残価設定ローンは、契約期間が短期間であることから車を乗り換えるのに適したローンといわれています。しかし、契約途中で別の車に乗り換えたいというケースもあるでしょう。
ここでは、残価設定ローンの特徴を解説した上で、契約途中に別の車に乗り換える際のポイントや注意点などを解説します。さらに、残価設定ローンの返済途中でも初期費用なしでお得に新車に乗り換える方法も紹介します。
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- 残価設定ローンは完済すれば乗り換え可能
- 残価設定ローンの返済途中に乗り換える方法は、一括返済やローンの上乗せなど
- 残価設定ローンよりもカーリースのほうが手軽に乗り換えられる
車の乗り換えに適している残価設定ローンについて
残価設定ローンは一般的なローンより契約期間が短く、短期間で車を乗り換えたい場合に適しているといわれています。ここでは、残価設定ローンの特徴や、車の乗り換え方法について見ていきましょう。
残価設定ローンとは
残価設定ローンとは、契約時に設定する下取り価格を最終回の返済に据え置き、残りの金額を契約期間で分割して返済するローンのことです。
例えば、残価設定ローンを利用して300万円の新車を購入し、残価が100万円に設定されたとします。残価の100万円は最終回の返済に据え置き、残りの200万円を契約期間で返済していくことになります。なお、この場合、金利は残価分を含めた元金、300万円にかかります。
このとき、残価の100万円を最終回で精算するには以下の方法があります。
●現金一括払いで精算する
●購入したディーラーに買い取ってもらい精算する
●ローンを組み直して精算する
具体的な方法については後述します。
残価設定ローンは、購入した店での乗り換えを前提としているので契約期間が短く設定されています。そのため、乗り換えに適しているといわれます。さらに残価が据え置かれていることから、月々の返済額を抑えられるという点がメリットといえるでしょう。
一方デメリットとして、走行距離制限があったり、原状回復をする必要があったりすることが挙げられます。
残価設定ローン返済後の乗り換え方法
残価設定ローンの返済を終えたら、購入したディーラーに買い取ってもらい残価を精算するのが最も簡単な方法です。
車をディーラーに売却して、売ったお金で残価を精算できれば最終回に追加の精算は発生しません。ただし、売却額が残価を下回る場合は、不足分を支払う必要があります。その方法として、現金一括払いか、新たにローンを組み直すことが挙げられます。
返済途中でも乗り換えたいなら
残価設定ローンの返済途中に車を乗り換えるには、名義を変更する必要があります。そのためには、残債や残価を一括返済して中途解約をしなければなりません。詳しくは次項で説明します。
残価設定ローンを中途解約して車を乗り換える方法
先述したように、残価設定ローンの返済途中でも車を乗り換えることは可能ですが、原則としてローンを完済する必要があります。残価設定ローンを中途解約して、車を乗り換える際の方法を詳しくご紹介します。
購入した店で乗り換えたい場合
残価設定ローンの返済途中に車を乗り換えるには、ローンの残債と残価を精算する必要があります。残価は、購入したディーラーにその時点の価値で買い取ってもらい、精算するのが一般的です。
中途解約する、つまり予定より利用年数が短い場合、設定されていた残価より高値がつく可能性があり、その場合、上回った分の金額を残ったローンの返済にあてることができます。それでもローンが残った場合は、現金一括で支払うか、新たにローンを組んで返済することになります。
もし同じディーラーで乗り換えるなら、前の車の残債を新しい車のローンに上乗せしてもらえます。この方法であれば、1つのローンでまとめて返済できるので、返済の管理がしやすくなります。ただし、借入額が大きくなる上、それによって審査に通りにくくなる可能性があるので注意が必要です。また、場合によっては残債などを上乗せできないこともあるので、事前に確認が必要です。
購入店とは違う店で乗り換えたい場合
残価設定ローンが残っているうちは、車の名義は購入店などになっていますが、完済すれば名義変更が可能なので、自由に売却できるようになります。そのため、購入店以外の買取店に買い取ってもらいたい場合、現金一括払いでローンの残債と残価を精算して完済する必要があります。
残価とローンの残債をまとめて支払うのが難しい場合は、新たに別のローンを組み、残価設定ローンの残債と残価を返済するという方法があります。ただし、乗り換える車もローンで購入するなら、2つのローンを同時に返済していくことになるので、慎重な検討が必要です。
