中古車市場には、50,000円以下などの激安中古車も多く出回っています。お金をかけずに車を手に入れたい場合、このような激安中古車の購入を考える方もいるのではないでしょうか。
しかし、激安中古車には激安の理由があるため注意が必要です。ここでは、激安中古車の特徴や激安中古車を購入するときに確認すべきポイントなどについて、マイカーコンシェルジュ(車の専門家)の若林由晃さんの解説とともにご紹介します。
- 激安中古車には激安の理由があるため、なぜ激安なのかを確認しよう
- 激安中古車のすべてが危険というわけではなく、状態の良い車もある
- 月々10,000円台で中古車ではなく新車に乗れる方法もある
激安中古車とは?
激安中古車の特徴1. 走行距離が長い
激安中古車として多く出回っているのが、走行距離が10万kmを超えるような過走行車です。走行距離が長い車は、その分劣化も進んでいるため、購入後に故障トラブルに見舞われるリスクが高くなるでしょう。また、長時間走行していない過走行車は、エンジンオイルが循環せず動きが悪くなっているケースもあります。
しかし、過走行車であっても、きちんと整備を受けてきた記録が残っている場合は、問題なく使えることもあるため、購入を検討する際は、点検整備記録簿を確認するといいでしょう。
激安中古車の特徴2. 年式が古い
年式が古い車も、激安中古車として多く出回っています。このような車も、走行距離が長い中古車と同様、車の劣化が激しい場合があるため、注意しましょう。
また車の年式が古くなると、自動車税(種別割)の税額が上がることも忘れてはいけません。普通車の場合、新車登録から13年が経過すると、税額が約15%重課されます。
激安中古車の特徴3. 人気のない車種やカラー
人気のない車種やカラーの車など、いわゆる中古車市場で需要の少ない車も、激安価格で売られている場合があります。しかしこのような車は、人気がないだけで車の状態には問題がないケースも多いため、車にこだわりがない場合はお得に状態の良い中古車を手に入れられる可能性もあるでしょう。
激安でありながらも、故障リスクの少ない中古車を手に入れたい場合に、有力な候補となります。
激安中古車の特徴4. 修復歴車や水没車
修復歴車や水没車も、激安中古車として売られているケースがよくあります。修復歴車とは、車の安全性に大きく関わる骨格部分を損傷して修理をした経歴がある車のことです。そのため、一見問題がなさそうに思えても、内部にトラブルを抱えた中古車も少なくありません。
また、水没車もエンジンや電気系統に不具合がある可能性が高いといえます。激安だからといって、安易に購入しないほうがいいでしょう。
激安中古車の特徴5. 車検が切れている
激安中古車の中には、車検が切れている中古車も多くあります。このような中古車を購入する場合は、購入後に自身で車検を受ける必要があることを忘れないようにしましょう。
車検切れの車は公道を走ることができず、万が一車検が切れた状態のまま公道を走ってしまうと、6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金に処され、違反点数6点、免許停止処分と、重い罰則の対象となります。
車の状態が悪い中古車の場合、たとえ激安で購入できたとしても車検費用が高額になり、かえって高くつく可能性もあるため注意が必要です。
激安価格で売られている中古車の購入を検討する場合は、なぜ激安なのか、まずはその理由を確認するところから始めましょう。激安の理由が「不人気車」であれば車の状態に問題がない可能性が高いといえますが、それ以外の理由の場合は、故障トラブルのリスクがあるため注意しなければなりません。可能な限り整備工場付きの販売店で購入したり、もし知人に整備士の方がいれば、一緒に現車確認してもらったりするなど、工夫しましょう。
激安中古車を実際に購入した方の感想は?
実際に激安中古車を購入した方は、どのような感想を持っているのでしょうか。ここでは、Twitter上に寄せられた激安中古車を購入した方のリアルな声をご紹介しましょう。
※1人目
車の車検を取ってきました!!
なんとかなるかーと思って過走行の激安車を買ったらタバコ臭いし、ヤニ汚れ半端じゃないし
オイル漏れしてるし
プラグ1本死んでるし散々な状態でしたがコツコツ直して綺麗な状態に!
