中古車のわかりやすいメリットは価格ですが、一方で品質の問題やアフターケアの問題などデメリットも数多く存在します。今回はそんな中古車選びにおけるデメリットをピックアップし、「一流の中古車情報誌」の元編集長でもあったカルモマガジン編集長が回避方法も含めて詳しく解説します。
中古車購入の最大のデメリットはコンディションがバラバラなこと
中古車はコンディションがすべて異なります。車は機械ですので、エンジンオイルなど消耗品の定期交換が必要です。メンテナンスをきっちり行っていた車と、そうでない車とでは走行距離を重ねるうちに性能の低下や故障などの点で大きな差が出てきます。特に走行距離が5万キロを超えてくると、エンジンの音がうるさい、加速時の変速ショックが大きいなど、同じ年式の同じ車種でも乗って分かるほど、コンディションの差は大きくなります。
距離を重ねるほど、使い方による差が大きくなる
前のオーナーの使用状況によってもコンディションが変わってきます。近所への毎日の買い物に数キロの往復ばかりしていた車と、週末の趣味のために高速道路主体で使われてきた車の差も同じよう5万キロほど走ると確実に出てきます。
また、ガレージに保管されていた車と青空駐車の車では、数年のうちに塗装やモール部分、ドアの気密・防水用のゴムシールなどに差が出てきます。同じ青空駐車でも丁寧に手洗い洗車をしていた車、ボディーコーティングを施していた車などは、比較的きれいな状態を保っていますが、それでもガレージや地下駐車場などで紫外線と雨、ホコリから守られていた車にはかないません。
中古車を購入する際に前提としておきたいことは、前述のように同じ年式の同じ車種であっても、使われてきた状況によって大きくコンディションが異なることです。
メンテナンスの履歴がわからない車は避けたほうが無難
前のオーナーの使用状況を知ることは難しいのですが、メンテナンスの履歴については、定期点検記録簿が備わっている車であれば十分に判断することができます。12ヵ月定期点検、新車から3年、それ以降は2年おきの車検時の24ヵ月点検で、どのような整備や部品交換が行われているかで、メンテナンスがちゃんと行われていたかがわかります。中古車の中にはこの定期点検記録簿がなくなってしまっている車も見かけますが、それは前のオーナーがなくしたのか、販売店が廃棄したのかはわかりませんが、いずれにしても良いサインではありません。
個人情報保護法の影響で定期点検記録簿の所有者欄が消されていることが多くなりましたが、整備を行っていたディーラーや工場のことはわかるので、その車が海のそばや降雪地など、錆が出やすい状況で使われていたかどうかなどは、実車のハブ周りやマフラークランプを見なくても判断ができます。
外観の劣化はわかりにくくなってきた
最近のコーティング(磨き)技術の向上はすばらしいものがあって、前オーナーが丁寧に手洗い洗車をしていたのか、機械式洗車機に突っ込んでいたのかなどはわかりにくくなってきました。それでもドアを開けてボディ側のウエザーストリップと呼ばれるゴム部品の劣化ぶりを見れば、少なくとも青空駐車か、ガレージ保管だったかの判断材料にはなるでしょう。
プロが評価した車両状態評価書は頼りになる
ほかにも車両状態評価書を用意する販売店も増えてきました。業者間のオークションなどで使用されるこの車両状態評価書は多くの場合、公正な第三者機関によって行われ、プロの目で見た客観的な評価を知ることができます。実際に走らせてのチェックまでは行われていないことは知っておくべきですが、それでも役に立つことが多いのも事実です。これを見せてくれる販売店も信頼度という点でポイントアップなのは間違いありません。
このように情報を丹念に断片的でも調べていけば、その車がどのような過去を持った車なのか、どのようなリスクを抱えた車なのかは概ね想像がつきます。そのためには候補車を1台に絞るのではなく、同じような年式・走行距離の同じ車種を何台か見比べることが大切です。
自分好みの1台を見つけるには、じっくり待つしかない
中古車のデメリットとして挙げるとしたら、新車と違って自分の好みにあった1台を見つけることが難しいことも、またそうでしょう。欲しい車種、年式や走行距離などは予算の関係でしぼれたとしても、グレード、外装色、内装色、シート表皮、オプション品までこだわり始めると、なかなか意中の1台は見つかりません。
