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萩原文博はぎはらふみひろ

今が狙い目の中古車はコレ 2021年夏の相場情報(軽スーパーハイトワゴン編/萩原文博レポート)

今が狙い目の中古車はコレ 2021年夏の相場情報(軽スーパーハイトワゴン編/萩原文博レポート)
今が狙い目の中古車はコレ 2021年夏の相場情報(軽スーパーハイトワゴン編/萩原文博レポート)

人気車種のモデルチェンジや季節的な要因などによって中古車の相場は日々動いています。そんな中古車市場で、いま狙い目のお得なモデルはどれなのか。中古車相場にも詳しい自動車評論家の萩原文博さんに聞いてみました。2021年夏の中古車情報として取り上げるのは、ホンダN-BOX、スズキスペーシア、ダイハツタントなど、軽自動車の中で今、一番熱いカテゴリー「スーパーハイトワゴン」です。一体どの車種が狙い目なのでしょうか。

軽自動車の販売ランキング上位トップ3はすべてスーパーハイトワゴン

軽自動車の販売ランキング上位トップ3はすべてスーパーハイトワゴン1

2021年6月の軽乗用車の新車販売台数ランキングを見てみると、トップは1万7479台でホンダN-BOX。2位が9516台でスズキスペーシア、そして3位は9006台でダイハツタントとなっています。上位3車種はすべてスーパーハイトワゴンと呼ばれるモデルで、現在の軽自動車の主力です。

軽自動車の販売ランキング上位トップ3はすべてスーパーハイトワゴン2

スーパーハイトワゴンというのは、ボディサイズに制限のある軽自動車枠いっぱいのボディを活かした広い室内空間と、両側スライドドアの高い利便性が特長のモデルです。スーパーハイトワゴンは、N-BOX、スペーシア、タントに加えて、日産ルークスを含めた4車種が大きなシェアを占めています。今回の2021年夏狙い目の中古車として、圧倒的な人気を誇る軽スーパーハイトワゴンについて紹介しましょう。

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マイナーチェンジで絶対王者が加速「ホンダN-BOX」

マイナーチェンジで絶対王者が加速「ホンダN-BOX」1

まずは軽自動車で販売台数NO.1に君臨しているキングオブ軽であるホンダN-BOXから紹介しましょう。2代目となる現行型N-BOXは2017年8月にフルモデルチェンジを行い登場しました。標準車のN-BOXとN-BOXカスタムという2種類モデル体系は先代と変わりませんが、クルマの基礎にあたるシャシー、エンジンなどをわずかひと世代で一新するなど気合いが入っています。

マイナーチェンジで絶対王者が加速「ホンダN-BOX」2

マイナーチェンジで絶対王者が加速「ホンダN-BOX」3

マイナーチェンジで絶対王者が加速「ホンダN-BOX」4

マイナーチェンジで絶対王者が加速「ホンダN-BOX」5

エンジンは660ccの直列3気筒自然吸気とターボの2種類で、トランスミッションは全車CVTを採用しています。そして衝突被害軽減ブレーキや踏み間違い防止装置などがパッケージ化された運転支援システムのホンダセンシングを全車標準装備するなどさらに商品力に磨きを掛けているのが特長です。

マイナーチェンジで絶対王者が加速「ホンダN-BOX」6

N-BOXは2019年10月に一部改良を行い、運転支援システムのホンダセンシングの性能を向上させたのをはじめ、快適装備を充実させています。また2020年12月に初のマイナーチェンジを行いました。内外装の変更に加えて、運転支援システム・ホンダセンシングの後方誤発進抑制機能用ソナーセンサーを4個に増設。これによって後方障害物の接近を検知してドライバーに注意を促すパーキングセンサーシステムが追加されるなど、ドライバーサポート機能を充実させています。

3つの矢でN-BOXを追撃「スズキスペーシア」

3つの矢でN-BOXを追撃「スズキスペーシア」1

続いては、新車販売台数が第2位のスズキスペーシアです。2代目となる現行型スペーシアは2017年12月に登場しました。クルマの基礎部分に軽量・高剛性を両立するハーテクトと名づけられた新プラットフォームを採用。

