【3人のプロによる座談会】2018年、本当に良かった新型車はコレだ!

2018年の日本カー・オブ・ザ・イヤーはなんと2年連続で輸入車、それも昨年と同じくボルボが選ばれた。イヤーカーのボルボXC40に加えて、トヨタクラウン、トヨタカローラスポーツ、マツダCX-8、スズキジムニー、スズキスペーシア、三菱エクリプスクロスなどの2018年の新型車の中から、カルモマガジン編集部の執筆者たちが選んだイヤーカーを紹介しよう。

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2年連続でボルボが選ばれた2018年の日本カー・オブ・ザ・イヤー

今回の座談会も昨年に続いて六本木にある自動車雑貨のお店「ル・ガラージュ」の一角をお借りした。 このお店に並んでいるのは洗車用品、ドライビンググローブ、ドライビングシューズ、カーアクセサリー、アンティークなど、いずれもこだわりの品ばかり、中には日本で手に入るのはココだけという逸品もあるセレクトショップだ。https://www.legarage.jp/

馬弓(以下馬):さて2018年も紅白のサザンオールスターズの盛り上がりとともに幕を閉じましたが、我々カルモマガジンも2018年に登場した新型車を振り返ってみることにします。

登場いただくのはカルモマガジンの執筆陣、岡崎五朗さんと萩原文博さんです。日本のクルマ業界にとって2018年がどのような年だったか、そして2018年に登場したクルマの中から、カルモマガジンのイヤーカーとして「多くの人にオススメしたい1台」と、それとは別に「自分が欲しいクルマ」を教えて頂ければと思います。

ちなみに昨年はホンダN-BOXが栄えある第1回カルモマガジンのイヤーカーに輝きました。もちろんホンダさんに賞状などは特に贈っていません(笑)。詳しくは以下の記事をご参照ください。

【3人のプロによる座談会】2017年、本当に良かった新型車はコレだ!

2018年は一番有名な「日本カー・オブ・ザ・イヤー」がボルボXC40を選出し、なんと2年連続で同一ブランドがイヤーカーを獲得、輸入車初の快挙を達成しました。手堅いことで知られる「RJCカーオブザイヤー」は三菱エクリプスクロス、技術的な側面を重視する「日本自動車殿堂カーオブザイヤー」はマツダCX-8という結果になっています。被ることの少ないこの三賞ですが、今回も見事に分かれました。

スズキやスバルの辞退があったり、クラウンとカローラスポーツの同士討ち(?)も多少影響したが、堂々イヤーカーに輝いたボルボXC40。ボルボは昨年に続きの受賞だ。

そんな2018年でしたが、日本のクルマ業界にとってどのような年だったでしょうか?

ようやく良い兆しが見えてきた平成の終わり

岡崎(以下岡):2019年4月30日で「平成」が終わろうとしています。その平成が始まった1989年はバブル景気末期でしたが、トヨタセルシオ、日産スカイラインGT-R、ホンダNSX(1990年)、マツダユーノスロードスター、スバルレガシィが登場した国産車のヴィンテージイヤーと言われています。

しかし、そこをピークにバブルが崩壊し景気が減速、歩調を合わせるように日本車のコストダウンと品質低下が進みました。それまでの「良いクルマ」を作るという目標から、「安い(だけの)クルマを作る」「燃費が良い(だけの)クルマを作る」「室内が広い(だけの)クルマを作る」といったように本来のあるべきクルマ作りからズレていったと思います。

そのどん底から立ち直りかけた2009年に今度はリーマンショックが襲いました。その結果、またコストカットが目立ちはじめ、再び日本車のクオリティは冬の時代を迎えました。

自動車メーカーの開発者などに何のためクルマを作っているのですか?と質問すると「本音を言うと安く作るためです」という驚きの答えが返ってくることも少なくなかった。しかしリーマンショックから10年が経ちました。ようやく「良いクルマを作ろう」という意志を国産メーカーから感じたのが2018年だったと思います。

