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萩原文博はぎはらふみひろ

【2023年版】安全性の高い軽自動車ランキング!車の専門家が徹底解説

【2023年版】安全性の高い軽自動車ランキング!車の専門家が徹底解説
【2023年版】安全性の高い軽自動車ランキング!車の専門家が徹底解説

現在、日本国内の新車市場は、販売台数の約4割が軽自動車となっています。軽自動車というと、ボディサイズやエンジンの排気量に制限があり、車両本体価格や税金などのランニングコストが安い反面、安全性は低いと思われがちです。しかし最近の軽自動車は幅広い年齢層のユーザーに対応して安全装備が充実し安全性も向上しています。モータージャーナリストの萩原文博さんに、軽自動車でも十分な安全性を確保したモデルを紹介してもらいました。

  • エアバッグ、横滑り防止装置、そして自動ブレーキに代表される先進運転支援装備などは軽自動車にも採用されている
  • 自動車の安全性能を評価する第三者機関NASVAが実施しているJNCAPで、軽自動車を含めた各車種の実際の安全性能を知ることができる
  • JNCAPでの最新評価が高い軽自動車は日産ルークス/ルークスハイウェイスター、三菱eKスペース/クロススペースなど

日進月歩で進化する安全装備は軽自動車にも採用されている

シートベルトから安全ボディ、エアバッグへ、衝突時の安全装備の進化そしてコネクテッドも設定

シートベルトから安全ボディ、エアバッグへ、衝突時の安全装備の進化そしてコネクテッドも設定

最新のクルマにはさまざまな安全装備が標準で装着されています。例えば、走行中に着用が義務付 けられており、装着していないと違反となるシートベルト。ほとんどのクルマが採用している3点式シートベルトは1959年にボルボが初めて採用しました。

その後1990年代になると、安全装備は一気に標準装備化が進みます。まずは万が一衝突した場合に風船が膨らみドライバーを守るエアバッグ。最初は運転席のみでしたが、その後助手席用が登場。そして後席もカバーするカーテンエアバッグなどさまざまなエアバッグが導入されています。1993年には道路運送車両の保安基準が改正 され、1994年4月以降に発売される新型車には前面衝突試験が義務付 けられたことを受けて、自動車メーカー各社が衝突安全ボディを採用しました。

ABS、横滑り防止装置など走りの安全を担う装置も登場

また、滑りやすい路面などでタイヤのロックを防ぎハンドル操作を可能とするABS、さらに、1990年代後半に入ると、ABSとトラクションコントロール機能を統合制御する横滑り防止装置が登場。各社VSC、ESPなど呼び名は異なりますが、雨天時のスピンなどを防止するという走りの安全性を担う点では同じです。

軽自動車の多くに先進安全装備が普及、運転支援システムも広がりつつある

軽自動車の多くに先進安全装備が普及、運転支援システムも広がりつつある

このような安全装備は価格の高い普通車や小型車だけでなく、軽自動車の多くにも普及しています。特にこの10年で急速に普及した自動ブレーキ(被害軽減ブレーキ)に代表される先進安全装備は日産やダイハツが積極的に導入し他社も追いかけたことで、コンパクトカーなどよりも、軽自動車のほうが早かったくらいです。

さらに最新の軽自動車では、最新鋭の運転支援システムを搭載することで、ユーザーをフォローしてくれます。例えば日産・三菱では高速道路でのアクセル・ブレーキそしてハンドル操作もアシストしてくれるプロパイロット(三菱はマイパイロット)を搭載。センサーによって2台前のクルマの動きを検知して素早い対応をしてくれます。

ホンダは運転支援機能がパッケージ化したHonda SENSINGを搭載。軽自動車でいち早く高速道路での追従走行が可能なアダプティブクルーズコントロールを採用しました。スズキ(OEM先のマツダ)は車種によってセンサーの種類が異なりますが、最も新しいのが単眼カメラとレーダーを使用したデュアルセンサーブレーキサポートです。

