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残クレはきつい?その理由とからくり、メリット・デメリットを解説

残クレはきつい?その理由とからくり、メリット・デメリットを解説
残クレはきつい?その理由とからくり、メリット・デメリットを解説
貯金ゼロでもマイカー持てる

これまで、車の購入方法は車両本体価格を分割で支払うローンが一般的でした。しかし、近年、ディーラーでは「残クレ(残価設定クレジットローン)」がすすめられるようになりました。残クレは月々の料金を抑えて新車に乗れる手軽な方法として支持される一方で、実際はきついといわれることがあります。

そこで、きついといわれる理由とそのからくり、メリット・デメリットについて、ファイナンシャルプランナーの伊藤真二さんの解説も併せて見ていきましょう。

残クレより安心して利用できる残価設定サービスとは?

  • 残クレは返却を前提としているため、手元に車が残らない
  • 走行距離制限や原状回復義務など、自由に車が使えない点にも注意が必要
  • 残クレを利用する際は、最終返済時までのシミュレーションをしておくことが大切

残クレとは?

通常の場合

残クレとは「残価設定クレジットローン」のことで、車両本体価格に対して想定残存価格を設定してローンを組む方法です。きついといわれる理由を知るためにも、まずは残クレの料金の計算方法や契約期間終了後の対応について見ていきましょう。

料金の計算方法

残クレでは、3年や5年などでローンを組む期間を設定した上で、ローン終了時の想定下取り価格である残価を設定します。この残価を、最終返済時に据え置いて月々の返済額を算出するため、月々の返済額を抑えられるのが特徴です。

例えば、車両本体価格が300万円の車に対して、5年間の残クレを組んだ場合でシミュレーションしてみましょう。残価を据え置くため、このように月々の返済額を抑えることができます。
(車両本体価格300万円−残価100万円)÷ 60ヵ月 = 月々約33,333円

しかし、60回目の最終返済時に100万円の残価を据え置いているため、月ごとの返済額は以下のようになります。
1〜59回目:月々約33,333円
60回目  :100万円

また、最終返済時の残価の精算は、「返却する」「新たなローンを組んで乗り換える」もしくは「残価を払って買い取る」「再ローンを組む」などの方法で行うことになります。これらの契約期間終了後の対応については、ここから詳しく見ていきましょう。

契約期間終了後の対応

契約期間が終了となる、最終返済時にはおもに「返却する」「乗り換える」「乗り続ける」の3つの方法から対応を選択します。

・返却する
返却をする場合には、最終返済額は原則として0円となります。ただし、乗換えと同様に、残価相当の価値が残った状態で車を返却する必要があります

・乗り換える
乗り換える場合には、最終返済額は原則として0円になります。また、同じメーカーの新車に乗り換えて新たなローンを組むことになります。ただし、車の状態や走行距離などの条件を満たしているかどうかによっては、支払いが発生する可能性もあるので注意が必要です。

・乗り続ける
乗り続ける方法には、据え置いた残価に対して、再度ローンを組む方法と、残価分を払って買い取る方法の2種類があります。ただし、再度ローンを組む場合には、契約時の金利ではなく、再契約時点の金利が適用されます。

また、据え置いた残価分を精算して買い取る場合には、現金で一括精算する必要があるので、負担が大きくなってしまう可能性もあります。

ファイナンシャルプランナー・伊藤真二
ファイナンシャルプランナー・伊藤真二

結局、残クレは同じメーカーの車に乗り続けてもらうために作られたディーラーローンなので、月々の安さは魅力ですが、残価を一括精算しないと他社の車に乗換えができない点などは負担になる可能性もあります。

また、車の買替えはライフイベントがきっかけだったり、車の故障だったりと、お金が必要な状況が多いもの。そのため、査定額が残価を下回る可能性を考えると、一括精算が必要となる方法は避けておいたほうが安心でしょう。

残クレは本当にきつい?利用者の声を紹介

残クレは本当にきつい?利用者の声を紹介

残クレのしくみは複雑で、結局お得なのかわかりにくいと感じている方もいるでしょう。そこで、実際に残クレはきついのかどうか、利用者の声をご紹介します。

毎月の支払いはきつくないが、金利は高いと思う(Mさん)

これまでに3台の車を残クレで購入したMさん。ディーラーで購入する際に「残クレのほうが車両本体価格の値引きがしやすい」とすすめられ、値引きを条件に残クレを選んだそうです。

実際に利用してみた感想を聞いたところ、「毎月の支払いはきつくない。ただし、残債が減らない感覚がある」「金利が高いので、利息がもったいないと感じる」という回答がありました。

