ディーラーで提供されている残クレの金利はメーカーによって異なりますが、3~5%が一般的です。なお、残クレを選ぶ際には、金利以外にも確認しておきたいポイントがあります。そこで、残クレの金利相場や選び方、ほかのローンとの違いについて、ファイナンシャルプランナーの伊藤真二さんの解説を併せてご紹介します。
- 残クレの金利は3~5%が一般的
- 残クレでは、残価を含めた車両本体価格の全額に対して金利がかかる
- 残クレには走行距離やカスタマイズなどさまざまな制約がある
残クレの金利相場はどれくらい?
メーカーによっても異なりますが、残クレの金利は3~5%程度が一般的です。キャンペーンを実施していれば、1%台で利用できることもあるでしょう。
また、残クレでは、残価を含めた車両本体価格の全額に対して金利がかかります。据え置いた残価に金利が発生するため、そのしくみを理解した上で利用する必要があるでしょう。
残クレは月々の返済額を抑えられる一方で、残価としてまとまった金額を据え置きます。据え置いた残価に対しても金利がかかることから、利息の負担が大きくなる傾向があるので、できるだけ低金利で組むのがおすすめです。また、車種を限定してキャペーン金利を打ち出していることもあるので、上手に低金利で利用するといいでしょう。
各メーカーの残クレの金利を比較
残クレはディーラーローンの一種です。そのため、各メーカーで提供されていますが、金利はそれぞれ異なります。ここでは、国産メーカーの残クレについて、金利の目安をご紹介します。なお、条件によっても適用金利は異なるので、詳細は各メーカーで確認しましょう。
〈各メーカーの金利を比較〉
金利の目安 | |
---|---|
スズキ | 2.9〜3.9% |
ダイハツ | 1.9〜4.9% |
トヨタ | 3.6~4.9% |
日産 | 4.9% |
ホンダ | 3.5% |
マツダ | 2.99% |
三菱 | 2.4〜3.9% |
このように、メーカーによって金利幅は異なります。最も金利の低い三菱では、「スーパーマイカープラン」という「デリカD:5」に車種を限定した、2.4%という低金利の残クレを提供しています。なお、再クレジットを組む場合は、3.9%と通常金利が適用となります。
また、スズキの「かえるプラン」のように軽自動車は3.9%、登録車が2.9%と車のタイプによって適用金利が変わる残クレや、トヨタのように、販売店によって適用金利が変わるケースもあります。ほかにも、ダイハツの「ワンダフルパスポート」のように会員登録によって低金利となるプランも用意されています。
上記の金利は目安のため、車種や条件などによって変わる可能性があります。適用金利を調べるためには、各ディーラーや販売店の見積もりで確認しましょう。
カーローンでも審査後に適用金利がわかるように、残クレでも車種や期間などの条件を基に金利が決まることもあります。また、メーカーによっては金利を明記していないケースもあるので、見積もりで確認するのがおすすめです。また、金利幅が設けられている場合は、条件によって適用金利が変わるので注意しましょう。
残クレのしくみをおさらい
通常のローンと違って、残クレには残価設定があることからしくみが複雑です。残クレの金利を比較するためにも、まずはしくみを正しく理解することが大切です。そこで、残クレでの返済額の計算方法や、契約満了時の選択肢について解説します。
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返済額の計算方法
通常のローンでは、車両本体価格の全額を借入期間で割ることで、月々の返済額を算出します。一方、残クレでは車両本体価格から残価を据え置いた残りを借入期間で割って月々の返済額を算出します。そのため、車両本体価格の全額を払うカーローンよりも、月々の返済額が抑えられるしくみになっています。
例えば、残クレで300万円の車を5年契約で購入した場合を例に見ていきましょう。なお、据え置く残価は100万円に設定します。
(車両本体価格 − 残価)÷ 借入期間 = 月々の返済額
(300万円 ー 100万円) ÷ 59回 = 月々約33,300円
このように最終返済の1回前までは約33,330円が月々の返済額となり、最終返済時に残価の100万円が据え置かれます。また、残価の精算方法には、返却や一括返済など次のような選択肢があります。
