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【2023年版】専門家がおすすめ!電気自動車(EV)ランキング

【2023年版】専門家がおすすめ!電気自動車(EV)ランキング
【2023年版】専門家がおすすめ!電気自動車(EV)ランキング

世界的な「EVシフト」が起きている中、日本でもさまざまな電気自動車が発売されています。しかしそれらの「バッテリーサイズ」や「航続距離」などはまちまちで、ボディサイズ的にも大きなものから軽自動車クラスのものまで、多種多様です。

この記事では、そんな状況下で「自分だけの電気自動車」はどのような基準で選べばいいのか?そもそもEVのメリットとデメリットは?おすすめモデルはぶっちゃけどれなの?――ということを、専門家がズバリ解説します。

  • 現在販売されている電気自動車(EV)のメリット・デメリットはコレだ
  • 国産電気自動車の人気トップ10を発表。1位は軽規格の日産「サクラ」
  • 輸入電気自動車ではテスラが人気だが、ボルボとフィアットも追随

電気自動車(EV)とは

電気自動車(EV=Electric Vehicle)とは、文字どおり「電気によって動く車」のことです。

普通の車(エンジン車)は、ガソリンや軽油などの燃料に空気を混ぜて圧縮した混合気というものをエンジンに送り込み、それを燃焼させた力によって、エンジンと車体とを動かします。

それに対して電気自動車は、バッテリーに蓄えられた電気によってモーターを動かし、そのモーターで車を駆動させます。つまり「エンジンもガソリンも使わない自動車」ということです。

イメージとしては、ガソリンタンクが「電池(駆動用バッテリー)」に置き換わり、エンジンは「モーター」になって、さらにガソリンや軽油は「電気」に代ったと考えるとわかりやすいでしょう。

そして電気自動車には「走行時にCO2を排出しない」「エネルギー効率が良いため経済性に優れる」「静かである」「エンジン車以上に力強い」「細かなコンピュータ制御を行いやすいため、乗り味などを自在に調整できる」等々の特徴があります。

電気自動車のメリット・デメリット

電気自動車のメリット・デメリット をイメージした画像

世界的に注目されている「電気自動車」ですので、そこには当然ながらさまざまなメリットが存在しますが、いくつかのデメリットももちろん存在します。それらを整理してお伝えします。

電気自動車に乗るメリット

電気自動車には、おもに下記のようなメリットがあります。

走行時にCO2を排出しない

エンジン車はガソリンや軽油を燃焼させなければ走らないため、必然的にCO2を発生させます。しかし電気自動車は、バッテリーに貯められた電気でモーターを動かしてタイヤを駆動させるため、走行時にはCO2が発生しません。

そのため電気自動車は「環境負荷の低減に貢献する」といわれています。環境意識が世界的に高まっている今、ここは他人事ではない「重要なメリット」といえます。

経済性に優れる

ガソリン車は、ガソリンの燃焼時に発生するエネルギーのうち約4割だけが、タイヤを動かすための力として使われています。それに対して電気自動車は、電気を動力に変えるときの効率が9割を超えているため「捨ててしまうエネルギー」が少なく、効率的にエネルギーを使えるのです。

さらに電気自動車は、減速時や下り坂などでモーターから電気を発生させ、その電気をバッテリーに貯えることが可能です(回生エネルギーと呼ばれます)。つまり電気自動車は電気を作り、その電気をまた走行に活用できる効率的な車なのです。

静粛性に優れる

電気自動車にはエンジンがないため、ガソリン車やディーゼル車のような「エンジンが燃焼する音」や「それに伴う振動」がなく、非常に静かに走行できます

そしてエンジン車は走行していない状態であっても(基本的には)アイドリングを行っているため、振動と騒音が発生します。しかし電気自動車に搭載されているモーターは、電力が供給されない限りは作動しないため、停車時は振動や騒音がいっさい発生しません。

レスポンスが良く、滑らかである

例えば発進するとき、ガソリン車は「アクセルを踏むと空気と燃料が混ざって燃焼し、ピストンが上下運動し、そしてクランクシャフトがエンジンの力を回転運動に変える」というややこしい手順が車の内部で行われているため、すぐには加速できません。

しかし電気自動車は電気信号で素早く電流制御が行われるため、レスポンスがきわめて良く、滑らかで力強い発進が可能になります。

走らないときでも「電源」として利用できる

電気自動車には大きなバッテリーが搭載されているため、蓄電池として活用することもできます。例えば太陽光パネルで作られた電気の余剰分を電気自動車に貯めれば、無駄のない電力利用が可能に。また夜間電力を電気自動車に貯めておけば、日中の家の電力を電気自動車からまかなうことも可能です。さらに、停電時には非常用電源としても活用できます。

電気自動車に乗るデメリット

一方で、電気自動車には下記のようなデメリットがあることも事実です。

充電に時間がかかる

ガソリンスタンドで燃料を満タンにするには3分もかかりませんが、電気自動車の充電には結構な時間がかかります。

自宅の充電設備(100Vまたは200V)でフル充電するには7時間から15時間程度が必要です。急速充電の場合は、80%の状態まで充電するのに20分から30分ほどで済みますが、それでも、エンジン車の給油(1~2分ぐらい)と比べれば「随分時間がかかる」ということになります。

