車を購入するときはカーローンを組んで月々数万円ずつ返済していくのが一般的ですが、カーローンを組むには審査に通る必要があるため、無職ではハードルが高いと感じる方も多いでしょう。しかし、無職で安定収入がない場合でも、自動車ローンを組めるケースもあります。
ここでは、無職でもどのようなケースなら車のローンを組めるのか、ファイナンシャルプランナーの伊藤真二さんの解説とともにご紹介します。また、審査に通るための対策や、落ちたときの対処法などについても見ていきましょう。
ファイナンシャルプランナーの伊藤真二です。無職であっても、車をあきらめる必要はありません。無職の方でも車のローン審査に通るケースや、車に乗るためにできる対策を詳しく解説します。
- 無職でもカーローンの審査に通るケースはある
- 無職でカーローンに申し込むなら、事前の対策が重要
- ローンを組まなくても分割で新車に乗れる方法がある
無職でも車のローンを組めるケースとは?
車のローン審査において年収や就業状況は重要なポイントですが、状況によっては、無職でもローンを組めることがあります。どのようなケースならマイカーローンを組めるのか、詳しくみていきましょう。
1. 休職している
休職は厳密には無職ではありませんが、収入がないという意味では同じといえます。
収入はローン審査において重要視される傾向がありますが、休職期間が短いなど、あくまで一時的に収入がないだけと判断された場合は、ローンを組める可能性があります。
2.就職の予定がある
就職先から内定をもらっているなど、近々安定した収入を得られることが決まっている場合も、返済できる見込みがあるとみなされることがあります。
また、就職予定のある方は、安定した収入のある家族や配偶者を連帯保証人としてつけることで自動車ローンの審査に通りやすくなります。現在は安定した収入がなくても、継続して支払っていけると連帯保証人とともに証明できることがポイントです。
3. 配偶者に安定した収入がある
主婦や主夫などで申込者が無職であっても、配偶者に安定した収入があれば審査に通るケースもあります。カーローンによっては、配偶者が連帯保証人になることを求められることもあるでしょう。
なお、家族で共用するファミリーカーの場合は、無職の方より審査に通る可能性が高い配偶者の名義で申し込むことも可能です。ただし、「名義貸し」にならないよう注意が必要です。
4. 副収入がある
アパート経営で家賃収入があるなど、不労所得がある方は、仕事をしていなくても安定的な収入があるとみなされて審査に通ることがあります。同様に、無職であっても株や不動産などの資産を所有していると、審査に有利に働くこともあります。
5. 年金を受給している
副収入と同様に、すでに退職して年金を受給している場合は、一定の収入があるとみなされ、ローンの審査に通るケースもあります。
ただし、カーローンには年齢制限が設けられているので、ローン選びの際には注意が必要です。申込み時の年齢だけでなく、完済時の年齢が75歳以下などの制限が設けられているケースもあるので、あらかじめローンの利用条件を調べておきましょう。
収入の安定性は、本人の給与収入だけで判断されるとは限りません。無職の専業主婦(主夫)の方でも、不動産などの資産を所有していたり世帯収入が高かったりすると審査に通るケースもあります。無職の場合でも、諦めずにまずは審査に申し込んでみるといいでしょう。
上記のケースに当てはまらず、ローンの審査通過が難しい方でも、自分専用の新車に乗れる可能性があります。
ローンを組めなかった方でも利用できた実績が多数あり、利用の可否はオンラインで簡単にチェックできる方法について、下のバナーからさっそく確認してみましょう。
無職だと車のローン審査に通りにくいのはなぜ?
