中古車の取り寄せにかかる時間と費用は？取り寄せる際の注意点と併せて解説

中古車を購入する際、全国の中古車を検索できるインターネットの情報サイトはとても便利な手段です。来店せずに希望に合った中古車を見つけられるので、探す手間もかかりません。

しかし、希望の車が遠方の店舗にあった場合、取り寄せの時間がかかります。ここでは、中古車を取り寄せるときの注意点と、実際にどのくらいの時間と手間がかかるのかについてご紹介します。

中古車を取り寄せるときの注意点

欲しい車が見つかって、実際に中古車を取り寄せて購入するには、次のような点に注意が必要です。

・費用がかかる
遠方の店舗から取り寄せる場合には、陸送費や輸送費がかかります。また、購入前に車の状態を確かめるためには、実際に店舗に足を運ぶための交通費がかかります。ほかにも、名義変更手続きのために販売店のスタッフに来てもらうなどの場合には、出張費がかかることもあります。

・日数もかかる
長距離を運ぶには当然日数もかかります。特に、東京～沖縄のように海を渡っての移動となると、1週間以上かかるのが一般的です。

・車の情報を収集する手段が限られる
現地の販売店に足を運ぶのが難しい場合、販売店が提供する写真や情報のみで購入の判断をすることになります。しかし、乗り心地やエンジンのかかり具合など、現物を見てみないとわからないことも少なくありません。現物を見ずに購入した場合、納車後に想像していた状態と違うことがわかるなど、トラブルに発展することもあります。

・納車前でも無償キャンセルがきかないことも
近隣の店舗での購入では、納車前であれば無償キャンセルできることがほとんどです。しかし、遠方からの取り寄せの場合には、納車前でも、販売店が既に車の輸送などの納車準備に取り掛かっていることがあります。この場合は、キャンセル時に店側が負担した費用を支払うことを求められたり、キャンセルそのものができなかったりするので注意しましょう。

・購入後のサポートはどこで受けるか
車は買えば終わりではなく、定期的なメンテナンスが欠かせません。メンテナンスは購入した店舗に依頼する場合が多いですが、遠方ではそれはできません。自分で信頼できるメンテナンス工場を探すか、ディーラーを利用する必要があります。

・他県ナンバーの場合は別途費用が発生する
他県のナンバーの中古車を購入する場合は、自分の住所がある陸運局の管轄に変更する必要があり、その際に他府県登録費用が発生するため注意しましょう。費用の目安は、10,000～15,000円程度です。これを頭に置き、あらかじめ予算に含んでおくことをおすすめします。

取り寄せにかかる費用

実際に中古車の取り寄せにいくらかかるかは、販売店から納車場所までの距離と輸送手段、販売店が全国に支店がある大手販売店なのか個人経営なのかなどによっても変わります。基本的には、取り寄せが遠方になるほど高くなると考えておきましょう。取り寄せ時の輸送や名義変更にかかる費用は以下の通りです。

輸送にかかる費用

全国に支店がある大手販売店では車の移動が珍しくなく、陸送業者との連携ができているので、ディーラーや一般の中古車販売店に比べて輸送費が安くなる傾向があります。

名義変更にかかる費用

中古車を購入した場合には、必ず名義変更手続きが必要です。この手続きは、購入者の居住地を管轄する運輸支局または自動車検査登録事務所（軽自動車は軽自動車検査協会）で行わなければいけないので、販売店に依頼するのであれば、スタッフの出張費用などで追加料金が発生します。

ただし、全国に支店がある大手販売店の場合には、最寄りの販売店のスタッフが行うことが多いため、ほとんどの場合追加料金はかかりません。また、名義変更を販売店に頼まずに自分で行うのであれば、この費用はかかりません。

取り寄せにかかる時間

中古車の取り寄せにかかる時間も、遠方からの取り寄せになるほど長くなるのが基本です。具体的には、同一県内や隣県などの近隣であれば1～2日ほど。それ以外の遠方であれば4～5日ほどが目安で、東京～沖縄間のように、海を渡って運ぶ場合は1週間～10日ほどかかります。

より具体的な数字が知りたい場合は、インターネットで輸送サービスのホームページから日数や金額の見積もりサービスを利用するとよいでしょう。また、点検整備や名義変更手続き、車検切れの場合は車検にも時間が必要です。そのため、実際の納車までにかかる日数は、車の状態によっても異なります。

取り寄せの方法

実際にインターネット上で希望の車を探して、取り寄せるときの流れは次のようになります。

１. 車を探す

インターネットの中古車専門情報サイトなどで、希望に合った車を探します。

２. 問い合わせ

気に入った車が見つかったら、取扱い店舗に在庫確認を行います。また、写真や説明文だけではわからないところについては、個別に質問して状態を確認しておきます。可能であれば現地へ足を運んで、実際に試乗してみるのがおすすめです。

３. 見積もり依頼

車の状態に納得できたら、見積もり依頼をします。支払い方法と輸送費、手続きにかかる金額、納車までの日数も併せて確認しておきましょう。

４. 購入申し込みと支払い

価格が決まったら、実印や印鑑証明、車庫証明書、委任状などの書類を用意して、購入手続きを行います。また、指定の方法によって支払いをします。

５. 車の移動開始

支払い確認後、販売店は車の移動を開始します。また、納車されたらすぐに車の状態をチェックすることが大切です。問題があれば速やかに担当者に連絡して対応してもらいましょう。

中古車を取り寄せるときに確認すべきこと

中古車を取り寄せるときは、次のポイントを確認するようにしましょう。販売店とのやり取りの中で確認できることなので、必ずチェックしておくことをおすすめします。

見積金額が「総額」になっているか

販売店から見積りをもらったら、見積金額に陸送費や輸送費が含まれているか、必ず確認するようにしましょう。それらの費用も含んだ総額であれば問題ありませんが、なかには陸送費や輸送費を後から請求する販売店もあるため注意が必要です。

信頼できる販売店かどうか

中古車を取り寄せる際は、購入する中古車の販売店が信頼できる店舗かどうか見極める必要があります。保証内容は充実しているか、第三者機関の評価を明示しているか、車の状態を詳しく説明してくれるかといった点で判断するといいでしょう。

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よくある質問

Ｑ1：遠方から中古車を取り寄せる場合の注意点は？

Ａ：基本的に、遠くなるほど運送費や手続きの代行手数料は高くなります。また、実際に車の状態を確認せずに購入した場合、車の状態によってはトラブルになる可能性があります。

Ｑ2：中古車の取り寄せにはいくらかかる？

Ａ：2～3時間で移動できる短距離なら1万～2万円、5～10時間ほどの中距離なら3万～10 万円、海を渡る移動なら10万～15万円ほどが相場です。

Ｑ3：中古車の取り寄せには何日かかる？

Ａ：県内や隣接する県であれば1～2日、それ以外の地域では4～5日、海を渡る場合は1週間～10日ほどが目安です。

※記事の内容は2021年8月時点の情報で制作しています。