契約満了時の選択肢
残クレでは、契約満了時に次のような選択肢が用意されています。
〈契約満了時の選択肢〉
- 車を返却して契約を終了する
- 車を返却して新車に乗り換える
- そのまま乗り続ける
据え置いた残価は、いずれかの方法で清算することになります。なお、残クレでは残価が保証されていることが多い一方で、保証条件が設けられているのが一般的です。そのため、返却した車に損傷があった場合などは、残価と査定額の差額の支払いが必要となることがあります。
また、新車に乗り換える場合は、同じメーカーの車種に限られるため、ほかのメーカーの車種を選ぶことはできません。そのまま乗り続ける場合は、現金での一括返済もしくは再クレジットを組んで買い取るしくみになっています。
選択肢の解説からもわかるように、残クレは最終返済時に残価を据え置く方法なので、支払い義務がなくなるわけではありません。実際は、車を返却するタイミングで残価を清算したり、再クレジットで残価分を支払ったりという事になるので、その点を理解して利用する必要があります。
金利以外もチェック!残クレの選び方
残クレを検討している場合、すでに欲しいメーカーや車種が決まっている方も多いでしょう。もしメーカーの異なる車種で迷っているなら、各メーカーの残クレを比較してから決めるのもおすすめです。ここでは、7社の残クレについて見ていきましょう。
〈各メーカーの残クレを比較〉
対象車種 | 支払回数 | 契約満了後の 選択肢 | 月間の制限距離 | ボーナス払い | 保証* | |
---|---|---|---|---|---|---|
スズキ | 軽四輪乗用車 登録車 エブリイ JOIN JOINターボ (福祉車両 ウィズシリーズ MT車を除く) | 5年、4年 3年 | 乗換え・返却 乗り続ける | 年間10,000km とした場合の 契約期間分 | 可 (5,000円/回以上) | あり |
ダイハツ | 小型車や 軽自動車 | 5年コース 3年コース | 乗換え・返却 乗り続ける | 5年:60,000km未満 3年:40,000km未満 | 可 | あり |
トヨタ | 販売店によって 異なる | 3年など 販売店によって 異なる | 乗換え・返却 乗り続ける | 販売店によって 異なる | 可 | あり |
日産 | コンパクトカーや軽自動車 ミニバンなど | 3年、4年 5年 | 乗換え・返却 乗り続ける | 1,000km/月 または 1,500km/月 | 可 | あり |
ホンダ | Honda 四輪新車 (一部対象外) | 3年、4年 5年 | 乗換え・返却 乗り続ける | 1,000km/月 または 1,500km/月 | 可 | あり |
マツダ | マツダ車 (一部対象外) | 3年、5年 7年 | 乗換え・返却 乗り続ける | 1,000km/月 または 1,500km/月 | 可 | あり |
三菱 | コンパクトカーや軽自動車 ミニバンなど | 3年、4年 5年 | 乗換え・返却 乗り続ける | 1,000km/月 または 1,500km/月 | 可 | あり |
*保証には各メーカーで条件が設けられています
対象車種
ほとんどのメーカーで全車種が対象となっていますが、一部のグレードが対象外となるなど、残クレの対象車種はメーカーや販売店によって異なります。そのため、乗りたい車種が残クレの対象かどうかは、あらかじめ確認しておきましょう。また、車種限定で金利キャンペーンが行われている場合もあります。
支払回数
残クレは3年、4年、5年での契約が基本となるため、期間に応じて36回、48回、60回払いとなることが多いでしょう。また、そのうちの最終返済回は据え置かれた残価の清算となります。中には、販売店の規定によって契約可能期間が異なる場合もあります。
契約満了後の選択肢
残クレでは、基本的に乗換え、返却、乗り続けるという3つの選択肢が用意されていることが多いでしょう。なお、返却や乗換え時の条件は、各メーカーによって異なります。
月間の走行距離制限
月間の走行距離制限は、月間1,000kmもしくは1,500kmが一般的です。また、ダイハツのように1年ごとに上限距離が設けられているケースもあります。
ボーナス払い
