新古車とは？入手する方法や安い理由とメリット・デメリットを解説

更新日：2024.05.04

新古車とは

新車でも中古車でもない、「新古車」という表記を目にすることがあります。車の状態は新車そのものながら、新車より安い価格で販売されていることから、状態の良い車に安く乗りたい方に人気がありますが、実際はどのような車なのでしょうか。

そこで、新古車と新車や中古車との違いや入手する方法、メリット・デメリット、上手な選び方など、新古車を利用するなら知っておきたい情報を、ファイナンシャルプランナーの伊藤真二さんの解説と併せてご紹介します。

FP：伊藤

ファイナンシャルプランナーの伊藤です。人気の高い登録済未使用車（新古車）ですが、デメリットもあるため購入する際には注意も必要です。新古車がどのような車であるかあるかといったことや、購入時のチェックポイントなどをご紹介しますので、いっしょに見ていきましょう。

新古車を買うより
お得に新車に乗る方法を見る

新古車とは、展示車などに使われていた新車登録済みの中古車
新古車は新車に近い車を安く買える一方で、デメリットもある
新古車を購入するよりもお得に新車を持てる方法がある

新古車とは？新車や中古車と何が違う？

新古車とは、新車新規登録は済んでいるものの使用されたことがない中古車のことで、ディーラーが販売目標達成のために自社で新車新規登録を行い、展示車として使用したり、そのまま新古車として売り出したりしているケースが多いです。

なお、「新古車」という表記は中古車ではないような誤認を与える可能性があるとして、「一般社団法人自動車公正取引協議会」に加盟している自動車販売店では使用が禁止されています。

そのため、正しくは「登録済未使用車」や「届出済未使用車」と表記しますが、ここでは「新古車」の表記でご紹介します。それでは、新古車の特徴や、新車や中古車との違いについて見ていきましょう。

新古車の特徴

自動車公正取引協議会では、登録済（届出済）未使用車に該当する新古車を「初度登録（届出）された車両で、かつ、使用又は運行に供されていない車両（中古車）」と定義しています。

そのため、走行距離がほとんどなく、使用感も少ない新車に近い状態の中古車を、新車より安い価格で購入できるという特徴があります。すでに在庫があるため、新車を購入するよりも納車期間が短いのも特徴です。

新古車・新車・中古車の違い

内容	新古車	新車	中古車
価格	新車より安い	高い	安い
車の状態	新しい	新品	車の状態によって異なる
納車期間	2～3週間程度	1〜3ヵ月程度	2〜3週間程度
安心感	比較的ある	ある	車の状態によって異なる

新古車は分類上は中古車ですが、新車や一般的な中古車とは次のような違いがあります。

価格

新古車の価格は車の状態や販売店によって異なりますが、新車より1〜2割安く購入できるのが一般的です。新古車ではない中古車よりは高めになりますが、状態の良い中古車を、新車より安く買える点は魅力といえるでしょう。
ただし、車種によっては新車と変わらない金額や、新車よりも高値で販売されている新古車もあります。

車の状態

新車の魅力はまだ誰も乗っていない車に乗れるところですが、新古車も一般道を走っていない可能性が高いことから、新車に近い状態の車に乗れます。また、一般的な中古車のように前オーナーの使用状況に影響を受けている心配がないので、安心して乗れる点も魅力といえます。

納車期間

一般的に新車購入では、契約後に発注をして生産するため、納車までに1〜3ヵ月程度かかります。オプションなどを希望すると、さらに時間がかかるケースもあるでしょう。
対して、中古車は在庫として車があることから、整備や名義変更などの手続きをするだけで納車できます。そのため、2〜3週間程度で納車されるのが一般的です。
新古車も中古車と同様に在庫車なので、納車期間が比較的短いのが特徴です。

安心感

新車は誰も乗っていない新品の車なので、大きな故障などの心配はほとんどありません。また、保証期間が3年または60,000km以内のメーカー保証がついているため、安心して利用できます。一方、中古車は車によって状態が異なります。さらに、整備状況によっても、購入後に必要なメンテナンスに違いが生じる可能性があります。
新古車も中古車の一種ですが、走行距離も少なく、新車登録からの期間も短いことが多いため、比較的安心して乗れるでしょう。

FP：伊藤

車を買うときには、諸費用についても考えておくことが大切です。各種税金や自賠責保険料などの初期費用に加えて、購入後は車検などの維持費もかかります。そのため、新古車を買う場合も、車両本体価格だけで決めるのではなく、購入時の初期費用、さらには購入後の維持費も含めて、車にかかる費用をあらかじめ考えておきましょう。