条件の優先順位はつけたほうが良いとは思いますが、それでもこだわるのであれば、じっくりと探すことしか解決策はありません。中古車の場合、4月後半から5月にかけての時期はチャンスです。メーカーや販売店の決算期であり新車が最も売れる3月に下取られた車が中古車市場に流れ込んでくるからです。特にこの時期は走行距離の少ない中古車が増加するので、新車に近い高年式・低走行の車を探すにはうってつけです。
買ってからのランニングコストは新車よりも必要、保証制度を要チェック
中古車のデメリットをもう1つあげるとしたら、メンテナンス費用の問題があります。新車であればそもそもすべてが新品なので故障のリスクは少ない上に、一般的な部品なら3年5万キロ前後、エンジン本体などの重要部品なら5年10万キロなどのメーカー保証があります。
中古車の場合、高年式であれば手続きをしてメーカーの新車保証を継承することもできますが、そうでない場合は販売店などの独自の保証制度に加入することになります。メーカー系ディーラーの中古車部門が品質やサービスを保証した、いわゆる「認定中古車」はこの点で安心です。それ以外の販売店でも最近はだいぶ保証に加入できるようになりましたが、加入期間や費用の部分でまちまちです。気に入った1台を決める前に、販売店のアフター体制もチェックすることをおすすめします。
購入時に消耗品はリセットしておきたい
また購入時にエンジンオイルやブレーキオイルなどの短い周期の消耗品の交換はもちろん、タイヤやバッテリーなど3年サイクルの消耗品も交換されている車、もしくは交換してくれる販売店を選ぶのも、その後のメンテコスト削減に役立ちます。
圧倒的な価格の魅力、中古車はデメリットだけではない
ここまで中古車のデメリットを並べてきましたが、もちろんメリットもたくさんあります。最大のポイントは価格です。新車の場合、特に最初の1〜2年で下取り価格は大きく下がります。現行型の高年式・低走行の中古車はその数は少なく、また価格も高めですが、それでも新車を買うよりは割安なことは間違いありません。最近、安全装備の進化のスピードが早いので、その意味でも新車から1〜2年落ちの中古車を買うことは賢い選択といえるでしょう。
また同じ予算であればワンランク上の車種やグレードを買うことができるのも中古車の魅力です。新車時に高級車だった車は、中古車になっても高級車です。エンジンが静かでパワフルなこと以外にも、あちらこちらが電動だったり、シートが本革だったり、オーディオが妙に重低音が響いたり、いい気分になれること間違いありません。もちろんいろいろと多機能なだけ故障するリスクも多いことや修理部品・費用もまた高級なのは覚悟する必要があります。
お金に余裕があれば新車、自分の努力が報われるのが中古車
もし予算に限りがないのであれば間違いなく新車をおすすめします。買ってから数年は費用のかさむ部品交換や故障のリスクは少なく、その上保証もあります。何より最新の安全装備や運転支援機能などの恩恵も受けることができます。
しかし多くの方にとっては、限りある予算と希望する車種のバランスで中古車という選択のほうが結果として素敵なカーライフを送れる可能性もあります。中古車の場合は、じっくりと何台かを見比べたり、収集した情報を重ね合わせたりすることで、よりリスクの少ない良質な愛車に巡り合う確率は高まっていきます。良いものを手に入れるためには少々努力や知識が必要なのが、中古車選びなのです。
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調査方法:インターネット調査 調査期間:2021年2月12日~15日 調査概要:カーリース10社を対象にしたイメージ調査 調査対象:男女、全国、18~69 歳、運転免許保有、(1)(2)週1回以上運転するファイナンシャルプランナー176s、(3)カーディーラー勤務者297s 調査実施:株式会社ショッパーズアイ 比較対象企業:「カーリース」Google 検索9社(2021年1月29日10 時時点) 広告、まとめサイトなどを除く
カーリースって何?
カーリースはリース会社が所有する車を利用料を払って使用する車の持ち方です。
<カーリースのメリット>
・月々の支払いで車が持てる
・頭金や初期費用は不要なので、まとまったお金が必要ない
・税金や保険料は月額料金にコミコミなので、車生活で大きなお金も不要
・自分だけの車になる(レンタカーやカーシェアのように誰かと使うことはありません)
・マイカーと同様のナンバープレートが使える
・車が必要な期間だけ乗れる
※記事の内容は2019年12月時点の情報で制作しています。