残クレはボーナス払いなしでも月々の返済額を抑えられるのが特徴ですが、ほとんどのメーカーでボーナス払いの併用が可能です。なお、スズキのように、1回5,000円以上など、最低額が決められていることもあるので、ボーナス払いを前提としている場合はあらかじめ確認しておきましょう、
保証
ほとんどのメーカーで、残価保証が用意されています。そのため、契約満了時の下取り価格が大幅に下がってしまう心配はないでしょう。ただし、保証条件が設けられているため、あらかじめ確認が必要です。
残クレのメリットとして、残価保証がありますが、保証には条件が設けられているケースがほとんどです。車の状態が規定に満たないときや、下取り価格が残価を下回った場合などには、追加費用が発生することもあるでしょう。
そのため、契約内容によっては、車を注意して使わなくてはいけません。特に保証条件や内容はよく確認しておきましょう。
ほかのローンと残クレの料金の違い
残価設定で安くローンが組めるのが残クレの特徴ですが、ディーラーローンや銀行のカーローンと比べて、どのような料金の違いがあるのでしょうか。ここでは、人気車種のホンダ「N BOX」のGグレードを例に料金の違いをシミュレーションしてみましょう。なお、借入期間は5年間で計算しています。
〈ローン別の料金シミュレーション〉
残クレ | ディーラーローン | 銀行のカーローン*¹ | |
---|---|---|---|
金利 | 3.5% | 3.5% | 1.5% |
借入額 | 144万8,700円 | 144万8,700円 | 145万円 |
初期費用(税金・諸費用) | 93,570円 | 93,570円 | 93,570円 |
初回支払額 | 23,871円 | 29,297円 | 25,100円 |
月々支払額 | 18,700円 | 26,300円 | 25,100円 |
最終回支払額(残価) | 0円 (返却・乗換え) 51万3,630円 (乗り続ける) | - | - |
支払総額 | 110万8,471円 (返却・乗換え) 162万2,101円 (乗り続ける) | 158万997円 | 150万6,000円 |
*残クレ、ディーラーローンはホンダ「セルフ見積り」を使用
*銀行のカーローンは、価格.com「自動車ローン 返済額シミュレーション」を使用
*¹ 借入れが1万円単位となるため、145万円にて計算
月々の支払額や支払総額からは、残クレで返却や乗換えをした場合が最も負担額が少ないことがわかります。車が手元に残らない点が気にならなければ、安く好きな車種に乗れる方法といえるでしょう。
一方で、ディーラーが提供する残クレやカーローンは金利が高いのが特徴です。銀行のカーローンは1〜2%程度が相場なことを考えると、ディーラーのローンでは利息の負担が大きくなってしまいます。また、同じ車にずっと乗り続けた場合には、残クレが最も支払総額が高くなるため、返却や乗換えを前提に利用するのがいいでしょう。
ただし、車のリセールバリューによっては、残クレで買い取ってもお得となるケースもあります。査定額は車種や車の状態、人気度によっても変わるため、長期的に車をどのように使うかを含めて検討することが大切です。
ローン審査の難度はそれぞれで異なります。中でも、銀行のカーローンは申込みできる年収に条件が設けられていることもあり、審査通過が難しい傾向があります。一方で、銀行のカーローンは金利が安いのが特徴です。そのため、審査に不安がなければ、金利の安いローンで購入し、売却したほうが結果的に得をする可能性があります。
残クレのメリットを活かせるケース
残クレだけでなく、どんな方法にもメリット・デメリットがあります。そのため、自身の状況や車の用途などによっても、お得になるかどうかは異なるでしょう。そこで、改めて残クレのメリットを活かせるケースをご紹介します。
月々の返済額を抑えたい
月々の返済額を抑えられる点は、残クレの一番のメリットです。ほかのローンとのシミュレーション結果からもわかるように、同じ車種でも月々約10,000円程度の違いが生じることもあります。そのため、少しでも月々の返済額を抑えたい方にとって、メリットの大きい方法といえます。
好きなメーカーが決まっている
