新車よりも、安く購入できるのが中古車の魅力です。しかし、安全性が心配で購入を迷ってしまうこともあるのではないでしょうか?また、安全性をチェックするポイントや、購入手続きがわからないために、中古車を敬遠してしまう方もいるかもしれません。そこで、安心して乗れる中古車の探し方や選び方、購入するまでの流れについてご紹介します。
- 中古車購入時は費用や車の状態、販売店の対応など複数の視点からチェックする
- 中古車は3月・4月・9月が安く購入できる可能性が高まる
- 負担を抑えて安全な中古車に乗るなら定額カルモくんの中古車リースがおすすめ
中古車を購入するときのチェックポイント
中古車は、新車に比べて安く購入できるとはいえ、安全性の低い中古車には乗りたくないというのが大前提のはずです。では、どうすれば安全安心に乗れる中古車を購入できるのでしょうか。ここでは、中古を購入時のチェックポイントについて解説します。
自分に合う中古車の種類が明確になっているか
中古車は大きく分けて4つの種類に分類されています。それぞれ特徴が異なるため、自分に合った中古車の種類はどれなのか、事前に確認しておきましょう。
・登録(届出)済未使用車
走行距離100km以下で、メーカーの新車保証が十分に残っている。初度登録(届出)済でありながら、未使用である車。新車同様の良い状態の中古車が欲しい方は、このタイプの車を探してみるといいでしょう。
・修復歴車
公取協(自動車公正取引協議会)により定められた車の部分を修復または交換している車や、オークション市場が独自に規定している部分を修復されている車。ほかの中古車と比べて、購入するのを敬遠する傾向が多いため、安く中古車を買いたい方におすすめです。
・並行輸入車
正規の輸入代理店を通さずに、販売店が独自に海外から直接仕入れて販売している車。さらに、輸入してから日本で登録した新車同様の車と、海外で登録してから日本に輸入された車に分けられる。日本には導入されていなかった車種やグレードの車や、手に入れにくい古い車が欲しいといった、こだわりのある方におすすめです。
・認定中古車
国産車正規ディーラーや中古車専門販売店が、品質を高めるために独自に整備基準を作って認定した車。輸入車正規ディーラーなどの中古車が代表的。整備内容は業者によってそれぞれ異なるものの、50~100項目の点検があり、保証がつくなど、かなり徹底して充実している。そのため、価格は高めになるものの、安心できる品質の中古車に乗りたい方におすすめです。
予算は諸費用も含めた金額になっているか
中古車を購入する際は、車両価格のほかにも各種税金や手数料など、さまざまな費用が発生します。これを念頭に置き、諸費用も予算に含めた上で、購入しようとしている中古車が予算内に収まっているかどうか、慎重に確認するようにしましょう。
信頼できる店舗を選べているか
より安心して中古車を購入するためには、信頼できる購入先を選ぶことが必要不可欠です。信頼できる中古車販売店には次のような特徴があるので、購入前に確認しておきましょう。
まず、メンテナンスや車検なども行なっていて、販売店に展示してある車両は常にエンジンをかけられる状態で置いてあるか、チェックしましょう。また、自社保証を提供しているか、購入後のアフターフォローが充実しているか、そしてローンの金利が相場以下(5〜7%)であるかどうかも確認しましょう。
さらに、販売店の接客対応もチェックすべきポイントです。質問に対して親身になって答えてくれるか、細かな傷などネガティブなことも正直に伝えてくれるかなど、やり取りをする中で確認しておくと、その後のトラブル回避にもつながります。
現車確認は漏れなくできているか
中古車を購入する際には、必ず現車(実際の車両)の状態をチェックするようにしましょう。車の年式と走行距離以外にも、車体に傷や凹みがないか、タイヤの減り具合はどうかなど、確認しておくと安心です。また、内装も目視するだけでなく、操作してみて欠陥がないか確認する必要があります。試乗してみて、ハンドルのブレ、アクセルやブレーキの利き具合、エアコンの状態なども確認しましょう。
現車確認時にチェックしておきたいポイントは以下のとおりです。
- 車体にキズや凹みはないか
- タイヤやゴム製パーツの劣化具合はどうか
- シートにシミや汚れはないか
- 車内に気になるにおいが残っていないか
- エンジンはスムーズに始動するか
- パワーウィンドウなど電装系パーツは正常に動くか
- エアコンの効き具合は正常か
購入前に記録簿を確認する
車の点検や修理などの履歴が記録されているものを「記録簿」といいます。車の前のオーナーが、どの程度の頻度で整備をしていたか、エンジンオイルなどを交換した時期はいつかといったことを知ることができるため、中古車の安全性を確認する上で重要な書類です。
しかし、中古車の中には、前のオーナーが紛失したり、誤って捨ててしまったりしたために記録簿がないものもあります。記録簿がなくても安全な車はありますが、より確実に安全な中古車を購入したい場合は、記録簿がある中古車を選ぶのがおすすめです。
中古車を購入するメリットとデメリットは?
