンジンを搭載しています。また、タイヤもロードスターより1インチ大きい17インチアルミホイールを装備。足回りも旋回性能より、落ち着きのある走りにこだわったセッティングが施されました。ロードスターが人馬一体をテーマとしたスポーツカーならば、RFはゆとりある走りを楽しむGTカーの要素が加わっています。

2位「マツダロードスターRF」人馬一体の走りが味わえる世界的ブランド3

小気味良い走りと加速が楽しめるロードスターか、力強いトルクを味わえるRFかは好みによって分かれるますが、個人的なイチオシは電動ハードトップの快適性が大きなメリットとなるRF。これは常にオープン状態での走りが辛くなった50代としての見方なのかもしれません…。

3位「トヨタ86」兄弟車であるBRZが新型を公開!

● 267.19〜348.7万円 ●全長4290mm、全幅1790mm、全高1320mm

3位「トヨタ86」兄弟車であるBRZが新型を公開!1

希少なコンパクトクーペとしていまだ存在感を発揮する86。2012年に登場後、細かい改良やマイナーチェンジ、特別仕様車の追加などが行われてきました。
特に足回りは、改良が施された結果、デビュー時と比べ大きく進化していることに注目です。

3位「トヨタ86」兄弟車であるBRZが新型を公開!2

パワーユニットはデビュー時からスバル製の2L水平対向4気筒のFA20型を縦置きで搭載。最高出力207ps、最大トルク21.6kgmを発揮し、6速MT、もしくは6速ATが組み合わされます。トランスミッションで注目したいのが約7割というMT比率の高さ。いまどきの国産車としては異例の比率です。

3位「トヨタ86」兄弟車であるBRZが新型を公開!3

86のトピックスとして注目を集めたのが3月に発表された「GT BLACK LIMITED」。AE86が最後に発売した特別仕様車「BLACK LIMITED」をモチーフにしたモデルで、86台を限定発売。クリスタルブラックシリカのボディカラーに、ブロンズ塗装を施した専用アルミホイールなどで“それっぽく”仕立てられているのが魅力です。

3位「トヨタ86」兄弟車であるBRZが新型を公開!4

ただ、それよりも大きなトピックスといえば兄弟車で一足先に生産終了となったBRZの新型モデルが公開されたこと。2.4Lとなるエンジンをはじめ、より走りに注力された次期型BRZのスペックを見ると、2021年に登場すると見られている新型86がどのような一台になるかが楽しみでたまりません。ただ、成熟された現行モデルをいまあえて買うのもけして間違いではないのは確か。だからこそのセレクトです。

4位「アバルト595」ピーキーなターボや突き上げる乗り心地がクセになる!?

● 300〜400万円 ●全長3660mm、全幅1625mm、全高1505mm

4位「アバルト595」ピーキーなターボや突き上げる乗り心地がクセになる!?1

5ナンバーサイズのコンパクトボディに1.4L直4ターボエンジンを搭載したアバルト595。ベースモデルに加えツーリズモ、コンペティオーネの3タイプをラインナップしています。11月にはブラックにゴールドのアクセントを配した専用ボディカラーが目を惹く限定車「アバルト595スコルピオーネオーロ」を発売。この限定車がとにかく格好いいんですよ。

4位「アバルト595」ピーキーなターボや突き上げる乗り心地がクセになる!?2

ちょっと話がそれましたが、各タイプのパワーユニットは共通。ただし、ベースモデルは最高出力145ps、ツーリズモが同165ps、コンペティオーネが180psとそれぞれのパワーが異なっています。また、コンペティオーネは、「SPORT」モードにすると最大トルクが23.5kgmから25.5kgmまで増強し、ベースモデルとともに3ペダルの5速MTも用意されるのが他のモデルとの違いです。

4位「アバルト595」ピーキーなターボや突き上げる乗り心地がクセになる!?3

595のターボエンジンがもたらす加速はかなり強烈で、その乗り味はクセになると評判。見た目が愛くるしいフィアット500をベースとしながらも凶暴な性格を備えているのが特徴。硬めの足回りや短いホイールベースのためけして乗り心地は良くなく快適性を期待することはできません。
逆を言えば、ピーキーなターボエンジンや弾ける加速、突き上げがキツイ乗り心地など、いまや希少となった味わいを楽しめるコンパクトクーペを望むならこれ一択です。