外出先で充電場所を探すのが少したいへん

急速充電ができるスポットの数は拡大されていますが、ガソリンスタンドおよび給油機の数に比べると圧倒的に少ないため、外出先で充電場所を探すのに少々手間がかかります。また、充電スポットを利用するために「事前の登録」が必要だったり、「充電スポットが見つかっても、先客が使用しているため待たされる」などといった“手間”もあります。

航続距離が短いモデルもある

大きなバッテリーを搭載している大型の高級EVでは一充電走行距離が500kmを超えるモデルもありますが、そういった電気自動車は非常に高額です。

そして比較的手頃な価格で買える電気自動車の一充電走行距離は100kmから200km程度だったりもします。自宅近所で乗る分にはそれでも何ら問題はありませんが、遠出をしたい場合には「バッテリー残量の心配と充電の苦労」が付きまとうことになります。

環境によってはバッテリーの残量や性能が低下する

電気自動車は、車を使用していないあいだも放電がされるため、バッテリー残量は徐々に減ってしまいます。また寒い場所など、環境によってはバッテリーの性能が低下することもあります。さらに、新しいうちはまったく問題ないのですが、かなり古くなってくると、バッテリー自体の性能が劣化していきます。

車両価格が高い

現在の電気自動車が駆動用バッテリーとして使っているリチウムイオン電池は原材料費とその割合が高く、リチウムやコバルトといった素材の相場が安くならない限り、コストを削るのは困難。そのため、どうしても電気自動車の車両価格は高額になります。

とはいえガソリン車との価格差を縮めるため、国や自治体はEVに対する「補助金」を支給しています。恒久的なものではありませんが、とりあえずは補助金を申請することで、車両価格の高さをある程度緩和することができます。

国産車の電気自動車 人気ランキング トップ10

これまで、電気自動車といえば「ハイブリッド車」が中心だった国産車ですが、最近は多種多様なEVも発売されています。2022年上半期の販売台数データをベースとする「人気ランキング」を見てみましょう。

第1位 日産「サクラ」

第1位 日産「サクラ」

ついに誕生した「軽の電気自動車」。発売時期の関係で2022年上半期(1~6月)の販売台数は日産の「リーフ」や「アリア」などより少ないのですが、8月単月ではぶっちぎりの3,523台を販売したことで、見事に電気自動車の人気ランキングNo.1となりました。

搭載されるリチウムイオンバッテリーの容量は20kWhと小さめで、一充電走行距離(1回の満充電で走れる距離)はWLTCモード180kmと、一般的なEVと比較すればやや短め。しかし、おもに「自宅近所での使用」を前提としている軽自動車であれば、このスペックでも十分以上です。そして身の丈に合ったバッテリーを採用したことで、軽自動車にとっては非常に重要な「車両価格を抑える」ということにも成功しています。

普通充電にかかる時間は約8時間で、急速充電では40分で約80%までの充電が可能。全車FFで、モーターの最高出力は「デイズ」のターボ車と同じ64psですが、最大トルクはデイズ ターボの約2倍という力強さ。バッテリーに蓄えた電気は家庭に給電することもでき、非常時には約1日分の電力をまかなうことができます。

ガソリンスタンドの数が減り続けている地方の人々にとっては「救世主」になりえる軽EVです。

第2位 日産「リーフ」

第2位 日産「リーフ」

日産「リーフ」は、初代モデルが2010年に登場した電気自動車の“老舗”。現在販売されている2代目リーフは2017年9月に登場し、その後マイナーチェンジを重ねながら、現在もEVとしては安定した人気を誇っています。

リチウムイオンバッテリーは40kWhと60kWhという2つのタイプが用意されており、40kWhバッテリー搭載車の一充電走行距離は322km、60kWhバッテリー搭載車は450kmと、いずれも十分な距離を走ることが可能です(※数値はいずれもWLTCモード)。急速充電に要する時間は40kWhバッテリーが約40分で、60kWhバッテリーは約60分です。

グレードは40kWh搭載車も60kWh搭載車(e+)もいくつかに分かれていますが、40kWh搭載車にはさまざまな専用チューンが施された「リーフNISMO」もラインナップ。こちらはスポーティーな意匠が採用されているだけでなく、サスペンションなどの味付けやドライブモードも独自のものとなっています。

2タイプのバッテリーを選択した上で「便利で一般的な使い方をしたい」というユーザーから、「電気自動車をある種のスポーツカーとしても使いたい」と考えるユーザーまで幅広く対応しているのが、EV界の老舗である日産 リーフという車です。

第3位 日産「アリア」

第3位 日産「アリア」

2022年上半期の電気自動車販売台数ランキングで、日産「リーフ」の次点につけたのがこちら、日本では2021年6月に予約受け付けが始まったSUVタイプの電気自動車、日産「アリア」です。

ボディサイズは全長4,595mm×全幅1,850mm×全高1,655mmで、エクステリアは日本の伝統的な組子パターンを再現したグリル部のパネルや、ブレード形状のアルミホイールなどが特徴的。インテリアも、新開発のEV専用プラットフォームの採用によりフラットで広々したフロアが実現しています。