中古車の購入を検討する前に、まずは中古車のメリットとデメリットについて、確認しておきましょう。
〈中古車購入のメリットとデメリット〉
中古車を購入するメリット | 中古車を購入するデメリット |
・購入費用が安くて済む ・新車と同じ予算でよりグレードの高い車が購入できる ・新車に比べて納車が早い | ・新車よりもコンディションが劣る ・新車よりも性能が劣ることが多い ・好きな色やオプションを選べない ・新車に比べて保証期間が短い |
中古車を購入するメリットは、新車を購入するよりも出費が安くて済む、同じ費用で新車よりもグレードの高い車種が購入できる、また新車に比べて納車までの期間が早いという点が挙げられます。
一方、中古車を購入するデメリットとしては、新車を購入するよりも中古車はコンディション(状態)が劣ることは否めません。また、最新の車種ではないため、年数が経っていて性能が劣るということもありえます。
さらに、中古車は市場に出回っている(売りに出された)ものしか購入することはできませんから、好きなカラーやオプションが選べないこともあります。そして、新車に比べて保証期間が短いので、購入する前によく確認してください。
中古車購入の流れは?
中古車を購入するためには、事前に準備や用意しておくべき必要書類があります。スムーズで損のないように中古車を買うために、中古車を購入するまでの流れを事前に理解しておきましょう。
(1)用途に合う車種を選ぶ
まず、車を購入するには、自分が車をどのような用途で使用するのかを考えましょう。通勤や仕事で必要なのか、日常的な買い物などで使用するのか、あるいは家族一緒の遠出にも乗るのか、などです。
そして、購入する際は、そうした用途に合うのはどのような車種なのかを見極める必要があります。これは中古車や新車に限りません。普段からどのような車の種類があるのか、車を持ったらどう使いたいかを考えておきましょう。
例えば、軽自動車やコンパクトカーであれば、一人暮らしで通勤用や普段の買い物用に車を使いたい場合に、小型で小回りも利くのでとても重宝します。税金面で優遇されているので費用も抑えられます。また、大家族なら、セカンドカーとして購入しても便利でしょう。
ミニバンは、室内が広く(最大で8人乗り)、家族で出かけのるに最適です。運転しやすい設計なので、遠出にも向いています。
ステーションワゴンは、収納力に優れているので、大きな荷物を積んだり、たくさん人を乗せたかったりする場合に適しています。
SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)は、悪路や雪道でも快適に走れるので、アウトドアやスポーツ、レジャーを楽しみたい場合におすすめです。スタイリッシュなデザインが多いため、外観にこだわることもできます。
セダンやスポーツカーはいわゆる「高級車」ですが、走行性能や静粛性能、ボディ剛性に優れています。アップダウンが多い道や高速道路を頻繁に走る場合は、検討してみるといいでしょう。
(2)販売店で試乗してみる
自分の用途に合った車を選んだら、中古車を販売している店舗に行って、試乗しましょう。中古車を購入する際は、試乗は必須です。基本的な操作や機能に不具合がないか、乗り心地や異音・異臭がないかなど、厳重に確認しておく必要があります。
なお、中古車を販売しているのはディーラーもしくは中古車販売店ですが、それぞれ特徴が異なります。自分に合う購入先はどちらか、以下を参考に判断してみてください。
・ディーラー
特定のメーカーと特約店契約を交わしており、下取り(買取り)をした車を中心に販売しているのがディーラーです。サービスや品質が高く、十分な整備点検がなされていて、購入後の保証も充実しているのがメリットです。デメリットは、中古車販売店に比べて価格が高いことと、乗りたい車種を探すのに複数の店舗をまわらなければならない場合があることです。安全安心な中古車に乗りたい方や、メーカーは決まっているものの車種が決まっていない方などにおすすめです。
・中古車販売店
複数のメーカーの中古車をそろえているのが、中古車販売店です。メリットは、ディーラーよりも価格が安く、ひとつの店舗で多くの車を比較できたり、各メーカーの車について中立的なアドバイスがもらえたりするところです。デメリットは、保証や返品、アフターフォローなどの点で、サービスの質が店舗によって異なるところです。しかし、複数のメーカーの車を見比べて、より価格の低い車を探したい方にはおすすめです。
