できるだけ車にかかる費用を抑えるために、車検付きの激安中古車を探している方もいるでしょう。しかし、中古車は一台一台状態が異なることから、選ぶのが難しいもの。また、車検付きでも、中古車の安全性に不安を持っている方もいるのではないでしょうか。
そこで、車検付きの激安中古車の相場や中古車の選び方、車検付き中古車を購入した方のリアルな声などについて、ファイナンシャルプランナーの伊藤真二さんの解説を併せてご紹介します。
- 車検付きの中古車には3つのタイプがある
- 車検付きの激安中古車を買うときは販売店選びが大切
- 車両本体価格と初期費用、車検費用を含めた総額で判断する
車検付きの激安中古車はいくらで手に入る?
中古車市場には、50,000円や10万円以下で販売されている車検付きの中古車もあります。ただし、そういった車のほとんどは年式が古かったり走行距離が長かったりと、値段がつかない状態のものが多いため、購入しても長期間乗ることは難しいでしょう。
また、一般的に新車登録から3年経つと車の価値は半減するといわれています。さらに、普通車の減価償却は6年となっていることから、資産価値で考えても7年目以降は大きく価値が減少することがわかります。なお、中古車市場では10年がひとつの目安とされているため、10年を超えた車の査定額は一気に下がってしまうという特徴があります。
実際に、新車登録からの年数がどのように影響しているのか、カーセンサー中古車の日産「ノート」の中古車相場を例に見てみましょう。
〈ノートの中古車価格の目安〉
新車登録からの 年数 | 年式 | 車両本体価格 |
---|---|---|
15年 | 2007年 | 12万〜39万円 |
10年 | 2012年 | 19万8,000〜 79万8,000円 |
7年 | 2015年 | 24万8,000〜 189万9,000円 |
5年 | 2017年 | 44万8,000〜 223万3,000円 |
3年 | 2019年 | 64万8,000〜 239万円 |
1年 | 2021年 | 125万8,000〜 319万8,000円 |
*2022年5月25日時点の情報です
*さまざまなグレードやオプションの中古車を含みます
中古車は車検の有無や車の状態、オプションの有無、グレードなどが異なるため、車両本体価格にも幅があります。しかし、年式が古いほど価格は安く、7年を境に価格が低下していることがわかります。また、車検付きの場合は、車検なしの中古車に比べて価格が高くなるのが特徴です。
車を使いたい期間にもよりますが、激安中古車に長く乗るのは難しいでしょう。また、車両本体を安く買えても、メンテナンスに費用がかかる可能性があります。激安中古車を買う場合は、購入費用だけでなく、メンテナンス費用も想定して買うことが大切です。なお、ローンを組まなくても分割で買える方法もあるので試してみてはいかがでしょうか。
中古車の車検表記には3種類ある
中古車は、車ごとに車検の状態が異なります。そのため、中古車販売店などでも、さまざまな表記が用いられています。そこで、中古車市場で用いられる、3つの中古車の車検表記について見ていきましょう。
1. 車検付き
売却前の持ち主が保有していた際の車検が残っている状態の車です。そのため、名義変更をするだけで、そのまま乗ることができます。
2. 車検2年付き
販売時点では車検が切れていても、購入後は2年分の車検がある状態で納車される車です。また、車検を受けるための整備が終わっている状態で、購入者が決まり次第、車検を通すしくみになっています。なお、販売店によっても異なりますが、別途車検時の法定費用がかかる場合もあります。
3. 予備車検付き
車検には、引き続き車に乗るために車検を更新する「継続車検」と、ナンバープレートのない車を公道で走れるようにする「新規車検」があります。
予備車検付きの場合、新規車検を受ける車と同様にナンバープレートがない状態なので、新たにナンバープレートなどを登録する必要があります。つまり、予備車検付きの中古車を購入した場合は、そのまま公道を走ることができません。仮ナンバーを発行して管轄の運輸支局に行き、車検証を交付してもらう必要があります。
販売価格は車検の状況に左右されることがほとんどです。同じ車種で同じような条件であっても、車検までの期間が長く残っている車ほど価格が高い傾向にあり、車検の満了日が近い車は安いことが多いでしょう。
また、車検切れの車は安くなってることが多いですが、車検代金が別途かかるので、乗り出しの代金は販売価格よりもかなり上がるというケースもあります。
車検付きの中古車は本当にお得?