また、購入店と異なる店での乗り換えは、名義変更手続きも伴うので、購入したディーラーに返却するより手間が多くなります。
残価設定ローン完済時や契約途中で乗り換える際の注意点
残価設定ローン完済時や契約途中で車を乗り換えるときは、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。ここでは、残価設定ローンから中途解約で乗り換える場合と完済後に乗り換える場合、それぞれの注意点を確認しましょう。
他メーカーの車に乗り換えにくい
残価設定ローンからの乗り換えで、残債や残価を次の車に上乗せする場合は、同じメーカーの車に乗り換えることになります。しかし、先述したように、残価を精算し残債も完済してしまえば、別のメーカーの車に乗り換えられます。
ただし、残価設定ローンは、契約時に購入した店に返す(売却する)ことを条件にしている場合があるので、契約前に確認しておきましょう。
査定額が下がると残価との差額を請求される
残価設定ローンの残価は、保証されていれば「残価=下取り価格」と考えられるのですが、保証されない場合もあります。また残価保証には、車に損傷がないなどの条件が設けられているのが一般的です。つまり、残価保証をうたっている場合でも、車の状態次第では追加の支払いが発生する可能性があるということです。
車の査定額が設定した残価を下回ると、差額の請求が発生します。状況に応じて、以下のように支払いが生じる可能性があります。
●返済後に乗り換える場合
その時点での車の査定額が設定残価と同額であれば、費用負担はありません。車を売却する(返す)だけです。しかし、車に傷やゆがみなどの損傷があり、査定額が設定残価を下回ればその差額の支払いが発生する可能性があります。
●中途解約で乗り換える場合
中途解約で予定よりも早く車を手放すときは査定額が設定残価を上回ることが多いため、残価との差額を請求される可能性は低いです。ただし、車の状態によっては修理などが必要な場合があり、このときその費用を支払わなければなりません。
残価を上回った分の査定額と原状回復費用を比べて、後者のほうが高い場合はその差額を支払わなければなりません。
乗り換え以外に残価設定ローン完済後の選択肢はある?
残価設定ローンは月々の負担が少なく、契約期間が比較的短いことから頻繁に車を乗り換えたいという方に適しています。しかし、残価設定ローン完済後には乗り換え以外の選択肢もあるので、確認しておきましょう。
残価を精算して買い取り、乗り続ける
残価設定ローンの返済が終わった後、残価を精算して、つまり車を買い取って乗り続けることもできます。
残価の精算方法は、現金一括で支払う、ローンを新たに組んで返済する、金融機関などから借り入れるという方法があります。
購入以外の方法でカーライフを続ける
車に乗り続けたくても残価を精算するのが難しい場合は、購入以外の方法で負担を抑えてカーライフを続けることもできます。次からは、その方法について詳しく見ていきましょう。
残価設定ローンより負担を抑えて自由に新車に乗れるカーリースとは?
残価設定ローンには毎月の出費を抑えられるというメリットがありますが、走行距離制限があったり、原状回復の必要があったり、最終回の負担が大きいという点がデメリットです。
残価設定ローンのデメリットが気になる場合は、負担を抑えて新車に乗れるカーリースがおすすめです。そこで、カーリースの特徴を確認しましょう。
毎月定額で新車に乗れるカーリースのしくみ
カーリースとは、利用者が選ぶ車をリース会社が購入して年単位で貸し出すサービスです。月々定額の料金を支払うことで新車に乗れて、家計の管理がしやすいというメリットがあります。
残価設定ローンと同様に、契約満了時の車の価値、つまり残価を契約時に設定します。残価設定ローンは、残価を最終回の返済に据え置きますが、カーリースの場合は車両本体価格から残価を差し引いた金額を基に月額料金を算出するという点が大きな違いです。このしくみにより、カーリースは安価な料金で車を貸し出すことができます。
カーリースの契約が終了した後は、原則乗っていた車を返却します。しかし、リース会社によっては返却だけでなく、乗り換えや再リース、買取り、もらうなどから選ぶことが可能です。
残価精算のないリース会社もある
残価設定ローンを組む場合、設定した残価は最終回の返済に据え置かれます。カーリースも同様に、契約時に設定した残価と査定額との差額を精算しなければならないケースもあります。このような契約方式のことを「オープンエンド方式」といいます。
一方、「クローズドエンド方式」と呼ばれる方法を採用するリース会社では、契約満了時に残価と査定額との精算が発生しません。クローズドエンド方式のカーリースを選べば、契約満了時に大きな費用が発生する心配がありません。
税金や保険料も定額にできる
