高齢者のブレーキの踏み間違いによる事故が減らない中にありながら、一向に進まない高齢者の免許返納。その理由に、車社会の日本では代替手段にとぼしく、家族に送迎を頼むのにも限界があることなどが挙げられます。
そこで政府が用意したのが、少しでも安全、安心に車に乗ってもらうためのサポカー補助金です。しかし、この制度には利用期限があります。サポカー補助金はいつまで利用できるのか、制度の詳しい内容をご紹介します。
なお、サポカー補助金を利用して車を買うよりもお得に安全性能付きの車に乗れる方法があるのをご存じでしょうか?補助金は申請後に指定の口座に振り込まれるため、頭金を用意したりローンを組んだりする点はマイカー購入と変わりません。しかしこの方法なら、安全性能付きの新車を月々10,000円台から手に入れることができます。
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- サポカー補助金は2021年度まで延長!
- 最大10万円が補助金として支給される
- 補助金をもらうより費用の負担が少ない方法がある
サポカー補助金とは?いつまで利用できるの?
「サポカー補助金」は、高齢者が安全性能の高い車を少しでも安く買えることを目的として始まった制度です。2020年度に購入された車が対象の制度でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、申請対象となる期間が延長されました。
また、新車でも中古車購入でも利用でき、補助される金額は20,000〜10万円。安全性能の高い車ほど多くの補助金が支給されるしくみになっています。
まずは、サポカー補助金の制度ついて、購入期間や対象者、安全性能の3つのポイントに分けて詳しく見ていきましょう。
1. 対象となる購入期間
サポカー補助金は2020年3月9日より開始されました。ただ、対象となるかどうかは、車が登録された日が基準となります。また、新車と中古車、ペダル踏み間違い急発進抑制装置が後付けの車かどうかによって対象となる日が異なります。
〈対象期間〉
新車 :2019年12月23日以降に登録された車
中古車:2020年3月9日以降に登録された車
後付け:2020年3月9日以降に登録された車
なお、制度の終了については、補助金の交付申請額が予算を超えたタイミングで終了となるため、現時点では明確な期日は公表されていません。
2. 対象者
サポカー補助金は2020年度中に満65歳以上となる方を対象として始まりましたが、新型コロナウイルスの影響で申請期間が2021年度まで延長されたことにより、対象となる年齢がわかりにくくなっています。改定前と改定後では、以下のように変更となっています。
改定前:2020年度中に満65歳以上となる方(2021年4月1日に65歳の誕生日を迎える方も対象)
改定後:2021年度中に満65歳以上となる方(2022年4月1日に65歳の誕生日を迎える方も対象)
※2020年度:2020年4月1日~2021年3月31日
※2021年度:2021年4月1日~2022年3月31日
3. 対象となる安全性能
補助金の対象となる安全性能は「対歩行者衝突被害軽減ブレーキ」と「ペダル踏み間違い急発進抑制装置」の2種類です。それぞれの安全性能には、次のような特徴があります。
対歩行者衝突被害軽減ブレーキ
対歩行者衝突被害軽減ブレーキには、歩行者との衝突を未然に防ぐために、危険を察知すると警告やブレーキの補助操作を行うことで衝突の回避や被害軽減をサポートする役割があります。
ペダル踏み間違い急発進抑制装置
ペダル踏み間違い急発進抑制装置には、障害物などを検知するソナーによって、ペダルを踏み間違えた際に警報を鳴らしたり、ブレーキやエンジンを制御したりして、急発進しないようにする役割があります。
補助金額は、車の種類と搭載している安全性能によって、以下のように変わります。
〈補助金の金額〉
車の種類 | 対歩行者衝突被害軽減ブレーキ ペダル踏み間違い 急発進抑制装置 両方を搭載 | 対歩行者衝突被害軽減ブレーキのみ 搭載 |
---|---|---|
普通車 | 10万円 | 60,000円 |
軽自動車 | 70,000円 | 30,000円 |
中古車 (普通車・軽自動車) | 40,000円 | 20,000円 |
さらに、「ペダル踏み間違い急発進抑制装置」を後付けした場合も補助金の対象となります。しかし後付けの場合は、ペダル踏み間違い急発進抑制装置に障害物検知機能がついているかどうかによって補助金額が異なります。
性能 | 金額 |
---|---|
障害物検知機能付き | 40,000円 |
なし | 20,000円 |
安全性能が高くなるほど補助金額も上がりますが、その分購入時の費用がかかるのも事実です。トヨタの「踏み間違い加速抑制システム」を後付けした場合では、車両代金や初期費用に加えて35,000〜51,000円(税抜)かかります。そのため、車種によって金額は変わるものの、補助される40,000円では足りない可能性もあります。
そもそも、補助金を使っても自己負担が増えてしまう場合、新車を購入するという選択肢から見直したほうがいいのかもしれません。安全性能付きの新車に月々10,000円台から乗れて、サポカー補助金も使える方法であれば、購入するよりもお得に安全、安心なカーライフを送ることができます。詳しくはこちらのバナーをクリックしてみましょう。
サポカー補助金が対象のメーカーやグレードは?
