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今が狙い目の中古車はコレ 2021年晩秋の相場情報(ラージクラスSUV編/萩原文博レポート)

今が狙い目の中古車はコレ 2021年晩秋の相場情報(ラージクラスSUV編/萩原文博レポート)

人気車種のモデルチェンジや季節的な要因などによって中古車の相場は日々動いています。そんな中古車市場で、いま狙い目のお得なモデルはどれなのか。中古車相場にも詳しい自動車評論家の萩原文博さんに聞いてみました。2021年晩秋の中古車情報として取り上げるのは「ラージクラスSUV」。新型トヨタランドクルーザーの登場で注目度の高いカテゴリーです。中古車としては一体どの車種が狙い目なのでしょうか。

ラージクラスSUVはトヨタが圧倒的に強い

ラージクラスSUVはトヨタが圧倒的に強い1

2021年8月に新型トヨタランドクルーザーが販売開始となり、2021年10月には来年発売予定の新型レクサスLXがワールドプレミアされるなど話題が多いのが国産ラージクラスSUVです。

ラージクラスSUVはトヨタが圧倒的に強い2

フラッグシップSUVとも呼ばれるこのクラスはトヨタ車の人気が圧倒的で、8月に販売開始した新型ランドクルーザーは納車待ちが2年以上という状況となっています。新車ラッシュの続く国産ラージクラスSUVですが、現在中古車事情はどうなっているのでしょうか。一体どんなクルマが狙い目となっているのでしょう。

高年式車は新車価格を上回る価格で流通「トヨタランドクルーザー(旧型・200系)」

高年式車は新車価格を上回る価格で流通「トヨタランドクルーザー(旧型・200系)」1

まずはフルモデルチェンジしたばかりのトヨタランドクルーザーです。200系と呼ばれる旧型のランドクルーザーは2007年に登場。

高年式車は新車価格を上回る価格で流通「トヨタランドクルーザー(旧型・200系)」2

2009年4月に行った最初の一部改良で、搭載するエンジンが4.7LV8の2UZ-FE型から4.6LV8の1UR-FR型へと変更されました。同時にトランスミッションも5速ATから6速ATへと多段化され、燃費性能を向上させています。2011年12月に1度目のマイナーチェンジを行い、内外装の変更と一部グレードを除きオフロードの走破性を向上させるマルチテレインセレクトなどを装備しています。そして2015年8月に2度目のマイナーチェンジを実施。内外装のデザインを大幅に変更すると同時にミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた運転支援システム「Toyota Safety Sense P(現在はToyota Safety Sense)」を全車に標準装備し安全性を向上させています。

高年式車は新車価格を上回る価格で流通「トヨタランドクルーザー(旧型・200系)」3

高年式車は新車価格を上回る価格で流通「トヨタランドクルーザー(旧型・200系)」4

現在、200系のランドクルーザーの中古車は約207台流通して、平均価格は約552.5万円。中古車の価格帯は約230万~約999万円となっています。フルモデルチェンジを行った2021年8月時点では、流通台数は約215台で、平均価格は約575.3万円。価格帯は約216万~約1,250万円だったので、高額な中古車が市場から消えて値落ち傾向となっています。それでも高年式車は新車価格を上回る価格で販売されているのが特徴です。

流通台数は比較的多いが、やや値上がり傾向「トヨタランドクルーザープラド(現行型)」

流通台数は比較的多いが、やや値上がり傾向「トヨタランドクルーザープラド(現行型)」1

ランドクルーザー譲りの高い悪路走破性を実現した本格派SUVが、トヨタランドクルーザープラドです。5人乗りと7人乗りを用意し、パワーと経済性を両立したディーゼルエンジンを搭載しているモデルです。

