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萩原文博はぎはらふみひろ

中古車でも燃費のいい車種とは?新車との違いや選び方

中古車でも燃費のいい車種とは? 新車との違いや選び方
中古車でも燃費のいい車種とは? 新車との違いや選び方

燃費の良いクルマを手に入れた方が、購入後の維持費を安く抑えることができると考える人は多いでしょう。新車の場合は一般的なガソリン車に比べて、燃費性能の優れたハイブリッド車や価格の安い軽油を燃料とするディーゼル車は車両本体価格がガソリン車より数十万円高くなっています。しかし、中古車になると走行距離や車種の人気・不人気によって、その価格差がグンと縮まり、ハイブリッド車やディーゼル車などが狙いやすくなるのです。長年、中古車情報誌で活躍してきた自動車評論家の萩原文博さんに解説してもらいましょう。

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そもそもカタログ燃費と比べてはいけない

そもそもカタログ燃費と比べてはいけない

カタログに表記されている燃費と実際の燃費に差があるということは多くの方がご存知かと思います。一般社団法人日本自動車工業会が発行している「気になる乗用車の燃費」という小冊子の中でも書かれていますが、JC08モードを基準にした場合、ハイブリッド車のようなカタログ燃費が優れたクルマで大体6割、一般的なガソリン車では約7割が実燃費の目安となっているのです。

走行モードや測定条件をより実走行に近づけた新しいWLTCモードでは、車種にもよりますがJC08モードより10~20%ほど数値が下がることが多いようです。WLTCモードでは市街地モード、郊外モード、高速道路モードという走行シーンごとの燃費も公表されていますので、この点でも実燃費をイメージしやすいものになっています。

とはいえ、カタログ燃費は、一定条件下で公平に計測するために、試験室内でクルマを固定し決められた走行パターンに沿って計測をしています。一般道などを走行するわけではなく、試験室内に設置されたローラーの上で計測しているのです。つまりカタログ燃費はあくまでも目安ということなのです。

新車か中古車かではなく、使い方での燃費の差が大きい

クルマの燃費はその使用環境はもちろん、エアコンやヘッドライト、オーディオといった電装品の使い方でも影響が出ます。カタログ燃費と実走行燃費の差の中で、平均すると使用環境で約2割、電装品の使い方で約3割、そして使い方で約5割の影響があると言われています。

差が付く要因の中で、最も影響が大きいのが使い方です。たとえば、同じ燃費性能のクルマでも、ドライバーによるアクセルやブレーキの踏み方などで、燃費は大きく差が付いてしまいます。さらに、最寄りまでの送迎や近所での買い物などチョイ乗りしかしない使い方も燃費は当然悪くなります。いくら燃費性能の良いクルマを購入しても、ドライバーの使い方で簡単に燃費性能は悪くなってしまうのです。

経年劣化より整備不足での燃費悪化に要注意

経年変化による燃費悪化がまったくないとは言いませんが、きちんと整備された中古車であれば新車時の燃費から大きく変わることはありません。中古車を買って燃費が悪いと感じる場合は、まずはタイヤの空気圧が規定通りか(低くなると燃費が悪化します)どうかを確認しましょう。

またエンジンオイル、点火プラグ、エアフィルターエレメントといった、当然購入時に整備されているべき消耗品項目のチェックもしましょう。ただ、よほどのことがない限り、タイヤ空気圧以外で大きく燃費が悪化することはありません。燃費が悪化するほどパーツが劣化している場合は、エンジンのチェックランプが点灯したり、ドライブフィールが悪化するなどの異変で気がつくでしょう。

燃費を良くする運転、エコドライブをまずは実践

燃費を良くする運転、エコドライブをまずは実践

くどいようですが、カタログ燃費への誤解や、極端な整備不良がない場合でも燃費が悪いと感じる場合はドライバーに原因があります。そんなときにオススメしたいのが「エコドライブ」です。環境省が提唱するエコドライブには10項目あります。

1、ふんわりアクセル「eスタート」を心がけること。
2、車間距離にゆとりをもって、加速・減速の少ない運転を行う。
3、減速時には早めにアクセルを離す。
4、エアコンの使用は適切に。
5、無駄なアイドリングはしない。
6、渋滞を避けて、余裕をもったドライブプランを立てる。
7、タイヤの空気圧に注意を払う。
8、トランクやラゲッジに積んである不要な荷物は降ろす。
9、走行の妨げとなる駐車はしない。
10、自分の燃費を把握する。

中古車で狙うべき燃費の良い車種

このようにクルマの経年劣化よりも、運転するドライバー次第で燃費が向上することがわかったところで、中古車でも優れた燃費性能を発揮するクルマを紹介しましょう。

軽自動車ならスズキ車が狙い目

軽自動車ならスズキ車が狙い目1

現在流通している中古車で燃費の良い軽自動車を探すのであれば、スズキ車を狙うのが良いでしょう。スズキ車の多くはISGと呼ぶモーター機能付き発電機とリチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを搭載しているからです。このモーターアシスト機構はブレーキ時に発生した電力を溜めて、エンジンパワーが足りない時にサポートしてくれるというものです。

軽自動車ならスズキ車が狙い目2

王道のハイトワゴンであるワゴンRは23.4〜33.4km/L、軽最大級の室内空間を誇るスーパーハイトワゴンのスペーシアは24.0〜30.0km/L、フルモデルチェンジして旧型となったばかりのクロスオーバーモデルのハスラーは24.2〜32.0km/L(いずれもJC08モード)とカタログ燃費ベースで他社より良い30km/L超えを記録しています。