3つの矢でN-BOXを追撃「スズキスペーシア」2

3つの矢でN-BOXを追撃「スズキスペーシア」3

3つの矢でN-BOXを追撃「スズキスペーシア」4

さらに3気筒自然吸気、ターボ2種類のエンジンに、ISGと呼ばれるモーター機能付発電機と専用のリチウムイオン電池を組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを搭載しています。これにより、実走行に近いWLTCモード燃費で22.2km/Lを実現し、軽スーパーハイトワゴンで最も優れた燃費性能を発揮しています。

3つの矢でN-BOXを追撃「スズキスペーシア」5

3つの矢でN-BOXを追撃「スズキスペーシア」6

モデル体系は当初、標準車のスペーシアと、メッキパーツを採用した大きなフロントグリルが特長のスペーシアカスタムの2種類でしたが、2018年12月にSUVテイストを加えたスペーシアギアを追加。3本の矢でN-BOXを追撃しています。2020年8月に一部改良を行い、運転支援システムをデュアルカメラブレーキサポートに変更。カスタムには全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロールが設定されるなど機能を充実させています。

元祖スーパーハイトワゴンは健在「ダイハツタント」

元祖スーパーハイトワゴンは健在「ダイハツタント」1

そして販売台数第3位が、軽スーパーハイトワゴンのパイオニアであるダイハツタントです。4代目となる現行型タントは2019年7月に登場しました。DNGAと呼ばれるダイハツの新しいクルマ作りの考え方が導入され、基礎部分から一新されました。その結果、従来モデルに比べて走行性能を中心に全方位の質感が向上したのが特長です。

元祖スーパーハイトワゴンは健在「ダイハツタント」2

またタントのアイコンとなっているピラーインスライドドアの「ミラクルオープンドア」の利便性をさらに向上させるために、運転席にロングスライド機構を追加。ミラクルオープンドアをすべての乗員の乗降口にするという新しい提案を行っています。

元祖スーパーハイトワゴンは健在「ダイハツタント」3

元祖スーパーハイトワゴンは健在「ダイハツタント」4

元祖スーパーハイトワゴンは健在「ダイハツタント」5

元祖スーパーハイトワゴンは健在「ダイハツタント」6

モデル体系は標準車のタントと、押し出しの強いスタイルのタントカスタムの2種類。スマートアシストと呼ばれる運転支援システムを搭載し、ターボ車には高速道路での追従走行が可能なアダプティブクルーズコントロールを採用しています。そして2020年12月に一部改良が行われて、運転支援システムの機能がさらに強化されました。

登場から1年半、最もフレッシュ!「日産ルークス」

登場から1年半、最もフレッシュ!「日産ルークス」1

販売台数では第8位4859台と6月は上位3モデルにやや水を開けられていますが、日産ルークスも軽スーパーハイトワゴンの実力派モデルです。ちなみに1〜6月の上半期ランキングでは5位に入っています。

登場から1年半、最もフレッシュ!「日産ルークス」2

日産ルークスはデイズルークスの後継車として、2020年2月に登場した軽スーパーハイトワゴンで最もフレッシュなモデル。モデル体系は標準車のルークスとスポーティなルークスハイウェイスターの2種類です。ルークスはハイトワゴンのデイズで採用した新プラットフォームを採用し、クラストップレベルの広い室内空間を確保しています。650mmの開口幅を実現した両側リアスライドドアには、足を車体の下にかざすだけで、自動で開閉する「ハンズフリーオートスライドドア」を両側共に採用。荷物で両手が塞がっていたり、お子さまを抱っこしたりしていても楽にドアを開閉できて非常に便利です。

登場から1年半、最もフレッシュ!「日産ルークス」3

登場から1年半、最もフレッシュ!「日産ルークス」4

エンジンは、ほかのライバル同様に660cc直列3気筒自然吸気とターボの2種類で、ECOモーターとリチウムイオンバッテリーを組み合わせたスマートシンプルハイブリッドを採用しています。組み合わされるトランスミッションはCVTのみ。燃費性能はWLTCモードで、16.4~20.8km/Lと優れた燃費性能を発揮します。