走り極まる、スポーツ&ハイパフォーマンスクーペBEST4

走り極まる、スポーツ&ハイパフォーマンスクーペBEST4

クーペ=スポーツカー、とイメージする自動車好きも少なくないはずです。ドアが2枚しかないクーペは4ドアに比べるとボディ剛性が向上し、スタイリングの自由度が増すメリットがあるため、スポーツ性を重視する車種がこぞって採用した車体形状だからです。

格好良さに加え、高い走行性能を備えたハイパフォーマンスクーペはいまだに高い人気を誇るセグメント。そのため、ひと昔前に比べると選択肢は少なくなりましたが、いまだにハイパフォーマンスクーペも国内外メーカーからラインナップされています。そんな走るクーペの中から、いま買えるハイパフォーマンスなお勧めの4車種を紹介しましょう。

1位「トヨタスープラ」速さはもちろん先進安全装備も高レベル

● 499.5〜731.3万円 ●全長4380mm、全幅1865mm、全高1290mm

1位「トヨタスープラ」速さはもちろん先進安全装備も高レベル1

近年、スポーツカー&クーペ好きにとって大きなトピックスといえば17年ぶりに復活したスープラではないでしょうか。新型スープラはBMW Z4と基本コンポーネントを共有し、先代のデザインをイメージするやや古典的なファストバックスタイルを採用して登場しました。

1位「トヨタスープラ」速さはもちろん先進安全装備も高レベル2

パワートレインは2種類3タイプ。先代同様、3L直6ターボに加え出力が異なる2種類の2L直4ターボが用意されています。グレードもそれぞれのエンジンとリンクする3タイプをラインナップしました。エンジンに組み合わされるトランスミッションは8速ATのみ。直6エンジンはデビュー後、1年経たない今年4月にタービンやエキゾーストマニホールドに手が加えられ、最高出力が340psから387psと大幅に向上しました。また、パワーアップに対応すべく、ボディ剛性の向上や足回りにも改良が加えられていることにも注目です。

1位「トヨタスープラ」速さはもちろん先進安全装備も高レベル3

プリクラッシュセーフティなどの先進安全装備が充実しているのはデビューから10年以上経ったGT-Rとの大きな違いでしょう。速さだけでない、いまどきのスポーツクーペとして求められるニーズを備えたスープラの存在感はこのクラスでは圧倒的ではないでしょうか。

2位「日産GT-R」速さに加えて近年は快適性まで追加された

● 1082.84〜2420万円 ●全長4710mm、全幅1895mm、全高1370mm

2位「日産GT-R」速さに加えて近年は快適性まで追加された1

2007年のデビュー後、すでに10年を超えるロングライフとなったGT-R。ただ、走行性能は、いまだライバルたちに引けをとっていません。デビュー時に480psだった3.8LV6エンジンが570ps(NISMOは600ps)となったようにGT-Rは年々、あらゆる部分に改良が加えられてきていますが、合わせて快適性も向上しています。

2位「日産GT-R」速さに加えて近年は快適性まで追加された2

サーキットで速いだけのクルマにはしない、と総括責任者である田村宏志氏の思いを反映した最新モデルは、デビュー時のひたすら硬かった足回りとは違い上質な乗り味を備えているのです。とはいえ尖ったモデルも健在で、「NISMO」は先に述べたようにエンジンの最高出力は600psを実現。新型のターボを採用したことでレスポンスが20%も向上しました。

2位「日産GT-R」速さに加えて近年は快適性まで追加された3

また、ルーフなどにカーボン素材を使用しベースモデル比10kg以上の軽量化を実現。世界最大級のカーボンセラミックブレーキを装着するなど、走りをとことんまで追求した性能を誇ります。とはいいつつも、そろそろ次期モデルの存在が気になるところ。現行モデル以上の走りと快適性、先進安全装備を備えた新型GT-Rを早くみたいのは筆者だけではないはずです。

3位「アルピーヌA110」新生モデルも伝説になりそうな走りの良さを備える

● 804.6〜899万円 ●全長4205mm、全幅1800mm、全高1250mm

3位「アルピーヌA110」新生モデルも伝説になりそうな走りの良さを備える1

フレンチスポーツの中でも、特に人気が高いアルピーヌA110を2017年にブランドごと復活させたのが新生A110。オリジナルのA110がRRを採用していたのに対して、新生A110はミッドシップを採用。駆動方式は異なるものの、オリジナル同様に高い運動性能を有しています。