また、残クレでは、月々の返済だけでなく、残価にも金利がかかるため、長く利用するほど利息の負担が大きくなってしまうのも特徴です。そのため、Mさんは「3年などの短期間で契約して、できるだけ利息の負担が大きくならないように早めに一括精算しています」と教えてくれました。

このように、月々の返済額を抑えられたり値引きを受けられたりするのが残クレのメリットといえるでしょう。その一方で、利息を考えると、返済総額は高くなってしまうので、契約時にしっかりと返済シミュレーションをしておくことが大切です。

ローンを組まずに新車

残クレのメリット

残クレのメリット

利用者の声には「毎月の支払いはきつくない」「利息がもったいないと感じる」というものもありましたが、利用する方の状況などによっても感じ方が異なります。そこで、実際に残クレが自分に合った方法かどうかを判断するために、まずは残クレのメリットについて見ていきましょう。

月々の料金が安い

契約時に残価を設定することから、月々の料金が抑えられる点は残クレの大きな魅力です。同じメーカーの車種に乗り続けると決めている方にとっては、月々の返済額を抑えられる残クレはメリットが大きい方法といえるでしょう。なお、据え置かれる残価額は、車種や契約期間、人気度によっても異なります。

数年で新車に乗り換えられる

ディーラーローンは銀行などのカーローンと比べて、契約期間が短い傾向があります。メーカーによっても契約可能な期間は異なりますが、残クレは最長5年などの短期間での契約が一般的です。そのため、数年ごとに新車に乗り換えたい方にはメリットが大きい方法でしょう。なお、乗り換える場合は、同じメーカーの車種から選ぶことになります。

手軽に契約しやすい

残クレは月々の返済額を抑えられるので、手軽に契約しやすい方法といえるでしょう。また、審査に通りやすいという声もあります。審査基準は明示されていませんが、残価を設定することで、車両本体価格の全額に対してローンを組むよりも、比較的、審査に通りやすいことが考えられます。

残クレのデメリット

残クレのデメリット

次に、残クレにはからくりがあるといわれる理由となる、デメリットについて見ていきましょう。

返却を前提としている

通常のローンと残クレの大きな違いは、残価を設定するため、返却を前提としている点です。月々の返済額を抑えられるメリットの一方で、月々のローンを返済しても、手元に車が残らないので、長く同じ車に乗り続けたい方にとってはデメリットといえるでしょう。

走行距離制限がある

残クレは返却を前提としていることで、走行距離に制限が設けられる点も考えておく必要があります。車は走行距離が長くなるほど価値が下がってしまうため、残クレでは想定残価に見合う価値を保つために走行距離制限が設けられます

設定距離はメーカーや契約期間によっても異なりますが、月間1,000〜1,500km程度が一般的です。なお、契約時に設定した制限距離を超えて走行した場合には、距離に応じた超過料金が発生することもあるので、長距離走行を目的としている方にはデメリットとなるでしょう。

カスタマイズができない

走行距離制限と同じく、残クレでは原状回復できないカスタマイズや改造なども禁止されています。そのため、自分好みに自由に車の仕様を変更したい方には残クレは不向きの方法です。

ただし、元に戻せる範囲のカスタマイズは問題ないとされるケースもあります。また、メーカーオプションによるカスタマイズであれば可能な場合が多いので、カスタマイズしたい範囲によってもデメリットになるかどうかが異なるでしょう。メーカーや契約内容によっても許可されている範囲は異なるので、事前に確認しておくのがおすすめです。

乗り換える車は同じメーカーに限定される

最終返済時に車を返却せずに乗り換える場合は、同じメーカーの車種に限定されます。好きなメーカーであって、乗り続けたいのであれば問題ありませんが、選択肢が少なくなってしまう可能性もあります。

例えば、契約時は同じメーカーに乗り換える予定でいても、最終返済時にほかのメーカーから希望に近い車種が販売されていることもあるでしょう。そういった場合、残価を一括精算して乗り換えることになるため、負担が大きくなってしまう点もデメリットといえます。

車の状態によっては残価精算が発生する

残クレでは、最終返済時に車を買い取る場合以外にも、残価精算が発生する可能性があります。

返却や乗換えでは、車の状態が残価に相当することが前提となっています。そのため、車の内外装の状態や走行距離によっては、残価精算が発生します。また、改造や事故による修復歴があった場合には、別途精算が発生する点にも注意しなくてはいけません。

なお、メーカーによって判断基準は異なりますが、一般財団法人 日本自動車査定協会などの専門家によるカーチェックが行われることが多いため、一定の基準をクリアする必要があります。

利息が高くなる可能性がある

残クレでは、残価も含めた車両本体価格の全額に対して金利がかかります。返却や乗換えをした場合でも、据え置いた残価にも利息が発生するため、想定していたよりも利息が高くなる可能性があるでしょう。