日本仕様は容量66kWhのバッテリーを搭載した「B6」の2WDと4WD、そして91kWhのバッテリーを搭載した「B9」の2WDおよび4WDというラインナップでしたが、世界的な半導体不足などの影響により、直近ではB6の2WD車のみを公式サイトに掲載しています。

アリア B6 2WDが搭載する66kWhバッテリーの最高出力は218psで、WLTCモードでの一充電走行距離は470km。普通充電のほか、急速充電にも対応しています。

なお、現在は受注停止となっていますが、91kWhの大容量バッテリーを搭載する「B9」の一充電走行距離は、2WD車では610kmにも達しています。

第4位 三菱「eKクロスEV」

第4位 三菱「eKクロスEV」

三菱「eKクロスEV」は、電気自動車 人気 ランキングNo.1となった日産「サクラ」とともに共同開発された実質的な兄弟車。メカニズムやボディ外寸はサクラと同じで、デザインは、ガソリン車のSUV風軽ハイトワゴンである三菱「eKクロス」と同じです。

こちらもサクラと同様に注目を集めており、月販目標850台に対し、2022年7月初めの時点で約4,600台もの受注を集めました。サクラが同時期に1万8,000台もの受注を集めたことに比べれば小さい数字ですが、三菱と日産のディーラー規模の違いを考えれば大健闘といえるでしょう。

先程申し上げたとおりメカニズムはサクラと同一で、20kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、一充電走行距離もサクラと同じくWLTCモードで180kmです。とはいえeKクロスEVは、サクラでは5万5,000円の注文装備となるAC200V充電ケーブルが、標準装備としてついているなど、ちょっとお買い得な点はあります。

第5位 スバル「ソルテラ」

第5位 スバル「ソルテラ」

スバル「ソルテラ」は、スバルがトヨタと共同開発した新世代EV。後述するトヨタ「bZ4X」とは兄弟車の関係になります。

エクステリアでは、フロントマスクの中央に据えられたヘキサゴン(六角形)グリルが特徴で、張り出しを強調した前後フェンダーなどでSUVらしい力強さも表現されています。

車両骨格はスバルとトヨタが共同開発したEV専用プラットフォーム「e-Subaru Global Platform」で、駆動用バッテリーは71.4kWhという大容量。一充電走行距離は2WD車の場合で567km、4WD車はグレードにより487kmまたは542kmとなっています。

2WD車の場合、フロントに搭載されるモーターの最高出力は150ps。4WD車はフロントとリアにそれぞれ同80psの独立式モーターを搭載しています。

既存のスバル製SUVと同じく、悪条件下での走行をサポートするドライブモード切り替え機構「X-MODE」を搭載するほか、新機能として、悪路における自動での一定速走行を可能にする「グリップコントロール」も追加されています。

第6位 トヨタ「bZ4X」

第6位 トヨタ「bZ4X」

トヨタ「bZ4X(ビーズィーフォーエックス)」はトヨタとスバルが共同開発した、SUVタイプの電気自動車。

プラットフォームや基本的なメカニズムは兄弟車であるスバル「ソルテラ」と同じで、こちらもEV専用プラットフォームに71.4kWhの大容量駆動用バッテリーを搭載。一充電走行距離は2WDが559kmで、4WDが540km(いずれもWLTCモード)。2WD車の場合、フロントに搭載されるモーターの最高出力は150psで、4WD車はフロントとリアにそれぞれ同80psの独立式モーターを搭載するというのもソルテラと同一です。

ソルテラと異なるのはフロントグリルや前後のランプ類、ガーニッシュなどのデザイン的要素と、サスペンションのセッティングや回生ブレーキを調整するパドルスイッチの有無、ドライブモードなどです。

またソルテラとひとつ大きく異なるのは、bZ4Xは「リース販売のみで、個人のユーザーにはサブスクリプションサービス『KINTO』を通じて提供される」という販売方法を採用している点です。

第7位 レクサス「UX300e」

第7位 レクサス「UX300e」

レクサス「UX300e」は、レクサスのプレミアムコンパクトSUV「UX」をベースに作られたSUVタイプの電気自動車。

駆動方式はフロントに最高出力203psのモーターを搭載するFWDのみで、リチウムイオンバッテリーは54.4kWh。一充電走行距離はWLTCモードで367kmです。なおレクサス UX300eは「2023年春に一部改良モデルに切り替わる」ということがアナウンスされています。改良モデルは、新開発の電池パックの採用により駆動用リチウムイオンバッテリーの容量を54.4kWhから72.8kWhにアップ。一充電走行距離は従来モデルよりも40%以上長い450kmになるとのことです。

バッテリー充電は3kWの普通電源に加え、CHAdeMO規格の直流急速充電にも対応。充電電力の上限は50kWで、約50分で75%、約80分で100%まで充電が可能です。