日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員であり、テレビ神奈川「クルマでいこう!」でも活躍中の岡崎五朗(おかざきごろう)さん。昨年は愛車の一台を20年以上前のメルセデス・ベンツEクラスセダン(W124)に乗り換えた。

カローラスポーツはVWゴルフに肩を並べた

VWゴルフが君臨する激戦区の欧州Cセグメントに投入されたオーリス改めカローラスポーツ。

:失われた20年とよく言われますが、日本車において平成は失われた30年だったのかもしれませんね。しかし良い兆しが見えてきたと。岡崎さんのその思いが、COTY(日本カー・オブ・ザ・イヤー)の点数に反映されているということでしょうか。「トヨタカローラスポーツ」10点、「トヨタクラウン」6点、「マツダCX-8 」3点、「三菱エクリプスクロス」1点、「ボルボXC40」 5点。

:そうですね。リーマンショックで落ち込んだクルマ作りからの立ち直りを強く感じたのが、カローラスポーツとクラウンでした。特にカローラスポーツに10点を入れた理由は、VWゴルフに肩を並べる実力をもつ国産車と思ったから。先代のカローラ(セダン・フィールダー)はコンパクトカーのヴィッツがベースとなってしまい、本当に乗り味などの質感が酷くなりました。かつて新車の販売台数でNo.1を続けていたカローラの面影がなくなってしまいました。しかし、今回のカローラスポーツはブランドの復権を目指しています。TNGAというトヨタのクルマの構造改革を導入することで、世界市場でカローラブランドの価値を高めようという意気込みを感じることができました。

:大衆車、という言葉も死語ですが、その象徴であるカローラの品質を上げることで、トヨタ車の底上げを図ろうということですね。トヨタがコスト一辺倒ではなくなってきたのは、他の日本車メーカーにも良い影響を与えそうです。さて、萩原さんは2018年の新型車で印象に残ったことはどんなことでしょう?

SUVばかり、そのなかでジムニーには哲学がある

20年ぶりにフルモデルチェンジしたスズキジムニー。今でも納車一年待ちという人気。

萩原(以下萩):2018年に登場した新型車はSUVが主流でした。2年連続でCOTYのイヤーカーに輝いたボルボはXC60、XC40とSUVでしたし、昨年の10ベストの半数がSUV。残念ながら辞退となったスバルフォレスターやスズキジムニー/ジムニーシエラがもし入っていればSUV比率がさらに高まっていたでしょう。でも多くのSUVが登場した中で異彩を放っていたのがジムニー/ジムニーシエラですね。あれほどマニアックなクルマなのに、納期が長期に及ぶほど人気を誇っています。これまでのジムニーユーザーとは異なる層の人が注文しているのでしょう。

2018年も乗った新型車は200台以上を誇る萩原文博(はぎはらふみひろ)さん。昨年、先代のスバルXVハイブリッドを手放したものの次の愛車を決めかねている。

:ジムニーはもしCOTYの10ベストに残っていたら、10点入れていたかもしれない。価格は高いし、燃費も良くない。走行性能だってオンロードだと遅い部類に入ります。しかし、ラダーフレーム独特の乗り味そしてジムニーらしい悪路走破性の高さはほかのクルマでは実現できない。その点だけでも、ジムニーの存在価値を感じます。

:ジムニーはジムニーの伝統を引き継いでキチンと作っている感じがします。

:そうだよね。伝統をしっかりと引き継いでいるし、「ジムニーはこうあるべき」という哲学を感じるし、それがクルマで表現されています。

:輸入車だとVWゴルフを筆頭に「こういうクルマを作るのだ!」という哲学を感じるクルマは結構あります。国産でも最近のマツダはそうかな。それは時に消費者のニーズや会社・株主の意向とは反することもある。でも「これが良いクルマだ!」という主張を貫く、そんな「哲学」を感じた国産車は2018年に登場したクルマの中にジムニー以外にもありましたか?