サポカー補助金を使って車を購入したいと思っても、欲しい車が対象車でない場合は利用することができません。主要メーカーはほとんど対象となっていますが、現時点での国産・外国産の対象メーカーは以下のとおりです。
〈サポカー補助金の対象メーカー〉
国産メーカー | 外国車メーカー |
スズキ株式会社 | アウディ・ジャパン株式会社 |
株式会社SUBARU | ビー・エム・ダブリュー株式会社 |
ダイハツ工業株式会社 | FCAジャパン株式会社 |
トヨタ自動車株式会社 | ゼネラルモーターズ・ジャパン株式会社 |
トヨタ自動車株式会社(レクサス) | ジャガー・ランドローバー・ジャパン株式会社 |
トヨタ自動車株式会社(ダイハツOEM) | メルセデス・ベンツ日本株式会社 |
日産自動車株式会社 | Groupe PSA Japan株式会社 |
本田技研工業株式会社 | ポルシェジャパン株式会社 |
マツダ株式会社 | フォルクスワーゲングループジャパン株式会社 |
三菱自動車工業株式会社 | ボルボ・カー・ジャパン株式会社 |
ニコル・レーシング・ジャパン合同会社 | |
Tesla Motors Japan 合同会社 | |
ルノー・ジャポン株式会社 |
※新車も中古車も同じメーカーが対象となります
詳しい対象車やグレードは国土交通省のサイトから確認することができます。なお、車種によっては標準装備となっていることもありますが、価格の安いベースグレードなどはメーカーオプションで安全装備を追加搭載するケースもあります。そのため、追加搭載のための費用がどれくらいかかるのかも確認しておくのがおすすめです。
サポカー補助金の申請方法
サポカー補助金の申請は、登録から1ヵ月以内に郵送で行います。ただし、新型コロナウイルス感染症の影響や書類の不備などが理由であれば、登録から1ヵ月以上経過していても申請が可能です。それでは、必要書類や申請方法について詳しく見ていきましょう。
必要書類
サポカー補助金の申請に必要な書類は以下の5つです。
また、申請は車1台に対して行うので、複数台購入した場合は台数分の書類が必要となります。
〈申請の必要書類〉
- 交付申請書兼実績報告書
- 本人確認書類
- 申請車両の確認書類
- 購入を確認する書類
- 補助金の振込先を確認する書類
申請方法
すべての書類を用意し、「一般社団法人 次世代自動車振興センター」のサポカー補助金受付窓口まで、郵送で申請を行います。なお、郵便または信書便以外は受け付けていない点に注意が必要です。
申請内容の確認が終わるまでは1〜2ヵ月ほどかかり、交付が確定すると「交付決定通知書兼補助金の額の確定通知書」が届きます。通知書の発送と併せて交付手続きが開始され、通知書に記載された金額が指定の金融機関に振り込まれます。
サポカー補助金で買うならこの車がおすすめ!