新古車はどこで買える？

新古車の購入は、中古車では不安がある場合や、新車を安く買いたい場合に魅力的な選択肢です。新古車はディーラーや新古車専門店、中古車販売店などで購入できますが、それぞれ新古車の取扱いが異なるため、事前に違いを把握しておくことが大切です。

ディーラー

ディーラーやディーラー系の中古車販売店では、特約店契約を結んでいるメーカーの新古車を販売しています。展示車として使用されていた新古車なら、オプションが充実した上位グレードの新古車が手に入る可能性もあるでしょう。
自社で取り扱うメーカーに精通した販売員に相談できる上、購入時の整備もディーラーの基準で行われるため、安心して新古車を購入できる点がメリットです。

一方で、新古車の取扱台数はあまり多くありません。また、チラシなどで告知されることも少ないため、ディーラーに定期的に足を運んだり、問い合わせたりする必要があります。

新古車専門店

自動車販売店の中には、ディーラーやオークションで仕入れた新古車だけを取り扱う店もあります。軽自動車や外車、SUVなど、車の種別ごとに特化した新古車専門店もあるので、欲しい車に合わせてお店を選ぶといいでしょう。

中には、郊外に大規模な店舗を構えている専門店もあります。そのような店であれば取扱台数も多いため、実車を確認しながら、複数の新古車を比較して選ぶことができます。車種や装備、予算などにこだわりがある場合でも、希望に近い新古車を見つけやすいでしょう。

中古車販売店

分類上は中古車になる新古車は、中古車販売店でも購入が可能です。新古車専門店ほどではありませんが、ディーラーよりは新古車の取扱台数が多い傾向があります。

また、中古車情報サイトを運営している中古車販売店であれば、オンラインで新古車を探すこともできます。中古車情報サイトでは、車種や年式、ボディカラーなどの条件をしぼって検索できるため、希望に合う新古車を見つけやすいでしょう。全国展開をしている中古車販売店であれば、他県の新古車情報を見ることもできて選択肢が広がります。

FP：伊藤

新古車は中古車販売店で購入するケースが大半です。中古車販売店で扱う信販系ローンの金利相場は、銀行系ローンと比較して高い傾向があります。そのため、適用金利によっては銀行系ローンで新車を購入した場合と月々の返済額が変わらないこともあるので、新古車をローン購入する際には返済総額も試算しておくといいでしょう。

新車よりも安く乗れる点が魅力の新古車ですが、購入時には頭金などの初期費用でまとまった資金が必要です。また、乗り続ける上でも税金やメンテナンス費用などの維持費がかかります。
その点、車のサブスクであるカーリースの「おトクにマイカー定額カルモくん」なら、初期費用不要、維持費も込みの定額料金で新車に乗ることができます。
欲しい車に月々いくらで乗れるのか、まずは以下より確認してみましょう。

新古車のメリットとは？

新古車が人気を集めているのには、以下に挙げるような、新車や一般的な中古車とは異なる新古車ならではのメリットが豊富なことが大きな理由といえるでしょう。

車の状態が良いので安心

一般的な中古車は、整備や使用状況などによって1台ごとに状態が異なります。一方、新古車は展示などにしか使われていない新車に近い状態なので、故障などのリスクが一般的な中古車よりも低く、安心して乗ることができます。

使用感が気になりにくい

一般的な中古車の場合、見た目に大きな損傷がなくても、小さな傷がついていたり、シートに汚れやへたりがあったりと、使用感がある可能性があります。また、他人が日常的に使用していた車なので、抵抗があるという方も少なくありません。

その点、新古車は新車新規登録をされただけで実際には使用されていないことから、使用感が気になりにくい傾向があります。

次の車検までの期間が長いケースが多い

一般的な中古車は、車検がついていなかったり、有効期間が短かったりするものが多く、購入時や購入後わずかな期間でまとまった費用が必要になる可能性があります。
一方新古車は、新車新規登録時の3年車検が残っているケースが多く、一般的な中古車よりも車検期間が長い傾向があります。

ただし、登録から年数が経っている新古車もあるので、購入時は車検の残り期間を確認し、購入後にかかる費用も含めて検討するようにしましょう。なお、新車新規登録から1年未満の車を新古車と定義する販売店もあるので、車検期間が長い新古車を希望する場合は、そういった販売店を選ぶと安心です。

購入時の税金の負担を抑えやすい

車を購入する際は自動車税（種別割）や自動車重量税などの税金を納めなければなりませんが、新古車は新車新規登録時にディーラーや販売店が支払い済みであることから、購入者が負担する必要がありません。