自動車ローンを組むと、毎月の返済が数年間にわたって続きます。そのため、金融機関やローン会社は申込者が最後まできちんと返済していけるかどうか、審査を通して収入や雇用形態、勤続年数などからチェックするのです。
無職の場合、安定した収入がなく、ローンを組んでも返済の遅延や滞納のリスクが高いとみなされる傾向があるため、審査にも通りにくくなってしまいます。
なお、副収入がある場合でも、その収入が安定的なものではないと判断されると、審査通過はきびしくなってしまうでしょう。
たとえ、副収入の額が大きくても、毎月コンスタントに発生していなければ、途中でローンの返済が滞ってしまうリスクがあると判断されてしまう傾向があるからです。
副収入がローンを返済していけるだけの十分な金額で安定性もある場合は、そのことを証明できる書類を準備しておくといいでしょう。定職に就いていなくても返済能力があると判断してもらうことができれば、審査に通る可能性もあります。
無職でカーローン審査に通るには?知っておきたい審査基準
無職の状態で車のローン審査に通りやすくするためには、あらかじめ審査項目やその基準を知っておくことが大切です。
自動車ローンの明確な審査基準は公開されていませんが、ある程度の目安は共通しているため、具体的な対策のポイントと併せてご紹介します。
一定額以上の収入や支払能力があるか
マイカーローンの審査項目としてまず挙げられるのが年収です。一般的には、年収200万円以上が審査通過の目安といわれています。ただし、年収200万円以上なら必ず審査に通るというわけではない点にも注意が必要です。
また、無職の方でも、不動産の家賃収入などの不労所得があると支払能力があるとみなされ、審査に通る可能性があります。
その場合、所得証明書(課税証明書)や確定申告書の控え、国税庁に申請して発行してもらう納税証明書などを提出するよう求められることがあるため、準備しておきましょう。
完済時も年齢制限の範囲に収まるか
自動車ローンは商品ごとに年齢制限が設けられています。申込み時の年齢はもちろん、完済時の年齢が75歳以下といった制限があるローンも存在するため、完済時の年齢も踏まえて申し込む必要があります。
特に無職の方で年金をすでに受け取っている場合は、年齢制限に引っかかってしまうケースも考えられるため、事前に利用条件をチェックしておくことが大切です。
他社からの借入れの有無や借入額
車のローン審査では、申込み時点でほかの借入れがないかどうかもチェックされます。すでに3件以上の借入れがあると、多重債務者となってしまい審査では不利になるため注意が必要です。
無職の方が少しでもローン審査を有利に進めるためには、借入れをできるだけ減らした上で申し込むことがポイントです。
住宅ローンのほか、スマホ端末のローンやクレジットカードのリボ払いの残高なども借入れの対象となるため、借入状況を整理して、完済できるものはしておくことをおすすめします。
信用情報に問題がないか
車のローン審査では、申込者の信用情報に問題がないかどうかも重要視されます。信用情報とは、ローンやクレジットカードの利用記録や、携帯電話料金などの支払いに遅延や滞納がないかなどの情報が記録された個人情報です。
無職の方でも、過去の信用情報に問題がなく、一定の支払能力があると認められた場合には、審査を有利に進められる可能性もあるでしょう。
一方、任意整理や自己破産の履歴があったり、クレジットカードの返済遅延などがあったりした場合には、大きなマイナス評価となります。
自身の信用情報は、CICやJICCなどの信用情報機関に開示請求できるため、不安な場合は審査に申し込む前に確認しておくといいでしょう。
車のローンには銀行のマイカーローンやディーラーローンなどさまざまな種類があり、審査基準はローンごとに異なります。中でも銀行のマイカーローンは最も審査がきびしいといわれているため、無職の方はディーラーローンなど別のローンを検討したほうがいいでしょう。
無職でも車のローン審査に通る可能性を高めるための対策
無職の方でも車のローン審査に通るケースはありますが、可能性はそれほど高くないでしょう。審査通過のハードルを下げるために、無職の方が車のローン審査を受ける際に行っておきたい対策についても知っておきましょう。
1. 連帯保証人をつける
専業主婦や学生の場合、自身に収入がなくても、配偶者や親などの安定した収入を得ている家族を連帯保証人につけると、返済能力や社会的信用度が上がり審査に通る場合があります。
しかし、連帯保証人は債務者と同等の責任を負うことになる上、成人(高齢者、年金生活者は認められない場合あり)で安定した収入があることや、多重債務者ではないことなど一定の条件があるため、依頼する際には事前によく話し合っておきましょう。
なお、世帯主ではない20歳未満の場合は、一般的に保護者の連帯保証がなければカーローンの審査申込みができません。
2. 頭金を多めに用意する
車のローンの審査に通りにくい無職の方でも、借入額が少なければ融資を受けられる場合があります。そのため、ある程度の頭金を用意して借入額を下げられれば、審査に通る可能性が高まります。
ローン会社によっては、頭金が用意できている状態を前向きに考慮してくれる可能性もあるでしょう。
3. 安い車種を選ぶ
頭金としてまとまった費用が用意できない場合でも、中古車や安い車を選べばカーローンの借入額を下げることができます。
どうしても欲しい車種が決まっている場合は、グレードを下げたり、オプションを減らしたりして、借入希望額を下げる工夫をしてみましょう。
4. 審査基準が甘いローンを利用する
カーローンの審査基準は会社によって異なるため、いくつかのローン会社を比較し、無職でも審査に通りやすいローン会社を選ぶのもひとつの方法です。
なお、一定の条件を満たすと融資してくれる審査基準が低いローン会社もありますが、代わりに金利が高いなどのデメリットも考えられるため、返済計画まで見越した上で申し込むようにしましょう。
5. 家族に契約してもらう
家族で共有する車の場合、連帯保証人をつけるのではなく、配偶者などの家族に契約してもらうのもひとつの方法です。自身がカーローンの審査を受ける必要がなくなるので、無職であることは審査に影響しなくなります。
家族に契約してもらう場合、ローンの名義は申し込んだ家族になります。事故が起きたときや返済が滞ったときなどは名義人の責任となるので、そういったリスクも考慮して検討することが大切です。
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無職の方が車のローンを組む際に注意したい「名義貸し」とは?