2023年春に登場する改良モデルは予防安全技術やインフォテインメントシステムも最新世代にアップデートされます。「Lexus Safety System+」は単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上によって「プリクラッシュセーフティ」の対応領域を拡大。全車速追従機能付きの「レーダークルーズコントロール」にも、カーブの大きさに合わせてあらかじめ減速する「カーブ速度抑制機能」が追加されます。

第8位 ホンダ「ホンダe」

第8位 ホンダ「ホンダe」

「ホンダe」は2020年8月に発売された、都市部での利用を想定したコンパクトな電気自動車。販売台数はさほど多くはないのですが、往年のホンダ「シビック」を思わせるややレトロなデザインと、すこぶる小気味の良い走行フィーリングにより、車好きのあいだではなかなかの人気を誇っています。

ボディサイズは全長3,895mm×全幅1,750mm×全高1,510mmとコンパクトで、新開発のリアモーター・リアドライブのEV専用プラットフォームを採用。4.3mというきわめて小さい最小回転半径と、後輪駆動車ならではの快活な走りも魅力となっています。

ラインナップはベースグレードと上級仕様「アドバンス」の2種類。リチウムイオンバッテリーの容量は両者とも35.5kWですが、モーターの最高出力は前者が136psであるのに対し、後者は154ps。WLTCモードの一充電走行距離はベースグレードが283km、アドバンスは259kmと、いずれも「都市部での利用を想定している」というだけあって短めですが、その分だけモーターやバッテリーなどを軽量なつくりにできるため、ホンダeの走行フィーリングはすこぶる良好です。

第9位 マツダ「MX-30 EV MODEL」

第9位 マツダ「MX-30 EV MODEL」

マツダ 「MX-30 EV MODEL」は、シンプルなスタイリングや観音開き式のドアなどが特徴のコンパクトクロスオーバー「MX-30」をベースに作られた電気自動車。EVの中でも通勤や買い物などのデイリーユースに最適化されたモデルで、リチウムイオンバッテリーの総電力量は35.5kWh。一充電走行距離は、「ホンダe アドバンス」とほぼ同等の256km(WLTCモード)となっています。

駆動方式は全車2WDで、フロントに搭載されるモーターの最高出力は145ps。充電は最大入力6.6kWまでの普通充電と、CHAdeMO規格の急速充電に対応しています。

MX-30 EV MODELは「ドライブフィールの良さ」も重視していて、マツダ得意の「G-ベクタリングコントロール プラス」についても、EV用に改良を加えた「エレクトリックG-ベクタリングコントロール プラス」として装備。またトランスミッションは搭載していませんが、ステアリングホイールにはパドルを装備しており、通常の「D」レンジから上に2段、下に2段の疑似的な変速が可能になっています。

モーターのトルクに同期したサウンドを発生するシステムを搭載している点と併せ、「走行フィールにこだわりたい方」に向いている都市型EVであるといえるでしょう。

第10位 トヨタ「C+pod」

第10位 トヨタ「C+pod」

トヨタ「C+pod(シーポッド)」は全長2,490mm×全幅1,290mm×全高1,550mmという、軽自動車よりもコンパクトな2人乗りの電気自動車。2020年12月から一部の法人ユーザーや自治体などを対象に販売されてきましたが、2021年12月からはすべての法人ユーザーや自治体、個人ユーザーに対しても販売が行われています。とはいえ販売形態は全車リースによる契約で、全国のトヨタ車両販売店のほか、レンタリース店でも取り扱っています。

後輪の車軸に搭載される駆動用モーターは最高出力12.5ps。最高速は60km/hに制限されているため高速道路には乗れませんが、この超小型EVで高速道路を走ろうと思う方もいないでしょうから、そこはまったく問題ありません。「あくまでもシティコミューターである」ということです。駆動用バッテリーの容量は9.06kWhで、一充電あたりの最大走行距離は150kmです。

普通充電で満充電にするまでの時間は200Vの場合で約5時間、100Vの場合で約16時間ですが、外出先で行う「急速充電」には対応していません。

輸入車の電気自動車 人気ランキング トップ10

輸入車の電気自動車は車名別の販売台数が不明である場合が多いため、どうしても「推測を含む」にはなってしまうのですが、各種のデータを基にした人気ランキング トップ10を見てみましょう。

第1位 テスラ「モデル3」

第1位 テスラ「モデル3」

輸入EVの人気第1位はなんといってもコレ、テスラの「モデル3」です。

テスラは2003年にアメリカで創業されたクリーンエネルギー関連企業で、2008年からはイーロン・マスク氏がCEOを務めています。

テスラジャパンは大型セダンの「モデルS」やSUVの「モデルX」を日本市場に導入し、次いで2018年、比較的コンパクトな4ドア車「モデル3」を投入しました。

モデル3のボディサイズは全長4,694mm×全幅1,849mm×全高1,443mmと、「コンパクト」といってもまずまずのボリューム。導入当初の航続距離は「ミッドレンジバッテリー搭載モデル」が約418km、「ロングレンジバッテリー搭載モデル」と「パフォーマンスバッテリー搭載モデル」が約498kmと、いずれも十分。パフォーマンスバッテリー搭載モデルは0-100km/h加速3.3秒というかなりの俊足でもあります。

