リースとレンタルは、料金を支払い物品を借りるという基本的な仕組みは同じです。
しかし利用条件や料金体系などで異なる点も多いため、便利に使いこなすには、用途や希望によってうまく使い分けることが重要になってきます。
そこで、リースとレンタルはそれぞれどのような使い方に適しているのか、違いを比較しながら確認していきましょう。利用の際のメリットやデメリットについても併せて解説します。
カーリースとは?メリット・デメリットと車のリースのしくみや料金を徹底解説!
- リースとレンタルの違いは、契約期間や所有権などにある
- リースとレンタルそれぞれに適する使用用途がある
- 車を長期利用する場合には軽い費用負担で新車に乗れるカーリースがおすすめ
リースとレンタルの違いとは
リースとレンタルは、契約期間や料金体系、利用条件など多くの項目で違いがあります。
まずは具体的にどのような違いがあるのかを見ていきましょう。
〈リースとレンタルの相違点〉
項目 | リース | レンタル |
---|---|---|
契約期間 | 1ヵ月〜10年程度の中長期 | 数時間や1日〜など短期 |
契約の対象 | 契約者が希望する物品をリース会社が購入して貸与 | レンタル会社が所有している在庫から貸与 |
中途解約 | 原則不可 | 可能 |
所有権 | リース会社 | レンタル会社 |
保守・修繕義務 | 契約者 | レンタル会社 |
料金体系 | 貸与する物品の価格×リース料率 | 時間や日あたりで一定の料金 |
料金目安 | レンタルよりも割安な傾向 | リースよりも割高な傾向 |
契約満了後の扱い | 返却または再リース、買取り | 返却または契約延長 |
契約期間
リースは1ヵ月から数年と中長期の契約期間となるため、頻繁に使うものを利用する場合に向いています。
一方、レンタルの契約期間は数時間や数日と短期であるのが特徴です。
契約の対象
リースは契約者が希望するものをリース会社が購入し、契約者に貸与するシステムです。
しかしレンタルの場合は、レンタル会社やレンタルサービスの店舗が保有しているものしか利用できません。
中途解約
リースでは原則として中途解約はできませんが、レンタルでは中途解約が認められています。
所有権
所有権はリース、レンタルともにリース会社およびレンタル会社の名義となっています。ただし、リースの場合、実質的には借り受けた契約者が所有しているとみなされるという違いがあります。どちらにしても、契約者による売却や譲渡、転貸などは認められません。
保守・修繕義務
リースでは、実質的な所有者である契約者が消耗品の交換や故障箇所の修理といった保守・修繕費用を負担します。
一方レンタルの場合は、保守や修繕の義務はレンタル会社にあり、通常の使用で起こる故障などはレンタル会社が修理費や交換費用を負担します。ただしレンタルであっても、利用者側の責任による故障などは、利用者が費用を負担する場合もあります。
料金対系
リースの場合、対象となる物品の購入費用にリース料率を掛けた金額が月額料金となり、リース期間によっても変動します。リースは大抵の場合、契約期間が長期にわたるため、料金は割安になります。
それに対しレンタルは、1時間単位や1日単位などで決まった料金が設定され、利用時間や日数に応じた金額を支払います。長くても数日程度の短期契約が多いため、料金はリースに比べ割高な傾向となっています。
契約満了後の扱い
リースの場合、契約期間が終わると、リース会社へ返却するほかに、再リースして延長利用したり、買取りできたり、もらえたりするケースもあります。
レンタルの場合も契約の延長が可能な場合もありますが、基本的には借りていた物品は返却します。
契約期間や料金の仕組み上、リースは長期的または日常的にその物品が必要な場合に向いており、レンタルは一時的に必要で、利用頻度が低い場合に向いているといえるでしょう。
また、新品が使えるかそうでないかといった条件や、消耗品の交換も含むトータルコストなどによっても、リースとレンタルのどちらが向いているのか異なります。
まずは自身の希望条件を明確にすることが大切です。
リースとレンタルの違い、車の場合はどのようになる?
自分の希望にぴったりなのはどちらか、以下からチェックしてみましょう。
リースとレンタルの仕組みと利用方法の違い
リースとレンタルは、サービスの仕組みや利用方法にも違いがあります。
それぞれの利用手順を確認し、物品を受け取って利用開始できるまでにかかる期間や、料金を支払うタイミングなど、異なる点を比較して見ていきましょう。
リースの仕組みと利用方法
リース利用時の流れは一般的に次のようになっています。
1. 希望の物品を選ぶ
2. リースを申し込む
3. リース契約を結ぶ
4. リース会社がリース物品を手配する
5. リース物品の受け渡し
6. リース料金の支払いとリースの開始
7. リース契約終了後は返却、再リース、買取りなどの手続きを行う
リースは、リース会社や店舗が保有している物品を借りるのではなく、契約者が希望した物品をリース会社が一括で購入した後、契約者に貸出しする仕組みです。
基本的に、リース契約を結んでから物品の購入手続きを始めるため、レンタルよりも物品が手元に届くまでの期間が比較的長い傾向があります。
レンタルの仕組みと利用方法
一般的なレンタルの利用方法は以下のとおりです。
1. レンタル会社が保有するラインナップからレンタルしたいものを選ぶ
2. レンタル契約を結ぶ
3. レンタル料金を支払う
4. レンタルするものや設備が貸し出される
5. レンタル期間終了後に返却する
契約者は、レンタル会社があらかじめ購入したラインナップから必要なものを選びます。また、レンタルではサービスが利用できるのは料金を支払った後となります。
リースのメリット・デメリット
リースとレンタル、どちらの利用が自分に向いているのかは、それぞれの仕組み等の違いだけでなく、メリットやデメリットも把握したうえで判断するといいでしょう。
契約後に後悔しないためにも、まずはリースのメリット・デメリットを見ていきましょう。
インターネット調査で集めた利用者の声*も併せてご紹介します。
*チャット調査ツール「Sprint」にて、2023年5月15日に「リースまたはレンタルで借りられる商品(オフィス家具や什器、PC、工事の重機、車など)をリース契約で借りたことがある方」を対象として行ったインターネット調査を基に、カルモマガジン編集部がまとめたもの
リースのメリット

