中古車販売店などでは、車検あり、車検なし、車検整備付き、予備車検付きなど、さまざまな状態の中古車が売られていますが、具体的な違いがよくわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、それぞれの特徴やメリット、デメリットを解説します。また、車検がついた状態の中古車にお得に乗る方法についても見ていきましょう。
- 車検は公道を走るすべての車に受ける義務がある
- 「車検付き」と「車検なし」の中古車は、同等レベルのトータルコストを比較することが大切
- 車検付きの中古車に初期費用0円、月々10,000円台から乗る方法もある
車検整備付きの中古車とは
車検は法律で義務付けられている検査制度で、車検切れの車は公道を走ることができません。
中古車販売店などでよく見かける車検整備付きの中古車とは、販売時点では車検が切れているものの、販売価格に車検基本料が含まれており、車検に通した上で納車される中古車のことを指します。
納車後、すぐに乗り始めることはできますが、車検整備費用は別途上乗せされるため、その分購入費用が高くなる点には留意しましょう。
しかし、車検のついていない中古車を割安で購入したとしても、納車後は自身で車検に通す必要があります。いずれにしても車検費用はかかるため、手間を省きたい方は車検整備付きの中古車を選んだほうが無難といえます。
中古車の車検の違いと表示の意味
販売されている中古車には、車検あり、車検なし、車検整備付き、予備車検付きなど、さまざまな表示がされています。それぞれの中古車のメリット、デメリットは以下のとおりです。
〈車検に関する表示別のメリット・デメリット〉
メリット | デメリット | |
---|---|---|
車検あり | 自身で車検を受ける必要がない | 購入後すぐに車検が切れてしまう場合も |
車検なし | 購入費用を安く抑えられる | 自身で車検を受ける手間が発生する |
車検整備付き | 納車後すぐに乗り始められる | 購入費用が高くなる傾向がある |
予備車検付き | 購入直後の手間を省ける | 自身で法定点検を受ける必要がある |
このように、中古車の状態によって、購入時に支払う費用や納車後の手間が変わってくるため、特徴をよく理解した上で選ぶことが大切です。中古車の状態別に、特徴やメリット、デメリットを詳しく見ていきましょう。
車検ありの中古車
車検ありの中古車は、販売時点ではまだ車検の有効期限が残っています。そのため、購入後に名義変更を行えば、すぐに公道を走ることが可能です。
車検なしの中古車の場合、自身で車検を受ける必要があり手間や時間がかかってしまいますが、車検ありの中古車はこのような手間を省ける点がメリットといえるでしょう。
一方で、車検費用が上乗せされることになるため、車検なしの中古車に比べて購入費用は割高になってしまいがちです。
また、車検の有効期限は中古車によって異なる点にも注意しましょう。車検の有効期限があまり残っていない中古車を購入した場合は、購入後すぐに車検が切れてしまうことも考えられます。そうなると、自身で車検を受けることになり、手間と費用が発生します。
車検なしの中古車
車検なしの中古車は、その名のとおり車検が切れている状態の中古車を指します。そのため、購入してもすぐに公道を走ることができません。
販売価格に車検費用が含まれていないため、購入費用は車検ありの車に比べて安く抑えられる点がメリットです。
購入後に車検を受ける際は、ディーラーや整備工場などに依頼するのではなく、自ら運輸支局に車を持ち込んで検査を行うユーザー車検を利用すると、負担を抑えられるでしょう。
ただし、ユーザー車検は手間がかかる上、車に関する知識が必要です。あまり車に詳しくないという方は、ディーラーや整備工場などに依頼することになり、依頼先によっては車検費用が高額になってしまうケースもあります。
車検整備付きの中古車
販売時点では車検が切れているものの、購入後は販売店が車検に通した上で納車してくれる車検整備付きの中古車は、納車後すぐに車検を受ける必要がない点がメリットです。新車登録から2回目以降の車検であれば、2年間は車検に頭を悩ます必要もありません。
ただし、販売価格に車検整備費用が加算されるため、購入時に支払う費用は割高になります。トータルの費用を抑えたい方は、車検なしの中古車を購入してユーザー車検を行ったり、格安の車検業者に依頼したりする場合と比較して、どちらを選ぶか判断する必要があるでしょう。
予備車検付きの中古車
購入者がまだ決まっていない中古車を対象に行う検査を予備検査(予備車検)といいます。予備検査に通過することで自動車予備検査証が交付され、3ヵ月以内に名義変更や納税などの手続きを行えば、購入後に車検を通さなくても公道を走ることが可能です。
車検なしの中古車の場合は、購入してすぐに車検を一から受けなければなりませんが、予備車検付きの中古車の場合はこの手間を省ける点がメリットといえるでしょう。
ただし、予備検査では法定点検がされない点に注意が必要です。法定点検は、車の故障やトラブルが起きないように、事前に点検を行う大切な検査です。自身で法定点検を受ける場合、費用は自己負担となることは覚えておきましょう。
車検あり、車検整備付きはお得なのか?