また、残クレなどのディーラーローンは、銀行のカーローンと比べて金利が高い傾向があります。このように、利息が高くなる可能性も考えておかなくてはいけません。

購入後に売却したほうが得する可能性がある

残クレでは、あらかじめ残価を想定するため、一定の金額が保証されるというメリットもあります。その一方で、残価精算の際に、想定より車の価値が上がり、査定額が高かった場合でも、契約時に設定した残価での精算となります。

そのため、通常のローンを組んで購入し、売却をしたほうが結果的に得をする可能性もあります。特に、リセールバリューの高い車種の場合は、残価設定ローンよりも通常のローンなどで購入して売却したほうがメリットを得られるケースもあるでしょう。

人気車種を残クレで購入した場合をシミュレーション

車種画像バナー

メリットやデメリットは利用する状況によっても捉え方が異なります。また、月々の返済額が抑えられるといっても、どのくらい安くなるのかは気になるポイントでしょう。

そこで、人気の軽自動車の中でも、7年連続で販売台数が1位となったホンダ「N BOX」で、残クレのシミュレーションをしてみました。なお、車両本体価格は144万8,700円、ベースグレードかつ、オプションなどもつけていないシミュレーション結果です。

〈残クレの支払いシミュレーション〉

 36回60回
初期費用93,570円93,570円
初回支払額25,185円23,871円
月々の支払額24,300円 / 月18,700円
最終回支払額1. 乗換え0円0円
2. 返却0円0円
3. 乗り続ける71万1,180円51万3,630円

*シミュレーションはホンダ「セルフ見積り」を使用

また、最終返済時の選択肢別の支払総額は以下となります。

〈支払総額〉

 36回60回
1. 乗換え85万1,385円 110万8,471円
2. 返却
3. 乗り続ける156万2,565円162万2,101円

 

このように必要な費用を実際に確認すると、返済のシミュレーションもしやすいのではないでしょうか。また、残クレを利用するかどうか検討する際は、月々の返済額だけでなく、支払総額も含めて検討するのがおすすめです。

さらに、これらの月々の返済額に加えて、税金や保険料、車検などの維持費もかかるため、併せてシミュレーションしておきましょう。

ファイナンシャルプランナー・伊藤真二
ファイナンシャルプランナー・伊藤真二

例えば同じ期間でディーラーローンを組むと、月々の返済額は36回では42,400円(初回のみ44,108円)、60回では26,300円(初回のみ29,297円)になります。通常のディーラーローンであれば、最終返済時の精算はなくなるものの、月々の返済額が高くなってしまいます。

また、残クレでもディーラーローンでも、月々の返済額に加えて維持費がかかります。そのため、最近では同じ残価設定でも別のサービスを利用する方が増えています。ここからは、安心して利用できる残価設定のあるサービスについて見ていきましょう。

同じ残価設定でもっとお得に新車に乗る方法とは?

同じ残価設定でもっとお得に新車に乗る方法とは?

残クレの一番のメリットは残価設定で月々の返済額を抑えられる点です。しかし、残価を据え置く方法なので、返却したり買い取ったりと、最終的にはなんらかの方法で精算しなくてはいけません

そこで、おすすめしたいのが残価を差し引いて月々の料金を算出するカーリースです。ここでは、残クレを検討している方にカーリースがおすすめの理由についてご紹介します。

残価を差し引くからお得

カーリースの料金算出のしくみを表した図で、車両本体価格から契約満了時の想定残価を差し引いた部分を契約月数で割って、車両代の支払い分を算出していることを説明した図
カーリースの料金算出のしくみを表した図で、車両本体価格から契約満了時の想定残価を差し引いた部分を契約月数で割って、車両代の支払い分を算出していることを説明した図

残価を設定する点は、カーリースも残クレも同じです。しかし、カーリースでは残価を差し引いて月額料金を算出します。

例えば、車両本体価格が300万円で残価が120万円だった場合、残価を差し引いた金額は180万円になります。そして、契約期間が5年であれば、180万円を60ヵ月で割り、月額の車両支払い分は30,000円となります。

(車両本体価格 − 残価) ÷ 契約期間 = 月額の車両支払い分
(300万円 − 120万円) ÷ 60ヵ月 = 30,000円

なお、月額の車両支払い分にさまざまな維持費が含めた金額が、カーリースの月額料金となります。月額料金の内訳についても、詳しく見ていきましょう。

初期費用や維持費がコミコミ

カーリースの月額料金には、車両本体価格だけではなく各種税金や自賠責保険料、手数料、お客様サポート料などさまざまな項目が含まれていることを表す図

カーリースの月額料金には、各種税金や自賠責保険料、サポート料などが含まれています。そのため、残クレのように、月々のローン返済額に加えて、初期費用や税金などの維持費を用意する必要がありません。このように車の購入や維持にかかる費用が定額化できるため、家計管理がしやすいのもカーリースのメリットです。