軽自動車ならスズキ車が狙い目3

実際に試乗テストなどで実燃費を何度か計測したことがあるのですが、このマイルドハイブリッドシステムを搭載したスズキ車はライバルたちよりも好燃費です。スペーシア以外は登場してからの年数も経っているので中古車の流通台数も多くなっています。

コンパクトカーはハイブリッド、ディーゼル搭載車がおすすめ

コンパクトカーはハイブリッド、ディーゼル搭載車がおすすめ1

トヨタヤリス(旧ヴィッツ)、ホンダフィットと人気モデルが立て続けにフルモデルチェンジを行なったコンパクトカーのなかでも、e-POWERと呼ぶシリーズ型ハイブリッド搭載モデルを設定し、18.2〜37.2km/L(JC08モード)という優れた燃費性能を発揮する日産ノートの中古車はおすすめです。モーターが主役の走行感覚は中古車で買っても未来感があります。

コンパクトカーはハイブリッド、ディーゼル搭載車がおすすめ2

旧モデルとなったばかりの先代のホンダフィットもハイブリッドモデルがあり、19.2〜37.2km/L(JC08モード)という優れた燃費性能を発揮します。こちらは流通台数が多いので選びやすさも魅力です。

コンパクトカーはハイブリッド、ディーゼル搭載車がおすすめ3

コンパクトカーでは唯一ディーゼルエンジンを搭載したマツダデミオ(現在はマツダ2)もおすすめです。燃費性能は17.2〜25.2km/Lとなっています。この数値は従来のJC08モードではなく、より実走行に近いWLTCモードのものであり、燃料代が安い軽油を使用するので、経済性は高いといえるでしょう。

ハイブリッドが充実したミニバン、セレナかホンダ勢を

ハイブリッドが充実したミニバン、セレナかホンダ勢を1

ファミリーカーの定番のミニバンでは、ベストセラーの日産セレナがおすすめです。e-POWERと呼ぶシリーズ型ハイブリッドシステムを搭載し、モーターが主役の斬新な走りが印象的です。JC08モードは15.0〜26.2km/Lという優れた燃費性能を発揮します。

ハイブリッドが充実したミニバン、セレナかホンダ勢を2

続いてはホンダオデッセイ。現行モデルからリアにスライドドアを採用し利便性が向上しましたが、同じクラスの中では販売台数はやや苦戦しています。しかし搭載しているハイブリッドシステムはこちらもモーターが主役の最新型、JC08モードで24.4〜26.0km/Lと優れた燃費性能を発揮します。

ハイブリッドが充実したミニバン、セレナかホンダ勢を3

また、同じハイブイリッドシステムを搭載するステップワゴンも15.0〜26.0km/Lという優れた燃費性能を発揮。こちらはワクワクゲートという特徴的なリアゲートを採用し高い利便性を合わせ持っています。

SUVならトヨタC-HRとホンダヴェゼルが狙いやすい

SUVならトヨタC-HRとホンダヴェゼルが狙いやすい1

続いては、人気急上昇中のSUVです。このカテゴリーの中古車ではトヨタ車の燃費性能の高さが光ります。まずおすすめはJC08モード燃費で、15.2〜30.4km/Lという燃費性能を実現するC-HRです。プリウスベースの新世代シャシー・TNGAを採用し、高い走行性能や安全性能も魅力のコンパクトSUVです。発売から3年以上が経過し、中古車の流通台数も増加傾向です。

SUVならトヨタC-HRとホンダヴェゼルが狙いやすい2

トヨタRAV4は最新のパワートレインを搭載し、WLTCモード燃費で15.2〜21.4km/Lを達成。オフロード感も漂うスタイリングで大ヒットしているモデル。まだ中古車は少ないのですが、当面は新鮮を維持できるのでおすすめです。

SUVならトヨタC-HRとホンダヴェゼルが狙いやすい3

一方、JC08モードで17.6〜27.0km/Lを実現しているホンダヴェゼルは登場から6年以上が経過し中古車で選びやすいSUV。ハイブリッド車でも4WDを設定するなど降雪地でも人気の高いモデルです。

セダンはプリウスを中心に選びたい

セダンはプリウスを中心に選びたい1

最後はセダンです。まずはハイブリッド車のパイオニア、プリウスです。JC08モード燃費で39.0km/Lという優れた燃費性能を発揮するプリウス。前期型の個性的な外観デザインも、コンサバなスタイルへと変更され、再び人気が再上昇しています。前期型であれば流通台数も豊富、燃費を優先するなら外せない選択肢です。

セダンはプリウスを中心に選びたい2

ミドルサイズセダンのホンダインサイトもJC08モードで31.4〜34.2km/Lという優れた燃費性能を発揮します。1.5Lガソリンエンジン+2モーターを採用した最新のハイブリッドシステムはモーターによる走行を積極的に行います。中古車市場ではまだ見かけることが少ないのがタマにキズ。

セダンはプリウスを中心に選びたい3

そして、最後はトヨタカムリです。ミドルサイズのセダンながら、JC08モード燃費は24.6〜28.4Kkm/Lとコンパクトカー並の数値を誇ります。ダイナミックフォースと呼ばれる高効率のエンジンの採用により、優れた燃費性能を実現していることと、いかにもセダンらしいスタイルも魅力です。

燃費の良い中古車でエコドライブの実践を!

今回は中古車でも優れた燃費性能を実現しているクルマを紹介しましたが、その実力を活かすも殺すもドライバーの使い方次第。みなさんも「エコドライブ」の10項目をぜひ実践してみてください。

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