何かが必要になったときに、購入する以外の手段として、レンタルやリースがあります。レンタルもリースも、「借りる」という意味ですが、契約期間や料金のしくみなどに違いがあります。
では、それぞれどのようなケースに適しているのか、レンタルとリースの利用方法やメリット・デメリットをご紹介します。
- レンタルとリースの違いは、契約期間や所有権などにある
- レンタルは中途解約ができる一方、リースは中途解約ができない
- 車を長期利用する場合には軽い費用負担で新車に乗れるカーリースがおすすめ
レンタルとリースの違いとは
レンタルとリースの違いとして、契約期間の長さが挙げられますが、それ以外にも異なる点は多くあります。ここでは、8つの項目で比較します。
〈レンタルとリースの相違点〉
項目 | レンタル | リース |
---|---|---|
契約期間 | 数時間や1日〜など短期 | 1ヵ月〜10年程度の中長期 |
契約の対象 | レンタル会社が所有している在庫から貸与 | 契約者が希望する物品をリース会社が購入して貸与 |
中途解約 | 可能 | 原則不可 |
所有権 | レンタル会社 | リース会社 |
保守・修繕義務 | レンタル会社 | 契約者 |
料金体系 | 時間や日あたりで一定の料金 | 貸与する物品の価格×リース料率 |
月額料金 | リースよりも割高な傾向 | レンタルよりも割安な傾向 |
契約満了後の扱い | 返却または契約延長 | 返却または再リース、買取り |
●契約期間
レンタルの契約期間は数時間や数日と短期であるのが特徴です。一方、リースは1ヵ月から数年と中長期の契約期間となるため、頻繁に使うものを利用する場合に向いています。
●契約の対象
レンタルの場合は、レンタル会社やレンタルサービスの店舗が保有しているものしか利用できませんが、リースの場合は契約者が希望するものをリース会社が購入し、契約者に貸与するシステムとなっています。
●中途解約
レンタルでは中途解約が認められている一方、リースでは原則として中途解約はできません。
●所有権
所有権はレンタル、リースともにレンタル会社およびリース会社の名義となっています。ただし、リースの場合、実質的には借受けた契約者が所有しているとみなされるという、微妙な違いがあります。どちらにしても、契約者による売却や譲渡、転貸などは認められません。
●保守・修繕義務
レンタルの場合、保守や修繕の義務はレンタル会社にあり、通常の使用で起こる故障などはレンタル会社が修理費や交換費用を負担します。一方リースでは、実質的な所有者である契約者が消耗品の交換や故障箇所の修理といった保守・修繕費用を負担することになります。
ただし、レンタルであっても、利用者側の責任による故障などは、利用者が費用を負担するケースがあります。
●料金対系
レンタルは、1時間単位や1日単位などで決まった料金が設定されています。それに対しリースの場合は、対象となる物品の購入費用にリース料率を掛けた金額が月額料金となり、リース期間によっても変動します。
●料金体系
レンタルは長くても数日程度の短期契約が多いため、料金は割高な傾向となっています。一方リースは契約期間が長期にわたるため、料金はレンタルよりも割安になります。
●契約満了後の扱い
レンタル期間が終わると、その物品を返却しますが、契約の延長も可能です。一方リースでは、契約期間満了時にリース会社へ返却するほかに、再リースして延長利用したり、買取りできたりもらえたりできるケースもあります。
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このように、レンタルは比較的割高な料金である反面、中途解約ができ維持費などを負担する必要がないため、利用頻度が限られている場合には便利なサービスといえるでしょう。
一方、利用頻度が高い場合や長期にわたる場合は、リースのほうがコストを抑えられます。ただし、消耗品の交換などの費用が発生する点には注意が必要です。
レンタルとリースのしくみと利用方法の違い
レンタルとリースは利用する上での大まかな流れは同じですが、しくみや利用方法が異なるのでご紹介します。
レンタルのしくみと利用方法
一般的なレンタルの流れは以下のとおりです。
1. レンタル会社が保有するラインナップからレンタルしたいものを選ぶ
2. レンタル契約を結ぶ
3. レンタル料金を支払う
4. レンタルするものや設備が貸し出される
契約者は、レンタル会社があらかじめ購入したラインナップから必要なものを選びます。また、レンタルではサービスが利用できるのは料金を支払った後となります。
リースのしくみと利用方法
続いて、一般的なリース利用時の流れです。
1. 希望の物品を選ぶ
2. リースを申し込む
3. リース契約を結ぶ
4. リース会社がリース物品の売買契約を行う
5. リース物品の受け渡し
6. リース料金の支払いとリースの開始
7. リース会社が売買代金を支払う
8. リースの保守契約を結ぶ
