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宇野 智うのさとる

新型ワゴンRスマイル発表!スズキが車高低めのスライドドア・トールワゴンを新提案!

ワゴンRスマイル
ワゴンRスマイル

2021年8月27日、スズキは新型軽トールワゴン「ワゴンR スマイル」を発表しました。事前に開催された撮影会で、この新型の『推しポイント』から開発の背景までをスズキの担当者から直接話を伺うこともできました。これらをまとめてレポートします。

動画では、より多くの画角で撮影した画像をご覧いただけます。


「ワゴンRスマイル」とは、どんなクルマ?

「ワゴンR スマイル」は、その車名のとおりスズキの軽トールワゴン「ワゴンR」の派生モデルですが、ワゴンRが後席ヒンジドアに対して、ワゴンRスマイルは、後席スライドドアという大きな違いがあります。

スズキの後席スライドドアでスーパーハイトワゴンとなるのは「スペーシア」。ワゴンRスマイルは、ワゴンRとスペーシアの中間に位置付けされるモデルと考えて間違いではないでしょう。

「ワゴンRスマイル」とは、どんなクルマ?

左:ワゴンR、右:スペーシア

ワゴンRスマイルは、どうして誕生したのか?

この点、スズキの開発担当者は、「ワゴンRのユーザーで後席スライドドアを所望される方が多いが、スペーシアでは車高が高すぎといった声が多かった」とその背景を語りました。

また、2018年度以降、軽乗用車市場ではスライドドア車の新車販売比率が過半数を超えていることに加え、軽乗用車にもクルマ選びでデザイン性や個性が重視されるようになったことも、ワゴンRスマイル誕生の背景にあったことを語っていました。

ワゴンRスマイルは、どうして誕生したのか?

ワゴンRスマイルのコンセプト

ワゴンRスマイルの開発段階は「自分らしさを表現できる、私のためのスライドドアワゴン〜こだわりを満たして自分色に染められるクルマ〜」をテーマにしていたとのこと。

また、デザインテーマはエクステリア、インテリアを含めて

  • シンプルで明快なデザインテーマ
  • 愛着とぬくもりを感じる面の表情
  • 色、素材、加飾が活きるディテール

の3点としています。

ワゴンRスマイルのコンセプト

1,695mmという絶妙な車高

ワゴンRスマイルとワゴンR、スペーシアの3モデルの車高を比較してみましょう。

1,695mmという絶妙な車高

左からワゴンR、ワゴンRスマイル、スペーシア

ワゴンRとスペーシアの車高の差は13.5cmです。たった10cmちょっとの違いではありますが、クルマにとっては大きな数値です。

まずは、横風から車体が受ける力はかなりの違いになります。高速道路を走行中、窓を開けて手のひらを出すと、相当な空気抵抗を感じます。ボディの小さい軽自動車でも、車高10cm程度の違いは、ざっと手のひら10〜20枚分の面積の違いとなり、受ける風の力も大きくなります。

車高の高いスペーシアが横風に弱く横転の危険性がある、ということではありませんが、外見上も車高が高く安定性に不安を感じる方が少なからずいることが、明らかとなっています。

軽スライドドア車の車高ランキング

軽スライドドア車を車高が低いモデルから順番に並べてみました。

 車名全高(mm)
1ダイハツ ムーヴ キャンバスムーヴキャンバス1,655
2スズキ ワゴンR スマイルワゴンRスマイル1,695
3ダイハツ タントタント1,755/2WD
1,775/4WD
4日産 ルークス
三菱 eKスペース
ルークス_eKスペース1,780/2WD
1,800/4WD
5スズキ スペーシア
スペーシア1,785
6ホンダ N-BOXN-BOX1,790
7スズキ スペーシア ギアスペーシアギア1,800
8ダイハツ ウェイクウェイク1,835

 