流通台数は比較的多いが、やや値上がり傾向「トヨタランドクルーザープラド(現行型)」2

4代目にあたる現行型ランドクルーザープラドは2009年9月に登場。エンジンはデビュー時は2.7L直4ガソリンと4LV6ガソリンエンジンでしたが、2015年6月の一部改良時に4LV6ガソリンエンジンが廃止され、約7年振りに2.8L直4クリーンディーゼルターボエンジンを設定。同時に組み合わされるトランスミッションも6速ATと多段化され、燃費性能も向上しています。2017年9月のマイナーチェンジの際に、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」(現在はToyota Safety Sense)を全車に標準装備するなどいっそうの安全性の向上が図られています。2020年8月の一部改良では、ディーゼルエンジンのターボチャージャーをサイズアップすることにより、最高出力を従来の177psから204psに向上。また、安全装備ではToyota Safety Senseの機能をアップデート。プリクラッシュセーフティの検知範囲を拡大し、新たに夜間の歩行者と昼間の自転車運転者にも対応したほか、ヨーアシスト機能付のレーンディパーチャーアラートやロードサインアシスト(RSA)、先行車発進告知機能を全車標準装備しています。2021年6月の一部改良では、インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]を標準装備し、安全性をさらに向上させています。

流通台数は比較的多いが、やや値上がり傾向「トヨタランドクルーザープラド(現行型)」3

流通台数は比較的多いが、やや値上がり傾向「トヨタランドクルーザープラド(現行型)」4

現在、現行型ランドクルーザープラドの中古車は約1,168台流通していて、平均価格は約394.5万円。中古車の価格帯は約176万~約696万円となっています。2021年8月時点では、流通台数は約1,143台、平均価格は約387.4万円。価格帯は約170万~約696万円だったので、やや値上がり傾向となっています。

新型が発売となれば一時的な値落ちが期待できる「レクサスLX(現行型)」

新型が発売となれば一時的な値落ちが期待できる「レクサスLX(現行型)」1

続いては、トヨタのプレミアムブランドであるレクサスのラージサイズSUVを見てみましょう。まずはすでに新型が公開されているフラッグシップモデルのレクサスLXです。

新型が発売となれば一時的な値落ちが期待できる「レクサスLX(現行型)」2

レクサスLXは2015年8月に日本市場に導入されました。車両本体価格は国産SUVで唯一1,000万円オーバーの1,100万円となっています。フラッグシップモデルにふさわしい力強さとラグジュアリーが融合した内外装に、先進の空調システム「レクサス クライメイト コンシェルジュ」や、降車時に自動で車高調整を行う「乗降モード」など、乗員の快適性に配慮した機能を標準装備しています。搭載するパワートレインは最高出力377psを発生する5.7L V型8気筒DOHCエンジン+8速ATで、5.7LV8エンジンは、2,000回転という低回転域から最大トルクの約90%を発生させるワイドなトルクバンドを実現し、オンロードでは伸びやかな加速を、オフロードでは低・中速域での力強さを発揮します。先進の安全技術を数々搭載し、予防安全パッケージ「LEXUS SAFETY SYSTEM +」を標準装備し、多面的な安全運転を支援します。2017年8月には一部改良を行い、多様なニーズに対応できるよう、これまでの3列シートに加え、2列シート・5人乗り仕様を新たに設定し、ラインナップを拡充。また、18インチと21インチのアルミホイールは意匠を変更しています。

新型が発売となれば一時的な値落ちが期待できる「レクサスLX(現行型)」3

新型が発売となれば一時的な値落ちが期待できる「レクサスLX(現行型)」4

現在、レクサスLXの中古車は約99台流通していて、平均価格は約956.8万円。中古車の価格帯は約660万~約1,558万円となっています。2021年8月の時点では、流通台数は約105台。平均価格は約960万円だったので、ほぼ横這いで推移しています。新型が発表されたことで、一時的に旧型の中古車相場は値落ち傾向になる可能性はあります。その時が狙い目でしょう。

豪華装備のバージョンLの割安感が高くなっている「レクサスRX(現行型)」

豪華装備のバージョンLの割安感が高くなっている「レクサスRX(現行型)」1

続いては、レクサスの基幹モデルの1台であるレクサスRXです。現行型レクサスRXは2015年10月に登場。搭載されるパワートレインは2L直列4気筒ターボ+6速AT、そして3.5L V型6気筒エンジン+モーターのハイブリッドシステムの2種類。2Lターボエンジン搭載車はRX200t、ハイブリッド搭載車がRX450hで、装備や外観の違いによって標準仕様、ラグジュアリー仕様のバージョンL、そして走りを磨いたFスポーツの3モデルを用意しています。