リースは、リース会社や店舗が保有している物品を借りるのではなく、契約者が希望した物品をリース会社が一括で購入した後、契約者に貸出しするしくみです。基本的に、リース契約を結んでから物品の購入手続きを始めるため、レンタルよりも物品が手元に届くまでの期間が比較的長い傾向があります。
レンタルのメリット・デメリット
レンタルには手軽に利用できるという良さがありますが、料金は割高になります。自分に合った方法か正しく判断するために、メリットとデメリットを把握しておきましょう。
レンタルのメリット
レンタルは数時間から数日単位の契約が基本であるため、必要最低限の期間だけ借りることができます。また、借りる際に煩雑な事務手続きがなく、料金を支払うだけで手軽に利用できます。
レンタルのデメリット
借りたい物品は、レンタル会社やそのサービスを展開する店舗が保有しているラインナップからしか選べず、リースに比べて選択肢が少なくなります。
また料金は、数時間程度のレンタルであればそれほど負担になりませんが、中長期的に利用するとリースより割高になる傾向があります。
リースのメリット・デメリット
リースのメリットやデメリットは以下のとおりです。
リースのメリット
あるものを借りることになるレンタルと異なり、リースではその契約者のために用意されたものや新品のものを利用できます。また、車などの高額な商品を購入するにはまとまった費用が必要ですが、リースであれば初期費用を抑えることができます。
さらに、リース料金は毎月定額など一定のため、コストを見通しやすいという点もメリットといえます。
リースのデメリット
リースの場合、契約した期間の利用料で購入代金を回収することを前提としているので、基本的に中途解約はできません。どうしても解約したい場合は、残りのリース料相当額を支払う必要があります。
またリースでは、実質的な所有者である契約者が保守・修繕を行うことになります。
車の場合のレンタルとリースの違い
上記のような違いがより具体的にイメージできるよう、車をレンタルした場合とリースした場合でどのように違うのか、見ていきましょう。
〈レンタカーとカーリースの比較〉
項目 | レンタカー | カーリース |
---|---|---|
契約期間 | 数時間〜数日程度 | 1ヵ月〜数年程度 (期間中はいつでも利用できる) |
料金体系 | 利用時間や日数に応じて変動 | 月額定額制 |
各種税金・自賠責保険料 | 契約者の支払い義務なし | 月額料金に含まれる |
車の名義 | 所有者・使用者ともにレンタカー会社 | 所有者はリース会社、使用者は契約者 |
車の選択肢 | レンタカー会社の在庫による | リース会社が対応可能な範囲から選べる |
ガソリン代 | 契約者が負担する | 契約者が負担する |
駐車場代 | 不要 | 契約者が負担する |
ナンバープレート | 「わ」または「れ」ナンバー | 自家用車のナンバー |
● 契約期間
レンタカーは数時間から数日の利用が多く、長くても1ヵ月程度が一般的です。一方、カーリースでは年単位の契約がほとんどで、3~10年程度の中長期で契約します。中には、11年という長い設定があるリースサービスもあります。
● 料金体系
レンタカーは「○時間までは○時間につき○円」というように、ある範囲ごとに料金が設定され、利用の都度異なります。一方、カーリースは、設定した期間に応じて毎月の料金が決まり、料金は契約期間中ずっと定額です。基本的に、長期契約になるほど月額料金は安くなります。
● 各種税金・自賠責保険料
車の所有者には自動車税(種別割)や自動車重量税、自賠責保険料を納める義務が発生します。レンタカーではレンタカー会社が支払います。カーリースの場合、毎月のリース料金に含まれている場合がほとんどです。
● 車の名義(所有権)
レンタカーでは、所有者・使用者ともにレンタカー会社となります。一方、カーリースでは、所有者はリース会社、使用者は契約者となります。
● 車の選択肢
レンタカーは、レンタカー会社が保有している中から車を選びます。その範囲はレンタカー会社や店舗によって異なります。一方カーリースは、契約者が好みの車を選びリース会社が購入します。つまりリース会社が購入できる範囲が広ければ選択肢は豊富、といえます。
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● ガソリン代
レンタカー、カーリースともに契約者が負担します。
● 駐車場代
レンタカーの場合、駐車場を自分で用意する必要はありませんが、コインパーキングを利用した際は自己負担となります。一方、カーリースの場合、長期間にわたって利用するため駐車場が必要です。自宅に車庫がなければ、月極駐車場などの費用がかかります。
● ナンバープレート
レンタカーのナンバープレートは貸渡用車両を示す「わ」か「れ」ナンバーとなります。しかしカーリースは通常の車両と同じナンバーが付与されるため、外見からリース車両と判別することはできないでしょう。リース会社によっては、希望ナンバーを選べることもあります。
レンタカーとカーリース、あなたに向いているのは?