そしてダイハツ(OEM先のトヨタ、スバル)は2つのカメラを使用するステレオカメラを採用したスマートアシストを採用し、一部のグレードにオプションでアダプティブクルーズコントロール機能が設定されています。実は競争の激しい軽自動車は先進安全装備に関してコンパクトカーよりも早いタイミングで普及しました。多くの人が使用する軽自動車だからこそ、充実した安全装備が採用されているのです。

軽自動車の多くに先進安全装備が普及、運転支援システムも広がりつつある2

さらに最近では、通信機を含む車載通信モジュールやスマートフォンを介して、クルマとセンターまたは社会とつながる「コネクテッドサービス」も開始されています。日産は「Nissan Connect」、スズキは「スズキコネクト」、そしてダイハツは「ダイハツコネクト」と呼ばれるサービスが当てはまります。サービスの内容はメーカーによって異なる部分はありますが、ヘルプネットと呼ばれる緊急通報は共通です。万が一、エアバッグが展開するような事故にあっても、自動通報が作動してオペレーターがすぐに緊急車両の出動を要請、また緊急事態が発生したときに、SOSボタンを押すとオペレーターに つながるという機能です。さらにスマートフォンによるエアコン操作やドアロック、ハザードランプ消灯などのリモート操作も行えます。クルマが社会やセンターとつながることで、24時間365日安心、快適・便利な機能を提供してくれます。

車の安全性能を判断する基準

安全装備をチェックする第三者機関「NASVA」とは

安全装備をチェックする第三者機関「NASVA」とは

独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)のHP

出典:独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)

先進の運転支援システムをはじめ、各自動車メーカーは安全装備を日進月歩で進化させています。そのさまざまな安全装備をチェックする第三者機関があります。その機関というのが、日本では、独立行政法人自動車事故対策機構で通称NASVA(ナスバ)と呼ばれている機関です。NASVAは自動車事故対策の専門機関で、各ドライバーが新車購入時や車検などの際に納めている自賠責保険や共済といった国の運用益事業によって実施されています。NASVAがより安全な車・チャイルドシート普及のための自動車アセスメント事業として、一般に販売されている自動車に対して安全の評価を行っています。

NASVAが行っている自動車アセスメント(JNCAP)と呼ばれる試験は、衝突時の安全性能について、乗員保護性能、歩行者保護性能およびシートベルトの着用警報装置などそれぞれの評価を行う「衝突安全性能評価」、2014年度から実施された、衝突被害軽減ブレーキをはじめとした最新鋭の運転支援システムの評価を行う「予防安全性能評価」、そして、2020年度以降から追加された「事故自動緊急通報装置評価」の3項目を行っています。この3項目のテストでそれぞれ点がつけられて安全性の高さを評価されています。それでは、その評価項目である、「衝突安全性能評価」、「予防安全性能評価」、「事故自動緊急通報装置評価」について紹介しましょう。

安全の基準(自動車アセスメント)には3つの評価項目がある

安全の基準(自動車アセスメント)には3つの評価項目がある

NASVAのホームページでは車種ごとの試験結果を見ることができる

出典:独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)

●衝突安全性能評価
衝突安全性能評価はその名前のとおり、衝突時の安全性能について評価するテストです。項目は乗員保護性能、歩行者保護性能 および、シートベルトの着用警報装置などがあり、それぞれの評価を行います。2018年度以降、この衝突安全性能評価で100点満点中82点以上を獲得すると「ファイブスター賞」(★★★★★)が授与され、衝突安全性能に優れた車と認定されるようになりました。

現在は衝突安全性能(100点満点)に加えて、後述する予防安全性能(91点満点)、事故自動緊急通報装置(8点満点)のそれぞれの評価の得点を全て合計したときの満点は199点となり、自動車安全性能2022の最高評価(★★★★★)の獲得には、予防安全性能及び衝突安全性能が最高評価(Aランク)を取得しており、かつ、 事故自動緊急通報装置を備えていることが必要となっています。