3位「アルピーヌA110」新生モデルも伝説になりそうな走りの良さを備える2

運動性能に影響を与えているのはフルアルミプラットフォームの採用も大きいのではないでしょうか。1100kgと、このクラスでは軽量ボディに最高出力252psの1.8L直4ターボを搭載。2019年には最高出力を292psまで向上させたハイパフォーマンス「A110S」が追加されています。ターボ付きエンジンは、過給機の特性そのままの吹き上がりとスポーツカーらしいサウンドを奏でるのが特徴。
特に「A110S」は、高回転域での吹け上がりが高まりよりスポーツカーらしさを強調したモデルとなりました。

3位「アルピーヌA110」新生モデルも伝説になりそうな走りの良さを備える3

ただ、サーキットなど高速コースを走るには柔らかめの足回りをデメリットに感じる人がいるかもしれません。とはいえ、コーナリング時のシャープなハンドリングは、さすがミッドシップというべき性質を備えていることも記しておきましょう。大排気量を積むスポーツカーにはない、機敏なハンドリングを楽しみたいなら、このクルマがおすすめです。

4位「日産フェアレディZ」いまあえて現行モデルを選ぶ選択も◎

● 397.98〜651.97万円 ●全長4330mm、全幅1870mm、全高1315mm

4位「日産フェアレディZ」いまあえて現行モデルを選ぶ選択も◎1

2019年に誕生50周年を迎えたフェアレディZは、今年9月に次期モデルのプロトタイプを発表し大きな話題となりました。現行モデルが登場したのは2008年と、GT-Rに次ぐご長寿モデルとなりましたが、いまだに多くのファンをかかえるスポーツクーペであることは変わりません。

4位「日産フェアレディZ」いまあえて現行モデルを選ぶ選択も◎2

3.7LV6自然吸気エンジンは圧倒的なパワーこそ感じないもののスムーズな吹け上がりを6速MTとともに操る楽しさは格別。“いまどき”のスポーツクーペにはない古典的な楽しさを味わえるのです。

4位「日産フェアレディZ」いまあえて現行モデルを選ぶ選択も◎3

2021年に登場すると噂される次期フェアレディZはV6ツインターボエンジンが搭載されることが発表されています。当然、ライバルとなるスープラに勝るスペックと走行性能を備えてデビューするのは間違いないでしょう。

4位「日産フェアレディZ」いまあえて現行モデルを選ぶ選択も◎4

そんな新型に期待するのはもちろんですが、大排気量のNAエンジンを硬めの足回りで制御するアナログ的なフィールを楽しめる現行フェアレディZの楽しさも捨てがたい…と思うファンも少なくないはず。アナログにはアナログの良さがある、そんなアナタにはフェアレディZがお勧めです。

贅沢な気分を味わえるラグジュアリークーペBEST4

贅沢な気分を味わえるラグジュアリークーペBEST4

クーペと醍醐味といえば、実用性より趣味性を重視したクルマであるとも言えるでしょう。後ろのドアがないために利便性は損なわれますが、前席2名のためのラグジュアリー空間が広がるのです。贅沢なパーソナル空間を有したクルマとしてクーペを捉えると、おすすめは下記4台となりました。国内外のメーカーがしのぎを削るこのクラスでいま買いのクルマを紹介しましょう。

1位「レクサスLC500」唯一無二の国産パーソナルクーペ

● 1350〜1500万円 ●全長4770mm、全幅1920mm、全高1345mm

1位「レクサスLC500」唯一無二の国産パーソナルクーペ1

レクサス・LC500は国産車で随一の高級パーソナルクーペ。他にない圧倒的な存在感を誇る一台です。存在感のみならず、美しいプロポーションと上質な素材で仕立てたインテリアは、いままでに存在した国産クーペとは一線をかく特別感が備わっています。

1位「レクサスLC500」唯一無二の国産パーソナルクーペ2

パワーユニットは2種類を用意。5LV8と3.5LV6+モーターのハイブリッドはいずれもパワーはもちろん、高級クーペに相応しいエンジンサウンドを奏でることも特徴と言えるでしょう。

1位「レクサスLC500」唯一無二の国産パーソナルクーペ3

LC500はデビューから細かい改良が加えられ、高級クーペならではのしなやかさやハンドリングに磨きがかかりました。V8エンジンもスタートから100km/hに至る加速感が大きく改善したといいます。また、2020年6月にはコンバーチブルが追加。オープンエアを味わうことができるパーソナルクーペの登場で、LC500はさらに魅力を増しています。ワイドでグラマナスなボディのコンバーチブルは乗り手を選ぶかもしれませんが、乗りこなせる大人になりたいと憧れる存在とも言えます。

