車の買い替えの目安として、一般的に走行距離10万km、登録から10年といわれています。しかし実際には、走行距離や年式だけでは買い替えの目安は判断できません。車の寿命に影響するメンテナンス方法などを解説しながら、買い替えの目安が10万kmとされる理由や、買い替えのポイントとなる目安について、ご紹介します。
- 車の買い替えの目安は走行距離10万km、登録から10年といわれる
- 走行距離10万kmを過ぎる頃には消耗部品の値段が高騰し、売却時の価値も下がる
- 買い替えの目安を気にしたくないなら利用期間を決められるカーリースという方法も
走行距離10万kmが車買い替えの目安になる理由とは?
車の買い替えは、走行距離10万km以内を目安とする考え方が浸透しています。それには根拠があり、理由を知れば納得する方も多いのではないでしょうか。「車の寿命」を見定める大きな要素に走行距離があり、車の売買では10万kmを目安に価値が大きく変わります。
なぜ10万kmが目安なのか、詳しく解説します。
1. 走行距離10万kmが消耗品の交換時期といわれている
1つ目の理由は、走行距離10万kmが消耗品の交換時期だといわれているからです。代表的な部品として挙げられるのが、エンジン内部の部品である「タイミングベルト」です。走行距離が10万kmを超えると、消耗によってタイミングベルトが切れる可能性が高くなります。タイミングベルトが切れると、エンジンに深刻なダメージを与える可能性があるため、10万kmが交換推奨距離とされているのです。
また、エンジンに使われているほかの消耗品にも、10万kmで寿命が来るといわれているものがあります。エンジンの交換には、50〜100万円ほどかかることも少なくないため、修理や整備よりも車の買い替えを選ぶ方が多くなります。
2. 走行距離10万kmで買取金額が大幅に下がる
2つ目の理由は、走行距離が10万kmを超えると、買取金額が大幅に下がるからです。10万km以上走行した車は、外観や内装だけでなく、車の内部のさまざまな部品が劣化している可能性が高くなるため、中古車市場での需要が一気になくなります。メンテナンスがきちんとされている車や、特別な車でない限り、買取金額は大幅に下がり、価値がほとんどなくなるのが現実です。
そのため、買取金額が大幅に下がる走行距離10万kmを超える前のタイミングが、車を買い替える目安だと考えられています。なお、10万kmで車を買い替えない方は、廃車にするまで乗り続けることが多いようです。
走行距離10万kmを超えても問題なく走れる
ご説明したように、走行距離10万kmを超えると消耗部品の交換時期を迎えたり、買取金額が大幅に下がってしまったりといった問題が出てきます。しかし、だからといって急に走れなくなるということではありません。
日本製の車は性能が良いため、メンテナンスさえ怠らなければ走行距離10万kmを超えても問題なく走れます。タクシーなど業務で常に車を使用するケースを考えればわかるように、買い替えの目安といわれる走行距離を超えたとしても、メンテナンスをしっかり行っていればそれほど気にすることはないということです。
しかし実際には、ある程度の目安で、買取価格が下がらないうちに新しい車を買い替えたいといった方のほうが多いのではないでしょうか。車を購入すると、買い替えの目安はどうしても気になるものですが、カーリースで車を持てば、走行距離や買取価格などを気にせず車に乗れます。
買い替えの目安は、車の年数も基準となる
買い替えに適したタイミングは、走行距離だけでは判断できません。走行距離と同じくらい重要なのが、新車登録からの年数です。車の走行距離と登録年数には密接な関わりがあり、どちらか片方だけでは買い替えの目安を見極めるのに不十分だといえます。
そこで、新車登録からの年数における買い替えの目安を見ていきましょう。
適切な走行距離は1年あたり10,000km
車には1年間に適切な走行距離の基準があり、1年あたり10,000kmが目安です。一般的に車の寿命が10年といわれているのも、1年あたり10,000km、つまり走行距離10万kmが目安になっていることがわかります。
例えば、3年しか乗っていないにもかかわらず、走行距離が10万kmに達してしまう場合もあるでしょう。そのように車の使用頻度が高い状態でメンテナンスを怠ってしまっていると、足回りの部品を中心に寿命が早く近づく可能性があります。そのため、10年や10万kmの基準を超えても同じ車に乗り続ける場合には、こまめな点検や整備をするのがおすすめです。
一方で、10年で走行距離が50,000kmの場合、メンテナンスをしっかり行った上で大切に車に乗っていれば、十分に乗り続けられる可能性があります。このように、年数と走行距離を併せて、車を買い替えるタイミングを判断していきましょう。
メーカーの部品の製造期間が10年間