(3)見積りをとる
中古車の購入では、必ず見積りをとりましょう。費用は車両本体価格のほか、おもに税金などの法定費用と、販売店が取る手数料に分けられます。トータルの費用が予算内で収まっているかチェックして、念のために不要なオプションがついていないかを確認しておくことも重要です。
見積りでは以下のような項目があります。全国一律で支払いが義務づけられている法定費用以外は、販売店側で上乗せしたものかもしれません。担当者に確認し、不要なものは取り除いてもらいましょう。
〈中古車購入での見積項目〉
- 車両価格
- 消費税
- 自動車税(種別割)(軽自動車の場合は軽自動車税)
- 自動車重量税
- 環境性能割
- 自賠責保険料
- 自動車リサイクル料金(リサイクル預託金)
- 預かり法定費用(印紙代等)
- ナンバープレート取得費用
- 検査登録代行費用
- 納車整備費用
- 車庫証明代行費用
- 陸送費用
- 洗車費用/クリーニング費用
- 申込金(手付金)
(4)必要書類を用意して契約する
見積りの内容に問題がなければ、契約に進みます。中古車の契約時には以下の書類が必要なため、事前に準備しておきましょう。
〈中古車購入の契約で必要な書類等〉
- 実印(軽自動車の場合は認印でも可)
- 印鑑登録証明書(軽自動車の場合不要) ※市区町村の役所で交付
- 車庫証明書(軽自動車の場合不要な地域もあり) ※警察署で交付
- 自動車検査証(車検証) ※販売店
- 自賠責保険証 ※販売店
- 委任状 ※販売店
- 住民票(軽自動車の場合のみ) ※市区町村の役所で交付
(5)購入金額を支払う
契約を済ませたら、購入金額を支払います。中古車を購入するには、一括払い(現金払い)とローン返済の大きく分けて2種類の支払い方法があります。ローンで支払う場合には、ローン会社によってサービスや特徴が異なり、さらに3つの種類に分けられます。自分に合う支払い方法はどれか事前に把握しておきましょう。
・一括払い(現金払い)
一括で支払う方法です。ローンは組まないため、金利の負担がなく、車の所有権をすぐに得られるところがメリットです。しかし、一括で支払うため、まとまったお金が必要になります。新車の購入では難しいかもしれませんが、中古車なら数十万円で買える車両もあるでしょうから、現金払いで購入することもできるでしょう。
・ディーラー系カーローン
ディーラー(販売店)で中古車を購入する際、利用しやすい方法です。銀行系カーローンに比べてローン審査に通りやすく、低金利や金利0%などのキャンペーンがあることもあります。ただし、銀行系カーローンに比べて金利が高く、ローンを返済するまで車の所有権が得られないというデメリットもあります。
・銀行系カーローン
銀行や信販会社などのマイカーローンを利用する方法です。ディーラー系カーローンに比べて金利が低く、同じ銀行で住宅ローンなどをすでに利用している場合は金利が優遇される場合があります。また、車を購入してすぐに自分の名義になるのもメリットです。一方、ディーラー系カーローンより審査が厳しかったり、保証料や事務手数料が発生したりするのがデメリットです。
・自社ローン
中古車販売店が、独自に用意しているカーローンです。ディーラー系や銀行系のカーローンに比べて審査に通りやすく、店頭での審査などで手続きが済むのがメリットです。ただし、ほかのカーローンに比べて金利が高いのがデメリットです。
(6)納車の手続きをする
購入費用の支払いを終えたら、いよいよ納車です。中古車は、一般的に1〜2週間で納車されます。また、中古車の保証期間は、新車に比べて短いことが多いため、納車のタイミングで、以下のような点をチェックしておくべきでしょう。もし気になることがあれば、販売店の担当者に相談して解決してもらいましょう。
〈納車でのチェックポイント〉
- カラーは合っているか
- 傷や凹みの有無
- 要望したオプションが装備されているかどうか
- 車検証に不備はないか
- ウインカーやヘッドライト、ワイパーなどが作動するか
中古車をより安く購入する方法は?