豪華装備のバージョンLの割安感が高くなっている「レクサスRX(現行型)」2

駆動方式は2WDと4WDで、Fスポーツだけは4WDのみでしたが、2016年8月にはFスポーツにも2WD車を追加。2017年12月には3列シートをもつロングボディのRX450hLを追加するなど人気モデルらしくラインナップを拡充させています。この時にRX200tの名称はRX300に変更されました。そして、2019年8月に初のマイナーチェンジを行い、内外装の変更に加えて、RX450hLのサードシートはポジション変更できるように。また、ボディ剛性を向上させるなど走行安定性を高めています。さらに2020年7月にも一部改良を行い、運転支援システムのパーキングサポートブレーキとブラインドスポットモニターを全車に標準装備し、安全性を向上。商品力に磨きをかけました。

豪華装備のバージョンLの割安感が高くなっている「レクサスRX(現行型)」3

豪華装備のバージョンLの割安感が高くなっている「レクサスRX(現行型)」4

現在、約960台の中古車が流通しているレクサスRXですが、そのうち約840台は現行モデルとなっています。平均価格は約494万円で、中古車の価格帯は約320万~約943万円となっています。8月ぐらいから流通台数が増加し、それに伴い平均価格も値上がり傾向となっています。スポーティーなFスポーツ系が人気なので、豪華装備のバージョンLの割安感が高くなっています。

燃費の良いディーゼルモデルが多数流通「マツダCX-8(現行型)」

燃費の良いディーゼルモデルが多数流通「マツダCX-8(現行型)」1

そして、最後に紹介するマツダCX-8は、2017年9月に発表、12月より販売が開始され、ミニバンに代わる3列シートSUVという新しい提案を行ったモデルです。CX-8は海外で販売されている上級モデルCX-9の長さや幅などを日本仕様に仕立て直したモデル。2,930mmというロングホイールベースにより、CX-8は6人、もしくは7人乗りのゆったりとした空間に3列シートレイアウトを実現しています。

燃費の良いディーゼルモデルが多数流通「マツダCX-8(現行型)」2

搭載されているエンジンはデビュー当初は最高出力190ps、最大トルクは450Nmを発生する2.2L直列4気筒ディーゼルターボの1種類。組み合わされるトランスミッションは全車6速ATを採用。安全装備はマツダの先進安全技術「ⅰ ACTIVSENSE 」を標準装備。さらに最新の360°ビューモニターを設定、車両の前後左右にある4つのカメラ映像を走行状況に応じて、ディスプレイに表示し、交差点や狭い道での運転をサポートしてくれます。

CX-8はマツダらしく毎年のように改良が加えられ、2018年には2.5L直列4気筒DOHCエンジンと2.5L直列4気筒ターボエンジンを追加。そして2020年の一部改良では、ディーゼルエンジンの最高出力を200psに向上させています。

燃費の良いディーゼルモデルが多数流通「マツダCX-8(現行型)」3

燃費の良いディーゼルモデルが多数流通「マツダCX-8(現行型)」4

現在、CX-8の中古車は約1,180台流通していて、平均価格は約304.4万円。中古車の価格帯は約177万~約530万円となっています。2021年8月の時点では平均価格約308万円、流通台数は約1,500台だったので、平均価格はやや値落ち傾向ですが、流通台数の減少は気になるところです。ガソリン代が高騰してるので、燃料代が安く燃費性能に優れたディーゼルエンジン搭載車が多く流通しているのは魅力です。

大幅な値落ちの少ないラージクラスSUVはモデルチェンジ時期を待つべき

大幅な値落ちの少ないラージクラスSUVはモデルチェンジ時期を待つべき

さすがに、人気の高いラージクラスSUVだけあって大幅に値落ちしている車種は見当たりませんでした。ただ、フルモデルチェンジやマイナーチェンジなどは値落ちのきっかけとなることは多いので、値落ちのタイミングを見逃さないようにウォッチしていくことが、ラージクラスSUVの中古車購入で成功する秘訣と言えるでしょう。

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※記事の内容は2021年11月時点の情報で制作しています。

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