当初は比較的高額だったモデル3ですが、2021年2月に大幅値下げを断行。日産「リーフ」にも近い価格設定としたことで、輸入EVとしては爆発的なヒットを記録しました。

第2位 ボルボ「XC40 Recharge」

第2位 ボルボ「XC40 Recharge」

北欧スウェーデンのメーカーであるボルボは2020年8月から、すべての日本仕様のパワーユニットを電動化してエンジン車を廃止。そして2022年5月には、人気のコンパクトSUV「XC40」をEV化したボルボ「XC40 Recharge」を発売しました。

ラインナップはツインモーター仕様(4WD)とシングルモーター仕様(FWD)の2種類。78kWh のバッテリーを積む4WD「アルティメット ツインモーター」は前後に最高出力204psのモーターを1基ずつ搭載し、69kWhバッテリーを積む FWD車「プラス シングルモーター」は、フロントに同170psのモーターを搭載。一充電走行距離はツインモーターが約434kmで、シングルモーターが約424kmです(いずれも欧州WLTCモード)。駆動用リチウムイオンバッテリーについては8年・16万kmの保証が付帯しています。

ツインモーターもシングルモーターも普通充電と、最大出力150kWまでのCHAdeMO規格の急速充電に対応。ドライビングフィールは上々であり、スタイリッシュな内外装デザインであることからも人気となっています。

第3位 フィアット「500e」

第3位 フィアット「500e」

フィアット「500」は、アニメ映画『ルパン三世 カリオストロの城』などでの劇中車としておなじみの往年のイタリア製小型車を、現代の技術とセンスでリバイバルさせたエンジン車。日本でも大人気となっていますが、それを電気自動車にしたのが、2022年6月に発売されたフィアット「500e」です。

ボディサイズはエンジン車のフィアット500より少し大きく、容量42kWhの駆動用リチウムイオンバッテリーを床下に配置。そして最高出力118psのモーターが前輪を駆動させます。一充電あたりの走行可能距離(WLTCモード)は335kmで、充電は200Vの普通充電のほか、CHAdeMO方式の急速充電にも対応しています。

エンジン車のフィアット「500」は運転支援システムが貧弱でしたが、EVとなった500eは衝突被害軽減ブレーキのほか、車線逸脱警告機能やリアパーキングカメラ、オートマチックハイビームなどを全車に標準装備。またそのほかの機能もオプションとして設定されています。このあたりも、そのなんとも愛らしいデザインと併せ、この電気自動車が人気を集めている理由のひとつでしょう。

第4位 メルセデス・ベンツ「EQB」

第4位 メルセデス・ベンツ「EQB」

世界で最も古い自動車メーカーのひとつであるメルセデス・ベンツは今、「EQ」と名がつくさまざまなクラスの電気自動車をリリースし始めています。そしてメルセデス・ベンツ「EQB」は、電動SUVの第3弾モデルとして2022年7月に登場した比較的コンパクトな、しかし3列シート7人乗り仕様のキャビンを持ったSUVです。

駆動方式はFWDと4WDの2種類。FWD車である「EQB250」は前輪の車軸に最高出力190psのモーターを1基搭載し、4WDモデル「EQB350 4MATIC」は、前後の車軸にモーターを1基ずつ搭載。そのシステム最高出力は292psとなっています。

容量66.5kWhのリチウムイオンバッテリーは両モデルに共通で、WLTCモードでの一充電走行距離はEQB250が520kmで、EQB350 4MATICは468kmと、いずれも十分なもの。充電方法は6.0kWまでの普通充電(200V 30A)のほか、100kWまでの急速充電(CHAdeMO規格)にも対応。そしてメルセデス自慢の運転支援システムも、エンジン車と同様に、最新の仕様が全モデルに標準で装備されています。

第5位 プジョー「SUV e-2008」

第5位 プジョー「SUV e-2008」

エンジン車のプジョー「SUV 2008」は、全長4,305mm×全幅1,770mm×全高1,550mmの比較的コンパクトなフランス製SUV。そのSUV 2008と同時に上陸したのが、電気自動車版である「SUV e-2008」です。

パワーユニットは最高出力136psのモーターと容量50kWhのリチウムイオンバッテリー。デビュー当初の一充電走行距離は360kmでしたが、2022年4月以降のモデルは、ギア比の変更やヒートポンプの効率改善により380kmに伸びています(※いずれもWLTCモード)。

満充電までに要する時間は、コンセント型の普通充電で約18時間、6kW/200Vの普通充電で約9時間。CHAdeMO規格の急速充電器(50kW)を用いれば、約50分で80%まで電力量を回復できます。

いわゆる運転支援システムのたぐいは普通に充実しているプジョー SUV e-2008と、そのエンジン車であるSUV 2008ですが、電気自動車であるSUV e-2008には、スマートフォンを用いて車両の管理や空調の遠隔操作が可能な「eリモートコントロール」と呼ばれる機能が実装されています。