車検付きの中古車がお得かどうか判断するためには、まずは「車検付き」「車検2年付き」「予備車検付き」のどのタイプかを確認することが大切です。また、「車検2年付き」「予備車検付き」の場合は、車検を通すための費用が別途かかる場合があります。そのため、車両本体価格と初期費用、車検費用を含めた総額で判断するといいでしょう。
車検付き中古車を購入した方のリアルな口コミ
同じ車検付きの中古車でも、販売店や車の状態によって購入者の感想は異なるようです。購入してから後悔しないためにも、実際に車検付き中古車を購入した口コミを見てみましょう。
激安中古車でも問題なく乗れている
前の車は某超激安中古車店で買ったけど、真っ黒のオイルに、履き潰しの溝の無いスタッドレスに、死にかけバッテリーで、皆即交換したけど、今度の中古車屋さんの車は総額はそれほど変わらないのに、何も変えなくてもしばらくは乗れる車だった。
30万円以下で軽自動車を買いたい方にオススメ店です。— 鱸 (@suzukiosakanano) May 3, 2022
以前、購入した激安中古車は、オイルやバッテリー、タイヤも交換の必要があった一方で、同価格帯でもメンテナンスをしなくても問題なく乗れる中古車が買えたという口コミもあります。そのため、販売店によって車の状態が異なることがわかります。
販売店の車検費用が高かった
中古車買う時は二度と車検付きで買わないって決めた
同じ市内に親がエボでお世話になってるショップあるんだから仮ナンバー借りて自走でそこ持ってけばよかった
本体85だったけど110位で買ったと思うことにした— 𝙂𝘼𝙓𝙀𝙇𝙇【ガゼル】 (@E35A_MC25) April 17, 2022
安く希望の車が買えても、車両本体価格に追加された車検費用が負担となってしまうケースもあるようです。また、販売店によって車検の費用は異なることから、自身で知り合いの整備工場などで車検を受けたほうが総額を抑えられる可能性があります。
車検付きでも念のため信頼できる整備工場で点検を受けた
新しく買ったアシ車の中古車スマートKを、いつもお世話になってるショップへ陸送してもらう準備完了。車検付きで自走可能な状態との事やけど、念の為にテスターでプログラムチェックと各部の点検は必要ですもんね。前に買って置いたままになってるもう1台の左ハンドルのスマートKも、ついでに点検しよ
— HIROHIDE"KOHHEI"NISHIO / ニシオ「コウヘイ」ヒロヒデ / 西尾(光陛)仁秀 (@freely2400) February 17, 2022
車検付きで整備された中古車を買った場合でも、インターネットで購入した際などは、安全のために信頼できる整備工場で点検を受けておくと安心でしょう。
納車すぐに故障してしまった
某全国展開の車屋で買った車(車検付き)が納車後わずか3週間で故障したのでJAF呼んでディラーで修理してきた
中古車は当たりはずれあるから1年ぐらい補償付きの安心できるディーラーとかで買うべき
私は運が悪かった
イグニッションコイルとプラグ交換してきたけど
35000円超えのお支払でした— 巽 (@sawamu1111) July 19, 2020
諸般の事情でバイクを買おうとコツコツ貯めたお金で中古車(軽)を買うことになり…車検付きで取り敢えず走ればいいやというボロボロ軽自動車購入(保証なしノークレームノーリターン)
買った翌日警告灯が点いて現在工場に入院中
なんとなくグリーン色なので「みどりちゃん」と名付けました
— なんとか丸 (@nantoka_maru) March 21, 2019
どれだけ安く購入できても、購入してすぐに故障してしまったり部品交換が必要になったりして結果的にお金がかかってしまうケースもあります。そのため、車検だけでなく、保証の有無も確認しておくことが大切です。
販売店がきちんと整備した上で販売しているかどうかが重要となるので、安い中古車でも問題なく乗れているケースもあります。ただし、知識がなかったり、オンライン販売で買ったりする場合は、判断が難しいでしょう。
そういった方には、中古車リースという方法もあります。リースの場合、売って終わりではなく、契約者としての関係性が続くこともあり、整備済みで車検が付いている、状態のいい中古車を手配してくれると考えられるので、安心して中古車を選びたい方におすすめです。
車検付きの中古車に初期費用なしでお得に乗る方法とは?