2位「ホンダNSX」初代の呪縛から逃れられないハイブリッドスポーツ

● 2420万円 ●全長4490mm、全幅1940mm、全高1215mm

「ホンダNSX」初代の呪縛から逃れられないハイブリッドスポーツ1

初代の生産終了から約10年経った2016年に登場した現行NSX。初代同様V6エンジンをミッドシップに積むものの、3個のモーターを組み合わせるハイブリッドを採用しました。また「SH(スーパーハンドリング)AWD」と名付けられた4WDシステムが組み合わされるのも大きな特徴です。パワーユニットトータルの出力はV6エンジンが507ps、モーターが48ps+37ps×2の640ps。

「ホンダNSX」初代の呪縛から逃れられないハイブリッドスポーツ2

スタートは基本的にモーターで発進するなど、ハイブリッド車の特性を活かし静かで乗り心地が良い見た目とのギャップを感じるもの。ただ、一度アクセルを踏み込むと回旋性能にこだわったSH AWDの恩恵を受けた前輪左右トルク配分により、けして小さくないボディが驚くほど高速でコーナーを駆け抜けます。

「ホンダNSX」初代の呪縛から逃れられないハイブリッドスポーツ3

誰もが簡単に高レベルの運動性能を引き出せるNSXなのですが、それ故に初代のユーザーからの支持は大きくないのも事実。初代と根本的なコンセプトが違うのだからしかたないとも思うのですが、初代ファンが納得するような新世代のスーパースポーツカーとはこれ!という回答を見せつけるべきだったのかもしれません。

3位「ジャガーFタイプ」大幅改良でさらに魅力が向上

● 865〜1590万円 ●全長4475mm、全幅1925mm、全高1315mm

3位「ジャガーFタイプ」大幅改良でさらに魅力が向上1

1960年代から70年代にかけてスポーツカーシーンで人々から憧れを受けた“Eタイプ”を連想するネーミングが特徴のジャガーFタイプ。Eタイプ同様の2シーターを採用し2013年にデビューしました。Fタイプは2020年に大幅改良が加えられ、フロントマスクを中心に外観やインテリアにかなりの手が加えられています。

3位「ジャガーFタイプ」大幅改良でさらに魅力が向上2

パワーユニットは多彩で、最高出力575psを発揮する5LV8スーパーチャージャーをはじめ、3LV6スーパーチャージャー、2L直4ターボをラインナップ。
どのエンジンも充分すぎるパワーを備えていますが、圧倒的な走行性能を期待するにはやはり5LV8エンジンが最適です。V8エンジン独自のエンジンサウンドとともに圧倒的な加速を醸し出すからです。

3位「ジャガーFタイプ」大幅改良でさらに魅力が向上3

Fタイプはコンバーチブルもラインナップするなど、ピュアスポーツを欲するユーザーから、爽快な風を受けながらグランドツーリングを楽しむユーザーまで多彩なニーズに応じられるポテンシャルを備えています。大きな改良を得たFタイプは、いま注目したいラグジュアリークーペの一台です。

4位「レクサスRC」大排気量NAエンジン搭載の古典的クーペ

● 567.9〜1430万円 ●全長4700mm、全幅1840mm、全高1395mm

4位「レクサスRC」大排気量NAエンジン搭載の古典的クーペ1

ISをベースに、スポーティなクーペフォルムを身にまとったレクサス・RC。2Lターボエンジンをはじめとする計4タイプのパワーユニットを用意しているのが特徴です。

4位「レクサスRC」大排気量NAエンジン搭載の古典的クーペ2

ハイパフォーマンスモデルのRC Fに搭載されるのは最高出力481psを発揮する5LV8エンジン。いまでは希少となった大排気量の自然吸気エンジンはターボエンジンとは違う楽しさを有しているのが特徴だ。鋭い加速と高回転域まで吹き上がるエンジン特性は、とにかく心地よいもの。ライバル車であるBMW M4やメルセデス・ベンツCクラスクーペにはない、大排気量エンジンを積んでいるRCの大きなメリットといえるでしょう。

4位「レクサスRC」大排気量NAエンジン搭載の古典的クーペ3

また、ニーズや予算に応じてパワーユニットを選択できるのもユーザーにとってうれしいポイント。燃費にこだわれば、スポーツ色こそ薄れるますが、2.5Lエンジン+モーターのハイブリッド仕様を選択することもできるのです。パワーユニットをはじめ、すでに古さを感じる部分も多いRCですが、その多様性が買うべき理由になるクーペとも言えます。

