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【三菱デリカミニ】開発者インタビュー「“デリ丸。”はヤンチャ坊主の化身」CM&ネーミング編

話題のニューモデル開発者に“深く細かく”直撃インタビュー “デリ丸。”はヤンチャ坊主の化身「三菱デリカミニ」CM&ネーミング編
話題のニューモデル開発者に“深く細かく”直撃インタビュー “デリ丸。”はヤンチャ坊主の化身「三菱デリカミニ」CM&ネーミング編

その細やかな観察眼では業界一、二を争うモータージャーナリストの島崎七生人さんが、話題のニューモデルの気になるポイントについて、深く、細かくインタビューする連載企画。第52回は発売前に約1万6000台もの受注を積み上げた「三菱デリカミニ」です。“デリ丸。”と名付けられたキャラクターも話題のデリカミニ。まずはそのCMやネーミングの背景について、三菱自動車 商品戦略本部 チーフプロダクトスペシャリストの藤井 康輔(ふじい・こうすけ)さんと広報部 商品広報グループ 主任の張替 杏子(はりがえ・きょうこ)さんにお話を伺いました。

想像以上にCMのことでお声がけいただくことが多い

想像以上にCMのことでお声がけいただくことが多い

島崎:CMのあの犬のようなマスコットの名前が決まったそうですね。

張替さん:はい、“デリ丸。”という名前になりました。デリカミニの“化身”です。

島崎:“デリ丸。”が登場するあのCMなどは、女性スタッフの方々が手がけられた、とか?

張替さん:CMとかウェブサイトとか広告宣伝を中心にやっているチームで、ただ軽だからという訳ではなく、たまたま女性が多い部署だったんです。

島崎:狙って女性チームが担当されたということではなく?

張替さん:はい。軽ハイトワゴンはやはり女性のお客様が多いですし。といってもきょうもそうですが、こんなにCMのことでお声がけいただくことが多いのは私たちも想像以上でして。

島崎:いやいや、何か気になるCMで興味深いので、某動画再生サイトにあったメイキング映像まで拝見してしまいました。

張替さん:親しみを持ってもらえているのはありがたいことです。

島崎:あ、広報の張替さんに先に“デリ丸。”のお話を伺ってしまいましたが、藤井さんにはデリカミニのお話をお聞かせいただきたいと思います。お忙しいところお時間をとっていただき恐縮です。

藤井さん:いえいえ、ぜんぜんウェルカムです。よろしくお願いします。

島崎:眉間にシワを寄せないインタビューですので、何なりと、ここだけのお話でも何でもお聞かせください。

張替さん:NGの時はサイン出しますので(=張替さん、バツ印のポーズをされ、ここで一旦、画面上からご退出)。

“ヤンチャ坊主”をイメージしてデザインしたフロントフェイス

“ヤンチャ坊主”をイメージしてデザインしたフロントフェイス

島崎:承知しました。張替さんとも話をしていましたが、TV-CM、なかなかイイ感じですね。あのCMに関しては藤井さんからの指令のようなものはあったのですか?

藤井さん:いえ、とくに私からということではないのですが、デリカミニができた時に、1月の東京オートサロンでの反響もそうでしたが、皆さんからカッコ可愛さ、愛くるしさ、相棒のように感じるといったご意見をいただきました。そこで可愛さを、キャラクターなどを使ってより愛着感をもっていただくようなCMにしよう、と。あとデリカミニの名前も新しいので登場感を出して皆さんの記憶に残したい。で、案はいくつかありましたが、その中からチームで決めたものでした。

島崎:起用された水川あさみさんも、何かサバッとしたいい味を出していますね。

藤井さん:ドラマとか出演されていて、とくに主婦の方などからの好感度が高い。私生活でもアクティブな活動をされている。そういった意味で、30代、40代のヤングファミリーに乗っていただきたいという思いと合致しました。そういうご家庭はクルマの購入も奥さんが決定権を持っておられるケースも多いですから。

島崎:確かにそのようですね。

藤井さん:水川さんには私も昭島の発表イベントでお会いして少し話をしたのですが、とても気さくで着飾らない感じの方でした。

島崎:残念、その場に伺えばよかったです……。それから、張替さんに伺ったのですが“デリ丸。”もいい味を出していますね。デリカミニの化身なのだそうで。

藤井さん:お客様の中には「あの犬」と仰る方もおられますが、我々としては化身という位置づけにしています。実はデリカミニのデザインを作る時に、今回“デザインパーソナリティ”という手法を採り入れました。

島崎:デザインパーソナリティ、ですか?

