中古車の価格は車両によって異なるだけでなく、時期によっても変動します。では、中古車が値下がりする時期や、中古車を買うのに適した時期はいつなのでしょうか。
中古車を少しでも安く購入したい方のために、中古車のお得な買い方を注意点と併せて解説します。
- 中古車は需要と供給のバランス、車両価値で価格が決まる
- 中古車を買う時期は3~5月がおすすめ
- 月々の支払いを抑えて中古車に乗るならカーリースもあり
中古車の価格はどうやって決まる?
一度新車登録された車は、その時点で走行距離や年式にかかわらず中古車となります。中古車は、車種が同じでも、車両本体の状態や走行距離、年式などがそれぞれ異なり、まったく同じ車はありません。
ではどのように価格が決まるかというと、それはおもに「需要と供給のバランス」と「車両本体の価値」です。この2つのポイントについて具体的に説明しましょう。
需要と供給のバランス
需要が多いというのは車を欲しがっている方が多い状態のことであり、また、供給が多いというのは売りたい車が市場にたくさんある状態です。需要が上がれば価格はそれに応じて上がり、逆に供給が多ければ価格は下がります。これは中古車市場でも同じです。
例えば、新車販売台数のランキング上位に毎回入ってくるような車種は、それだけ需要があるので相場は上がります。反対に、不人気の車種の相場は低くなります。また、多くの方が車を欲しがっているタイミングだと、ほかの時期よりも価格が高くなります。
車両価値
中古車の価格を決めるもうひとつの要因は、車両価値です。車両価値とは、車そのものが持っている市場での価値のことで、車体に損傷はあるか、走行距離はどのくらいかといった車両のコンディションのほか、ボディカラー、オプションの有無などが判断材料となります。
状態が違うと、同じ車種でも価格に数十万円以上の開きが出てくることがあるのが中古車です。
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中古車をお得に買うベストな時期はいつ?
中古車全体の相場は需要と供給のバランスによって決まるため、少しでも安く買うなら、需要が落ち込み供給が増えるタイミングがおすすめです。中古車市場の需要と供給が変動する要因とお得に買える時期をご紹介します。
現行型から型落ちしたタイミング
自動車は数年おきに、エンジンや内外装のデザインなどを刷新するフルモデルチェンジを行います。
フルモデルチェンジした直後こそあまり値落ちしませんが、新型車が中古車市場に出回るようになると、旧型車は需要が減り、徐々に価格も下がります。さらに、ディーラーの試乗車や、新型車への乗換えによる下取り車が増えるので、フルモデルチェンジ後に旧型車を狙うといいでしょう。
下取りが増える決算期
自動車ディーラーは年度末決算を3月、半期決算を9月にしています。3月は、ディーラーが特に販売・登録台数を稼いで売上目標を達成したい月なので、結果として一年で最も新車販売台数が増えます。そのためこの時期は、値引き交渉をすると新車がほかの月よりも安く買えるといわれています。
そうなると、買替えによって下取り車が増え、中古車も市場に多く出回ります。中古車を買う時期として、決算月の3月は狙い目です。
需要が落ち込む4月と5月
一年で最も販売台数が増える3月を過ぎると、客足が鈍り、4月と5月は車の需要が落ち込む時期になります。反対に、整備済みの下取り車が店頭に並び始めるのがこの時期です。需要が下がり、中古車市場は供給過多となるので価格が下がりやすく、販売店が値引き交渉にも応じる可能性が高くなります。
陸運局に車両登録だけされた「登録済み未使用車(新古車)」が出回るのもこの時期なので、新品同様の中古車が安価で手に入るかもしれません。
輸出量が減る円高の時期
中古車市場は為替相場の影響も受けます。日本中古車輸出業協同組合の調査によれば、2020年に日本から輸出された中古車は約106万台に上りますが、円高になると輸出量が減り、国内の中古車の在庫が多くなり価格が下がります。したがって、円高の時期は狙い目といえます。
特に海外で人気の高い車種ほど、円高・円安の影響を受けやすいといわれています。
年式が変わる毎年1月
中古車の価格を決める要因のひとつである年式は、毎年1月に更新されます。1つ年式が古くなった車は価格が下げられます。この年明けの価格改定のタイミングを狙うのもおすすめです。
ボーナスシーズンの前
ボーナスシーズンになると、頭金としてまとまったお金を用意できることから車の購買意欲が高まります。一般的にボーナスが支給されるのは、夏が6~7月、冬は12月ですが、おすすめしたいのはその前です。ボーナス前は相場が落ち着いているため、お得な車種を見つけられるかもしれません。
大型連休と半期決算が重なる9月