これからもしばらくよろしくね😊 pic.twitter.com/byXOJpaUD0— 佐藤大記(柔道整復師の空手家👊) (@karate_DC) February 21, 2022
たばこのにおいや室内の汚れ、オイル漏れなどは激安中古車あるあるでしょう。購入後に自分でクリーニングをしたり修理に出したりすることで改善は見込めますが、費用がかかるためその点も踏まえて購入を検討しましょう。
※2人目
スマート4 4が最悪だった。激安輸入中古車店で買ったのが間違いだった。エンジンかからないと電話したら「そういう仕様の車です」とかえってきた。
— ヒロシ🐱仮眠中 (@mintnabokura_) January 19, 2022
中古車を購入する際は、販売店の対応の善し悪しを見極めることも大切です。特に激安中古車の場合は、売って終わりのケースも多いため、注意しましょう。一番安心なのは、アフターフォローが充実しており、故障保証もついている販売店で購入することです。
※3人目
タイミングベルト交換に出したミニキャブバン、買ったときからブレーキ踏むと異音がしてたので点検を頼んだら、合わないホイールを無理矢理つけていたことが判明。やはり激安車。
仕方ないのでコメリでタイヤセットを買ってきた。中古のほうが安いけど、忙しくて探してる暇がない pic.twitter.com/EfTm5J2T4o
— 吉川 祐介 (@yuwave2009) April 30, 2022
合わないホイールや部品を無理矢理つけて、販売している中古車販売店も中にはあります。購入時に見極めが難しい場合は、販売店へ率直に質問をして、そのようなことはしていない、もしくは、正直に現在の車の状態と購入後のリスクを教えてくれるか確認しましょう。あやふやな回答しか返ってこない販売店は注意が必要です。
激安中古車のすべてが危険なわけではない
激安中古車には、さまざまな注意点がありますが、そうはいっても激安で売られている中古車すべてが危険というわけではありません。
先述した不人気車をはじめ、中古車市場で在庫が多い車種も価格が安くなる傾向があります。このような車は、在庫が多いことが激安の理由のため、車の状態には何も問題がないケースも多いでしょう。
また、車は数年おきにフルモデルチェンジを行うのが一般的です。フルモデルチェンジが行われ、これまで新型といわれていたモデルが中古車市場に出回るようになると、旧型車の需要が減って価格が下がる傾向があります。このような理由で、旧型車が激安中古車として売られているケースもあるでしょう。
中古車価格は常に変動するため、安くなりやすい時期を狙って購入するというのは、有効な手段でしょう。
激安中古車を購入するときに確認すべきポイント
激安中古車を購入するときは、以下のようなポイントを確認することが大切です。失敗してしまうリスクを少しでも減らすために、事前に押さえておきましょう。
走行距離の長さと年式
一般的に、車の走行距離は1年間で10,000km程度が目安といわれています。そのため、例えば12年前の車であれば、12万km程度の走行距離だと普通の使い方をされていたと判断できるでしょう。
一方で、年式に比べて極端に走行距離が長かったり、逆に短すぎたりする場合は注意が必要です。販売店にその理由を聞いた上で、慎重に判断するようにしましょう。
エンジンのかかり具合やエンジンルームの状態
エンジンを実際に始動してもらい、異音や不審な振動を感じないか確認しましょう。また、ボンネットを開けて、中の音や振動をチェックすることも大切です。キュルキュルという音が聞こえたり、カラカラやカタカタといった音が鳴っていたりする場合は、エンジン内に異常が発生している可能性があります。
ボディの状態
ボディの表面にムラやへこみ、擦れなどがないか確認しましょう。また、フロントガラスに傷やひび割れがないかも同時にチェックします。特に安全機能が装備された車の場合、フロントガラスに損傷があると正常にシステムが働かない場合があり、修理をするにはメーカーの純正品を使用する必要があるため、修理費用も高額になりがちです。
さらに下回りに錆などがないかも忘れずに確認しましょう。錆は放置されたままになっていると、腐食が進行して車体下部に穴が開いてしまうリスクもあります。
車内の状態
シートの汚れや室内の異臭などがないかチェックしましょう。汚れや異臭がある場合、車内のクリーニングが適切に行われていない可能性があります。
また、エアコンをつけてみてカビのようなにおいがしないか確認することも重要です。もし、生乾きのような不快なにおいがした場合は、水没車である可能性もあるでしょう。
購入後のアフターフォロー
激安中古車は、どうしても購入後の故障リスクが高くなってしまいがちです。そのため、故障保証がついていたり、購入後も定期的にメンテナンスを実施してくれたりするような店舗で購入すると安心です。たとえ購入価格が少し高くなってしまったとしても、アフターフォロー体制の整った中古車販売店を選びましょう。
激安中古車に限らず、中古車を購入する際は車を実際に見ながら行う「現車確認」を必ず実施するようにしましょう。エンジンルームの異音や室内の異臭、ボディの細かい傷などは、写真だけでは判断できません。少し手間はかかりますが、現車確認を行うことで危険な中古車を購入せずに済むでしょう。