第6位 メルセデス・ベンツ「EQA」

第6位 メルセデス・ベンツ「EQA」

メルセデス・ベンツの電気自動車シリーズ「EQ」の第2弾モデルとして2021年4月に発売されたのが、手頃なサイズのSUVであるメルセデス・ベンツ「EQA」です。

ボディサイズは全長4,465mm×全幅1,835mm×全高1,625mmで、駆動方式はFWDのみ。前輪の車軸に最高出力190psのモーターを搭載し、前後車軸間のフロア下に66.5kWhのリチウムイオンバッテリーを配置しています。輸入SUVとしてはコンパクトサイズなメルセデス・ベンツ EQAではありますが、一充電走行可能距離(WLTCモード)は422kmと、普通に十分以上の距離を走ることが可能。そして充電方法も6.0kWh(200V 30A)までの交流充電に加え、100kWhまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)にも対応しています。

EQAは各種装備にもEV向けの機能を追加。インフォテインメントシステム「Mercedes me connect」には充電ステーション情報の検索機能などがあり、ナビゲーションシステムには、マップデータから得た勾配情報や充電ステーションの位置情報、車両の充電状況や気温情報などを考慮し、どこで充電すべきかを含めた適切なルート案内を行う「Electric intelligenceナビゲーション」が採用されています。

第7位 ボルボ「C40 Recharge」

第7位 ボルボ「C40 Recharge」

ボルボは2020年からすべてのパワーユニットを電動化し、「2030年には販売するすべての車両をEVにする」と宣言しています。そんなボルボのフルEV第1弾として2021年11月に上陸したのが、クロスオーバーSUVタイプのボルボ「C40 Recharge」です。

エクステリアのフォルムはコンパクトSUVの「XC40」に若干似ていますが、C40 Rechargeはクーペ的なルーフラインと、EVであることを強く主張する「グリルのないフロントマスク」が特徴です。

ボディサイズは全長4,440 mm×全幅1,875mm×全高1,595mmで、当初導入されたのは、前後の車軸に1基ずつモーターを搭載してシステム最高出力408psを発生する4WDモデル。駆動用リチウムイオンバッテリーの総電力量は78kWhで、一充電あたりの走行距離はWLTCモード値で約485kmです。

2022年3月には、69kWのリチウムイオンバッテリーによって前輪のみに設置された最高出力231psのモーターを駆動させるFWDモデルを追加。こちらの一充電あたりの走行距離は502kmで、価格も比較的手頃ではあるということで人気を集めています。

第8位 プジョー「e-208」

第8位 プジョー「e-208」

プジョー「e-208」は、ガソリン車であるプジョー「208」と同時に2020年7月に発売されたフランスのコンパクトEV。最新世代のプラットフォーム「CMP (Common Modular Platform) 」を採用した低くワイドなボディのサイズは全長4,095mm×全幅1,740mm×全高1,445mm。セイバー(サーベル)と呼ばれる牙のようなデイタイムランニングライトも、その個性的な外観を特徴付けています。

リチウムイオンバッテリーの容量は50kWhで、フロントに搭載されるモーターは最高出力136ps。一充電あたりの走行距離は当初380kmでしたが、2022年4月以降は395kmまで伸びています。Bセグメントのコンパクトカーとしては十分な数字だといえるでしょう。

そのほか、スマートフォンから充電操作ができる「リモートチャージング」や、遠隔で室内のエアコンディショニングを作動させることができる機能「プリコンディショニング」も、電気自動車であるプジョー e-208ならではの機能です。そして「ドライブモード」も3種類用意されていますが、さすがはモーター駆動だけあって、「ECO」モードであってもアクセルペダルを踏み込めば相当速く走ることができます。

第9位 BMW「iX」

第9位 BMW「iX」

航空機および自動車用の「エンジン製造」こそを得意としてきたドイツのBMWも今、パワーユニットの電動化を積極的に進めています。

そんなBMWの「iX」は、2021年11月に発売されたBMWのフラッグシップEV。次世代自動車にふさわしい内外装デザインに加え、最新の運転支援システムや通信システムを採用するピュアEVです。

専用開発されたボディは全長4,953mm×全幅1,967mm×全高1,695mmという堂々たるサイズ。インテリアも専用開発され、多くのボタン類が廃止されています。

パワーユニットは、前後に1基ずつモーターを搭載して四輪を駆動。エントリーグレードの「iX xDrive40」はシステム最高出力326psで、上級グレードの「iX xDrive50」は同523ps。一充電あたりの走行距離(WLTCモード値)は前者が450km、後者は650kmとなっています。

2022年にはハイパフォーマンス版である「BMW iX M60」を追加。iX M60は最高出力258psのモーターを前輪に、同489psのモーターを後輪に搭載する4WD車で、システム最高出力は619ps。0-100km/h加速はわずか3.8秒と発表されています。

このM60に限らずBMW iXは、さすがに新時代のフラッグシップBMWだけあって、全車圧倒的なパフォーマンスを発揮します。

第10位 フォルクスワーゲン「ID.4」

第10位 フォルクスワーゲン「ID.4」

エンジン車の世界的定番である「ゴルフ」で親しまれているフォルクスワーゲンも、電気自動車を積極的にリリースしています。

そしてフォルクスワーゲン「ID.4」は2022年11月に発売されたばかりの、クロスオーバーSUVスタイルの電気自動車。

ボディサイズは全長4,585mm×全幅1,850mm×全高1,640mmという“ちょうどいい感じ”ですが、ロングホイールベースとショートオーバーハングにより広い室内空間を実現させています。