クラウンには哲学に加えて愛がある

特にサイドビューが大きく変わった新型クラウン。6ライトがその変化の象徴だが・・・

:僕はクラウンにもそれを感じた。新型クラウンの開発責任者はクラウンが好きでトヨタに入社したという人だから、「クラウン愛」を強く感じました。

:う〜ん、同意できる部分とそうでない部分が(笑)。新型クラウンの外観デザインが6ライト(リアドアの後ろのCピラーにも窓があるデザイン)になったことはどう思いますか。6ライトでカッコいいセダンってほとんど見たことがないですけど。

カルモマガジン編集長・馬弓良輔(まゆみよしすけ)。元中古車情報誌編集長ながら故障続きの15年落ちレンジローバーに悪戦苦闘した2018年。いま見たくないものはエンジン警告灯。

:欧州のプレミアムブランドのミドルセダン以上では6ライトを採用していることが多いことを考えると、トレンドだからいいのではないでしょうか。たぶん、クラウンを購入する人たちはそんなに気にしているように思えません。我々マスコミがちょっと騒ぎすぎかなと思います。

:クラウンって2018年で年間5万台も売れているNo.1セダン。いくら法人需要が多いと言ってもこのセダン離れと言われている時代に、これだけ売れているという現実があるのです。確かに僕も太めのCピラーにクラウンのマークを付けることがクラウンの掟と思っていました。しかし、振り返って見るとクラウンはこれまでも様々な挑戦をしています。だから変わることが悪いとは思いません。ただ確かにカッコイイとは言い切れない部分もあるかな(笑)。

:岡崎さんはCOTYでカローラスポーツに次いで高得点の6点をクラウンに入れていますが、それはスタイルが理由ではないですよね?しつこくてすいません(笑)。

乗り心地と操縦安定性を見事に両立した新型クラウン

:僕はクラウンの走りを高く評価して6点を入れました。木更津で公道試乗会を行ったのですが、あの辺りは大型車が多く通ることもあって、路面が荒れていたり、うねっていて段差があったりという悪いコンディションなのです。しかし、そんな道路でクラウンを走らせてみると、開発責任者が新型クラウンの特徴としている「目線が動かない」ことがしっかりと実現されていました。これは路面からの衝撃を見事に吸収し、ドライバーの体がブレないということ。これまでのクラウンではここまでの乗り心地、操縦安定性は実現されていませんでした。

従来のクラウンはロイヤルとアスリート、そしてショーファー仕様のマジェスタの3モデルが用意されていました。ロイヤルを選ぶと乗り心地は良いけど、操縦安定性を犠牲にしなければならなかった。一方のアスリートを選ぶと操縦安定性は高いけど、乗り心地と諦めなければならない。というユーザーに二者択一を迫っていました。

しかし、新型クラウンはスポーティモデルのRSに乗っても、標準車に乗っても乗り心地、操縦安定性が高レベルで両立されています。それは、プラットフォームがしっかりと練り込まれているからだと思います。それでは、そんな走りをクラウンユーザーが求めるのかというとそういうことではないと思います。ただ、クラウンがそういうクルマに変わったことによって、何を生み出すのかを僕は考えるのです。

:どんなことが起きるのでしょうか。ユーザー層が一気に若返るとか。

クラウンを若い人は買わないだろう、しかし・・・

:トヨタはそれを狙っているようですが、これだけ、アグレッシブなスタイルになっても若い人は買わないと思います。しかし、僕らのような父親が購入すると、息子が「ちょっとオヤジ。クルマ貸してくれない?」と言ってくれるくらいのクルマになりました。そうすると、若い彼らがクラウンに乗り「何かこのクルマ、いいね」と将来の顧客になる可能性が出てきます。

この結果、劇的に平均年齢は下がらないけれども、将来のクラウンユーザーを育てることになると思うのです。会社やロータリークラブなどに行っても、若い人から新しいクラウンはどうですか?という話題になる。これまではそんな話題にもならなかったのが、クラウンの存在感が若い人が興味の対象となる気がしてならない。