安全の基準(自動車アセスメント)には3つの評価項目がある2

JNCAPの衝突試験風景。NASVAのホームページより転載

●予防安全性能評価
安全な車の指標となるのが「サポカー」です。サポカーに標準装備されている衝突被害軽減ブレーキをはじめとした先進の運転支援システムの評価を行うのが、予防安全性能評価です。予防安全性能評価のテストで、最高評価となった車はASV+++(エーエスブイトリプルプラス)と認定されます。これまでは、衝突時の安全性を評価した「ファイブスター賞」と、事故を未然に防ぐ・軽減する装置を評価した「ASV+++」の両方を獲得した車が本当の意味で安全な車といえました。

しかし、2022年度から、進化する車の安全装備に合わせて新しい項目が追加されました。それが次に紹介する事故自動緊急通報装置です。

安全の基準(自動車アセスメント)には3つの評価項目がある3

JNCAPの予防安全評価風景。NASVAのホームページより転載

●事故自動緊急通報装置
事故自動緊急通報装置とは、エアバッグが展開するような大きな事故が発生した際、自動的にコールセンターへ通報するシステムのことです。例えば、トヨタのT-Connect ではヘルプネットなどが該当します。この機能は事故発生の位置情報を迅速に通報することにより、救助・救急機関が事故を早期に覚知することができ、さらには事故の負傷者の治療をいち早く開始することが可能となることから、救命率の向上や傷害の重傷化の防止に資する装置として期待されています。テストは、試験車両に事故自動緊急通報装置が装備されているかどうかを確認し、自動的に通報される事故時の情報に、車内乗員の傷害予測のための情報を含んで送信する装置のほうが高い得点が与えられます。

この事故自動緊急通報装置には基本型と先進型の2種類があります。先進型というのは、保安基準に適合する事故自動緊急通報装置のうち、当該車両の乗員の傷害予測のための情報を送信する装置のこと。そして基本型というのは「先進型」以外の保安基準に適合する事故自動緊急通報装置のことです。また基本型、先進型それぞれに基準非対応があり、それは保安基準非対応であるが、継続生産車への基準適用までのあいだは評価対象となる機能をもつ装置となっています。評価点は先進型(基準非対応含む)が8点、基本型(基準非対応含む)が2点となっています。車の予防安全、衝突安全に加えて、事故が発生した場合、いち早く救護まで手配できる車が現時点での最も安全な車といえるでしょう。

安全性の高い軽自動車ランキング トップ10

ここでは、現在新車が販売されているクルマの中から安全性の高い軽自動車のトップ10を紹介しましょう。今回のテーマである安全性は、JNCAPの衝突安全性能、予防安全性能、そして事故自動緊急通報装置の3項目での総合評価が高いクルマを中心に、事故自動緊急通報装置を装着しているかどうか、そして運転支援機能の充実度というポイントを重視して筆者がランキングを決めました。

第1位 日産「ルークス /ルークスハイウェイスター」

第1位 日産「ルークス /ルークスハイウェイスター」

現在、軽自動車の主力モデルとなっているのがスーパーハイトワゴンと呼ばれるモデルで、使い方に合わせてアレンジ可能な広い室内空間とリアに採用した利便性の高いスライドドアが特徴です。その中で、2020年2月に登場した「ルークス/ルークスハイウェイスター」はJNCAPの総合評価176.54点を獲得しています。ボディサイズに制約のある軽自動車のルークス/ルークスハイウェイスターは衝突安全性能でも86.54点でAランクを獲得。さらに、事故自動緊急通報装置と予防安全性能は満点でファイブスター賞となっていて、試験を行った軽自動車の中で最も安全な軽自動車となっています。