超音波機器のリースを利用したんですが、新品が使えましたし、費用を抑えることもできました。

オフィス家具や車をリースで借りました。コストが抑えられ、安く済んだのでよかったですね。
すでにあるものを借りるレンタルとは異なり、リースではその契約者のために用意されたものや新品のものを利用できます。
車などの高額な商品を購入するにはまとまった費用が必要ですが、リースであれば初期費用を抑えることができます。
さらに、リース料金は定額払いのため、コストを見通しやすいという点もメリットといえます。
リースのデメリット

費用は抑えられたけれど条件や制限などもあったので、リースにして失敗したかなと思いました。

会社の希望で、長期レンタルではなくリースを利用して車やオフィス家具を借りましたが、車については結果、レンタルのほうが安く済みそうでした。
リースの場合、契約した期間の利用料で購入代金を回収することを前提としているので、利用頻度が下がったなどの理由でリースをやめたくなったとしても、基本的に中途解約はできません。どうしても解約したい場合は、残りのリース料相当額を支払う必要があります。
またリースでは、実質的な所有者である契約者が保守・修繕を行う必要があります。
レンタルのメリット・デメリット
レンタルは利用の手軽さにおいてメリットがありますが、手軽だからとデメリットを把握せずに契約すると、思わぬ事態が起きて後悔する可能性もゼロではありません。
リースと同様に、利用者の声*と併せてメリットとデメリットをチェックしてみましょう。
*チャット調査ツール「Sprint」にて、2023年5月15日に「レンタルまたはリースで借りられる商品(オフィス家具や什器、PC、工事の重機、車など)をレンタル契約で借りたことがある方」を対象として行ったインターネット調査を基に、カルモマガジン編集部がまとめたもの
レンタルのメリット

パソコンをレンタルしました。リースと違いすぐ借りられましたし、使用期間が短く、費用も抑えることができたのでよかったです。

赤ちゃんの体重を量る機械をレンタルしました。赤ちゃんのあいだしか使わないですからね。
レンタルは数時間から数日単位の契約が基本であるため、必要最低限の期間だけ借りることができます。また、借りる際に煩雑な事務手続きがなく、料金を支払うだけで手軽に利用できます。
レンタルのデメリット