「車検あり」であれば、車検にかかる諸費用が不要となるため「お得」と感じる方も多いようです。また、「車検整備付き」なら、2年程度は車検のことを考えなくていいため「気が楽」と考える方もいます。
しかし、グレードや状態がほぼ同じ「車検なし」の中古車と比べると、車両本体価格が高めに設定されていることがほとんどで、最終的な乗り出し価格(車両本体価格と諸費用を足した価格)はさほど変わらないといったケースも多く見られます。車検の残り期間によっては、次の車検費用がたいしてあいだを置かずに必要になることも考えられます。
また、前の保有者がどのような車検を通したのか明確でない場合もあり、ユーザー車検や格安車検で24ヵ月点検が十分でないなどの可能性もあります。販売業者が最低限のチェックはしているはずですが、いざ乗り始めると不具合が頻発し、修理費用などで結果的に高くつくといったこともありえるのです。
「車検あり」「車検整備付き」の中古車を検討する際は、同等レベルの「車検なし」の車とトータルコストを比較するとともに、車の状態や、車検の残り期間も忘れずチェックするようにしましょう。
車検付きの中古車リースを利用するという方法もあります。気になる方はこちらをクリック
車検整備付き、車検なしの中古車を購入後にかかる費用はいくら?
車検整備付きの中古車は、車検に通した状態で納車してもらえますが、その分購入費用が割高になりがちです。一方、車検なしの中古車は割安で購入できますが、購入後に自身で車検を受ける手間が発生し、車検費用も別途支払わなくてはなりません。
カーリースの定額カルモくんが行った独自調査によると、車検での出費は100,000~149,999円という回答が最も多い結果となりました。車検なしの中古車を購入した場合、車両本体価格以外にこれくらいの費用はかかると見込んでおきましょう。
このように、中古車の購入を検討する場合は目先の費用だけでなく、購入後にかかる費用も踏まえて考えることが大切です。車検での出費が150,000円以上と回答した方は20%弱いるため、車の状態によっては、大きな出費が発生することも想定しておく必要があるといえそうです。
一番お得な車検の状態とは?
購入後、すぐに車を使える「車検あり」がいい方もいれば、支払価格が多少高くてもフルに車検がつく「車検整備2年付き」がいいと感じる方もいるでしょう。中古車の車検の状態は、それぞれメリットとデメリットがあり、一概にどれが一番お得とはいえません。
まずは予算や乗り出し時期を決め「信頼できる業者に車検をお願いしたい」「乗り出しまでの準備や手続きはなるべくスピーディーに済ませたい」といったこだわりや、妥協できる点などを明確にすることが、満足度の高い購入を目指す一番のポイントといえるかもしれません。
できるだけたくさんの中古車販売店へ足を運び、車検に対する姿勢やトータルコストを比べてみるのもおすすめです。
中古車にカーリースで乗るという選択もある
車に乗る手段として中古車の購入を考えるのは自然なことですが、最近ではカーリースで中古車に乗る方も増えてきています。一般的にカーリースといえば、新車を貸し出すという印象が強いかもしれませんが、このところのカーリース人気に伴い、中古車リースサービスも注目を集めているのです。
ここでは、中古車リースが人気を集める理由をご紹介します。
初期費用を抑えられるから
中古車リースは、初期費用を用意することなく、月々の定額料金だけで車に乗り始められるのが一般的です。車に安く乗るために中古車の購入を検討する方は多くいますが、車両本体価格が安い中古車を選んだとしても、まとまった初期費用はどうしても必要になるため、この部分をカットできるのは中古車リースの大きなメリットといえるでしょう。
さらに、中古車は新車に比べて元々の車両本体価格が安いため、新車リースより割安の料金で利用できることも人気の理由です。
ただし、中には契約時に保証金などが必要になる中古車リース会社もあるため、利用を検討する際は料金体系を必ず確認するようにしましょう。
車検費用も定額にできるから
中古車リース会社によっては、車検費用も月々の定額料金に含めることが可能です。車検費用は車の状態によっては10万円以上になるケースも多く、特に中古車の場合は新車に比べて劣化が進んでいることから、高額な請求が来ることも想定しておかなければなりません。
しかし車検費用も定額にできる中古車リースであれば、高い出費に頭を悩ますことなく、気楽にカーライフを送ることが可能です。これも、多くの方が中古車リースを選ぶ理由でしょう。
故障保証がついていて安心だから
中古車は新車に比べて、どうしても故障のリスクが高くなってしまいがちです。購入時の出費は抑えられたとしても、購入後に故障トラブルに悩まされ、修理費用がかさんでしまうケースも少なくありません。
しかし、中古車リース会社によっては、利用する中古車に最初から故障保証がつけられている場合もあります。このようなリース会社を利用すれば中古車ならではの悩みから解放されるでしょう。
中古車リースなら定額カルモくん 中古車がおすすめ
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カーリースとしての実績がある定額カルモくん 中古車なら、安心でお得なカーライフが送れるでしょう。
*ネット専業の個人向け中古カーリース業界において(2019年10月自社調べ)
定額カルモくん 中古車なら全車車検2年付き!