第2位 三菱「eKスペース/クロススペース」

第2位 三菱「eKスペース/クロススペース」

安全性の高い軽自動車で第2位となったのが、三菱「eKスペース/クロススペース」です。第1 位の日産「ルークス/ルークスハイウェイスター」の姉妹車ということもあり、第 2位となりました。予防安全は82点中82点の100%、衝突安全も100点中86.54点の86%と高得点を獲得しています。ルークス/ルークスハイウェイスターとの差は、eKスペース/クロススペースには事故自動緊急通報装置が装備されておらず、この結果eKスペース/クロススペースはファイブスター賞を獲得できませんでした。後発の「eKクロスEV」には「MITSUBISHI CONNECT」が搭載されていますので、次の一部改良などで搭載されれば、ルークス/ルークスハイウェイスターと並んで最も安全な軽自動車と いえるでしょう。

第3位 日産「サクラ」

第3位 日産「サクラ」

安全性の高い軽自動車で第3位としたのは、軽BEVの日産「サクラ」です。2022年5月に登場したばかりなので、JNCAPの評価はありませんが、ベースとなっているのは現行型の「デイズ/デイズハイウェイスター」なので、高い評価となるのは容易に想像できます。高速道路の単一車線での運転支援技術「プロパイロット」の採用に加え、駐車時にステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジ、パーキングブレーキのすべてを自動で制御する「プロパイロット パーキング」を軽自動車において初搭載しています。街なかから高速道路、さらには駐車場に至るまで、先進技術が運転をサポートしてくれます。

第4位 三菱「eKクロスEV」

第4位 三菱「eKクロスEV」

日産「サクラ」の姉妹車である三菱「eKクロスEV」が第4位です。三菱eKクロスEV は2022年5月に登場したばかりなので、サクラ同様にJNCAPの評価はまだありません。しかし内外装を除いた基本的な部分に関しては同じなので、高い安全性が確保されていることは確実です。また、運転支援技術の高速道路同一車線運転支援機能「マイパイロット」や「マイパイロットパーキング」の採用、そしてSOSコールをはじめ空調・充電などをアプリでリモート操作できる「MITSUBISHI CONNECT」など先進機能を搭載しています。またサクラには搭載されていませんが、eKクロスEVには雪道や悪路で高い安定感を実現するグリップコントロールが採用されて います。

第5位 日産「デイズ/デイズハイウェイスター」

第5位 日産「デイズ/デイズハイウェイスター」

2019年3月に登場した現行型の「デイズ/デイズハイウェイスター」は、JNCAPの総合評価175.72点を獲得し、安全な軽自動車第5位となりました。デイズ/デイズハイウェイスターはクルマの骨格に当たるプラットフォームをはじめ、エンジンなどがすべて刷新されています。また先進の運転支援システムでは、高速道路などで追従走行などが行えるプロパイロットを採用するなど軽自動車の中でもトップレベルの安全性を誇っています。衝突安全性能は88.60点、予防安全性能でも79.12点でともにAランク。さらに、事故自動緊急通報装置は満点を獲得し、ファイブスター賞に輝いていることから第5位としました。

第6位  三菱「eKワゴン/eKクロス」

第6位  三菱「eKワゴン/eKクロス」

日産「デイズ/デイズハイウェイスター」の兄弟車として、2019年3月に登場した三菱「eKワゴン/eKクロス」はJNCAP総合評価167.72点を獲得し、安全な軽自動車第6位となりました。予防安全は82点中79.12点で96%のAランク、衝突安全でも100点中88.60点で88%のAランクとなっています。デイズ/デイズハイウェイスターとの差は、こちらには事故自動緊急通報装置が設定されていないので、8点が加算されませんでした。デイズ/デイズハイウェイスター同様、プラットフォームをはじめ、エンジンなどがすべて刷新されています。また先進の運転支援システムでは、高速道路などで追従走行などが行えるマイパイロットを採用するなど軽自動車の中でもトップレベルの安全性を誇っています。

 