“ヤンチャ坊主”をイメージしてデザインしたフロントフェイス

藤井さん:クルマを擬人化して、その擬人化した人のイメージからクルマを仕上げていく。我々は今まで使ったことのない手法なのですが、愛着を持っていただきたいということで、実は“ヤンチャ坊主”をイメージしてフロントフェイスをデザインしました。

島崎:ほほぉ。

藤井さん:そのヤンチャ坊主を効果的に出そうとした時に、化身であり代わりの姿である、あの緑の生き物で表現しようと。

島崎:緑の生き物(笑)。もはやキウイのCMに出てくるあのキャラクターと双璧ですね。余談ですが僕はいつも行くスーパーの売り場にいるあのキウイのヌイグルミがどうしても気になって、そこの副店長に「このヌイグルミは売ってないのですか?」と訊いたことがあります。

“ヤンチャ坊主”をイメージしてデザインしたフロントフェイス

藤井さん:ははは。“デリ丸。”もあのヌイグルミが欲しい、とか、Tシャツが欲しいとか、すでに販売店には毎日のように問い合わせがあるようです。そういったキャラクター展開も考えていきたいなぁとも思っています。

島崎:CMで水川さんが「ウェイ!」と言っている、あの言葉というか掛け声には、何か意味づけがあるのですか?

藤井さん:“Way”だとすれば英語の“道”ですが、とくに意味づけはなくて、元気のいい掛け声のようなものと思っていただければ。

島崎:なるほど。それにしてもCMだけでも白いご飯が何杯もいけますね。ちょっとおどけたように足を曲げるポーズとか、替え歌の歌詞もいくつかあるとか……。あ、これだけCMに傾倒しているのだから、1台買います……と申し上げるべきところでしょうけれど。

藤井さん:はい。

eKクロススペースは標準車のカスタムグレードに捉えられてしまった

eKクロススペースは標準車のカスタムグレードに捉えられてしまった

島崎:ところで改めて整理というか確認しておきたいのですが、今回のデリカミニは、従来のeKシリーズのうちのeKクロススペースに代わるクルマになるのだそうですね?

藤井さん:そうです。

島崎:eKクロススペースが勿体なくないですか?

藤井さん:何でeKクロススペースは止めるの?デリカミニを追加すればいいじゃない、など、いろいろなご意見はいただいています。

島崎:そんな気もしました。

eKクロススペースは標準車のカスタムグレードに捉えられてしまった

eKクロススペースは2019年の東京モーターショーに参考出品され、2020年2月に正式発売

藤井さん:理由は2つありまして、ひとつはもともとeKクロススペースを出した時に、われわれとしては、方向性としては今度のデリカミニに近しいところを狙った商品でした。SUVらしい軽ハイトワゴンとして、アクティブな方に乗っていただきたい、と。ただ我々の思いどおりにお客様には捉えていただいてなかったところがあり、標準のeKスペースに対してカスタムグレード的に捉えられた。そこで今回はデリカミニへと、名前も変えて商品として置き換えたということです。

島崎:カスタム的な。言われてみればそうですね。

藤井さん:もうひとつは我々の都合ですが、工場の生産効率の問題もあり、車種の数を増やすのはなかなか現実的ではなかった、というのもありました。

島崎:NMKVとしては日産のクルマもある訳ですしね。

藤井さん:まあeKクロススペースは、ユーザーの方の年齢層も比較的高く、落ち着いたイメージ、印象を持たれる方が多いこともわかりまして。

島崎:ダイナミックシールドでアウトランダーなど他車種との共通性をもたせていた訳ですよね。

藤井さん:ええ、そこがeKクロススペースではカスタム系に見られたのかなぁ、と。

“ミニ”であればグッと親近感が湧く

“ミニ”であればグッと親近感が湧く

島崎:“○○ミニ”の車名も久々ですね。

藤井さん:パジェロミニ以来です。

島崎:そこでデリカの名が浮上したのですね。

藤井さん:そもそもデリカミニを“こういうクルマにしよう”という狙いの中に、三菱自動車らしいクルマを出していきたいという思いがあります。どういうところに特徴を出すかはかなり議論しており、スーパーハイトワゴンもより三菱車らしくしていくには、アクティブなヤングファミリーの心をかき立てるクルマにしていきたい。そう考えていた時に「これはデリカに近しいのではないか」となり、デリカのネーミングを使うことで三菱車らしさの訴求もできる、と。

島崎:でも“デリカD:1”にはされなかった?

藤井さん:社内的にはその案も候補にありました。ここはいろいろ調査したところだったのですが、デリカは実はヤングファミリーにとって認知度は高いのですが、とくに女性にとっては「男で好きな人が買うクルマであって自分にとっては遠い存在だ」と。それに対して“ミニ”であればグッと親近感が湧く。そういうことが判ったので、より受け入れられるようにデリカミニとしました。

(写真:島崎七生人、編集部)

※記事の内容は2023年6月時点の情報で制作しています。

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