オフィス家具やPCをレンタルしました。すぐ借りられたのはいいんですが、イメージしたものと違うものが届いてしまいました。

スノーボードに行く際に1日だけレンタカーを利用しました。とても安く利用できましたが、返却時間が早かったのは失敗しましたね。
借りたい物品は、レンタル会社やそのサービスを展開する店舗が保有しているラインナップからしか選べず、リースに比べて選択肢が少なくなります。
また、料金は数時間から1日程度のレンタルであればそれほど負担になりませんが、中長期的に利用するとリースより割高になる傾向があります。
リースとレンタル、車だとどう違う?
リースとレンタルのどちらが向いているのかを考えるにあたり、より具体的にイメージできるよう、車をリースした場合とレンタルした場合とで見比べてみましょう。
それぞれの具体的な違いをご紹介します。
〈カーリースとレンタカーの比較〉
項目 | カーリース | レンタカー |
---|---|---|
契約期間 | 1ヵ月〜数年程度 (期間中はいつでも利用できる) | 数時間〜数日程度 |
料金体系 | 月額定額制 | 利用時間や日数に応じて変動 |
各種税金・自賠責保険料 | 月額料金に含まれる | 契約者の支払い義務なし |
車の名義 | 所有者はリース会社、使用者は契約者 | 所有者・使用者ともにレンタカー会社 |
車の選択肢 | リース会社が対応可能な範囲から選べる | レンタカー会社の在庫による |
ガソリン代 | 契約者が負担する | 契約者が負担する |
駐車場代 | 契約者が負担する | 不要 |
ナンバープレート | 自家用車のナンバー | 「わ」または「れ」ナンバー |
契約期間
カーリースの契約はおもに年単位で、3~10年程度の中長期で契約するものがほとんどです。中には、11年という長い設定があるリースサービスもあります。
一方、レンタカーは数時間から数日の利用が多く、長くても1ヵ月程度が一般的です。
料金体系
カーリースは、設定した期間に応じて毎月の料金が決まり、料金は契約期間中ずっと定額です。基本的に、長期契約になるほど月額料金は安くなります。
レンタカーは「○時間までは○時間につき○円」というように、ある範囲ごとに料金が設定されるため、利用の都度、料金は異なります。
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各種税金・自賠責保険料
車の所有者には自動車税(種別割)や自動車重量税、自賠責保険料を納める義務が発生します。
カーリースの場合は大抵、これらは毎月のリース料金に含まれており、レンタカーではレンタカー会社が支払います。
車の名義(所有権)
カーリースでは所有者はリース会社、使用者は契約者ですが、レンタカーでは所有者・使用者ともにレンタカー会社の名義となります。
車の選択肢
カーリースは、契約者が好みの車を選びリース会社が購入します。つまりリース会社が購入できる範囲が広ければ選択肢は豊富といえます。
レンタカーの場合は、レンタカー会社が保有している中から車を選びます。ただし選べる車の範囲は店舗によっても異なるうえ、利用希望時期にほかの予約が先に入っている場合には、さらに選択肢は少なくなる可能性もあります。
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ガソリン代
カーリース、レンタカーともに契約者が負担します。
駐車場代
カーリースは長期間にわたり車を手元に置いて利用するため、駐車場が必要です。自宅に車庫がなければ、月極駐車場などの費用がかかります。
レンタカーの場合は短期間の利用がほとんどのため、長期契約の駐車場を自分で用意する必要はありませんが、コインパーキングを利用した際は自己負担となります。
ナンバープレート
レンタカーのナンバープレートは貸渡用車両を示す「わ」や「れ」ナンバーとなります。しかしカーリースは通常の車両と同じナンバーが付与されるため、外見からリース車両と判別することはできないでしょう。リース会社によっては、希望ナンバーを選べることもあります。
カーリースとレンタカー、あなたに向いているのは?
カーリースとレンタカーのどちらが向いているのかは、利用者が車に求める条件や、車の使用方法によって変わってきます。ここでは、カーリースとレンタカーがそれぞれどのような方に向いているのかを見ていきましょう。
カーリースがおすすめの方
年単位契約のようなカーリースの特徴や、レンタカーとの違いを考慮すると、以下のような方であればカーリースの利用が向いているでしょう。