ゴールデンウィークやお盆休み、年末年始などの大型連休は、帰省やレジャーなどで車の需要が高まる時期です。この大型連休が過ぎると需要が落ち着きますが、販売店側は販売台数を確保するために価格を一時的に落とします。つまり、大型連休の後は中古車の買い時といえます。
9月大型連休、シルバーウィークの後は半期決算とも重なるため値引き幅が大きく、お得に中古車が買える可能性が高まります。
オープンカーは冬、SUVや4WDは春から夏
車のタイプによっては、季節によって中古車の相場が変わります。例えばオープンカーは、ルーフを開けて走りたいドライバーが多い春や秋は需要が高まります。反対に冬は需要が落ち込み、3月頃から徐々に回復して相場は上昇に転じます。
また、冬山などの悪路に強いとされるSUVや4WDは、秋から冬にかけてウィンタースポーツ好きの方からの需要が高まります。
こうしたことから、オープンカーは冬、SUVや4WDは春から夏が狙い目です。
安い中古車を買う際の注意点
安い中古車を買う上でチェックしておきたいのは、故障・トラブルのリスクです。ただ実際には、専門家でもない限り車両のコンディションを見極めるのは難しいでしょう。しかし、一般の方でも大きなリスクを回避するためにできることがあります。中古車購入時にチェックすべきポイントをお伝えします。
年式に対して走行距離は相応か
中古車を選ぶ上で、走行距離は重要な判断材料です。一般的に、適切な走行距離は1年間で10,000km程度といわれています。これをひとつの目安として、年式に対して走行距離は相応かを見ておくといいでしょう。
ただし、前のオーナーが定期点検や消耗品の交換などを十分に行っていれば、この目安を超えていても状態が良い車はあります。逆に、走行距離が短くてもほとんどエンジンをかけず、メンテナンスもおろそかにしていた車なら故障リスクが高いといえます。過走行や低走行の場合は、どれだけメンテナンスされていたかも併せて確認したいところです。
アフターサービスは充実しているか
中古車は新車と比べてパーツの劣化による故障が起きやすいというリスクがあるので、購入後の保証はチェックしておきたいところです。
ディーラーが販売する認定中古車は、手厚いアフターサービスを提供してくれますが、購入価格は高めです。独立系の中古車販売店の中にも購入後の保証を提供しているところがありますが、保証内容はそれぞれの販売店で異なるため、確認しておきましょう。
特に、走行する上で欠かせないエンジンやミッション系統、ブレーキ周りが保証対象に含まれているかどうかは重要なポイントです。なお、期間は6ヵ月から1年、走行距離は納車後10,000㎞以内までを保証する内容であれば安心です。
中古車は安さ以上に状態が重要
車は高い買い物ですから、できるだけ安い時期に購入したいと多くの方が考えます。しかし価格だけで判断するのは大変危険です。いわゆる「安かろう悪かろう」の中古車を選んでしまうと、維持費がかさむだけでなく命を失うおそれすらあります。
中古車を買う際は必ず、車両のコンディションや保証内容までチェックしてから決めましょう。
いつでもお得に中古車を持てる!多くの方が選択している方法とは?
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中古車を安く買うなら決算期などの時期を狙うのがおすすめ
中古車を安く買うには、フルモデルチェンジの後、下取りが増える決算期、円高のタイミング、ボーナスシーズンの前、大型連休の後などの時期が狙い目といえます。しかし価格だけに注目して中古車を選ぶと、故障リスクが高く、安全性に不安がある中古車である可能性が高くなるので注意しましょう。
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よくある質問
Q1:中古車を安く買える時期はいつ?
A:販売店の決算月である3月や、需要が落ち込む4月と5月、大型連休の後や、ボーナスシーズンの前などは相場が下がりやすい傾向があります。また、フルモデルチェンジ後には旧モデルが安くなる傾向があります。
Q2:安い中古車を買うときの注意点は?
A:中古車であれば、年式に対して走行距離が適切かをチェックしましょう。一般的な目安として、1年につき10,000kmといわれます。また保証がついている販売店で購入することをおすすめします。保証内容は販売店ごとに違うので、期間や対象となる走行距離もよく確認しておきましょう。
Q3:買うよりも手軽に中古車に乗る方法は?
A:中古車リースという方法があります。カーリースなら購入時の初期費用も月額料金に含まれているので、まとまった資金がなくても、すぐに車に乗れます。定額カルモくん 中古車なら、月額料金10,000円台から中古車を利用できるだけでなく、メンテナンスプランに入ることで契約満了時に車をもらうことも可能です。
※記事の内容は2021年6月時点の情報で制作しています。