車の購入で、最初に気になるのが「予算の立て方」ではないでしょうか?車の購入には大きな予算が必要となるため、計画を誤ると購入後の生活が苦しくなるリスクがあります。そこで、車の購入が家計の負担になりすぎないように、年収額から車の購入予算を判断する方法をご紹介します。また、希望の車種を購入するのに予算が足りないという場合の対処法もお伝えします。
車の購入費用は年収の半分以下が基本
車の購入では、契約後のことも考慮して予算を決める必要があります。一般的に車の購入費用は、年収額の半分以下が基本といわれています。なぜ年収額の半分が目安なのかを見ていきましましょう。
なぜ年収額の半分が目安なの?
車の購入費用が年収額の半分以下といわれる理由は、カーローンの返済が生活に大きく影響するためです。車の購入では、カーローンを利用するのが一般的です。しかし、カーローンでは利息が発生するため、毎月の返済額が思っていた以上に大きくなる可能性があります。
カーローンの金利は、銀行系のカーローンで2~4%、信託会社系では2~8%、ディーラーのカーローンで4~8%が相場です。例えば、車の購入費が100万円で金利4%、返済期間2年(24ヵ月)のボーナス併用払いなしでカーローンを借り入れた場合、月々の返済額は約43,400円、年間の返済額は521,099円となります(JAバンク「マイカーローン返済シミュレーション」参照)。
収入や生活費にもよりますが、予算を年収の半分程度にとどめないと、カーローンの返済が滞る可能性があります。さらにノンバンクのカーローンの場合は、総量規制によって借入総額が年収の3分の1までに制限されます。すでにキャッシングや消費者金融からの借入れがあって、ノンバンクでカーローンを組む場合は、年収の3分の1が車の購入予算の目安となります。
車の維持費も考慮して!
車を購入した場合、出費はカーローンの返済費用だけではありません。車を所有して乗り続けるためには、税金や自賠責保険料、ガソリン代などの維持費用が、年間30万円以上は必要になると考えましょう。カーローンの返済に加えて、月に3~5万円は出費があることを考慮して、予算や借入額を決めることも重要です。
年収別の購入予算の目安とおすすめの車種は?
車の購入予算は、年収額の半分が目安というのが基本ですが、それぞれの年収額によって状況は異なります。そこで、年収別の購入予算の目安をもっと具体的にご紹介しましょう。また、その年収に相応の予算で購入できる、おすすめの人気車種も併せてお伝えします。
年収300万円未満で購入するなら?
車の購入費用は年収の半分が目安ですが、年収300万円未満の場合は50万円程度が予算の目安になります。予算が50万円だと新車の購入は難しいため、中古車から選ぶのがおすすめです。維持費として年間30万円程度はかかることも想定しておきましょう。
年収300万円の場合、家賃や生活費を差し引くと、月々のローン返済費用や維持費を捻出するのがかなり難しいといえます。そのため、どうしても車が必要な場合以外は、現時点での購入を控えることをおすすめします。やむを得ず車の購入が必要な場合は、ローンを組まずに一括払いにしましょう。ローンを組むと、返済が滞ったり、生活が立ち行かなくなったりするリスクがあります。
〈年収300万円未満の方におすすめの人気車種〉
メーカー | 車名 | ボディタイプ | 価格 |
---|---|---|---|
ダイハツ | ミライース | 軽自動車 | 新車は85 万円程度、中古車は4 1万円程度 |
スズキ | ワゴンR | 軽自動車 | 新車は110 万円程度、中古車は36 万円程度 |
ホンダ | N-BOX | 軽自動車 | 新車は140 万円程度、中古車は55万 円程度 |
年収400万~500万円台で購入するなら?
年収が400万~500万円台であれば、車の購入予算は200万~300万円となり、軽自動車やミニバンなど人気車種の新車にも手が届きます。維持費は年間50万円程度と想定しましょう。カーローンを組むこともでき、月々の返済に加えて、ボーナス併用払いを使って無理なく返済していけるでしょう。
〈年収400万~500万円台の方におすすめの人気車種〉
メーカー | 車名 | ボディタイプ | 価格 |
---|---|---|---|
ホンダ | N-WGN | 軽自動車 | 新車は130 万円程度、中古車は110 万円程度 |
日産 | ノート | コンパクトカー | 新車は150 万円程度、中古車は94 万円程度 |
トヨタ | カローラ | コンパクトカー | 新車は193万 円程度、中古車は160万 円程度 |
年収600万~700万円台で購入するなら?
高収入といわれる年収600万~700万円台であれば、購入予算も300万~350万円となり、軽自動車からワンボックスカーまで選択肢が一気に広がります。維持費は、年間80万円程度を想定しておきましょう。同じ車種でも高いグレードを選んだり、好みのカスタマイズを加えたりすることが可能です。カーローンを組む場合も、ボーナス併用払いにしなくても、安定して返済ができるでしょう。
〈年収600万~700万円台の方におすすめの人気車種〉
メーカー | 車名 | ボディタイプ | 価格 |
---|---|---|---|
トヨタ | プリウス | ステーションワゴン | 新車は256 万円程度、中古車は90 万円程度 |
日産 | セレナ | ミニバン | 新車は257 万円程度、中古車は87 万円程度 |
スバル | フォレスター | SUV | 新車は286万円程度、中古車は200万 円程度 |
年収800万円以上で購入するなら?
