【徹底レビュー】「日産 デイズ」安全性向上で熟成の域に。その室内空間から走りまで

それまで他社からのOEMモデルを販売していた日産が、三菱自動車と組んで初めて自社開発した軽自動車がデイズだ。エアログレードのハイウェイスターもラインナップし男性ユーザーのニーズにも応える。登場から時間が経ったものの2018年5月に先進安全装備が大幅アップグレードされるなど、まだその実力は衰えていない。

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日産が初めて自社開発した軽自動車

日産は2013年6月に自社開発した軽自動車のデイズを発売するまでは、三菱やスズキからOEM供給を受けたクルマをエンブレムなどを変更して販売していました。軽自動車市場が今後も拡大することを視野に入れて日産は三菱と合弁会社を設立。現在は日産が企画、デザインを行い、三菱が開発、生産を行っています。したがってデイズには兄弟車として三菱eKワゴン/eKカスタムが存在しています。

デイズはスタンダードなデイズと大型のメッキグリルを装着したデイズハイウェイスターの2種類を用意。躍動感溢れるエクステリアと上質なインテリアに加えて、当時軽自動車初となるアラウンドビューモニターやタッチパネル式オートエアコンを採用。従来の軽自動車にはない快適性と利便性を提供し、人気モデルとなりました。

デイズとハイウェイスター、2つの個性

それではハイトワゴンの人気車種・日産デイズについて紹介しましょう。スタンダードなデイズの外観デザインは立体的でダイナミックなフォルムに親しみやすさを融合させています。ヘッドランプからアーチ状に流れるキャラクターラインとリアコンビネーションランプから始まるキャラクターラインが特徴的。リアスタイルはL字型のコンビランプや抑揚のあるパネルを採用し個性を主張しています。

エアログレードのハイウェイスターはシャープで存在感を強調したデザインを採用。太いメッキバーをもつ大型ラジエターグリル、シャープな印象のキセノンヘッドランプ、そしてマッシブなバンパーによるフロントビューでデイズとは大きく印象を変えています。

広い室内空間、2通りのインテリアデザイン

インテリアは上質かつ開放的でくつろぎの空間がコンセプト。2430mmのロングホイールベースによる広い室内空間が自慢です。デザイン的にはセンタークラスターを中心に弓なりに広がるインストルメントパネルが特徴。ピアノブラック調のセンタークラスターパネルには軽自動車らしからぬタッチパネル式のオートエアコンを装備しています。スタンダードなデイズは艶のあるピアノ調ブラック部が映える開放感のあるモダンなアイボリーインテリアです。

一方ハイウェイスターはシルバー加飾とブルー照明メーターをアクセントにプレミアム感あるスポーティなエボニーインテリアとなっています。リアシートは前傾斜形状でふくらはぎのサポート性を高め、さらにクラス最大の足抜きスペースを実現することで、スムーズな乗降性も実現しています。

改良され不満が解消した動力性能

搭載するエンジンは660cc直列3気筒DOHCと直列3気筒DOHCターボの2種類。デビュー当初は燃費性能を重視したセッティングで、加速性能に不満がありました。しかし、その後バッテリーアシストシステムの採用やエンジンの摩擦抵抗の低減などにより、ずいぶん改善されています。気になる燃費性能はJC08モードで21.8〜25.8km/L。自然吸気エンジンとターボエンジン、そして駆動方式による差が非常に小さくなっているのが特徴です。組み合わされるトランスミッションは全車CVT。駆動方式はFFと4WDが用意されています。

2018年5月の改良で安全性能は一気に最先端に

2013年の販売開始以降、デイズは毎年のように改良が加えられています。2015年10月のマイナーチェンジでは、先行車や対向車のライト、道路周辺の明るさ、車速などの条件によりハイビームとロービームを自動で切り替える「ハイビームアシスト」を当時軽自動車として初採用。そしてメーカーオプションとなっていた「エマージェンシーブレーキ」(自動ブレーキ)、「踏み間違い防止アシスト」、「横滑り防止装置」(VDC)といった安全装備が全グレードで標準装備となりました。2017年1月の一部改良ではターボ車にクルーズコントロールを標準装備。そして2018年5月の一部改良では、衝突回避を支援する「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」のセンサーを、従来のレーザーレーダー方式からカメラ方式に変更。新たに約10km/h〜約60km/hの車速域で歩行者に対しても作動するように仕様を向上し、同時に車両に対する作動車速域も拡大しています。

また踏み間違い衝突防止アシストも軽自動車ではじめて、前進時に歩行者に対しても作動するようになりました。さらに従来の加速抑制機能に加えて、前後進とも衝突するおそれがあると判断した場合は自動的にブレーキを作動させる「低速衝突軽減ブレーキ機能」が追加され、大幅に安全性能が向上しています。

デイスの車両本体価格はJ(エマージェンシーブレーキレス車)の108万8640円〜ハイウェイスターGターボ4WDの164万1600円で、オススメグレードは安全運転サポート車「セーフティサポートカーSワイド」に対応しているハイウェイスターXです。

日産デイズ価格表(2018年8月現在)

グレード駆動方式JC08モード燃費(km/L)車両本体価格
JFF23115万7760円
X25.8130万6800円
ハイウェイスターX144万2880円
ハイウェイスターG150万9840円
ハイウェイスターXターボ23.2152万640円
S4WD22131万8680円
X142万7760円
ハイウェイスターX156万3840円
ハイウェイスターG163万800円
ハイウェイスターXターボ21.8164万1600円
萩原 文博

この記事の執筆者

萩原文博(はぎはらふみひろ)

中古車雑誌編集部を経てフリーランスとして独立。現在は日本で最も多くの広報車両を借り出している男として業界で有名だ。もともと走り屋だけに走行性能の評価は得意。それだけでなく長年の中古車相場の研究で培った、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

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