車検などのメンテナンス費用もフラット

車を維持するためには、税金などの諸費用のほかに、車検などのメンテナンス費用もかかります。また、消耗品の交換や、整備などのメンテナンス費用など、突発的に出費が発生することもあります。

しかし、カーリースではこれらのメンテナンス費用も月額料金に含められるプランが用意されていることが多く、車の維持にかかる費用のほとんどをフラットにすることができます。車検や消耗品の交換などでまとまった出費の発生を防ぐことができるため、家計への負担軽減にもつながるのではないでしょうか。

ただし、カーリースにも残クレと同様に返却や走行距離制限などのデメリットがあります。そういったデメリットをカバーしながら、月々10,000円台で新車に乗れる方法があるのでご紹介します。

月々10,000円台で新車に乗れるサービスが人気!

カルモくんスタッフ

カーリースでも残クレと同様に、返却や走行距離などの制限が設けられているのが一般的です。しかし、リース会社の中には、そういったデメリットをカバーできるプランを用意しているカーリースもあります。ここでは、顧客対応満足度98.9%*と高い評価を誇る定額カルモくんについて見ていきましょう。

走行距離が無制限になる

Q1.月平均でどのくらい車に乗っていますか?

定額カルモくんでは、月間1,500kmの走行距離制限を設けています。なお、2021年1月8日〜20日に自家用車を持っている全国の男女1,363名を対象に行った独自調査によると、90%以上の方が月間1,500km以内であることがわかっています。そのため、長距離をメインとした利用でなければ、十分な設定距離といえるでしょう。

しかし、残クレのように走行制限があることにデメリットを感じる方もいるでしょう。定額カルモくんでは、そういった不安を抱える方でも利用しやすいように、7年以上の契約の場合に走行距離が無制限になるしくみになっています。そのため、走行距離を気にせずに、カーライフを楽しむことができます。

原状回復費用補償があるから安心

メンテナンスプラン

走行距離と同様、残価設定のデメリットともいえる原状回復ですが、定額カルモくんでは原状回復費用補償のついたメンテナンスプランを用意しています。メンテナンスプランは車検や消耗品の交換などのメンテナンス費用を定額化できるプランですが、すべてのプランに返却時の原状回復費用補償がついています。

そのため、契約満了時の原状回復にまとまった費用が発生する心配もなく、安心して最後まで利用できます。さらに、定額カルモくんには原状回復の必要がなくなる契約満了時に車がもらえるプランもあります

月々500円で契約満了後に車がもらえる

7年以上で契約の全車種を対象とした「もらえるオプション」は、月々500円プラスするだけで、契約満了時に車がもらえるサービスです。そのため、費用の負担を抑えながら、将来的にマイカーを手に入れることができます。

もらえるオプションを利用すれば、返却や走行距離制限、原状回復義務などの残クレやカーリースのデメリットをカバーできるので、残価設定のお得な料金で新車に乗ることができます。

なお、カーリースでも残クレでも、契約には審査があります。定額カルモくんでは利用できるか簡単に確かめられる「お試し審査」を用意しています。審査後のキャンセルや車種変更もできるので、まずは利用できるかどうか確かめてみてはいかがでしょうか。

審査に通過しても契約する必要はありません_お試し審査をしてみる

*2019年12月~2021年6月までの定額カルモくんご契約者様504名を対象としたアンケート

残クレの特性を理解して、自分に合った方法を選ぼう

残クレの特性を理解して、自分に合った方法を選ぼう

残クレのしくみは複雑で、きついといわれるデメリットもあります。しかし、選ぶ車種や希望の条件によっても良し悪しは異なります。自分に合った方法を選ぶためにも、まずは残クレの特性を正しく理解することが大切です。また、残価設定で月々の料金を抑えたい方は、カーリースも併せて検討してみてはいかがでしょうか。

カーリースについて詳しく知りたい方は、定額カルモくんのマイカーコンシェルジュまでお問い合わせください。

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よくある質問

Q1:残クレはきついといわれる理由は?

A:残クレは車の返却を前提としているため、車が手元に残らず「きつい」といわれることがあります。また、返却以外に、買取りなどの選択肢が用意されていますが、買取りは一括精算となるため、家計にとっても負担が大きいことも「きつい」といわれる理由でしょう。

Q2:残クレを利用する際の注意点は?

A:残クレには、走行距離制限や原状回復義務などさまざまな制限が設けられています。そのため、マイカーのように自由に車を使いたい方は注意が必要です。

※この記事は2022年4月時点の情報で制作しています

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