豊富な12種のカラーバリエーションと4つのスタイル

豊富な12種のカラーバリエーションと4つのスタイル1

ワゴンRスマイルのボディカラーは全8色、2トーンルーフの設定を含めるとカラーバリエーションは全12色になります。

注目のボディカラーは、スズキの新色となるネイビーとブラウンの2色。どちらもシックな色合いです。インパネとシートのカラーは次の各2タイプをラインナップしています。

豊富な12種のカラーバリエーションと4つのスタイル2

上:アイボリーパール、下:ネイビーパール

上:アイボリーパール、下:ネイビーパール3

上:ダークグレー、下:ライトグレー。両方ともにファブリックシート。

さらに、ワゴンRスマイルには、以下の4つのテーマ別スタイルがラインナップされています。

ブリティッシュスタイル

ブリティッシュスタイル

イギリス車の定番カラー、ネイビーをまとった「ブリティッシュスタイル」。

エレガントスタイル

エレガントスタイル

花束をイメージした、コーラルオレンジのボディカラー。女性向けの1台。

モダンスタイル

モダンスタイル

彩度低めのカッパーのアクセントがモダンなスタイル。

カリフォルニアスタイル

カリフォルニアスタイル

文字どおりの「カリフォルニア」をイメージした一台。

顔が笑っていない「ワゴンR スマイル」でデビュー

顔が笑っていない「ワゴンR スマイル」でデビュー

ワゴンRスマイルは、昨年頃からデビューが噂されており、予想CGM画像では車名のとおりの笑った顔のようなフロントフェイスでデザインされていました。また、ワゴンRの「かわいい系」派生モデルとして登場、ライバルはダイハツ「ムーヴ キャンバス」とされていました。ムーヴ キャンバスもヒンジドア・トールワゴン「ムーヴ」の派生モデルで車高が低いスライドドア車です。

しかし、実際のワゴンRスマイルは「非かわいい系」でデビューしました。上質感があり、落ち着きのあるエクステリア、インテリアで仕上げられています。ボディカラーラインナップもシックなものが目立ち、ビビッドカラーのラインナップがありません。かつての新型予想ははずれてしまいました。

フロントフェイスは「スマイル」ではありませんが、『乗った人が「スマイル」になる、そんなクルマを造ったと考えてほしい』とスズキの担当者が語っていました。確かにそのとおりのクルマでした。

低燃費で加速が良いマイルドハイブリッドを設定

低燃費で加速が良いマイルドハイブリッドを設定

エンジン型式は「R06D」

発表前の撮影会では、詳細の仕様が明らかにされていませんでしたが、ワゴンRスマイルのパワートレインは、ワゴンRとスペーシアと共通となっています。すでにエンジンの良さと足回りの良さに定評があるものです。

エンジンは、NA(自然吸気/ノンターボ)とマイルドハイブリッドの2タイプで、ターボの設定がないようです。駆動方式は2WD(前輪駆動)と4WD、トランスミッションはCVTのみとなります。

燃費は次のとおり。マイルドハイブリッドは、さすがスズキの安定の低燃費です。

グレード駆動方式WLTCモード
燃費
(km/L)
G2WD23.9
4WD22.5
HYBRID S2WD25.1
4WD23.6
HYBRID X2WD25.1
4WD23.6

 

グレード構成と価格

グレード構成と価格1

天井にはスズキ肝いりのステッチが施されている。縫い目が均一ではない手縫い風で上質感を大きく向上させた。

グレード構成は、NAエンジン車の「G」と、マイルドハイブリッド車の「HYBRID S」「HYBRID X」の計3種の構成で、このうち「HYBRID X」が最上級グレードとなります。ヘッドライト周りがメッキ処理となることなどが「HYBRID X」の外見上の大きな違いとなっています。

価格は以下のとおり。

グレード駆動方式価格
(円)
G2WD1,296,900
4WD1,420,100
HYBRID S2WD1,472,900
4WD1,596,100
HYBRID X2WD1,592,800
4WD1,716,000

 

参考:ワゴンRとスペーシアの価格

新車車両価格
ワゴンR 110〜154万円
スペーシア 130〜165万円(カスタム除く)

グレード構成と価格2

今回は、発表会前の事前撮影会だったため、試乗はできませんでしたが、車高が低く、スライドドア採用による車両重量増加が、落ち着きのある乗り心地になっているのではないかと推測しています。試乗する機会がありましたら、またレポートをお届けしたいと思います。

スズキ ワゴンR スマイル 公式HP https://www.suzuki.co.jp/car/wagonr_smile/

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※記事の内容は2021年8月時点の情報で制作しています。

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