登場から1年半、最もフレッシュ!「日産ルークス」5

最後発モデルであるルークスの魅力は充実した安全装備です。全方位の先進安全技術を搭載し、前方を走行する2台前の車両を検知し、急な減速などにより、 自車の回避操作が必要と判断した場合には、警報によってドライバーに注意を促す、「インテリジェント FCW(前方衝突予測警報)」を軽自動車として初搭載。また、日産ご自慢の運転支援技術「プロパイロット」を更に進化させています。高速道路での「長距離運転」と「渋滞」という2大ストレスを軽減するのはもちろん、新たにミリ波レーダーを追加採用したことにより、より遠くの先行車の状況を検知し、スムーズな制御が可能となりました。さらに、もしもの事故の際の自動通報はもちろん、あおり運転や急病などの緊急事態にも手動で通報できる「SOSコール」をハイウェイスターシリーズに標準搭載しています。

中古車人気も高く100万円以下のお得物件が少ない!

軽スーパーハイトワゴンの人気の4モデルについての説明に続いては、現在の中古車事情です。

中古車人気も高く100万円以下のお得物件が少ない!1

現行型ホンダN-BOXの中古車の流通台数は約7230台で非常に豊富です。平均価格は約149.3万円で、中古車の価格帯は約60万~約233万円です。そのうち、100万円以下の価格を付けているクルマは約244台となっています。

中古車人気も高く100万円以下のお得物件が少ない!2

続いては、スズキスペーシア。現行型スペーシアの中古車の流通台数は、約5700台。平均価格は約145.6万円で、中古車の価格帯は約55万~約233万円です。そのうち、100万円以下の中古車は約128台です。

中古車人気も高く100万円以下のお得物件が少ない!3

ダイハツタントの現行モデルの中古車流通台数は約3780台で、平均価格は約145.3万円。中古車の平均価格は約67.5万~約228万円で、そのうち100万円以下の中古車は約186台となっています。

中古車人気も高く100万円以下のお得物件が少ない!4

最後は日産ルークスです。2020年2月発売と販売期間は短いですが、中古車はすでに約1500台流通しています。平均価格は約155万円で、中古車の価格帯は約90万~約235万円です。そのうち、約14台が100万円以下となっています。

スーパーハイトワゴンの中古車は新車同様に人気が高く、流通台数のわりに100万円以下の物件が少ないことが特徴です。

スーパーハイトワゴンは「おろしたて中古車」にお得感あり

スーパーハイトワゴンは「おろしたて中古車」にお得感あり

そんなスーパーハイトワゴンの中古車で注目なのが、「おろしたて中古車」という商品。届出済み未使用車とも呼ばれる、この手の中古車はナンバーが付いているだけで、走行距離が少なく、装備充実の売れ筋グレードが多く、そして新車よりも割安です。

メリットとしては、新車に比べて納車までの期間が少ない上、価格も割安なこと。しかしデメリットとしては車検期間が短くなることをはじめ、自分の欲しいグレード、ボディカラーの選択肢が狭くなることが挙げられます。

ここでは、現行型軽スーパーハイトワゴン4モデルで、中古車の中で2020年~2021年式、走行距離500km以下という条件で検索して、各車の「おろしたて中古車」がどれくらいあるのかを見てみました。

まずはN-BOXですが、約2500台がヒットし、価格帯は約96万~約233万円。続いては、スペーシアです。おろしたて中古車の流通台数は約3450台で、価格帯は約90万~約233万円。タントのおろしたて中古車の流通台数は約1560台。そして価格帯は約90万~約213万円となっています。そして、ルークスは約940台のおろしたて中古車が流通していて、価格帯は約95万~約234万円となっています。

最後発の日産ルークスのバランスの良さが買い!

最後発の日産ルークスのバランスの良さが買い!

この状況の中で、軽スーパーハイトワゴンの中古車でオススメしたいのは、日産ルークスです。まだ2020年に販売開始したフレッシュなモデルなので、中古車の流通台数は少ないですが、静粛性や走りの質感の高さは抜群です。さらに最後発モデルだけあって高いユーティリティを実現していますし、搭載されている運転支援機能も最新鋭となっています。また、搭載するエンジンにはスマートシンプルハイブリッドを採用し、高出力と低燃費を両立しているのも魅力。

実力伯仲の軽スーパーハイトワゴンですが、様々なバランスで最もオススメなのは、日産ルークスとしました。

※記事の内容は2021年7月時点の情報で制作しています。

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