費用を抑えるために車検付きの激安中古車を買っても、結果的にメンテナンスなどにお金がかかってしまっては節約になりません。また、前オーナーの車検期間が残っている「車検付き」の場合でも、車検が切れたら更新しなくてはいけません。そこで、そうした中古車にかかる費用の負担を軽減できるカーリースについてご紹介します。
カーリースの審査に不安がある方にもおすすめの方法はこちら
初期費用がかからない
カーリースは初期費用のかからない定額制サービスなので、中古車購入時のように税金などを現金で用意する必要がありません。そのため、まとまった費用がなくてもカーライフを始めることができます。また、頭金はもちろん、ボーナス払いなしでも月々10,000円台から中古車に乗れるサービスもあります。
なお、カーリースの中には、新車に月々10,000円台から乗れるサービスもあるので、車検付きの車に安心して乗りたい方にもおすすめです。
月々10,000円台から新車に乗れるサービスはこちら
月々の料金に税金などの維持費がコミコミ
カーリースでは、月々の料金に各種税金や自賠責保険料などの維持費が含まれています。中古車購入のように契約時に現金での費用負担がないため、購入時にまとまった費用がかかることを理由に、激安中古車を選んでいる方にも、カーリースはおすすめの方法です。
車検費用もフラットにできる
車検付きの激安中古車を購入しても、いずれは車検を更新しなくてはいけません。また、車は新車登録からの年数が長くなるほど車検費用が高額となるため、激安中古車の場合も、その負担は大きくなるでしょう。
一方、カーリースであれば、車検費用も月々の料金に含められるので、まとまった出費の心配はありません。また、車検など車にかかる維持費を含めて月々の料金が決められるので、予算に合わせて車選びができるのもカーリースの魅力といえるでしょう。
カーリースの中には、月々10,000円未満など激安のサービスもあります。しかし、ボーナス払いが必須だったり月額料金以外にまとまった費用がかかったりすることもあるので注意が必要です。そのため、中古車リースを選ぶ際は、信頼できるサービスかどうかに加えて、安全性は確保されているか、保証内容などもチェックすることが大切です。
車検3年付き!月々13,920円から新車に乗れるサービスが人気!
数十万円で中古車を買っても、メンテナンス費用がかかってしまった場合、結果的に出費が大きくなってしまうこともあるでしょう。また、中古車は整備内容やこれまでの走行の仕方などによっても、車の状態はさまざまです。
そのため、新車のほうが安心してカーライフを送れるのではないでしょうか。ただし、気になるのがその費用です。カーリースの「おトクにマイカー 定額カルモくん」では、月々13,920円から車検3年付きの新車に乗ることができるので、コスト面と安全面の両方で、希望を叶えやすいのではないでしょうか。
そこで、最後に定額カルモくんの新車リースの魅力をご紹介します。
国産メーカーの全車種、全グレードから選べる
定額カルモくんでは、国産メーカーの全車種、全グレードを扱っています。そのため、新車購入と変わらない選択肢から、好きな車種を選ぶことができます。また、最新の車種に乗れるので、安全性能の高い車が選べるのも大きなメリットでしょう。
7年以上で契約すれば走行距離が無制限になる
一般的にカーリースでは走行距離制限が設けられています。しかし、定額カルモくんでは7年以上で契約するだけで、走行距離が無制限になります。そのため、制限などを気にせずに、好きなだけリース車に乗ることができます。
将来的に車がもらえる
カーリースでは原則として返却を前提としています。しかし、定額カルモくんでは、7年以上の契約を対象に、月々500円で車がもらえるオプションプランが利用可能です。そのため、まとまったお金をかけなくても、将来的にマイカーを手に入れることができます。
お試し審査が受けられる
激安中古車を検討する方の中には、ローン審査に不安がある方もいるのではないでしょうか。カーリースでも、ローンと同様に審査があります。
ただし、定額カルモくんの利用者の中には、ローン審査に落ちた経験がある方も多くいます。そのため、まずは「お試し審査」で審査に通るか試してみてはいかがでしょうか。審査通過後のキャンセルもできるので、気軽に試すことができます。
車検付きの激安中古車を選ぶならリスクをよく理解しておこう
車検付きの激安中古車なら、車にかかるお金を安く抑えられると考える方も多いでしょう。しかし、購入後に出費が発生する可能性が高いため、そのデメリットやリスクを理解した上で利用しなければいけません。そのため、費用の負担を軽減して、安心してカーライフが始められるカーリースなども検討してみてはいかがでしょうか。
よくある質問
Q1:車検付きの激安中古車はいくらで買える?
A:中古車は年式や走行距離など、車の状態によって価格が異なります。そのため、50,000円や10万円以下などで売られている中古車もあります。
Q2:車検付きの激安中古車を買うときの注意点は?
A:車検付きの中古車には、売却前の持ち主が保有していた際の車検が残っている「車検付き」、購入後に2年分の車検がある状態で納車される「車検2年付き」、新たにナンバープレートなどを登録する必要がある「予備車検付き」の3つのタイプがあります。どの状態の中古車を選ぶかによって、かかる手間が異なるので、注意が必要です。
※この記事は2022年5月時点の情報で制作しています