:新型クラウンは岡崎さんのおっしゃるとおり、従来モデルから乗り味が大幅に進化しています。ただ、マジェスタの後継車となる3.5L車の乗り味は残念なものでした。2Lターボと2.5Lハイブリッドは欧州車に匹敵するパフォーマンスなのに・・・、その点が残念でした。

:確かに3.5L車はがさつな感じがしますね。なくても良かったかも。しかしクラウンはこれだけグローバル化が進む中で、日本専用車という異彩を放っているモデル。そこは高く評価しています。

価値ある「日本専用」

クラウンのトランク上部にはメルセデス・ベンツSクラスですら省略した内装材が貼られている

:確かにこのご時世、日本専用で作っていることには非常に価値がありますね。某日産にはぜひ見習ってもらいたいポイントです(笑)。

:他にも開発者の「クラウン愛」は随所に感じられますよ。それが良く表れているのがトランク。クラウンはトランクの上部にまで内装材がキチンと張られている。実は最近のドイツ車はメルセデス・ベンツのSクラスでも採用されていません。だから、高級なバッグを入れるとすれてキズが付くことがある。本来ならば、Sクラスが不採用なのだから、ウチも使わなくてイイという雰囲気になりがち。しかし、「クラウンはこうあるべき」という哲学と「クラウン愛」によるホスピタリティによってユーザーは高い満足を得られるというわけです。

:クラウンはトヨタの中でそういった哲学を貫いている数少ない車種だと思います。クラウンは国内専用車ということでレクサスLSのプラットフォームを利用しつつ全幅1800mmに抑えています。カローラスポーツはグローバルモデルなので全幅は1790mm。この点はやや厳しい目で見ています。しかし今後登場するカローラセダン/ワゴンはカローラスポーツをベースとしながら、全幅は抑えて登場すると聞いています。国内向けの「カローラ愛」の詰まったセダン/ワゴンの登場にかなり期待しています。

CX-8は凄く良いクルマ

2列シート版のCX-5が先に出ていたためインパクトが薄かったCX-8だが、実はシャシーからしてCX-5とは別のクルマ。3列目への配慮もSUVの中ではダントツ。

:クラウンで盛り上がり過ぎてしまいました。それでは、3点を入れたCX-8、1点のエクリプスクロス。COTYのイヤーカーに輝いた5点のXC40はいかがでしょうか。

:CX-8は凄く良いクルマです。良いクルマなのに3点の理由はSUV全体に新鮮味を感じないこと。ただ、CX-8はCX-5のストレッチモデルではなく、上級モデルCX-9をベースすることで、CX-5とは異なるシットリとした乗り味は高評価です。

エクリプスクロスは三菱が久しぶりに出した新型車であるということもあるけれど、個性的なスタイリングも良いし、4WDへのこだわりを感じられます。ただ、なぜ、これがパジェロではなくエクリプスなのか。三菱はブランディングとマーケティングがヘタすぎる。これをパジェロスポーツとして、ジムニーのようにこれから20年売るパジェロを作るべきでしょう。

ボルボXC40はデザインが良いし、新鮮さもある。乗って感動するクルマではないけれどもガッカリもしない。しかも価格は戦略的ということで5点ですね。

三菱はもったいない!

パジェロやランエボで培った4WD技術が投入され、そのへんの街乗りSUV とは一線を画すエクリプスクロス。アメリカで販売されていたオープンスポーツカー「エクリプス」のネーミングではなくパジェロを使った方がよかったのではないか?