第7位 ホンダ「N-WGN/N-WGNカスタム」

第7位 ホンダ「N-W N/N-WGNカスタム」

現在のJNCAP総合評価とは項目が異なりますが、2019年度の試験で、100点満点中88.7点を獲得したホンダ「N-WGN/N-WGNカスタム」が第7位です。衝突安全性能評価で最高のファイブスター賞、そして予防安全性能評価ではASV+++を受賞しており、高い実力を備えています。2019年7月に登場したN-WGNは、全車に先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準装備しています。衝突軽減ブレーキ(CMBS)といった基本の8つの機能に加えて、後方誤発進抑制機能やオートハイビームを追加。さらに衝突軽減ブレーキは軽乗用車初となる横断自転車や街灯がない夜間の歩行者を検知し、毎日の運転で昼夜問わず事故回避に貢献してくれます。さらに、2022年9月のマイナーチェンジで、Honda SENSINGの新機能となる「急アクセル抑制機能」を採用。この機能は万が一、アクセルペダルとブレーキペダルを踏み間違えた際に加速を抑制し、警告音とディスプレー表示でドライバーに注意喚起することで、毎日の運転をさらに安心にサポートしてくれます。

第8位 ダイハツ「タフト」

第8位 ダイハツ「タフト」

軽クロスオーバーSUVのダイハツ「タフト」が、安全性の高い軽自動車で第8位となりました。予防安全で82点中78.50点の95%、衝突安全で100点中83.18点の83%となっています。事故自動緊急通報装置が装備されていないため、8点は加点されませんでしたが、161.68点(2020年度)となっています。2019年に登場したタフトは、ダイハツが進めている新世代のクルマづくりである「DNGA」を採用した第3弾モデルです。軽クロスオーバーSUVのタフトは、ぬかるんだ道や凹凸の多い路面でタイヤが空転したときなどは、空転した車輪に制動力をかけることで、空転を抑制しつつ、もう片輪に駆動力を伝えることで、タイヤのグリップ状態をキープし、発進・加速をサポートするグリップサポート制御を採用しています。安全装備ではステレオカメラを一新した新世代のスマートアシストを搭載。衝突回避支援ブレーキのタイプ速度引き上げをはじめ、夜間の歩行者検知機能、路側逸脱警報、ふらつき警報機能、標識認識種類増加などの5つの新機能を追加し、全17種類の運転支援システムを搭載しています。

第9位 スズキ「ハスラー」/ マツダ「フレアクロスオーバー」

第9位 スズキ「ハスラー」/ マツダ「フレアクロスオーバー」

2020年1月に登場したクロスオーバーSUVのスズキ「ハスラー」/マツダ「フレアクロスオーバー」が安全性の高い軽自動車で第9位です。予防安全で82点中69.52点の84%、衝突安全で100点中77.41点の77%となっています。事故自動緊急通報装置が装備されていないのはライバル、ダイハツ「タフト」と同じ。しかし総合評価は146.93点(2020年度)と、タフトには差をつけられています。現行型のハスラーは、現在の軽自動車の売れ筋モデルであるスーパーハイトワゴンのスズキ「スペーシア」をベースとして開発されたクロスオーバーSUVです。軽量で高剛性の新世代プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用し、その上ボディのスポット溶接部に「構造用接着剤」を採用し、部品間のわずかな隙間を埋めることで接合を強化し高い走行性能と乗り心地を実現しています。安全装備でも、夜間の歩行者も検知するステレオカメラ方式の衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」をはじめ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ヘッドランプのハイビーム /ロービームを自動で切り替えるハイビームアシストを搭載。さらに、車線逸脱抑制機能の採用や、全車速での追従機能を備えたアダプティブクルーズコントロールを設定しています。

 

第10位 スズキ「アルト」/マツダ「キャロル」

第10位 スズキ「アルト」/マツダ「キャロル」

安全性の高い軽自動車で第10位となったのはJNCAP総合評価で148.57点を獲得したスズキ「アルト」/マツダ「キャロル」です。予防安全で91点中70.6点の77%、衝突安全で100点中77.98点の77%となっています。ただし、事故自動緊急通報装置が装備されていないため、8点は加点されませんでした。スズキ「アルト」/マツダ「キャロル」は軽自動車のベーシックモデルで、最も価格の安いグレードは100万円を切っています。売れ筋のグレードで諸費用を含めた乗り出し価格で150万円を切るという価格設定も魅力です。そんなベーシックモデルでも、先進の運転支援システムは充実しており、ユーザーの中心となる高齢者ドライバーをサポートしています。このアルトやキャロルのような低価格なモデルが運転支援システムを充実させることで、国産車の安全性を底上げしているといえるでしょう。