残クレでは、残価設定でまとまった金額を据え置いています。ただし、最終返済時に乗換えを選択した場合には、残価の返済が不要になるので、同じメーカーの車種に乗り続けたい方にとってはメリットの大きい方法です。なお、契約内容や車の状態によっては、残価との差額精算が生じることもあります。
定期的に新車に乗り換えたい
残クレは、銀行のカーローンなどと比べて借入期間が短いのが特徴です。通常のローンで車を購入した場合、短期間で新車に乗り換え続けるのは家計に負担がかかるため難しいですが、残クレであれば定期的に新車に乗り換えることができます。また、一般的に5年はメーカー保証の対象期間のため、保証面でも安心して使いやすいのが特徴です。
手放すときの市場価格を気にしたくない
通常、車の購入後に売却する際の価格は、査定してみなければわかりません。車種の状態によっては、値段がつかないこともあるでしょう。
一方、残クレでは、最終返済時の残価が保証されていることが多いため、手放すときの市場価格を気にしたくない方にもおすすめの方法です。なお、繰り返しになりますが、下取り価格の保証には条件が設けられているケースが多いので、あらかじめよく確認しておきましょう。
審査に不安がある
銀行のマイカーローンは金利が低い分、審査がきびしい傾向があります。一方、ディーラーの提供するローンは金利が高い分、審査に通りやすいとされています。さらに、残クレは残価設定によって月々の返済額が抑えられることから、審査に不安がある方でも、比較的利用しやすい方法といえるでしょう。
残クレにデメリットを感じてしまうケース
月々の返済額を抑えられる一方で、残クレにはさまざまな制約があることから、利用に向いていないケースもあります。また、貯金が十分にある場合などは、現金一括やほかの低金利のローンを使用したほうが、返済総額が抑えられる可能性があります。
そこで、残クレにデメリットを感じてしまうケースについて見ていきましょう。
貯蓄が十分にある
車を最も安く購入できる方法は、現金一括での購入です。そのため、貯蓄が十分にある場合は、現金一括で購入したほうが、支払総額を抑えることができます。もしくは、銀行のマイカーローンなど低金利のローンを利用して購入するなど、残クレ以外の方法が適しているケースが多いでしょう。
支払総額を抑えたい
残クレは月々の返済額を抑えられるため、返却や乗換えであれば、支払総額を抑えることができます。一方で、乗り続けるために買い取る場合は、料金シミュレーションからもわかるように、総額が高くなってしまう可能性があります。そのため、自分だけの車を支払総額を抑えて買いたい方には不向きの方法といえるでしょう。
車を所有したい
ディーラーが提供する残クレなどのローンでは、ディーラーに車の所有権があります。そのため、返済が終わるまで、契約者は使用権を持ち、車を利用することになります。また、返却を前提としていることから、走行距離やカスタマイズに制限があるため、車を所有しているように感じられない可能性があります。
このようなしくみから、車を所有したい方にとっては、残クレやディーラーローンは不向きの方法といえます。なお、銀行のカーローンであれば、所有権も自身の名義になります。そのため、自分の車という意識も持ちやすいでしょう。
好きなときに売却したい
車の売却や譲渡には所有権が必要です。残クレでは、ディーラーが車の所有権を持つことから、勝手に売ったり譲ったりすることはできません。
転勤などで急に車が不要になったり、家族が増えて大きい車に乗り換えたかったりなど、状況が変わっても好きなタイミングで売却できないので、ライフプランが予測しにくい場合は、不向きとなることもあるでしょう。
走行距離を気にしないで乗りたい
車は走行距離が長くなるほど、価値が下がってしまいます。そのため、返却を前提としている残クレでは、車の価値を保つために走行距離制限を設けているのが一般的です。
なお、制限距離は契約内容やメーカーによっても異なりますが、このような制約があることで車が自由に使えずに不便に感じる方もいるでしょう。そういった方には、走行距離制限のある残クレは不向きといえます。
ただし、メーカーによっては、返却時の走行距離が上限に達していない場合に指定額をキャッシュバックしてくれることもあります。そのため、あまり走行距離が多くない方にとってはメリットとなるケースもあるでしょう。
運転に不安がある
