軽自動車は普通車よりもボディサイズが小さく、排気量にも制限があるため燃費が良い傾向にあるといわれていますが、軽自動車の中でも車種によって燃費には大きな差があるのが事実です。そのため車選びの際には燃費性能を確認しておくことが大切といえるでしょう。
ここでは、マツダ「フレア」の燃費性能について紹介します。
【この記事のポイント】
✔駆動方式別WLTCモードカタログ燃費・実燃費はこちら
駆動方式 | カタログ燃費(km/L) | 実燃費(km/L) |
---|---|---|
2WD | 25.2 | 22.5 |
4WD | 24.2 | --- |
✔フレアはクラストップレベルの優れた燃費性能を持つ
✔新開発の軽量・高剛性プラットフォームが軽快で安定感のある走りを実現
フレアの燃費の特徴
フレアは元祖軽ハイトワゴンモデルであるスズキ「ワゴンR」のOEM供給車で、現行モデルは2017年3月に登場しました。発電効率に優れたモーター付き発電機「ISG」と、高効率の専用リチウムイオンバッテリーを搭載したマイルドハイブリッドシステムを全車に採用し、クラストップレベルの優れた燃費性能が自慢のモデルです。
またエンジンにもさまざまな熱効率向上技術を採用しているほか、停止前の減速時約10km/h以下になると自動でエンジンを停止させてガソリンの消費を抑えるアイドリングストップシステム、アイドリングストップ中でも一定の時間、冷たい風をキープして室内の温度上昇を防ぐエコクールなど、実燃費向上に貢献する技術が搭載されているのも特徴といえるでしょう。
フレアのカタログ燃費
フレアのパワートレインは660cc直列3気筒エンジン+モーターのマイルドハイブリッドシステム1種類で、組み合わされるトランスミッションはCVT、駆動方式は2WDと4WDの設定があります。
フレアのWLTCモードカタログ燃費は以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | 燃費(km/L) |
---|---|---|
HYBRID XG | 2WD | 25.2 |
4WD | 24.2 | |
HYBRID XS | 2WD | 25.2 |
4WD | 24.2 |
フレアの実燃費
フレアに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、フレアの実燃費(2021年5月16日現在)は以下のとおりです。
駆動方式 | 燃費(km/L) |
---|---|
2WD | 22.5 |
4WD | --- |
WLTCモード燃費は、従来日本で使用されてきたJC08 モード燃費よりもカタログ燃費と実燃費との差が少ない燃費の計測方法です。
JC08 モード燃費は平坦な道を一定の条件下で走行し計測されますが、WLTCモード燃費は「市街地」「郊外」「高速道路」と実際の使用環境に近い状況ごとに計測されます。
そのため、JC08 モードカタログ燃費と実燃費の差が割程度とされているのに対して、WLTCモードカタログ燃費と実燃費の差は1~1.5割程度が一般的とされています。
その点を考えると、フレアのカタログ燃費と実燃費の差は平均値よりも小さく、優秀といえるでしょう。
フレアとライバル車のカタログ燃費を比較
フレアのライバル車としては、ダイハツ「ムーヴ」やホンダ「N-WGN」などが挙げられます。ここでは、この2車種とフレアのカタログ燃費を比較してみましょう。
ダイハツ「ムーヴ」
2014年12月に登場した現行型のダイハツ「ムーヴ」は、新開発の軽量・高剛性ボディ「Dモノコック」によって優れた操縦安定性や静粛性を実現し、乗り心地の良さには定評のあるモデルです。
ムーヴのWLTCモードカタログ燃費は以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | 燃費(km/L) |
---|---|---|
L/L“SA III” | 2WD | 20.7 |
4WD | 20.0 | |
X/X”SA III” | 2WD | 20.7 |
4WD | 20.0 | |
Xターボ”SA III” | 2WD | 19.5 |
4WD | 18.8 |
いずれの駆動方式においても、フレアの燃費がムーヴを上回っています。
ホンダ「N-WGN」
ホンダ「N-WGN」は、親しみやすいキュートな丸目ヘッドライトが印象的なエクステリアデザインが特徴。ホンダならではの「センタータンクレイアウト」によって実現した室内の広さが魅力的な軽ハイトワゴンです。
N-WGNのWLTCモードカタログ燃費は以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | 燃費(km/L) |
---|---|---|
G/カスタムG | 2WD | 23.2 |
4WD | 21.2 | |
L/カスタムG | 2WD | 23.2 |
4WD | 21.2 | |
L・ターボ | 2WD | 22.0 |
4WD | 20.4 | |
カスタムL・ターボ | 2WD | 21.2 |
4WD | 20.0 |
N-WGNとの比較においても、フレアがN-WGNの燃費よりも良い数値となっていることがわかります。
フレアの走行性能・乗り心地
現行型のフレアでは、軽量・高剛性の新プラットフォームの採用やサスペンション、ボディの軽量化によって車の基本性能を向上させ、軽快で安定感のある走りを実現しています。
また、車両や歩行者を検知して危険を知らせてくれたり、車線からはみ出しそうになったりしたらシステムが警告を発する機能など、急ハンドルや急ブレーキの少ない安全で快適な乗り心地をサポートしてくれる機能も備わっています。
クラストップレベルの優れた燃費性能が自慢のフレア
フレアのような軽ハイトワゴンは近年人気が高く、ライバル車もたくさん登場していますが、フレアはその中でもトップクラスの優れた燃費性能を持つモデルです。
一般的に長期間使用することになる車の燃費性能は、一見わずかな差であっても積もり積もると大きな差になります。満足のいくカーライフを送るためにも、車選びの際には燃費性能をしっかりと確認するようにしましょう。
よくある質問
Q1:フレアのカタログ燃費はどのくらい?
A:フレアのパワートレインは660cc直列3気筒エンジン+モーターのマイルドハイブリッドシステム1種類で、全グレードに2WDと4WDの設定があります。フレアのWLTCモードカタログ燃費は2WD車が25.2km/L、4WD車が24.2km/Lです。
Q2:フレアの実燃費とカタログ燃費の差は?
A:フレア2WD車の実燃費は22.5km/L。WLTCモードは日本で従来使用されてきたJC08モードよりは実燃費に近い数値が出る燃費の計測方法ではありますが、それでもカタログ燃費と実燃費の間には1~1.5割程度の差が出るのが一般的です。その点を考えるとフレアのカタログ燃費と実燃費の差は平均値より少ないといえるでしょう。
Q3:フレアとライバル車のカタログ燃費を比較すると?
A:フレアのライバル車としては、ダイハツ「ムーヴ」やホンダ「N-WGN」などが挙げられます。この2車種とフレアのカタログ燃費を比較すると、フレアが両者を圧倒する低燃費であることがわかります。
Q4:フレアの走行性能は?
軽量・高剛性の新プラットフォームの採用、さらにサスペンションやボディの軽量化によって車の基本性能を向上させ、軽快で安定感のある走りを実現しています。
※記事の内容は2021年5月時点の情報で執筆しています。