長期間にわたり定期的に車を使用する方
カーリースは、年単位で長期契約するのが一般的です。契約期間中は車を手元に置きながら乗り続けることができるため、長期間にわたり車が必要な方や、通勤や買い物などで日常的に車に乗る方に向いています。
マイカーのように車を使いたい方
レンタカーは利用の度に手続きが必要なことに加え、利用したいタイミングで予約が埋まっていて使えない場合があったり、利用を延長したくてもできなかったりと、自分の希望どおりに車に乗れないこともあります。
一方カーリースは契約時の手続きのみで、契約期間中はいつでも好きなタイミングで乗ることができるうえ、返却時間を気にする必要もありません。
いずれマイカーを入手したい方
リース会社の中には、乗っていた車を契約満了時にもらえるプランを用意しているところもあります。
契約期間など一定の条件を満たす必要はありますが、このようなプランを利用することで、マイカーの入手が可能になります。
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レンタカーがおすすめの方
レンタカーは、リースと異なり短期契約が可能なため、その特性を活かして利用すれば多くのメリットを感じられるでしょう。具体的には以下のような方におすすめです。
月に数回だけ車を利用する方
利用頻度が低く、月に数回だけレジャーなどで利用する程度であれば、駐車場代や税金などの維持費が不要なレンタカーがおすすめといえるでしょう。
目的や人数によって車種を変えたい方
レンタカーであれば利用の度に車を選べるので、2人で出掛けるときはコンパクトカー、5~6人で旅行に繰り出すならミニバンというように、利用する目的や乗車人数によって車を使い分けたい方には最適です。
車の維持費を支払いたくない方
車を持つと駐車場代や自賠責保険料、税金といった維持費を支払わなければなりませんが、レンタカーではその必要がありません。車にかける費用負担を軽くしたい方はカーリースよりもレンタカーのほうがマッチしています。
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車のリースとレンタル、どちらが適しているか判断に迷っているときは、料金シミュレーションを活用して、費用を比較してみるのもいいでしょう。
定額カルモくんの利用料金は下のバナーからシミュレーションが可能。車種や契約年数、オプションなどを選択するだけで簡単に月額料金がわかるので、さまざまなパターンを確認してみましょう。
リースとレンタルの違いを理解し、最適な手段を選択しよう
リースは基本的に新品を長期間、所有しているのと同じように使えることに利点があり、レンタルは在庫さえあれば短期で簡単に利用できるその手軽さに利点があります。
利用の頻度や期間、利用するものの種類に応じ、自身にとって最適な方法を選ぶようにするといいでしょう。
カーリースの場合、定額カルモくんでは5分程度の入力で申し込める「お試し審査」があり、これを受けておくとその後の契約がスムーズになります。
専任のマイカーコンシェルジュがつき、希望に添った車やプランの相談なども無料で可能。審査に通ったとしても契約する必要はないので、お得な車の乗り方を探している方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
よくある質問
Q1:リースとレンタルの違いは?
A:リースは1ヵ月から数年単位、レンタルは数時間から数日程度の利用が一般的です。またリースは契約者が欲しい物品をリース会社が代わりに購入して貸し出しますが、レンタルはレンタル会社が保持している物品の中から選択するなどの違いがあります。その他の違いはこちらにまとめていますのでご覧ください。
Q2:リースとレンタルのメリット・デメリットとは?
A:リースは、利用料が割安かつコスト管理が簡単というメリットがある一方、中途解約ができず、メンテナンス費用などがかかるというデメリットがあります。レンタルは利用者に保守や修繕の義務がない反面、選択肢が限られ、利用料が割高という傾向があります。リースについてはこちら、レンタルについてはこちらからも詳細がご覧いただけます。
Q3:車のリースとレンタルはどう違う?
A:カーリースは数年などの契約が一般的で、初期費用は用意できないけれどマイカーが欲しい、という場合に最適です。レンタカーは利用頻度が低く、数日など短期の場合に向いています。
カーリースの中でも「定額カルモくん」なら業界最安水準の月額料金だけで新車を持てます。
※この記事は2023年5月1日時点の情報で制作しています