気になる車検ですが、定額カルモくん 中古車では、全車に車検を2年付けて納車されます。さらに1年間の故障保証付きで、修理費の上限もありません。故障受付は365日24時間対応していますので、中古車だからと不安に感じている方も、毎日安心してハンドルが握れるでしょう。
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定額カルモくん 中古車ならメンテナンスプランが充実でさらに安心!
定額カルモくん 中古車では、メンテナンスプランに加入することで、車にかかる維持費を定額化することができます。メンテナンスプランは、車検点検料や法定12ヵ月点検料、消耗品交換の費用などをカバーします。車検時に発生する大きな出費や思いがけない突然のアクシデントなどにも備えることができるため、多くの方に人気のプランです。
カーリースでは契約満了時に車を返却することが原則ですが、メンテナンスプランに加入の場合は、「返却」または「車をもらう」の選択が可能です。契約満了時にそれまで乗っていた車がマイカーになれば、愛着のある車にずっと乗り続けられます。
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定額カルモくん 中古車には、最短3週間*で車が届く「マッハ納車」というサービスもあります。高年式で低走行距離の状態の良い中古車を至急で納車してもらえるため、来週車検が切れてしまうといった方でも間に合う可能性があります。
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* 対象車種や地域により納車までの日数が異なる可能性があります
中古車は「納得できる1台」を購入しよう
中古車における「車検」の違いはご理解いただけたでしょうか? 中古車とはいえ、車は大きな買い物です。購入時は「車検付き」の言葉に安易に飛びつかず、車の状態やトータルコストをしっかり見極めて判断し、車検もそれ以外の部分も納得できる状態で購入を決断するようにしましょう。
また、中古車をカーリースで乗るという方法も検討してみてはいかがでしょうか。定額カルモくん 中古車なら、全車に車検が2年付いた状態で納車されます。さらにメンテナンスプランに加入することで、その後の車検費用が定額化でき、契約満了時には車をもらうという選択も可能です。車の新しい乗り方として注目を集めるカーリースを、中古車でもおすすめします。
なお、定額カルモくん 中古車では、事前に審査に通るか確認できる「お試し審査」を利用することが可能です。審査に通るか確認した後はキャンセルも可能なので、中古車リースが気になる方は、まずは下のバナーから利用の可否だけチェックしてみましょう。
よくある質問
Q1:そもそも車検ってどういうもの?
A:正式名称では自動車検査登録制度といい、車が国の定めた安全基準を満たしているかを検査する制度です。日本ではこの車検を受けていなかったり、車検の有効期限を過ぎていたりする車は公道を走行することができません。そのため、公道を走行するすべての車両に車検を受ける義務があります。
Q2:中古車は購入してすぐに公道を走れる?
A:中古車の車検の状態によります。車検付きの車はそのまま公道を走行できますが、車検なしの場合は車検を行わなければなりません。なお、予備車検付きの場合は本登録を行い、ナンバーを取得してからでなければ公道を走行はできません。そのため、中古車を選ぶ際は車検の状態をしっかりと確認するようにしましょう。
Q3:中古車をカーリースで乗りたいけれど車検はどうなるの?
A:カーリース人気の影響で、中古車をカーリースで乗る方は増えています。定額カルモくん 中古車では、全車車検2年付きで、納車もスピーディーなので、すぐにカーライフがスタートできます。また、メンテナンスプランに加入すれば、その後の車検費用も定額化でき便利です。
※この記事は2022年5月時点の情報で制作しています