:CX-8はいいですよね。CX-5より荷室も広いし乗り心地も良い。遠乗りに向いています。三菱は不思議な、というと失礼ですが「ある程度のレベル」にクルマをまとめ上げる力があります。ただ、なぜアウトランダーのあの素晴らしいプラグインハイブリッド技術を横展開しないのか?なぜブランド力のあるパジェロを放置するのか?デリカD:5のあの顔はいったいどうなんだ(笑)! 岡崎さんの言う通りです。

ボルボは乗り味がさっぱりしていて飽きそうなのがクルマ好きとしては難点ですが、外観もインテリアもデザインが素敵です。ボルボを見るとドイツ車のインテリアは実務的すぎるなと感じます。

それにしても並べてみると確かに萩原さんが言うようにSUVばかりですね。このSUVブームはいつまで続くと思いますか。

一時は抜群の人気を誇ったホンダCR-Vだがメインマーケットの北米に合わせて大型化。日本導入は2年遅れとなった。

:ジャーナリストの一部の人は、定番のポジションを獲得したといっています。確かに新定番と言えるようになったかもしれませんが、この今の勢いがずっと続くのかというとちょっと落ち着くと思います。海外はともかく、日本はSUVに乗るうえでの障壁が多い。立体駐車場が多いとか5ナンバーサイズじゃないと取り回しが悪い道路環境を考えると大きなSUVがさらに増えること自体が不思議だし、今SUVを購入している人は流行で購入している。

マーケティングで言えば、フォロワーとかレイトマジョリティと呼ばれる人たちが主流で、アーリーアダプターはもうSUVを購入していないと思います。そういった人たちは5年前にSUVを購入して次に何を買おうかと考えているはず。その答えの一つがテスラだったりする。しかしそういった人たちは街に溢れているSUVに興味を持たない。そういった人たちが乗り替えたクルマが、たくさんいるマジョリティが動くと思います。

クラスレスでなくなったSUVは魅力半減

RJCカーオブザイヤーのインポートカー部門大賞に輝いたBMWのX2。BMWはいまやX1からX7まで7車種もSUVをラインナップしている。

:僕はSUVに10年乗りましたが、これまでのSUVは「いつかはクラウン」的なクルマヒエラルキーの外にあったから良かったと思うのです。ただ、メルセデスがセダンと同様にS、E、Cとヒエラルキーを確立してしまったこと。そしてベントレーやロールスロイスがSUVを出したことで完全にセダンと同じになってしまいました。アレに乗っているとお金持ちということが誰にでも解ってしまう。そうなると、新しいカテゴリーへと移行すると思います。

:クラスレス、というのは確かにSUVの大きな魅力でした。登場したころの三菱パジェロや日産テラノ、もう少し最近だとトヨタRAV4やハリアーなどには「何か楽しいことができそうなクルマ」というアピールに加えて「クラウンを頂点とするヒエラルキーに属さない自由なクルマ」という側面は確かにありました。この5年で各社がSUVを各クラスで取り揃えたことで、それは失われましたね。ではSUVの次はどんなモデルが来ると思いますか?

次はステーションワゴンの時代が来る(かもしれない)

ステーションワゴン作りの長い歴史を持つボルボならではの一台がボルボV60だ。

: 僕は再びステーションワゴンになるのではないかと考えています。それは2018年に登場したボルボV60を見たから。あのエレガントなデザインと機能性は本当にすごいと思うし、適度に低い目線は運転していてやっぱり落ち着きます。XC60やXC40も魅力的なクルマだとは思いますが、SUVはあまりに増えすぎた。

:私もステーションワゴンの復権があるのではないかと思います。ボルボV60もそうですが、今後登場するカローラワゴンがキーになるのかもと思います。背の低いステーションワゴンは都市部に多い立体駐車場でも便利ですし。

:自分はSUV派ですが、確かにメインは街乗りでたまに雪山に行く程度であればレガシィアウトバックやアウディオールロードのようなステーションワゴンベースのクロスモデルが一番使いやすいんですよね。SUV専用モデルは荷室が短いものが多いし、その点でもステーションワゴンは良いですよね。

:日本にステーションワゴンブームを巻き起こしたスバルの活躍を期待したいけれど、今は厳しいかな。

:スバルは北米に魂を売っていますからね。ここまでCOTYの岡崎さんの投票結果に引きずられた会話になりましたが(笑)、その他にも2018年にデビューした新型車はけっこうあります。例えば日産セレナe-POWERあたり、いかがでしょうか?