レンタカーとカーリースを、それぞれどのような方、どのようなケースに向いているかをご紹介します。
レンタカーがおすすめの方
●月に数回だけ車を利用する方
利用頻度が少なく、月に数回レジャーなどで利用する方には、おすすめといえるでしょう。
●目的や人数によって車種を変えたい方
レンタカーであれば利用の度に車を選べるので、2人で出掛けるときはコンパクトカー、5~6人で旅行に繰り出すならミニバンというように、利用する目的や乗車人数によって車を使い分けたい方には最適です。
●車の維持費を支払いたくない方
車を持つと駐車場代や自賠責保険料、税金といった維持費を支払わなければなりませんが、レンタカーではその必要がありません。車にかける費用負担を軽くしたい方はカーリースよりもレンタカーのほうがマッチしています。
カーリースがおすすめの方
●マイカーのように車を使いたい方
レンタカーは利用したいタイミングで予約が埋まっていて使えない場合があったり、延長利用したくてもできなかったりします。また利用の度に契約が必要です。
一方カーリースは契約時の手続きのみで、契約期間中はいつでも好きなタイミングで乗ることができる上、返却時間を気にする必要がありません。
●初期費用を抑えて新車に乗りたい方
車の購入時は、車両本体価格に加えてその10〜20%程度の初期費用がかかりますが、カーリースではそうした費用も月額料金に含まれているので、別途用意する必要はありません。またレンタカーのように、限られた中古車の中から選ぶのではなく、乗りたい新車を利用できます。つまり、手持ちの資金がなくても新車に乗りたい方にとって良いサービスといえます。
●短期間で乗り換えたい方
カーリースは短い年数での契約が可能で、契約期間が終わったら車をリース会社に返却すればいいので、短いスパンで乗り換えたい方に最適といえます。常に新しいモデルに乗りたい方や、家族構成やライフスタイルの変化に合わせて車を変えたい方にとって便利なしくみといえるでしょう。
マイカー感覚で乗れる高コスパのカーリースとは?
カーリースは車の新しい乗り方として注目され、近年利用者が増えています。中でもおすすめは、月額10,000円台から利用できる高コスパのカーリース「おトクにマイカー 定額カルモくん」です。定額カルモくんなら、マイカーを買ったときと同じようなカーライフが楽しめます。具体的にご紹介しましょう。
●業界最安水準の料金&国内メーカーの全車種・全グレードから車を選べる(料金とラインナップはこちら)
●契約満了時に車が自分のものになるオプションがある
●契約年数が1~11年の1年単位で選べる
●顧客満足度98.9%*²で初めてのカーリースでも安心
なお、カーリースの利用には審査がありますが、実際に利用可能かどうか事前に確かめることができます。定額カルモくんでは、5分程度の入力で申し込める「お試し審査」があり、通常翌営業日には審査結果がわかります。審査に通ったとしても契約する必要はないので、お得な車の乗り方を探している方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
定額カルモくんが選ばれる理由をもっと詳しく知りたい方は、こちら
*²2019年12月~2021年6月までの定額カルモくんご契約者様504名を対象としたアンケート
レンタルとリースの違いを理解し、最適な手段を選択しよう
レンタルはその手軽さに、リースは所有しているのと同じように使えることにその利点があります。利用の頻度や期間に応じて最適なほうを選びましょう。
レンタカーかカーリースで迷っているなら、あるいは車を買うかカーリースにするかで悩んでいるなら、定額カルモくんのマイカーコンシェルジュに聞いてみるのはいかがでしょうか。契約前でも無料で何度でも相談でき、自分に合った車の乗り方や予算に合った車種も提案してもらえます。LINEで簡単に相談できるので、ぜひ気軽に利用してみてください。
よくある質問
Q1:レンタルとリースの違いは?
A:レンタルは数時間から数日程度、リースは1ヵ月から数年単位の利用が一般的です。またレンタルはレンタル会社が保持している物品の中から選択しますが、リースは契約者が欲しい物品をリース会社が代わりに購入して貸し出す、などの違いがあります。
Q2:レンタルとリースのメリット・デメリットとは?
A:レンタルは利用者に保守や修繕の義務がない反面、選択肢が限られ、利用料が割高という傾向があります。リースは、利用料が割安かつコスト管理が簡単というメリットがある一方、中途解約ができず、メンテナンス費用などがかかるというデメリットがあります。
Q3:車のレンタルとリースはどう違う?
A:レンタカーは利用頻度が低く、数日など短期の場合に向いています。カーリースは数年などの契約が一般的で、初期費用は用意できないけれどマイカーが欲しい、という場合に最適です。カーリースの中でも「定額カルモくん」なら業界最安水準の月額料金だけで新車を持てます。
※この記事は2021年12月時点の情報で制作しています