「名義貸し」とは第三者が名義人となってローンなどを組むことをいい、刑法第246条により詐欺罪と定められている犯罪です。
名義貸しで車のローンを組むと、契約者の支払いが滞ったり問題が起きたりしたときに、名義を貸した側に支払い責任が生じます。また、名義貸しが判明すると一括返済を求められるなどのリスクもあります。
無職で配偶者や親族の善意で車を手にする場合、意図していなくても名義貸しになってしまう可能性があります。そのため、配偶者や親族名義で購入した車を利用する際は、名義貸しにならないよう次の点に注意しましょう。
- ファミリーカーとして利用し、名義人以外が実質的な所有者とならないようにする
- 返済義務や事故を起こしたときの責任は名義人にあることを理解した上で運転する
無職の方が実質的に所有する車を購入する場合は、配偶者や親族に連帯保証人となってもらい、自分の名義でローンを組むようにしましょう。
名義貸しだけでなく、他人になりすまして契約したり、収入があるなど虚偽の申告をしたりした場合にも刑事罰の対象となることがあるので、絶対にやめましょう。
無職で車のローン審査に落ちても車に乗れる方法
無職であることが原因で、対策を講じてもカーローン審査に通らなかった場合でも、車を持てる方法はいくつかあります。ここではカーローン審査に落ちたときの対処法を見ていきましょう。
一括購入できる額の車を選ぶ
一括購入であれば審査を受ける必要がないため、無職の方でも車を購入できます。
貯金などである程度の資金が用意できるなら、その金額内で購入できる車を検討してみましょう。中古車を選択肢に入れると、選べる車種の幅も広がります。
なお、一括購入には金利がかからないことで利息分の負担を減らせるといったメリットもあります。
フリーローンなど、ほかのローンを利用する
フリーローンは幅広い用途で借入れができるローンで、目的別ローンより審査に通りやすい傾向があります。このようなカーローンより審査のハードルが低いローンであれば、無職でも審査に通る可能性があります。
また、銀行系マイカーローンで審査に通らなかった場合はディーラーローンに変更するなど、カーローンの種類を変えたことで審査に通ったというケースもあります。
ただし、手当たり次第に申し込むと短期間で照会件数が増えて逆効果になってしまうので、申込みは慎重に行いましょう。
レンタカーやカーシェアリングを利用する
車が必要なときだけ借りるレンタカーやカーシェアリングなどであれば、無職の方でも手軽に車を利用できます。車の使用目的や利用頻度などを考慮して、ライフスタイルに合ったほうを選ぶといいでしょう。
ただし、利用頻度が高いとコストがかさむ、使いたいときに予約が取れない、利用する度に借りる手続きと返却が必要になるなどのデメリットもあるため、利用状況に見合った方法かもしっかり検討することが大切です。
カーリースを利用する
新車の購入を検討しているものの、無職でカーローンの審査に通らないといった場合は、カーリースを検討してみましょう。
カーリスとは、初期費用不要で、月々定額の料金で新車に乗れるサービスです。自己資金がなくても、月々定額のリース料金だけで車に乗り始められるので、無職で車にかけられる予算が限られている方にもおすすめです。
なお、カーリースにも審査はありますが、月々の支払額がカーローンよりも安いなどの理由から、カーローンほど審査がきびしくない傾向があります。カーリースについて、次の項で詳しくみていきましょう。
カーローン審査に通らなかった方が新車に乗っている方法
無職のためにマイカーローンを組むことが難しい方におすすめなのが、月々定額の料金を支払うだけで自分専用の新車に乗れるカーリースです。カーリースでは、リース会社が代わりに車を購入してくれるため、ローンを組む必要がありません。
カーリースの中でも、「おトクにマイカー 定額カルモくん」はローンに落ちた方でも利用実績が多数あり、無職の方でも利用できる可能性があります。