現在のラインナップは、52kWhのバッテリーと最高出力170psの駆動用モーターを搭載する「ID.4ライト ローンチエディション」と、77kWhのバッテリーと204psのモーターを組み合わせた「ID.4プロ ローンチエディション」の2タイプ。WLTCモードによる一充電走行距離は前者が388kmで、後者は561kmとなっています。

エクステリアも既存のフォルクスワーゲン車にはない力強さを表現し、未来感のあるインテリアデザインと、クラストップレベルとなる543~1575Lのラゲッジスペース容量などから、早くも人気を集めている模様。もちろんアダプティブクルーズコントロールやレーンキープアシスト、レーンチェンジアシスト、リアビューカメラ、アラウンドビューカメラ等々は全車標準装備です。

専門家がおすすめする電気自動車 ベスト3×2

ここでは、必ずしも世間的な人気とは直接リンクはしていない「専門家から見たおすすめEV」を、「近距離型電気自動車」と「中長距離型電気自動車」の2タイプに分けてご紹介します。

近距離型EV 第1位 日産「サクラ」

近距離型EV 第1位 日産「サクラ」

ガソリンスタンドに行くことなく自宅で充電し、自宅に比較的近いエリアでの用事を済ませるためにおもに使う――という目的で電気自動車を買うのであれば、これこそがベストでしょう。

一充電あたりの走行距離はWLTCモードで180kmに過ぎませんが、「軽自動車で遠出をする」という機会はあまりないでしょうから、このぐらいで普通に十分でしょう。そして航続距離は短めでOKとなれば20kWhという小さめな(安価な)リチウムイオンバッテリーを使えますので、結果として車両価格も239万9,100円からと、電気自動車としてはきわめてリーズナブル。

それでいてエクステリアおよびインテリアのデザインはなかなかハイセンスで、走行フィールも上々。現状の日本では、これと、兄弟車である三菱「eKクロスEV」こそが「電気自動車のあるべき姿」だといえます。

近距離型EV 第2位 ホンダ「ホンダe」

近距離型EV 第2位 ホンダ「ホンダe」

遠出をするのではなく、おもに近場で乗るために電気自動車を買うのであれば、これもまたすばらしい選択肢です。

コンパクトなサイズではありますが、軽自動車規格である日産「サクラ」と比べれば、走行フィールや安定感、力強さなどは(当たり前ですが)格段に上で、内外装のデザインも非常に秀逸。そして後輪駆動車特有のメリットとして「やたらと小回りが利く(最小回転半径が小さい)」という美点も持ち合わせています。

一充電走行距離は上級グレードのアドバンスでも259kmと短めではあるのですが、「街乗り専用の、便利でおしゃれないい車」として考えるのであれば、これ以上の選択肢はなかなかありません。

近距離型EV 第3位 フィアット「500e」

近距離型EV 第3位 フィアット「500e」

やや値が張る「ホンダeアドバンス」よりさらに少し高額になってしまうのですが、そこが許容できるのであればこちらフィアット「500e」も、「街乗り専用の、便利でおしゃれないい車」としてはすばらしい選択肢です。

一充電走行距離は335kmとホンダeアドバンスより若干長めで、人間の目を思わせるようなヘッドランプを中心とするエクステリアデザインも秀逸。ホイールベースが短い車としては乗り心地も上々ですし、モーター駆動車ならではの加速は「元気いっぱい!」というニュアンスです。

ホンダeの場合と同様に、「多少高額でも構わないので、“素敵なモノ”を日常に取り入れたい」と考える方であれば、すばらしい近距離専用自動車であると感じられるでしょう。

中長距離型EV 第1位 日産「アリア」

中長距離型EV 第1位 日産「アリア」

急速充電スポットの数や、急速充電にかかる時間の長さなどを考えると、現状の日本では日産「サクラ」のような「近距離型EV」のほうが便利に使えるはずです。しかし、もしもこれまでのエンジン車に代わる存在=中長距離走行も十分こなせるEVを求めるとしたら、日産「アリア」が好バランスな選択肢であるといえるでしょう。

66kWhのバッテリーを搭載する2WD車「B6」でも一充電走行距離は470km(WLTCモード)と十分で、このぐらいあれば、休日にちょっとした遠出をする程度であれば自宅でフル充電しておくだけで往復が可能。そして高速安定性や乗り味は上々で、車内も十分に広く、デザインも先進的で美しい――ということで、ガソリンエンジンを使っている中型クロスオーバーSUVの代わりは十分に務めることが可能です。

中長距離型EV 第2位 スバル「ソルテラ」

中長距離型EV 第2位 スバル「ソルテラ」

スバルのクロスオーバーSUVタイプの電気自動車である「ソルテラ」も、日産「アリア」と概ね同じような意味で「ガソリンエンジンを使っている中型クロスオーバーSUVの代わり」を務めることが可能な1台です。