残クレには、返却時の原状回復義務があります。原状回復とは車を買ったときの状態に戻すことで、原状回復にかかる費用も自己負担となるのが一般的です。また、原状回復費用は返却時の車の状態によって変動するため、契約満了時にならないとわからないことから、まとまった費用に備える必要があります。
このようなしくみから、車に傷をつけたり事故を起こしたりしないように気を付けなくてはいけないので、運転に不安がある方にとっては利用しにくい方法といえるでしょう。
カスタマイズしたい
走行距離制限と同様に、残クレでは車の改造やカスタマイズも原則として禁止されています。そのため、自分好みに車をカスタマイズしたい方にとっては、不向きといえるでしょう。
なお、原状回復できる範囲であれば認められていることもありますが、万が一カスタマイズによって傷などがついてしまった場合には、原状回復費用が発生する可能性があるので注意が必要です。
残クレでは、残価を保つために走行距離や原状回復などに制約が生じます。残価設定ではこうした制約があるのが一般的ですが、中には、このような制約がなくマイカーのように使えるサービスもあるので検討してみてはいかがでしょうか。
残クレを利用するときの3つの注意点
残クレのしくみやメリット・デメリット以外にも、利用する際に注意しておきたいポイントがあります。そこで、残クレを利用するときの3つの注意点を見ていきましょう。
1. 返済計画をしっかりシミュレーションする
軽自動車でも100万円以上する車種も多く、車は安い買い物ではありません。そのため、カーローンを組む際にはしっかり返済計画を立てておくことが大切です。特に残クレは月々の返済額が安いことから、支払いやすいイメージを持つ方もいるでしょう。ライフプランや家計状況を把握した上で、無理のない範囲で利用することが大切です。
2. 維持費も備えておく
残クレに限らず、車を維持するためにはお金がかかります。特に、車検費用はまとまった出費となることが多いため、あらかじめ備えておくと安心です。また、修理や整備、消耗品の交換などのメンテナンス費用も、その都度かかります。このような維持費も想定して、残クレの返済計画を立てましょう。
3. 再クレジットは金利手数料が上がることがある
最終返済時に車を買い取る際、現金一括と再クレジットの2つの方法があります。再クレジットを組む場合は、契約当初より金利手数料が高くなる可能性があります。多くのメーカーでは、再クレジットの際の金利を明示しているため、再クレジットを視野に入れている場合は、あらかじめ確認しておくといいでしょう。
金利のない残価設定ならもっとお得に新車に乗れる
残クレのような残価設定は、車両本体価格の全額を支払うよりもお得に乗れる方法です。しかし、走行距離やカスタマイズ、原状回復義務などの制約があり、不便に感じている方もいるでしょう。また、比較的金利が高い点もデメリットといえます。そこでおすすめなのが、金利のない残価設定サービスのカーリースです。
ここでは、カーリースの魅力について詳しくご紹介します。
金利のない定額制で新車に乗れる
ローンは金銭の貸付のため、必ず金利がかかります。また、残クレでは据え置いた残価にも金利がかかります。一方、カーリースは使用料を支払って車に乗る方法なので、金融商品ではないことから、金利という概念はありません。
また、月々定額の料金には、車の取得や維持にかかる各種税金や自賠責保険料などが含まれています。そのため、ローンのように初期費用がかかることはありません。このように維持費を含めた定額制で利用できることから、同じ残価設定でも残クレよりお得に新車に乗れるといえるでしょう。
契約期間の選択肢が豊富にある
残クレの契約期間は3〜5年が一般的です。車種によっては2年で契約できる場合もありますが、契約期間の選択肢は多いとはいえません。
一方、カーリースではリース会社ごとに契約期間の選択肢が用意されています。多くのリース会社では、3年や5年、7年など車検に合わせた契約期間となっていますが、1〜11年のあいだで期間が選べるサービスもあります。そのため、ライフプランや車の用途などに合わせた期間が設定できます。
維持費もコミコミにできる
残クレでは月々の返済のほかに、消耗品の交換や車検などの維持費を用意しなくてはいけません。そのため、月々の返済額が安くても、家計の負担になることもあるでしょう。