いまが買い時!?中古で選ぶクーペBEST5

アラフィフの筆者にとって、いままでに挙げたテーマより一番わくわくしたのがこのジャンル。あれもいいな、これもいい、と数多くの車種が頭に浮かんだものの、ふと思ったのは「このクルマって現実的に買うことができるのか、維持できるのだろうか…」との疑問。

1980〜90年代に登場したクーペは大いに魅力を感じるものの、程度がいい中古車が手に入るかはわからないどころか、そもそもタマが少なく価格が高騰しているクーペも多いのです。

そこで現実的に手に入れることができるうえ、維持にもお金がかからなそうな車種にこだわり、5車種をピックアップしました。

1位「日産・スカイラインクーペ(CV36型)」現代のスカイラインらしさを備えた一台

● 2007〜2016年 ●全長4655mm、全幅1820mm、全高1390mm

1位「日産・スカイラインクーペ(CV36型)」現代のスカイラインらしさを備えた一台

12代目スカイラインセダンに遅れること約1年経った2007年に登場したスカイラインクーペ。セダンをベースにホイールベースを短縮し2ドア化…はされてないもののクーペの特徴ともいえる美しさを備えてデビューしました。

しかし、クーペらしさを重視したスタイルのため後席の居住性はイマイチ。クーペとはいえど、このサイズになるともう少しどうにかならなかったものか、との声も少なくありませんでした。

スカイラインといえば国産車でも有数の濃いファンを抱えていることでおなじみのブランド。コアなファンは「直6や丸目テールランプじゃないスカイラインはスカイラインではない」と公言しますが、このクルマも例にもれずそんなファンには見向きもされず販売的には成功しませんでした。

ただ、3.7LV6エンジンがもたらすパワーやハンドリングのよさは、スカイラインらしさを備えているのも事実。またインテリアの質感は高級クーペそのもの。大人が似合うクーペとして、高水準な走りと質感を備えているクルマです。比較的購入しやすい中古相場を維持しているスカイラインクーペは、大人のクーペが欲しい人にとっては買い中の買いなのではないでしょうか。

2位「マツダ・ロードスター(3代目)」狭間世代と呼ばれる不遇なモデル

● 2005〜2015年 ●全長3995mm、全幅1720mm、全高1245mm

2位「マツダ・ロードスター(3代目)」狭間世代と呼ばれる不遇なモデル

ロードスターファンからの人気がイマイチの3代目ロードスター。しかし、その不人気ぶり、また低評価なことは不当なものだと筆者は感じています。コンパクトなボディが売りだった初代、2代目からは40mmずつ長く幅広くなったボディや、RX-8の基本骨格や足回りを活用したことがマニア心をくすぐらない大きな要因なのでしょう。

しかし、いまの基準で見ると3代目のボディサイズも充分コンパクト。逆にグローブボックスまで廃止した現行ロードスターと比べるとユーティリティは高く使い勝手が良いのです。また、2L直4エンジンも広い範囲にわたって最大トルクを発生する特性のためパワーに不足は感じず、走りの楽しさとゆとりを体感できます。

旋回性能や“キビキビ感”を味わうなら現行モデルのほうが上かもしれませんが、クルマ自体の出来はけして劣らってはいません。ロードスターファンはもちろん、走りを重視するクーペ好きならいまが買いの一台であるのは確かでしょう。中でも2006年に追加された、ロードスターRHTがイチオシ。中古車のタマ自体少ないが、いまなら150万程度で購入できるコスパ抜群のクーペなのです。

3位「ホンダ・CR-Z」CR-Xのイメージが強すぎて不人気に…

● 2010〜2017年 ●全長4080mm、全幅1740mm、全高1395mm

「ホンダ・CR-Z」CR-Xのイメージが強すぎて不人気に…

CR-Zはプリウスの登場以来、「低燃費車」とのイメージがつきまとっていたハイブリッド車に、操る楽しさを加えたハイブリッドスポーツカーとして2010年に登場。ネーミングや2+2のパッケージングなどでCR-Xを連想する自動車ファンは少なくありませんでした。

たしかに低くて、短く、ワイドなフォルムはCR-Xというか、スポーツカーらしさを存分に備えていましたが、走行性能は見た目ほどインパクトがなかったため自動車ファンやホンダマニアからの人気を得ることが叶いませんでした…。