販売店によっては、次の納税時期までの期間に相当する金額を請求されるケースもありますが、新車購入時に比べると納税額を抑えられます。

納車期間が比較的短い

前述のとおり、新古車はすでに在庫があるため、一般的な中古車と同様に2～3週間程度で納車されるケースが多いです。新車の納車期間は通常でも1～3ヵ月程度、人気車種では半年以上になることもあるので、できるだけ早く車を手にしたいけれど、一般的な中古車には乗りたくないという方にも人気です。

FP：伊藤

自動車税（種別割）は4月1日時点の所有者に支払い義務があります。普通車であれば多くの場合、新古車を購入した日から次の4月1日までの分を月割で負担しますが、軽自動車では4月2日以降に新車登録すれば、翌年4月1日から自動車税（種別割）を支払うことになります。

新古車のデメリットとは？

新車より安く状態が良い車が手に入るなど、新古車にはメリットが多い一方で、いくつかのデメリットもあります。購入してから後悔しないためにも、新古車のデメリットについて把握しておきましょう。

一般的な中古車よりも高額である

中古車は車の状態や年式、走行距離などに応じて販売価格が決まるため、年式が古かったり、走行距離が長かったりすると金額が下がります。

一方、新古車の場合は年式が新しく、走行距離も少ないなど比較的状態が良いことから、一般的な中古車と比べると販売価格が高めになりがちです。新車とそれほど変わらない価格になっていることもあるため、購入時には同じ車種の新車や中古車の価格と比較するようにしましょう。

選択肢が少なく、ボディカラーやオプションが選べない

新古車は流通している台数自体があまり多くないので、少ない選択肢の中から希望に近い車を探すことになります。また、すでに実車があるため、新車を購入する場合のようにボディカラーやオプションを自由に選ぶこともできません。

欲しい車種やボディカラー、つけたいオプションなどが決まっている場合は、条件に合う新古車がなかなか見つからない可能性もあるでしょう。

検討できる時間が短い

新古車は流通量が少ない一方で、購入希望者は大勢います。そのため、特に人気車種の新古車などでは、すぐに売れてしまう傾向があります。希望に近い新古車が見つかっても、悩んでいるうちにほかの方に買われてしまうといったこともあるため、できるだけ早く購入を決断する必要があるでしょう。

検討する時間が短いことで冷静な判断がしづらく、購入してから後悔したり、予算を超えてしまい家計が圧迫されたりすることもあるため、あらかじめ条件や予算を明確にしておくと安心です。

デメリットを気にしながら手間と時間をかけて新古車を探すよりも、欲しい車種の新車に手軽に乗れるカーリースのほうが、車もコストも満足度の高いカーライフを実現できるでしょう。
国産全車種・全メーカーを取り扱っている定額カルモくんであれば、豊富なラインナップから希望に合った車種を探せる上、ボディカラーやオプションも自由に選んだ新車に月額10,000円台から乗ることができます。
希望の車種にいくらで乗れるのか、さっそく以下から確認してみましょう。

新古車購入時のチェックポイント

新古車として販売されていても、車の状態は1台ごとに異なり、また、新古車の条件も販売店によってさまざまです。中には新古車とは呼べない状態の車を「新古車」として販売している店舗もあるため、新古車購入時は以下の点を確認するようにしましょう。

走行距離

自動車公正取引協議会の定義では、新古車は「初度登録（届出）された車両で、かつ、使用又は運行に供されていない車両（中古車）」となるので、走行距離は新車新規登録や展示に伴う移動程度の短い距離となるでしょう。
そのため、走行距離が長すぎる新古車は、自動車公正取引協議会の定める「登録済（届出済）未使用車」ではない可能性があります。

「新古車」の表記が禁止されているのは自動車公正取引協議会に加盟している店舗のみとなるため、加盟していない販売店では、登録済（届出済）未使用車にあたらない中古車を「新古車」として販売しているケースもあります。
そのような車を購入しないためにも、走行距離はしっかり確認しましょう。

保証継承が可能か

新古車を購入した際、新車に付帯するメーカー保証の期間内であれば、新車保証を継承できます。しかし、販売店の中には保証継承の案内を行わないケースや、保証継承の話をせずに自社の有料保証をすすめてくるケースなどがあるため、案内がなかった場合には保証継承について確認するようにしましょう。なお、保証が継承できる場合には、別途、ディーラーでの手続きが必要になります。

ローン購入した場合の金利

カーローンで新古車を購入する場合は、銀行系マイカーローンや販売店のローンなどが利用できます。販売店のローンであれば、購入手続きと併せて申込みができ手間がかかりませんが、銀行系マイカーローンに比べて金利が高い傾向があります。