年収800万円以上であれば、購入予算は400万円以上にもなり、車種やグレードを問わず、自由に車を選べるようになります。維持費は年間100万円程度が目安となります。独身であれば、頭金も用意しやすいため、カーローンを組んで高級外国車やハイクラスなミニバンにも手が届きます。ただし、子供の教育費や住宅ローンがある場合は、購入予算を300万円程度に落として考えるのがいいでしょう。
〈年収800万円以上の方におすすめの人気車種〉
メーカー | 車名 | ボディタイプ | 価格 |
---|---|---|---|
トヨタ | カムリ | セダン | 新車は345 万円程度、中古車は160 万円程度 |
トヨタ | アルファード | ミニバン | 新車は352 万円程度、中古車は198 万円程度 |
メルセデス・ベンツ | Bクラス | セダン | 新車は396 万円程度、中古車は287 万円程度 |
購入予算より高額の車に乗る方法はある?
車の購入費用は年収の半分が目安、ということをご説明してきました。しかし、「どうしても欲しい」といった希望の車種があらかじめ決まっていたり、家族が多くて生活の上で必要だったりなど、予算より高額な車を利用したい場合もあることでしょう。そこで、ここからは購入予算を超える車に乗る方法についてご紹介します。
一括払いや頭金のために貯金する
カーローンで一括返済払いする、または頭金を多く支払うために事前に貯金をしておくことで、予算を超える車を購入することができます。
カーローンを組まず一括払いにすれば、ローンの手数料や利息が発生しないため、安く車を購入することができます。また、カーローンを組んだとしても、頭金を多く用意できれば、借入れの金額を抑えることができ、返済の負担が小さくなります。ただし、貯金額が増えるまでは車を購入できないため、購入を急ぐ場合には不向きな方法です。
中古車を購入する
新車で購入するには予算を超える車であっても、中古車であれば購入できる可能性があります。中古車であれば、新車の半額以下のものもあるため、高級車であっても格安で所有することもできるでしょう。
ただし、中古車の場合、購入後に故障や不具合が発生して、修理費や維持費が大きくなる場合もあります。できるだけ新車に近いものを選ぶなど、車選びには注意が必要です。
カーリースを利用する
車を購入するのではなく、カーリースを利用すれば、家計への負担を抑えて希望の車に乗ることができます。カーリースは一定期間、車を借りて月々の利用料を支払うサブスクリプションサービスです。
月々のリース料金は、リース契約満了時の買取価格である残価(残存価額)をあらかじめ設定し、新車の車両本体価格から差し引いて算出しています。そのため、総支払額は実際の車両価格よりも安くなり、車を購入するよりずっとお得に車に乗ることができます。
頭金や初期費用、維持費も月額料金に含まれるプランがあるため、特に「頭金を支払う貯金がない」「中古車は故障が心配」「ローンで購入するには家計の負担が大きい」という方にはおすすめです。
ただし、一般的なカーリースでは契約満了後に車を返却する必要があるため、改造やカスタマイズをしたら原状回復して返す義務があります。
カーリース「定額カルモくん」なら好きな車にお得に乗れる!
数あるカーリースの中でも「おトクにマイカー 定額カルモくん」なら、月々のリース料を格安に抑えることができます。これはネット販売による値引きがあるためです。「定額カルモくん」では、車選びから申込みまでがネットで完結します。実店舗を持たないことから余分なコストがかからず、他社のカーリースよりもさらにお得に利用できます。
また、リース期間11年という日本初の長期契約を実現しているのも特徴です。長期契約で支払回数を増やせば、月々の定額利用料をより抑えることができます。年収からみた購入予算よりもっと高額な車に乗りたい方や、貯金はないけど新車に乗りたい方は、「定額カルモくん」のカーリースを検討してみるのもおすすめです。
車の購入は年収や貯金も考慮して予算を立てよう!
車の購入には多額の費用がかかるため、年収と貯金額を考慮して予算を立てることが大切です。基本的に車の購入予算は、年収額の半分が目安となります。希望の車が購入予算を超える場合は、お得に新車に乗れるカーリースの利用も検討してみましょう。
よくある質問
Q1:車の購入費用と年収はどう関係するの?
A:車の購入は、契約後のことも考慮して予算を決める必要があります。一般的に車の購入費用は、年収額の半分以下が目安といわれていますが、それはカーローンの利用を前提としているからです。カーローンでは利息が発生するため、毎月の返済額が思っていた以上にかかることもあります。購入予算を年収の半分程度にとどめないと、カーローンの返済が滞る可能性があるため、年収額の半分が車の購入予算の目安といわれています。
Q2:年収によって、おすすめ車はある?
A:車の購入予算を年収額の半分とすると、それに相応する予算でおすすめの人気車種があります。年収300万円未満なら、ダイハツ「ミライース」、スズキ「ワゴンR」、ホンダ「N-BOX」など。年収400万~500万円台なら、ホンダ「N-WGN」、日産「ノート」、トヨタ「カローラ」など。年収600万~700万円台なら、トヨタ「プリウス」、日産「セレナ」、スバル「フォレスター」など。年収800万円以上なら、トヨタ「カムリ」「アルファード」、メルセデス・ベンツ「Bクラス」などがおすすめです。
Q3:年収による購入予算よりも、高額な車に乗る方法は?
A:購入予算を超える車に乗る方法には、一括払いや頭金のために貯金する、新車ではなく中古車を購入する、カーリースを利用するといった方法があります。カーリースは購入するのではなく、長期間借りて利用するサブスクリプションサービスです。新車であっても、月々の利用料でお得にマイカーとして利用することができます。
※記事の内容は2020年7月時点の情報で制作しています。