自動車メーカーには、10年間は部品の在庫を残しておく義務があります。つまり、発売から10年以内の車であれば比較的スムーズに部品を取り寄せることが可能ですが、10年を過ぎると部品がない可能性があります。
人気車種の場合は部品の再生産を行っていたり、社外メーカーが互換性のある部品を生産していたりすることもあるでしょう。しかし、多くの場合は10年の期間を過ぎると部品が手に入りにくくなり、部品の値段も高騰してしまいます。そのため、発売から10年経った車は、費用や手間の面から維持が難しくなるため、10年が買い替えのタイミングとして考えられる理由になっています。
13年目に自動車税(種別割)と自動車重量税が増税となる
4月1日時点の車の所有者に課せられる「自動車税(種別割)」や、車検時にかかる「自動車重量税」は、新車登録から13年経つと、税率が上がるしくみになっています。そのため、税率が上がる「新車登録から13年目」までが買い替えのタイミングであるといえるでしょう。
2020年に一般財団法人 自動車検査登録情報協会が発表した「車種別の平均使用年数推移表」では、軽自動車を除く乗用車の平均使用年数は13.51年です。このデータを見ても、13年を目安に車を手放す方が多いことがわかります。
買い替え時期を迎えているなら、カーリースという方法にも目を向けてみてはいかがでしょうか。カーリースなら、初期費用がかからず手続きも簡単に済ませられる上、自身のタイミングで新車に乗ることができます。
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買い替え目安となるそのほかのタイミング
車を買い替える目安は、「車の寿命」を理由としない場合もあります。車を所有する方一人ひとりで異なるといってもいいでしょう。走行距離や年数といった理由以外で、買い替えを検討すべきケースについて見ていきましょう。
次の車検が近い
新車を購入すると3年後に、その後は2年ごとに車検を受けることになります。車検には高額な費用がかかるため、車検時期が近づくタイミングで、車検を受けずに買い替えを検討する方も少なくありません。
常に最新の車に乗りたい方なら、最初の車検を迎える前に買い替えてしまうでしょう。しかし、5年目や7年目の車検前を買い替えの目安と考えるのが一般的です。それ以降の車検を目安にすると、売却する際の査定額が大幅に下がる可能性があるので、注意しましょう。
モデルチェンジされる
車のモデルチェンジを買い替えの目安とする考え方もあります。モデルチェンジが実施されると、旧型モデルのリセールバリュー(再販価値)が急落する可能性が出てきます。現在乗っている車がモデルチェンジの対象車だとしたら、売却のタイミングによっては買取価格が大きく下がるケースも考えられます。
今乗っている車を少しでも高く売却したいと考えるなら、新型車の発表前から買い替えに向けて動きだしておいたほうがいいでしょう。
ライフスタイルや家族構成が変わる
自身の環境の変化によって、車を買い替えるケースもあります。結婚を機に、趣味で乗っていたスポーツカーをファミリーカーに買い替えることもあるでしょうし、子供が生まれて家族が増えれば大きな車に買い替える必要も出てくるでしょう。
ライフスタイルや家族構成は変化を伴うものです。変化に合わせてその時々の車選びを見直していくことが大切ともいえます。
車と長く付き合うためにできること
車を買い替えるべきタイミングは、車の乗り方によっても大きく変わります。車の寿命は部品の消耗や摩耗具合で決まるため、車に優しい乗り方をすると長く乗れるようになり、酷使すると車の寿命を短くしてしまう傾向があります。そこで、車の寿命を少しでも延ばすためにも、車の乗り方で意識するべきポイントをご紹介します。
短距離と長距離それぞれの走行で気を配ろう
車を運転する場合、短距離と長距離の走行では気を付けるポイントも異なります。
短距離での走行が多く、エンジンが暖まっていない状態で走り始めたり、短時間にエンジンのオンオフを繰り返したりすると、エンジンの消耗スピードが早まります。そのため、買い物や街乗りなどの短距離の移動が中心の場合、エンジン回りの部品を消耗しやすくなる可能性があります。
一方で、帰省やレジャーなどの長距離移動がメインの場合、車の変化に気付きにくいので、こまめに点検を行うことが大切です。
週に一度はエンジンをかけよう
車は毎日動かしたほうがいいといわれており、最低でも1週間に一度はエンジンをかけることが大切です。あまりにも長いあいだエンジンをかけずにいると、エンジンやバッテリーに悪い影響を与えることがあるので注意しましょう。
なお、走行距離の合計が同じでも、週に2、3回車を使用していた場合と、月に2、3回車を使用していた場合では、エンジン回りの部品の消耗具合が大きく変わります。車を長持ちさせたい場合は、なるべく頻繁に車を動かすことを意識しましょう。
悪路など車に負担のかかる道には注意しよう