 

 

安全な軽自動車の選び方

安全技術の進化はめざましくできるだけ新しいモデルを選びたい

安全技術の進化はめざましくできるだけ新しいモデルを選びたい

テレビのニュースなどで毎日のように流れる交通事故のニュース。その多くは運転支援機能が装着されていない古いクルマのペダルの踏み間違いなどによるヒューマンエラーが原因です。衝突回避支援ブレーキ機能などをはじめとした運転支援機能は日進月歩で進化しており、新しいモデルほど充実しています。「充実した運転支援機能はドライバーをダメにする」という声もありますが、実際はそうではありません。人は多かれ少なかれミスをします。そのミスを未然に防いだり、リカバリーしたりしてくれるのが運転支援システムなのです。現在ではほとんどのクルマに装着されている横滑り防止装置。これもドライバーがわからないうちに車両を制御してスピンなどを未然に防いでくれているのです。誰でも加齢によって感覚は衰えます。最新の運転支援機能が装着された新車であれば、不注意による事故の心配は大きく減るでしょう。

ドアロックを解除するキーによって速度の抑制機能が働くオプション装備が登場

ドアロックを解除するキーによって速度の抑制機能が働くオプション装備が登場

高齢者の操作ミスによる事故の発生は依然として多く発生しています。この操作ミスをフォローしてくれる運転支援システムを採用した新型車であれば事故数は改善できるはずです。しかし高齢者にとって新車を購入するのは金銭的な負担が大きく現実的な解決になりません。そこで、最近ではトヨタやダイハツ、ホンダが使用するキーによってペダル操作による急発進を抑制する機能をオプション設定するようになりました。これは1台のクルマを共有するときに、ドアロックを解除するキーによってペダル操作による急発進を抑制してくれるというものです。これならば運転支援システムが充実した新車を家族共有用として購入することができます。

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最新の軽自動車の安全性能はコンパクトカーに引けをとらない

最新の軽自動車の安全性能はコンパクトカーに引けをとらない

ボディの小ささや価格の安さから軽自動車の安全性能に不安を覚える方もいるかと思いますが、現在、新車で販売されている軽自動車には一部の例外を除いて自動ブレーキに代表される先進運転支援装置が採用されています。走行中の追突事故や衝突事故の被害軽減はもちろん、駐車場などでのアクセル踏み間違いなどにも有効な先進運転支援装備は、特に高齢者の方には心強い味方です。それ以外にもエアバッグや強化ボディ、横滑り防止装置などこれまでに採用されてきたさまざまな安全装備のおかげで、JNCAPなどの公的な試験でも軽自動車の安全性能の高さは実証されているのです。

よくある質問

Q1:安全装備は軽自動車にも採用されていますか?

A:シートベルトに始まって、強化ボディやエアバッグ、ABS、横滑り防止装置、そして自動ブレーキに代表される先進運転支援装備など、これまで自動車の安全装備は進化を続けてきました。現在の軽自動車にもこれらの安全装備は採用されています。

Q2:軽自動車の安全性能を判断する基準はありますか?

A:先進の運転支援システムをはじめ、さまざまな安全装備をチェックする第三者機関が独立行政法人自動車事故対策機構で通称NASVA(ナスバ)と呼ばれています。NASVAが行っている自動車アセスメント(JNCAP)と呼ばれる試験は、3項目のテストでそれぞれ点が つけられて安全性の高さを評価しています。

Q3:安全性の高い軽自動車は具体的にどれでしょう?

A:JNCAPの総合評価が高いクルマを中心に考えると、日産「ルークス/ルークスハイウェイスター」、三菱「eKスペース/クロススペース」、日産「サクラ」がそれに当たります。

※この記事は2023年1月時点の情報で制作しています

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