審査が不安な方でも利用しやすいサービスが充実しているため、カーリースの特徴と併せてその魅力をご紹介しましょう。
カーローン審査に落ちた方でも新車に乗れる理由
カーリースの利用者は、リース会社の購入した車の使用権を得てマイカーのように乗ることができます。契約期間中はローン返済と同じく、毎月決まった額の支払いが発生しますが、金銭の貸付けではないことから金利は発生しません。
また、カーリースの料金は、車両本体価格から契約満了時の想定下取り価格である残価が差し引かれた上で算出されます。同じ車種の新車をローンで購入した場合と比べて、車両本体価格も抑えられるしくみとなっていることも、審査を有利に進められる理由です。
こうした支払額を抑えるしくみによって、年収に対する返済額の割合である返済負担率も抑えられるため、自動車ローンよりもカーリースのほうが審査のハードルが低いといわれています。
購入するよりコスパよく新車に乗れる
新車を購入するとなると、ローンを組んだとしても初期費用としてある程度まとまった資金が必要になる上、乗り続ける上でも各種税金や保険料、車検代などの維持費の支払いも定期的に発生します。
しかし、カーリースであれば月額料金に車両本体価格だけでなく登録諸費用や契約期間分の各種税金、自賠責保険料などもコミコミになっているため、初期費用や維持費の負担を抑えることが可能です。
さらに、車検代やメンテナンス費用も月額料金に組み込んで定額化できるメンテナンスプランに加入すれば、維持費の大半を月額料金だけでまかなうことができるようになります。
特に定額カルモくんは業界最安水準の料金を採用しており、初期費用なしで月々10,000円台から新車に乗り始めることもできる、コストパフォーマンスの高いカーリースとして人気です。
審査に通るかをあらかじめチェックできる
カーリースを利用するには審査に通過する必要があるため、一度カーローンの審査に落ちてしまった方や無職の方は不安に感じるかもしれません。
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審査通過後に、車種やプランをじっくりと選び直すこともできるため、まずは最安料金でお試し審査を受けてみてはいかがでしょうか。
※審査をしても契約にはなりません。申込み後のキャンセルも可能です
無職でも車に乗れる可能性はゼロじゃない!ローン以外の方法も検討してみよう
無職の方でも、きちんと対策をした上でカーローンの審査に臨めば、利用できる場合があります。支払能力を示せるよう、審査前に自身の状況を整理してみましょう。
また、ローンを組むことが難しい場合でも、費用負担を抑えられる分、審査のハードルを下げられるカーリースなら、目当ての新車に乗れる可能性があります。
業界最安水準の料金でコスパ良く新車に乗れる定額カルモくんでは、申込み前にマイカーコンシェルジュに無料相談することも可能です。まずはお試し審査から、利用の可否をチェックしてみてはいかがでしょうか。
よくある質問
Q1:無職でもカーローンは組める?
A:カーローン審査は、ローンの種類やローン会社によって審査難易度が異なります。そのため、無職の方でも利用できるローンはあります。一方で、審査が緩い傾向のあるローンの場合は、金利が高くなるケースもあるので慎重に選ぶことが大切です。
Q2:無職でローン審査に通る方法は?
A: 無職でも、連帯保証人をつけたり、資産や不労所得などがある場合はそれを証明したりすれば、ローン審査に通る場合があります。ほかにも、頭金を用意するなど借入額を減らすことで審査に通る可能性を上げられます。
Q3:ローンが通らなかったらどうすればいい?
A:フリーローンなどの多目的用途に利用できるローンを使ったり、一括購入できる車を選んだりするのも方法のひとつです。また、車のサブスクサービスであるカーリースを利用するのもおすすめです。
※この記事は2023年1月時点の情報で制作しています