普段走行する道の状態によっても、車への影響は変わります。舗装されていない道や坂道などは、車に負担がかかり、足回りの部品やエンジンオイルの消耗が激しくなる傾向があります。そのため、そのような場合は、消耗品の交換やメンテナンスを早めに行うのがおすすめです。また、部品の交換時期が過ぎたままの状態で車を運転してしまうと、さらに車に負担がかかってしまうので、注意しましょう。
メンテナンスの必要な部品とその頻度
走行距離10万km、新車登録から10年がひとつの目安ではありますが、平均使用年数が13年を超えていることからもわかるように、メンテナンスをしっかり行うことで、これらの目安以上に乗り続けられる可能性があります。そこで、少しでも長く車に乗るために重要なポイントとなる、メンテナンスをするべき部品とその頻度について見ていきましょう。
部品1. エンジンオイル
1つ目の部品は、エンジンを円滑に動かすために使用される「エンジンオイル」です。
エンジンオイルの交換タイミングは、車のタイプによって変わります。ガソリン車の場合は走行距離15,000kmまたは1年ごと、ガソリンターボ車の場合は走行距離5,000kmまたは6ヵ月ごと、ディーゼル車の場合は走行距離10,000kmまたは1年ごとが目安です。
それに加えて、走行する道によっては交換のタイミングが早まります。舗装されていない道や山道などのアップダウンが多い道を走行することが多い場合には、ガソリン車でも走行距離7,500kmまたは6ヵ月ごとと、通常使用の半分の期間での交換が推奨されています。なお、エンジンオイルは種類によっても値段は変わりますが、コンパクトカーであれば3,000〜4,000円程度で交換が可能です。
部品2. バッテリー
2つ目の部品は、車に必要な電気を貯めるために使用する「バッテリー」です。バッテリー交換のタイミングは、2〜3年ごとに行うのが一般的です。また、バッテリー交換の工賃は2,000円ほどで、それに加えてバッテリー本体の価格がかかります。バッテリーは、安価なものから、メーカー純正の高価なものまで価格はさまざまです。
なお、安価なバッテリーを購入してトラブルが起きた場合は、メーカー純正品を買ったときより修理代がかかることもあるので注意が必要です。前述したとおり、バッテリーは頻繁に使用しないと寿命が短くなるので、こまめにエンジンをかけることを心掛けましょう。
部品3. タイミングベルト
3つ目の部品は、エンジン内部で使われている部品のひとつである「タイミングベルト」です。10万kmごとに交換が推奨されている部品で、交換にかかる費用は30,000円前後が相場となっています。
なお、走行中にタイミングベルトが切れてしまった場合は、エンジンに深刻なダメージを与えるだけでなく、大きな事故につながる可能性があります。走行距離が10万kmを超えるとすぐに切れてしまうものではありませんが、こまめなメンテナンスを欠かさないことが大切です。
最近の車には、タイミングベルトの代わりにタイミングチェーンという部品が使われていることもあり、30万kmごとの交換が推奨されています。
部品4. タイヤ
4つ目は、安全に走行するために重要な部品である「タイヤ」です。タイヤの寿命は走行距離だけでなく、路面状況や保管方法などにより大きく変化します。
タイヤ交換の一番の目安となるのは、溝の深さを示すスリップサインです。スリップサインが現れると、タイヤの溝がなくなっている状態のため、そのままの走行は非常に危険です。また、スリップサインが出たまま車を走行させると、整備不良として9,000円の罰金と違反点数2点が科せられるので、日頃からチェックしておきましょう。
なお、タイヤの交換費用は販売店やタイヤの種類によって大きく変わります。タイヤは価格も性能も種類によって異なるので、使用状況などを基に相談して選ぶのがおすすめです。
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走行距離などの条件を理解して、適切な目安で車を買い替えよう
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よくある質問
Q1:車の買い替えの目安に走行距離は関係あるの?
A:走行距離が長くなると、部品が消耗したり車に負担がかかったりするものです。一般的には10万kmが買い替えの目安といわれています。
Q2:どうして10万kmが買い替えの目安といわれるの?
A:走行距離が10万kmを超えた車は、買取金額が大幅に下がるからです。長く乗った車は、外観や内装だけでなく、車の内部のさまざまな部品が劣化している可能性が高くなるため、特別な車でない限り、中古車市場での価値はほとんどなくなってしまいます。
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※記事の内容は2021年9月時点の情報で制作しています。