中古車は、新車よりも安く購入できるとはいえ、より安く買える方法があれば知りたいと思う方が多いのではないでしょうか。そこで、中古車をより安く購入する方法をご紹介します。
より安く購入できるのは3月・4月・9月
中古車販売店は、決算月の3月や半期決算月の9月になると、価格を引き下げて販売実績を伸ばそうとする傾向があります。また、新生活が始まる4月も中古車の需要が高まるので、ほかの月に比べて値引き交渉をしやすい時期です。交渉の仕方によっては大幅な値引きにも対応してもらえるため、中古車をより安く購入したい場合は、3月・4月・9月に買うのがおすすめです。
金利の低いローンを選ぶ
中古車とはいえ、マイカーは購入金額が大きいため、カーローンの利用を考えている方も多いと思います。カーローンでは、金利が1〜2%上がるだけでも総支払金額で数万円の差が出てしまいます。そのため、金利の低いローンを利用するようにしましょう。
ただし、金利が低いローンほど、審査が厳しかったり、手続きが複雑な場合があったりするため、事前に各ローン会社の特徴や手続き方法を確認しておくのがおすすめです。
モデルチェンジをして旧型になった車を買う
中古車は、「年式の古いものが安い」「走行距離の長いもののほうが安い」というイメージが一般的です。しかし、それほど古くない車種でも、モデルチェンジをして旧型になった途端に値下がりすることがあります。特に、年式が新しい中古車を安く買いたい方や、走行距離が短いながらも価格の安い中古車を探している方は、人気の高い車種がモデルチェンジした時期は狙い目です。
購入にこだわらず中古車のカーリースも検討してみる
新車に比べて中古車の購入は安くて済むとはいえ、リスクや手間がかかります。また、将来的な買換えや廃車処分の時期を考えれば、中古車を購入することのメリットは単に価格が安いということだけかもしれません。
そこで検討したいのが、中古車のカーリースです。カーローンを組んで購入するのと同様に、カーリースも月々決まった額を支払えば車を借りて利用できます。現金一括払いでの購入やカーローンに比べて、もっと安く中古車を利用できます。また、メンテナンスのサービスも充実していて、安全安心なカーライフを楽しめます。
負担を抑えて安心して中古車に乗るなら、定額カルモくんの中古車リース
中古車に乗れるリース会社を選ぶときは、月額料金の安さだけでなく、最終的に支払う金額や万が一のときの故障保証などをきちんと確認する必要があります。
負担を抑えつつ保証付きの中古車リース会社を探している方には、すべての中古車に故障保証や車検がつく「おトクにマイカー 定額カルモくん 中古車」がおすすめです。
さまざまな費用がコミコミで毎月の出費を抑えられる
定額カルモくん 中古車では、元々安い中古車の車両価格から残価を差し引いた金額に法定費用や手数料を足した金額を契約月数で割って月額料金を算出するため、負担をぐっと抑えてカーライフを始めることができます。
また、定額カルモくん 中古車は頭金やボーナス払いが0円の上に初期費用一切を用意する必要がありません。さらに、契約満了時に支払いが発生しないクローズドエンド方式の契約を採用しているため、最後まで変わらない月額料金で中古車に乗り続けられます。
故障保証付き、車検2年付きで安心して中古車に乗れる
定額カルモくん 中古車は、故障保証制度が充実しています。全車に1年間の故障保証がついているので、故障のリスクが新車よりも高い中古車にも安心して乗れます。期間中は保証対象項目の修理回数に制限はなく、修理金額の上限もありません。
また、365日24時間ロードサービスを受けられるため、万が一のときにもスムーズに対応してもらえます。さらに、定額カルモくんが提供する中古車はすべて車検2年付きなので、きちんと整備された中古車に安心して乗れます。
メンテナンスプランで修理費用もお得に
定額カルモくん 中古車には選べるメンテナンスプランがあり、中古車のデメリットである修理費用の高額化を抑えられるのが特徴です。
メンテナンスプランに加入することで車検代のほか各種消耗品の交換費用も月額料金に含めることができます。中古車は新車よりも頻繁なメンテナンスが必要でその分メンテナンス費用も多く かかりやすいため、メンテナンスプランに加入することで突発的な出費を抑えられるでしょう。
また、メンテナンスプランに加入すると契約終了時に車をもらう選択が可能です。最終的に車が自分のものになるため、万が一傷をつけてしまっても原状回復費用は請求されません。さらに、マイカーとして使えるので自由にカスタマイズができます。
中古車購入ではチェックポイントを確認!
中古車は、新車よりも安く購入できるのが魅力ですが、事前に安全性を確認しておく必要があります。現車確認や記録簿の確認をしっかりして、安心して乗れる中古車を探してみてください。その上で、中古車購入の流れや安く買う方法を踏まえながら、よりお得でスムーズな購入ができるようにしましょう。
よくある質問
Q1:中古車を購入するメリット?
A:中古車の購入では、新車と同じ予算でも選べる車種・グレードの選択肢が広がったり、新車に比べて納車が早くなったり、販売が終了した車を掘り出し物として買えたりする可能性があるなどのメリットがあります。そして、なによりも新車に比べて安く購入できるのが魅力です。
Q2:安全な中古車を買うためにはどうすればいい?
A:中古車は、購入前に安全に乗れる状態かどうかを見極める必要があります。そのためにも、信頼できる購入先を選ぶ、購入前に記録簿の有無を確認する、現車確認をするといったことを忘れないようにしましょう。
Q3:中古車を安く購入する方法はありますか?
A:決算時期の3月や9月、新生活で需要が高まる4月には、中古車の価格が下がったり値下げ交渉ができたりします。また、金利の低いローン会社や、モデルチェンジして旧型になった車を選んだりすると、安く購入できます。車の所有にこだわらなければ、カーリースの利用を検討してみるのもおすすめです。
※記事の内容は2021年8月時点の情報で制作しています。