一方、カーリースなら各種税金などの費用が月額料金に含まれているだけでなく、消耗品の交換や車検などのメンテナンス費用も定額化することが可能です。そのため、車にかかる費用が一定になるので見通しが立てやすく、家計管理も簡単になるというメリットがあります。
最新車種も選べる
残クレは各メーカーの最新車種を扱っていることが多いですが、カーリースでも同様の選択肢が用意されています。中には車種やグレードが限定されている場合もありますが、国産メーカーの全車種、全グレードを扱うカーリースであれば、豊富な選択肢から好きな車種を選ぶことができます。
ここからは、このようなカーリースのメリットが得られる「おトクにマイカー 定額カルモくん」について見ていきましょう。
車がもらえる残価設定サービスがおすすめ
各メーカーが残クレを提供しているように、カーリースにもさまざまなサービスがあります。中でも、定額カルモくんは、月々10,000円台から利用できる業界最安水準の料金に加えて、車がもらえるなど残クレのデメリットもカバーできるプランがあります。ここでは、定額カルモくんについて詳しくご紹介します。
家計に優しい月々10,000円台から利用できる
定額カルモくんは業界最安水準の月々10,000円台から新車に乗ることができます。さらに、専門家が選ぶカーリースとして、「コストパフォーマンスが高い」と思うカーリースNo.1(1)、「サポートが充実している」と思うカーリースNo.1(2)、「納得価格」と思うカーリースNo.1(3)、の3冠を獲得*しています。そのため、家計の負担を軽減して、カーライフを始めることができます。
* 調査方法:インターネット調査 調査期間:2021年2月12日~15日 調査概要:カーリース10社を対象にしたイメージ調査 調査対象:男女、全国、18~69 歳、運転免許保有、(1)(2)週1回以上運転するファイナンシャルプランナー176s、(3)カーディーラー勤務者297s 調査実施:株式会社ショッパーズアイ 比較対象企業:「カーリース」Google 検索9社(2021年1月29日10 時時点) 広告、まとめサイトなどを除く
将来的にマイカーにできる
残クレやカーリースなどの残価設定サービスは、返却を前提としています。しかし、定額カルモくんでは、7年以上で契約の場合、車がもらえます。そのため、今は車にかかる費用を抑えたいけど、将来的にマイカーが欲しいと考えている方にもおすすめです。
走行距離制限の心配がない
返却義務と同様、走行距離制限も残クレやカーリースにおいてデメリットとされています。しかし、定額カルモくんでは7年以上で契約するだけで、追加料金なしで走行距離が無制限になります。そのため、走行距離制限をなくしたうえで車をもらえば、残クレやカーリースのさまざまなデメリットを解消することができるでしょう。
ローン審査に不安がある方も利用している
ローンと同様にカーリースにも審査があるため、利用できるか不安な方もいるでしょう。しかし、定額カルモくんの利用者の中には、ローン審査に落ちた経験がある方も多くいます。また、利用できるか簡単に確かめられる「お試し審査」もあります。審査に通過してもキャンセルや車種変更が可能なので、まずは試してみてはいかがでしょうか。
残クレなどの残価設定サービスを上手に利用しよう
残クレなどの残価設定サービスは、上手に使えば家計の負担を軽減してくれます。その一方で、返却義務や走行距離制限などのデメリットもあるため、慎重に検討する必要があります。
もし残価設定サービスを利用したいけど、わからないことがあったり迷っていたりする場合は、定額カルモくんのマイカーコンシェルジュのように豊富な知識を持った専門家に相談してみてはいかがでしょうか。
よくある質問
Q1:残クレの金利はどれくらい?
A:残クレの金利は3~5%が一般的です。ただし、金利幅が設けられていることも多いため、契約内容によって変動する点には注意が必要です。
Q2:残クレとほかのローンの違いは?
A:車両本体価格に対して残価を設定し、最終返済時まで残価の支払いを据え置くのが残クレの特徴です。そのため、車両本体価格の全額を支払うディーラーローンや銀行のカーローンとはしくみが異なります。
※この記事は2022年5月時点の情報で制作しています