金利によって月々の返済額や返済総額が変わってくるため、利用したいローンの金利を確認し、事前にシミュレーションをしておきましょう。

次の車検までの期間

新古車は車検の有効期間が長い傾向があると述べましたが、新車新規登録から年数が経っている新古車も存在します。その場合、購入後わずかな期間で車検費用が必要になるため、新車を購入したほうがトータルコストを抑えられた、といったケースもありえます。

新古車を購入する際は、次の車検までの期間がどのくらいあるのかを忘れずに確認しましょう。

販売価格に含まれる項目

表示されている新古車の販売価格にどのような費用が含まれるかは、販売店によってさまざまです。新古車の購入時には、車両本体価格のほかに、納車前の整備費用や名義変更などの手数料がかかるため、これらが表示されている販売価格に含まれているのかも確認するようにしましょう。

なお、表示価格に含まれている費用を明確に提示している販売店を選ぶと安心です。

FP：伊藤

新古車だけでなく中古車全般にいえることですが、車両本体価格以外の項目も含めて費用を考えることが大切です。そのため、購入時には見積もりを取って内訳を確認するようにしましょう。複数の販売店で見積もりを出してもらい比較してみるのもおすすめです。

新古車を購入するよりお得！月々10,000円台から負担を抑えて新車に乗る方法

新古車を買えば新車に近い状態の車を比較的安く手に入れることができますが、なかなか希望どおりの車に出会えなかったり、人気車種などでは新車とほとんど変わらない金額だったりすることも少なくありません。

その点、カーリースの定額カルモくんなら、国産全車種・全グレードの中から自分で選んだ新車に、月額10,000円台からの定額料金で乗ることが可能です。本当は新車が欲しいけれど、予算の兼ね合いで新古車を探しているという方にも向いているでしょう。

定額カルモくんがカーローンよりも少ない負担でお得に新車に乗れるのには、おもに次のような理由があります。

初期費用が不要なので、まとまった出費を避けられる

定額カルモくんは、契約者が選んだ車を代わりに購入して、月々定額の料金で貸し出すしくみとなっています。
月額料金には自動車税（種別割）や自動車重量税といった各種税金や自賠責保険料、登録諸費用などが含まれているため、新車や新古車の購入時に必要な初期費用を別途支払う必要がありません。

また、契約期間を決めて利用することから、車両本体価格は契約満了時に想定される買取額（残価）をあらかじめ引いており、利用期間に相当する金額だけを支払えばいいため、購入するよりも安くなります。

なお、月額料金は総額を契約月数で割って算出するので、契約期間を長くすることで、月々の負担を抑えることができます。カーローンで購入すると月々の返済額が予算を超えるといった理由からあきらめた車種でも、定額カルモくんなら契約期間を調整することで予算内に収めて利用することができるでしょう。

車検代やメンテナンス費用も月額料金にまとめられる

新車や新古車を購入した場合は、車検やメンテナンスなどで不定期にまとまった費用が必要になります。
その点、定額カルモくんのメンテナンスプランを利用すれば、車検基本料や法定点検費用、エンジンオイルをはじめとする消耗品の交換費用なども月額料金に含めることができて、まとまった出費の心配なく車に乗れるようになります。

新車購入と変わらないカーライフが送れる

カーリースはレンタカーなどとは違い、マイカーのように好きなタイミングで車を利用できますが、一般的なカーリースは、契約時に決めた期間を満了すると車をリース会社に返却しなければなりません。また、返却時の車の価値を担保するために、走行距離やカスタマイズに制約を設けていることも多いです。

そのため、新古車購入に比べると自由度が下がるというデメリットがありますが、定額カルモくんには、契約満了時にそのまま車をもらえる「もらえるオプション」があり、購入した車と変わらない利用が可能です。

もらえるオプションは7年契約以上の全車種が対象で、月々の負担も500円のみ。しかも、契約期間中から走行距離やカスタマイズの制約もなくなります。

新古車よりも故障のリスクが低い新車に初期費用不要の月額定額制で乗れる上、契約満了後はそのままマイカーにできるので、コスパ良く車に乗りたい方にもおすすめです。

定額カルモくんでは、あらかじめ審査を受けておくことでその後の手続きがスムーズに行える「お試し審査」を用意しています。
お試し審査はオンラインから5分ほどの入力で申込みが完了し、通常翌営業日には結果がわかります。審査通過後に車種やプランの変更ができる上、車に詳しいマイカーコンシェルジュに相談もできるので、予算内で希望に合った車を見つけることができるでしょう。
キャンセルも可能なお試し審査は、以下から申し込めます。