セレナe-POWER、スペーシア、LSはクラスナンバーワンではない

好評のノートe-POWERに続き投入されたセレナe-POWERだが、より大きなバッテリーを積んだホンダステップワゴンのハイブリッドに比べると・・・

:セレナe-POWERだったらホンダステップワゴンのハイブリッドの方が動力性能も燃費も優れています。

:ではN-BOXを追撃するスズキスペーシアは?

:N-BOXにはかなわない。

スペーシア(写真左)は個性的な外観や内装デザイン、そして好燃費でN-BOX(写真右)と差別化するが、N-BOXの完成度の高さはズバ抜けている

:念のため聞きますがレクサスLSはいかがでしょう。業界筋で評判が今ひとつですが。

:クラウンがあれほど良いのに、LSは・・・走りがダメですね。メルセデスSクラスやアウディA8などとは比べるまでもなく、身内のクラウンの方が良いです。

:なるほど、いずれも新型車だけどクラスナンバーワンではないと。それでは、そろそろまとめに入りたいと思います。お二人それぞれ、「多くの人にオススメしたい1台」と「自分が欲しいと思ったクルマ」を選んでもらえますか。まずは岡崎さん、いかがでしょう?

カルモマガジンの2018年イヤーカーは「愛」と「日本専用」の・・・

:皆さんにオススメできるのはクラウン2LターボのRS。乗り心地とか都内での扱いやすさ、そして高速道路で速い速度でも気持ち良く走れて、ホスピタリティも万全だから。自分が欲しいのは追加モデルですが、メルセデス・ベンツS400d。これ一台あれば、試乗会の往復とか長距離の移動が凄くラク。直列6気筒ディーゼルはパワフルで、静粛性も優れています。奇しくもセダンが2台となりましたが、SUV全盛の時代でもキチンと作ったセダンは生き残るということが実証されていますから。

:あ、やはりS400d。心ある業界筋の方(?)から絶賛ですよね、しかもLSより安い。それでは萩原さんは?

:私はみんなにオススメはCX-8ですね。これまで日陰の存在だった3列シートSUVにスポットライトを当てたのは素晴らしいですし、ちゃんと使える3列シートを持っている点も高く評価したいです。個人的にはボルボV60です。日本仕様は全幅1850mmに抑えてきたということ。そしてSUVの先を感じさせてくれたことです。

:私はみんなにオススメはカローラスポーツです。激戦区Cセグメントでコスト以外に見どころのある久しぶりの国産車ということを評価しました。自分が欲しくなったのはジムニーですね。広報車を半日借りたのですが、今年乗ったなかで返したくなかった唯一のクルマです。ただしマニュアルに限ります。CX-8も相変わらず欲しいクルマですが昨年選んでしまっているので(笑)。

さて、イヤーカーは皆さんの意見が分かれましたね。クラウンはスタイルが気に入らないのでカローラスポーツにしましたが、先ほどの岡崎さんの「日本専用」という発言に心を激しく揺り動かされました。クラウンでも良いかなと思ってきました。

:そうだね。クラウンはこのグローバルの時代に日本人が日本人のために作った国産車。でも実力はグローバル級。ただし、2Lターボと2.5ハイブリッドのみ。

:クラウンで良いと思います。今年出ると言われているカローラセダンとワゴンも「カローラ愛」に満ちていることを祈っています。

:ということで、カルモマガジンが選ぶ2018年のNo.1はトヨタクラウンに決まりました。受賞理由は「愛」と「日本専用」! では、また来年お会いしましょう!

馬弓 良輔

この記事の執筆者

馬弓 良輔(まゆみ よしすけ)

旅行やクルマ雑誌の編集長を歴任し、2017年8月からカルモマガジン編集長を務める。クルマは見た目が5割、走り味が4割、あとの1割は「運命の出会い」というのが自身のクルマ選びのモットー。走り屋ではないが長距離ドライブを好み、最近の愛車はSUVを乗り継いでいる。が、しかし他にも隠し持っているクルマがあるとかないとか・・・。

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