車のローンを組むとなると、車両本体価格のほかに税金や保険料を支払わなければなりません。一方、カーリースの場合、月額料金に税金や自賠責保険料などが含まれることが多いです。車の購入時のように初期費用としてまとまった資金を負担する必要がないのが特徴です。
カーリースなら長期の契約ができる
残価設定ローンは、3~5年など契約期間が比較的短いのが特徴です。そのため、頻繁に車を乗り換えることを想定していない場合はカーリースがおすすめです。リース会社によっては、3年、5年、7年といった中から契約期間を選べて、ライフプランに合わせて利用できます。
残価設定ローンからカーリースに乗り換えるなら定額カルモくんがおすすめ
残価設定ローンは乗り換えを検討する方に適しているといわれますが、最終回に残価を精算する必要があるなど負担が気になることもあるでしょう。しくみが似ているといわれるカーリースですが、中でも「おトクにマイカー 定額カルモくん」なら残価精算がなく業界最安水準の料金で*新車に乗れます。ここでは、定額カルモくんの特徴を紹介します。
*文末の制作日における調査結果に基づく。調査概要はコンテンツポリシー参照
月額10,000円台から新車に乗れて、残価精算がない
定額カルモくんは、頭金や初期費用が不要で、車検費用込みでも月額10,000円台から、という格安料金で新車に乗れるのが特徴です。残価設定ローンから乗り換える際、新たなローンを組んで購入するより、定額カルモくんで乗り換えたほうが負担を抑えられます。
さらに定額カルモくんは「クローズドエンド方式」を採用しているため、契約満了時に残価の精算がありません。残価設定ローンのように残価精算としてまとまった費用を負担する必要がありません。
1〜11年のあいだで自由に契約期間を設定できる
残価設定ローンは3~5年と契約期間が比較的短く設定されていますが、定額カルモくんは契約期間が1〜11年となっていて、1年単位で自由に選択できるのが特徴です。
契約期間満了時は、車を返却するだけで煩雑な手続きがありません。契約満了後には、別の車への乗り換えができるなど、ライフプランに合わせて柔軟に車に乗れます。
7年以上の契約で走行距離制限がなくなる
残価設定ローンもカーリースも、いずれ車を返却することが基本のサービスです。そのため、どちらも残価を確保するために走行距離制限が設けられるのが一般的です。
しかし定額カルモくんは、7年以上の契約で走行距離制限がなくなります。頻繁に新車に乗るという方でも、契約満了時の追加精算を心配する必要がありません。
さらに、7年以上の契約で契約満了時にそのまま車が自分のものにできます。車がもらえれば、契約満了時に原状回復をしなくて済みます。
審査に通るか、試してみる
定額カルモくんでお得に新車を持てるか、下の「お試し審査」から簡単に試せます。簡単な5分程度の入力で完了。通常翌営業日には結果がわかり、後から車種もプランもじっくり選び直せます。まずは気軽に確かめてみましょう。
残価精算のない「定額カルモくん」を利用してカーライフを楽しもう
残価設定ローン返済途中でも車を乗り換えることはできますが、まとまった費用を負担する可能性があります。負担を抑えるなら、初期費用がかからず毎月定額で新車に乗れるカーリースがおすすめです。
中でも、定額カルモくんなら契約終了時の残価精算がなく、残価設定ローンよりお得に車に乗れます。
なお、契約前に審査に通過する必要がありますが、定額カルモくんならオンラインから手軽に申し込める「お試し審査」があります。審査に通過しても契約とはならないため、とりあえず審査に通るかどうか試したいという方にもおすすめです。気になる方は、チェックしてみてはいかがでしょうか。
よくある質問
Q1:残価設定ローンから乗り換えるにはどのようにしたらいい?
A:残価設定ローンの返済を終えたら、残価を精算して購入したディーラーに下取りしてもらうのが一般的な方法です。売却額が残価を下回る場合は、現金一括で支払うか、新たにローンを組み直すなどして差額を支払う必要があります。
Q2:残価設定ローン返済中に車を乗り換えるとき、注意すべきポイントは?
A:ローンの残債と残価を次の車のローンに上乗せしたい場合は、同じメーカーの車に乗り換えることになります。違うメーカーの車に乗り換えたい場合は、残価も残債も現金一括払いなどで完済する必要があります。
Q3:残価設定ローンよりもお得に新車に乗る方法はある?
A:カーリースなら、初期費用がかからず負担を抑えられます。「定額カルモくん」なら、月額10,000円台から新車に乗れるほか、契約満了時の残価精算がありません。残価設定ローンの利用を検討している方や、残価設定ローンから手軽に乗り換えたいという方は、定額カルモくんがおすすめです。
※記事の内容は2021年10月時点の情報で執筆しています。