ただスポーツカーとしてではなく、スタイリッシュなエクステリアの(いまや死語となった)スペシャリティカーとして捉えると魅力的な一台です。ハイブリッド車として希少な6速MTを用意していたり、アナログ式のタコメーター内にデジタルのスピードメーターを配しているなどマニア心が擽られる箇所が随所にあるのもポイントでしょう。

また、2人乗りと思えば、ラゲッジも充分な容量を備えているなど、実用的にも使えるクーペです。残念ながらモーターがもたらす鋭い加速やパワーは期待するほど感じることができないですが、クルマ自体の出来はけして悪くありません。いま手に入れても、後悔することはないでしょう。

4位「スバルR1」室内スペースを重視しないパーソナル軽クーペ

● 2005〜2010年 ●全長3285mm、全幅1475mm、全高1510mm

4位「スバルR1」室内スペースを重視しないパーソナル軽クーペ

N-BOXやスペーシアなど売れ筋はスーパーハイトワゴンとなった軽自動車。ただ、軽自動車規格の誕生以来、クーペやスポーツカーも数多く登場しています。
2005年にデビューしたスバルR1もそんな一台。室内スペースを極限まで広げることに注力するのではなく、コンパクトな軽自動車のサイズを活かした取り回しの良さや、前席2人の乗員のための贅沢な空間にこだわりました。

いまほどではないものの、デビュー当時はワゴンRなどの背高ワゴンが販売比率の約半分を占めていた軽自動車において、プレミアムやパーソナル性を強調したR1は異質な存在だったに違いありません。

個人的に印象に残っているのがR1のインテリア。ごちゃごちゃと装備を備えて高級感を追求しているのではなく、上質な素材感やカラーリングで上品に仕立ていて、とにかくセンスが良かったことはいまでもよく覚えています。上級モデルに装備されていたレザー&アルカンターラのシートは見栄えはもちろん、掛け心地も抜群でした。658cc直4エンジンのスムーズなフィールと合わせ、運転中は軽自動車であることを忘れてしまうほどです。いまでは絶対に出現しないプレミアムスモールを選ぶのなら、大きなチャンスです!

5位「レクサスSC(トヨタ・ソアラ)」乗り手を選ぶ?ラグジュアリークーペ

● 2001〜2010年 ●全長4535mm、全幅1825mm、全高1355mm(レクサスSC)

5位「レクサスSC(トヨタ・ソアラ)」乗り手を選ぶ?ラグジュアリークーペ

初代、2代目が社会的にムーブメントを巻き起こしたソアラ。2001年に登場した4代目は電動格納ルーフを持つ4シーターというボディスタイルでデビューし大きな話題と戸惑いを生みました。さらに自動車ファンを驚かせたのは2005年からソアラがレクサスブランドに移行し、レクサスSCとして再デビューしたこと。最終的に2010年まで生産されるご長寿モデルとなりました。

ただ、ソアラからSCに名前が変わっただけでなく、中身は大きく変わっていました。特に足回りや乗り心地は、高級ブランドに相応しい味付けにチェンジ。ソアラ時代、ランフラットタイヤ装着車は一部で安っぽい乗り心地とまで酷評された足回りは、不評だったドタバタ感を解消し上品な乗り味へと進化していたことが印象的です。

しかし、改良ではどうにもならない箇所があったのも事実。バリアブルルーフシステムは収納時のスペース効率が良くなく、ラゲッジ空間が浅くなるなど旧態化した箇所も見受けられました。とはいえ、エレガントさを備えたクーペとしていまでも充分に通じる気品を感じるクルマです。中古相場も平均150万円弱と比較的手に入れやすいSCはいまが手に入れる最高のタイミングなのかもしれません。

クーペが見直される時代が来る

クーペが見直される時代が来る

何度もしつこいかもしれませんが、ポテンシャル以上に低く見られているのがクーペ。しかし、今回紹介した車種以外にも魅力的なクーペは存在します。時代とあっていないと言われればそれまでですが、若い頃、クーペに熱狂した筆者は、もう少しクーペが持つ価値が見直される時代がくることを信じてやみません。

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*調査方法:インターネット調査 調査期間:2021年2月12日~15日 調査概要:カーリース10社を対象にしたイメージ調査 調査対象:男女、全国、18~69 歳、運転免許保有、(1)(2)週1回以上運転するファイナンシャルプランナー176s、(3)カーディーラー勤務者297s 調査実施:株式会社ショッパーズアイ 比較対象企業:「カーリース」Google 検索9社(2021年1月29日10 時時点) 広告、まとめサイトなどを除く

※記事の内容は2020年12月時点の情報で制作しています。

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