重量がある上級グレードの一充電走行距離は487kmですが、ベーシックな「ET-SS」というグレードであれば2WD車の場合で567km、4WD車でも542kmと、日産 アリア以上の航続距離をマークできます(※数字はいずれもWLTCモード)。

そして高速道路などを長距離走る際に重要となる「安定感」「安心感」のようなものも十分以上で、荷室高を2段階で調節できる可変フロアボードを採用したカーゴルームの使い勝手も上々。内装デザインには高級感もありますので、「所有する歓び」のようなものも感じられるはずです。

中長距離型EV 第3位 テスラ「モデル3」

中長距離型EV 第3位 テスラ「モデル3」

現状とてもよく売れている電気自動車であるテスラ「モデル3」も、当然ながら「ガソリンエンジンを使っている車の代わり」を務めることができる車であり、実際、東京都内などではかなり多くのユーザーがコレをごく普通に使っています。

最新モデルの一充電走行距離は、最もベーシックな「RWD」でも565kmもあり、「ロングレンジ」であれば689km。0-100km/h加速3.3秒という俊足を誇る「パフォーマンス」であっても605kmの航続距離を誇ります(※WLTCモード値)。 そして大幅値下げをして車両価格も手頃になったということで――やはり「売れてるだけのことはある」というのが、テスラ モデル3という電気自動車なのです。

電気自動車の適切な選び方と注意点

電気自動車(EV)と一口にいっても、それぞれの個性や性能は本当にさまざまであるため、なかなか一般化はできません。

しかしそれでも、数ある電気自動車をいくつかのタイプに分けることはできますので、選ぶ際には「自分が電気自動車に求めている内容」と、「その電気自動車のタイプ」とが合致しているかどうかを見極める必要があります。

●タイプA:近距離スペシャル
航続距離が短めに設定されている代わりに安価であったり、あるいは軽量で俊敏だったりというのがこのタイプ。家族用ミニバンなどほかにもクルマがある方や、ガソリンスタンドの数が減少する一方の地方に住んでいる方、もっぱら近所の買い物や送迎用という都市部に住んでいる方には向きますが、そうでない方にとっては不便な側面もあります。

●タイプB:中長距離向けEV
概ね50kWh以上のバッテリーを積む、一充電走行距離が約450kmを超えるタイプ。一般的なエンジン車の代わりとして使えますが、近距離だけで使うにはオーバースペックで、車両価格も高額。そして車両重量も重めです。

●タイプC:最新超高性能タイプ
とにかく超高性能で、いわゆる「新しいモノ」として世間から注目を浴びるタイプ。乗り味や性能はすばらしいですが、ほとんどの人間にとってはオーバースペックです。

上記の「タイプ」は基本的にはカタログ等を見れば一目瞭然なはずですが、中にはグラデーション的に混ざり合っている部分もあるため、購入時はそのEVの“本質”を見間違えないようにしてください。

またWLTCモードによる「一充電走行距離」の数字は、実際の使用時にそっくりそのまま当てはまるというものではありません。実際はさまざまな条件により、WLTCモード値の8掛けぐらいである場合が多いものです。そこを十分踏まえた上で、自身の使用環境や使用目的と、その電気自動車の航続距離がマッチしているかどうかを確認してください。

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電気自動車(EV)は「これからのスタンダード」になりうる存在

現状は、特に日本ではおもにインフラに関係する諸問題が残されている電気自動車ではあります。しかし今後はEVが主流になるというか、今まさにアメリカや中国ではEVこそが主流になり始めています。
そしてその波は今後、十中八九は日本にも押し寄せるはずです。
電気自動車を購入するのは、その波が押し寄せてからでも遅くはありませんが、現状すでに日産「サクラ」などの、価格も性能もきわめて現実的な電気自動車は誕生しています。

そういったモデルを今のうちに購入し、補助金も活用しながら「経済的でクリーンなカーライフを楽しむ」というのは決して悪い話ではありません。近距離型のEVには特に、今のうちから積極的に注目しておくべきかと思われます。

【よくある質問】

Q1:電気自動車(EV)とは、そもそもどのような車ですか?

A:文字どおり「電気によって動く車」のことです。「ガソリンタンク」が「バッテリー」に置き換わり、エンジンは「モーター」になって、さらにガソリンや軽油は「電気」に代った自動車であると考えると、イメージしやすいはずです。

Q2:電気自動車に乗ることにはどんなメリットがありますか?

A:電気自動車には「走行時にCO2を排出しない」「エネルギー効率が高いため経済性に優れる」「エンジンがないため静粛性に優れる」「電気モーターの特性上、レスポンスが良く、滑らかである」「走らないときでも電源として利用できる」などのメリットがあります。

Q3:逆に電気自動車のデメリットは何でしょうか?

A:現状の電気自動車には「充電に時間がかかる」「外出先で急速充電ができる場所を探すのがたいへんだったりもする」「航続距離が短いモデルもある」「航続距離が長いモデルは車重が重い」「環境によってはバッテリーの残量や性能が低下する」「車両価格が高い」「その国の発電所の構成比率によっては必ずしもCO2削減につながらない」などのデメリットもあります。

※この記事は2023年1月時点の情報で制作しています

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