【徹底レビュー】「トヨタシエンタ」使い勝手が光る、コンパクトミニバンのベストセラー

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新時代の高級車へと進化したアルファード/ヴェルファイアをはじめ、販売台数No.1のヴォクシー/ノア/エスクァイアなど、役者揃いなのがトヨタのミニバンラインナップ。その中で、最も小さなボディサイズの3列シートミニバンがトヨタシエンタです。

コンパクトながら使える広さで人気

現行型シエンタのボディサイズは全長4,260mm×全幅1,695mm×全幅1,675〜1,695mmという取り回しの良い5ナンバーサイズのボディ。それに3列シートをレイアウトした優れたパッケージングが特徴です。2018年の登録車販売台数ランキングでは9万4,048台とトヨタのミニバンの中でも最上位にランキングされています。そんなコンパクトサイズミニバンの人気モデル、トヨタシエンタをご紹介しましょう。

2代目となる現行型シエンタは2015年7月に登場しました。開発コンセプトは「ユニバーサルでクールなトヨタ最小ミニバン」。幅広い世代を超えて、ユーザーのさまざまなライフスタイルをサポートすることを追求しています。外観デザインは“アクティブ&ファン”がキーワード。トレッキングシューズをイメージし、機能性と躍動感を表現することで思わず出掛けたくなる、使いたくなるデザインを目指しています。

フロントマスクはヘッドランプからフォグランプ、グリルへと一筆書きのようにつながるバンパーガーニッシュでユニークな表情が特徴的。一方でリアに採用したスライドドアの床面の高さが330mm(2WD車)と低く設定され、お子さんから高齢者まで誰でも優れた乗降性を確保するなど、遊び心と実用性を兼ね備えたデザインといえるでしょう。

使いやすさと遊び心が同居するインテリア

インテリアは運転しやすさ、使いやすさを考えて、機能性と操作性を重視しています。インストルメントパネルはシンプルで、広がりを感じさせるアッパー部と、スイッチなどの操作系を腕の動きに沿って配置したロア部によって高い質感と使いやすさを追求。そして、オレンジのアクセントカラーとサテンメッキ加飾、ピアノブラック加飾を効果的に組み合わせて、大人の遊び心を表現しています。

2列目までなら余裕のあるシート

コンパクトなミニバンですがスライドする2列目シートは余裕があります。ちなみにガソリン車の3列仕様の2列目シートは2人掛けタイプがありますが、3列目へのウォークスルーはできません。

写真はマイナーチェンジ前のモデル

さすがに3列目シートに余裕はありませんが、床下に収納できるのは特筆すべき点でしょう。

ハイブリッドの好燃費が魅力

搭載されるエンジンは1.5Lのガソリンエンジンと、1.5Lガソリンエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドの2種類が設定されています。駆動方式はハイブリッド車が2WDのみ、ガソリン車には4WDも用意されています。

残念ながらハイブリッドに4WDはありません。後述のマイナーチェンジ後の燃費性能(JC08モード燃費)は、FFのガソリン車が20.2km/L、4WDのガソリン車が15.4km/L、そしてFFのハイブリッド車は28.8km/Lを達成しています。

マイナーチェンジでインテリアの利便性が向上

現行型シエンタは2018年9月にマイナーチェンジを行いました。その変更点のポイントは内外装の変更、従来の3列シートに加えて、5人乗り2列シート車の新設定、そして安全性能、燃費性能の向上となっています。外観デザインは大きく変わっていませんが、フロントバンパー、フロントグリル、ヘッドランプ、リアコンビネーションランプなどの質感を高めました。

インテリアは利便性の高い機能を拡充させており、パワースライドドアのクローズ中に施錠操作を行うとクローズ後の施錠が予約できる、「パワースライドドア予約ロック機能」を新設定。また車両を停車しエンジンをストップさせると、マルチインフォメーションディスプレイに荷物置き忘れ防止の通知メッセージを行う「リアシートリマインダー」を日本初採用しています。

フリード+に対抗して2列シート仕様を追加

同じカテゴリーに属するホンダフリードの2列シート仕様のフリード+に対抗して、シエンタもファンベースと呼ぶ2列シート車のマイナーチェンジを機に設定しました。2列目シートを倒せば、フラットかつ、最大荷室長2,065mmという大容量のラゲッジスペースが出現します。26インチのマウンテンバイク2台の積載も可能で、車中泊などのアクティブなシーンでも活躍しそうです。

デッキサイド両側には9個のユーティリティホールが設置されているので、販売店オプションのフックやバーと組み合わせることで、さまざまな用途に対応した荷室の使い方も可能となります。

安全性能もようやく他社並みにアップグレード

安全面でも衝突回避支援パッケージ「トヨタセーフティセンス」に昼間の歩行者を検知する機能を追加、アクセルとブレーキを踏み間違えたときなどに、障害物を検知して自動でブレーキをかけるインテリジェントクリアランスソナーも新設定しています。

静かで心地よい走り

マイナーチェンジ後のファンベースGのハイブリッド車に試乗しましたが、まず感じたのは静粛性の高さです。エンジン音などのノイズがほとんど車内に侵入してこないため、小さなお子さんの睡眠を妨げることは少なそうです。また乗り味も一段とフラットになっています。横や前後の無駄な揺れが抑えられており、乗員の安心感も向上しています。

ファミリーからアウトドア派まで幅広く支持されるクルマ

従来の3列シート仕様に加えて、2列シートも追加されたシエンタは、小さなお子さんのいる家族から車中泊を行うアクティブな人まで幅広いニーズに対応した使い方が可能となっています。今後さらに多くの人から支持されるのは間違いないでしょう。

シエンタ価格表

グレード駆動方式JC08モード燃費(km/L)車両本体価格
1.5 FUN BASE X 5人乗りFF20.2177万6600円
ハイブリッド FUN BASE X 5人乗り28.8218万7000円
1.5 FUN BASE G 5人乗り20.2198万720円
ハイブリッド FUN BASE G 5人乗り28.8234万360円
 1.5X 7人乗り20.2181万6560円
 1.5X 6人乗り4WD15.4195万8040円
 ハイブリッドX 7人乗りFF28.8222万6960円
 1.5G 7人乗り20.2202万680円
 1.5G 6人乗り4WD15.4216万2160円
 ハイブリッドG 7人乗りFF28.8238万320円
 1.5G Cuero 7人乗り20.2217万2960円
 1.5G Cuero 6人乗り4WD15.4231万4440円
 ハイブリッドG Cuero 7人乗りFF28.8253万2600円

(2019年6月時点の情報で執筆した内容です)

萩原 文博

この記事の執筆者

萩原文博(はぎはらふみひろ)

中古車雑誌編集部を経てフリーランスとして独立。現在は日本で最も多くの広報車両を借り出している男として業界で有名だ。もともと走り屋だけに走行性能の評価は得意。それだけでなく長年の中古車相場の研究で培った、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

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