参照:スズキ株式会社
サポカー補助金を利用する際の車選びの基準のひとつとなるのが、サポカーの種類です。まず、搭載される安全性能によって「サポカー」「サポカーS」の2つに分かれていて、さらにサポカーSには「サポカーSワイド」「サポカーSベーシック+」「サポカーSベーシック」の3種類があります。
サポカーSは、ベーシック、ベーシック+、ワイドの順で安全性能のレベルが上がるため、必要な安全性能によって選ぶといいでしょう。
では、実際に高齢者の方におすすめのサポカーはどのような車種になるのでしょうか?人気の理由と補助金額から、特におすすめの3車種をご紹介します。
なお、ローンの返済額については、頭金やボーナス払いなし、ディーラーの一般的な金利8%、最大契約期間の10年で計算しています。
日産「ルークス」
2020年3月より発売が開始されたルークスは、広々とした室内空間と高い安全性能が特徴の「サポカーSワイド」対象車です。万が一の事故に備えた7つのエアバッグシステムや、衝撃を回避する際の車の横滑りを軽減してくれる「ビークルダイナミクスコントロール」などが搭載されています。
また、エントリーモデルのSグレードの価格は141万5,700 円(税込)で、諸費用もあわせるとおよそ150万円となるため、ローンを使用した場合は、月々約18,000 円の返済額となります。なお、サポカー補助金の対象車の場合、補助金は30,000円もしくは70,000円がキャッシュバックされます。
ダイハツ「タント」
軽スーパーハイトワゴンの先駆けでもあるタントは、乗り降りしやすい大開口のミラクルオープンドアが特徴。さらに、回転する助手席や車椅子のまま乗り降りできるスロープなど、お年寄りでも使いやすい仕様になっています。
なお、サポカーSワイド対象のLグレードの2WD車は、134万2,000円(税込)となっており、諸費用もあわせるとおよそ152万円となるため、月々のローンの返済額は約18,500円となります。サポカー補助金の対象車の場合、補助金は30,000円もしくは70,000円がキャッシュバックされます(同じLグレードのスマートアシスト非装着車はサポカー対象外となります)。
マツダ「MAZDA2」
マツダは、安全な姿勢で運転するためには床にペダルが近い「オルガン式」が望ましいことを論理的かつ幾何学的に発表しており、MAZDA2にもそのペダルを取り入れています。かかとを床につけた状態でペダルを押し込むため、踏み替えのしやすさがポイントです。なお、マツダでは、すべての車種・グレードにサポカーSワイドに該当する安全性能を搭載しています。
また、MAZDA2の15Sグレードは157万3,000円(税込)となっており、諸費用もあわせるとおよそ180万円となるため、月々のローンの返済額は約21,232円となります。サポカー補助金は、60,000円もしくは10万円がキャッシュバックされます。
定額カルモくんなら、サポカー補助金が終わっても安く新車に乗れる
カーリースの定額カルモくんが2020年10月に車を運転している全国の70歳以上の男女を対象に行った独自調査によると、乗っている車に安全性能がついていない方が53.5%、安全性能付きの新車が欲しくても金銭的な事情で買えない方が43.8%という調査結果が出ています。
そのような方のために始まったサポカー補助金ですが、安全性能付きの新車は車両価格自体が高額な上、補助金は安全性能に応じた金額が購入後にキャッシュバックされるため、購入時にかかる費用や毎月のローン返済額は変わりません。そのため、安全性能付きの新車に乗りたくても購入できない高齢者が少なくないようです。
しかし、「おトクにマイカー 定額カルモくん」なら、頭金なしで月々10,000円台から新車に乗ることができます。月額料金には税金や自賠責保険料も含まれており、消耗品の交換などのメンテナンスにかかる費用も定額化できるので、車の維持や車検にかかる費用の負担軽減にもつながります。
さらに、キャンペーンとサポカー補助金とを併用すれば、もっと安く安全性能付きの新車に乗れる可能性があります。
新車に乗り換えるなら、サポカー補助金を利用しよう
安心して高齢者の方がカーライフを送れるように、サポカー補助金は上手に活用したいもの。しかし、手続きが面倒だったり内容がわかりにくかったりすることもあるでしょう。そんなときは、専任のスタッフがしっかりサポートしてくれる定額カルモくんがおすすめです。初期費用がない上にサポカー補助金も使えるので、お得に安全性能付きの新車ライフを楽しめるでしょう。
よくある質問
Q1:サポカー補助金はいつまで使えるの?
A:サポカー補助金は、補助金の交付申請額が予算を超えたタイミングで終了となるため、現時点で明確な期日は公表されていません。なお、サポカー補助金の対象となる期間は、新車で2019年12月23日以降に登録された車、中古車では2020年3月9日以降に登録された車、後付けの場合は2020年3月9日以降に登録された車となります。
Q2:サポカー補助金の対象年齢は?
A:サポカー補助金の対象年齢は、2021年度中に満65歳以上となる方です。なお、2022年4月1日に65歳の誕生日を迎える方も対象となります。もともとは2020年度中に満65歳以上となる方が対象でしたが、新型コロナウイルスの影響で申請期間が2021年度まで延長されたことにより、対象となる年齢も変更になりました。
Q3:軽自動車と普通車で補助金の金額は変わる?
A:サポカー補助金の補助金額は、新車、軽自動車、中古車でそれぞれ異なります。なお、中古車の場合は普通車でも軽自動車でも同じ額となります。また、車の種類のほかに、搭載する安全性能によっても補助金額が変わります。
※記事の内容は2021年1月時点の情報で制作しています。