激安中古車を買うときの注意点
激安中古車の購入を検討する場合は、以下の点を事前に理解し納得した上で購入するようにしましょう。目先の安さだけに釣られて安易に購入を決めてしまうと、後悔してしまうことにもなりかねません。ここでは、激安中古車を購入するときの注意点を解説します。
激安中古車でも諸費用は通常どおりかかる
車両本体価格が50,000円を切るような激安中古車でも、支払総額は20万円以上になってしまうケースが多くあります。これは、車両本体価格とは別に法定費用や代行費用などの諸費用がかかるためです。
そのため、少しでも安く車を手に入れたい場合は、車両本体価格ではなく支払総額で比較検討するようにしましょう。ただし、支払総額で比較する場合も、激安の車には激安の理由があるということを忘れてはいけません。
激安中古車は維持費が高くなりがち
激安中古車は整備が不十分な場合が多く、購入してすぐに故障してしまう可能性もあります。そのため、たとえ激安価格で車を手に入れられたとしても、購入後の修理対応で出費がかさんでしまうケースも少なくありません。
また先述のとおり、年式の古い激安中古車は自動車税(種別割)の税額が高くなります。初期費用は安く抑えられても、修理代や税金が高くつき、とてもお得な買い物をしたとはいえない結果になってしまうリスクもあるため、注意しましょう。
激安中古車を選ばなくても月々10,000円台で新車に乗れる
一見、お得に感じられる激安中古車ですが、さまざまなリスクが潜んでいるため、購入は慎重に考えたほうがいいでしょう。負担を抑えて車に乗る方法は、激安中古車を購入する以外にも複数あります。
特に、月々の定額料金だけで新車に乗れるカーリースは、初期費用を用意する必要がないため、お金をかけずに車に乗り始めたい方にピッタリのサービスでしょう。
ここでは、カーリースの中でも特におすすめの、「おトクにマイカー 定額カルモくん」の特徴についてご紹介します。
初期費用0円の定額制で中古車ではなく新車に乗れる
業界最安水準の料金が特徴の定額カルモくんでは、初期費用0円で国産メーカーの全車種・全グレードに乗ることができます。月々10,000円台で乗れる車種も多くあるため、お得に安心・安全なカーライフを実現できるでしょう。
年に数回、支払額が大きくなるボーナス払いもないため、最初から最後までずっと変わらない月額料金だけで利用することができます。
そのままマイカーにすることもできる
定額カルモくんでは、7年以上の契約で適用できる「もらえるオプション」をつけることで、契約満了時にそのまま車をもらうことが可能です。新車を購入する場合、多くの方がローンを組みますが、定額カルモくんであればローンを組むことなく、月々の定額料金だけで車を自分のものにできます。
ほとんどの維持費を含めても月々10,000円台
カーリースの月額料金には、各種税金や自賠責保険料などの維持費も含まれているのが一般的です。さらに定額カルモくんなら、メンテナンスプランに加入することで、車検やメンテナンスにかかる費用も月額料金に含めることができます。
メンテナンスプランに加入しても月々10,000円台に収められる車種も多数あるため、乗り始めだけでなく、乗り始めた後の維持費も節約したいという方にはピッタリのプランでしょう。
負担を抑えて賢くお得にカーライフを送ろう
少ない負担で車に乗り始めたい場合の手段として、激安中古車の購入を考える方も少なくありません。しかし、激安中古車は、購入後の故障リスクが高く、かえって出費がかさんでしまう可能性がある点に注意が必要です。
カーリースであれば、初期費用が不要な上、月々10,000円台の支払いだけで新車に乗ることができます。定額料金の中には維持費も含まれており、負担の少ないカーライフを実現できるため、このような方法も選択肢に入れることをおすすめします。
なお、カーリースを利用するには、審査に通過する必要がありますが、定額カルモくんでは事前に審査結果を確認できる「お試し審査」を利用することが可能です。結果を確認した後はキャンセルも可能なので、とりあえず利用できるかどうかだけ知りたいという方も、気軽に試してみてはいかがでしょうか。
よくある質問
Q1:激安中古車の特徴は?
A:激安中古車には、走行距離が長い、年式が古い、不人気車、修復歴車や水没車、車検が切れているといった特徴があります。激安の理由が不人気車であれば車の状態に問題がない可能性が高いといえますが、それ以外の理由の場合は、故障トラブルのリスクがあるため、激安の理由を確認することから始めましょう。
Q2:激安中古車は購入しないほうがいいの?
A:激安で売られている中古車すべてが危険というわけではありません。不人気車をはじめ、中古車市場で在庫が多い車種も価格が安くなる傾向があります。このような車は、在庫が多いことが激安の理由のため、車の状態には何も問題がないケースも多いでしょう。
Q3:激安中古車以外に負担を抑えて車に乗る方法はある?
A:月々の定額料金だけで新車に乗れるカーリースは、初期費用を用意する必要がないため、お金をかけずに車に乗り始めたい方にピッタリのサービスでしょう。定額カルモくんであれば、月々10,000円台で乗れる車種も多くある上、7年以上の契約で乗っていた車をそのままマイカーにすることも可能です。
※この記事は2022年5月時点の情報で制作しています