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中古車を販売しているお店には大きく分けるとメーカー系ディーラーと、独立系専業店の2種類があります。価格は高めなのがディーラー、安いのは専業店なのですが、果たして品質まで含めて考えると、どちらで買うのが正解なのでしょうか。長年、中古車情報誌で活躍してきた自動車評論家の萩原文博さんに解説してもらいます。
登録済み未使用車なら良質なのは間違いないけれど
良質な中古車とひと言でいっても、人それぞれ基準が異なります。とはいえ多くの人に共通なのは、なるべく年式が新しい、走行距離が少ない、ワンオーナー、修復歴がない、保証が付いている、というあたりではないでしょうか。少々極端ですが登録済み未使用車のようなクルマが、多くの人が共通でイメージする良質な中古車ということです。
こういった登録済み未使用車は新車価格よりも数万〜数十万円安くなっていますが、すべての車種に存在しているわけではありません。台数競争の激しい軽自動車やコンパクトカー、そしてフルモデルチェンジを行ったばかりのモデルの旧型などに限定されます。
保証付きかどうかは品質の良さを測るバロメーター
では、登録済み未使用車以外で良質な中古車はどのように探せばいいのでしょうか。実は誰でも簡単に探せる方法があります。充実した「保証」が付いているクルマを探せばいいのです。
保証付きの中古車というとディーラー系しかないと思われがちですが、最近では中古車専門店でも有償が多いものの保証を付けるサービスを始めているところも増えました。以前よりは幅広い車種、販売店で保証付きのクルマを見つけることが可能です。「充実した保証」は具体的に期間1年、走行距離無制限を目安とすればいいでしょう。
保証付きなら実車チェックの手間を大幅に省略できる
「保証」を良質な中古車を探すキーワードとしたのは、中古車は同じ車種、年式、グレード、走行距離であっても前オーナーの使い方、メンテナンスの頻度などによってコンディションが1台1台異なるからです。
中古車を購入する際には外装は●●、内装は××、エンジンルームは▲▲を見て、コンディションをチェックしましょう、という記事を見たことがあると思います。しかしプロが見れば、違いはわかるかもしれませんが、一般人が見てもなかなか判断が難しいのも事実です。
充実した保証のついた中古車なら、そういった細かいチェックは大幅に省略できます。きっちりとメンテナンスしているからこそ充実した保証を付けることができるからです。多くの場合、販売店は自動車系の金融会社や保険会社が提供する保証サービスを利用しています。保証付きで販売したクルマの故障が多発するような販売店は、そのようなサービスを受けることが難しくなっていきます。このようなしくみがあるので、充実した保証がついたクルマは品質が良いことが多いといえるのです。
中古車の品質を見極めるための最低限の実車チェック
保証つきが品質の良い中古車に出会える最短ルートであることを強調しましたが、それでも以下の最低限のチェックを行うことで、中古車の品質を見極めることができる可能性は高まります。
外観は見えにくいところのチェックを忘れずに
外観はついつい傷のチェックに注意を取られがちですが、見えにくい場所の確認の方が重要です。タイヤハウス内やマフラーにひどいサビがないかどうかは最低限確認したいところ。ただし10万キロ以上を走るのでないならば、そこまでサビに神経質になる必要はないでしょう。
最近は補修用品のレベルアップが著しく、樹脂製バンパーやドアミラーの退色を半年程度キレイに見せることは容易になってきました。逆説的ですが、そういった簡単な補修すら行っていない状態で展示されている中古車は避けた方が無難です。
内装は電装品の動作状態のチェックが欠かせない
内装ではパワーウインドウ、オートロック、オーディオ、ナビ、電動ドアミラー、そしてエアコンなど、電装品の動作確認は最低限行いましょう。特にエアコンは風量や吹き出し口の切り替えまでチェックすると安心ですし、臭いという点からも重点的に見るべきポイントです（壊れた場合の費用も高いです）。ただし保証付きであれば、電装品はその範囲に入ることが多いので安心です。
交換費用のかかるタイヤやバッテリーはできれば新品に
購入時にできるだけ消耗品はリセットしておきたいところ。エンジンオイルなど各種油脂類はもちろんですが、タイヤも5年3万キロほどが寿命の消耗品です。気に入ったクルマのタイヤが古かったり（側面に製造年と製造週がわかる刻印が入っています。詳しくは「タイヤ 製造年」で検索！）、残り山が少なかったりする場合は新品への交換を契約条件としてみてもいいかもしれません。無理な値引きよりは用品サービスのほうが販売店も受けやすいはずです。タイヤと似たような高価な消耗品は他にもバッテリーがあります。3年以上経過したものが付いていたら新品へ交換をお願いしたいところです。タイヤとバッテリーを新しくすることで、品質の良い中古車に近づきます。
エンジンやミッションから音や振動が出ているクルマは避けるべき
エンジンを掛けたらボンネットを開けて、ベルト付近などから異音や振動が起きていないかをチェックしてみましょう。音や振動の原因を探る難易度は高いのですが、きちんと整備をされてきた品質の良い中古車なら、変な音や振動は出ていないはずです。さらにエンジンを掛けた状態でミッションをPからRへ入れてそしてDへ動かしましょう。その時に大きめのショックが出たりするクルマも品質を重視するなら避けた方が無難です。
走行性能に関する部分は整備記録簿が「保証」となる
こうした走りに関するパーツや油脂類が交換時期かどうかは整備記録簿があればすべてわかります。品質の良い中古車の絶対条件は整備記録簿がしっかり残っていることです。適切なメンテナンスを受けていたことが証明できるのは整備記録簿しかないからです。
購入場所によって品質は違うのか？
メーカーディーラー系販売店の中古車は価格が高いと思われがちですが、よくよく中身を検討すれば、価格は高くても割高ではないことに気付くでしょう。
充実した保証やしっかりとしたメンテナンスやクリーニングをすでに行っているから、価格が高く設定されているです。
品質が良いと聞くと見た目ばかりを気にする人も多いと思いますが、ボディはちょっとした補修や磨き作業でキレイになります。しかし、メーカーディーラー系販売店では、内装やトランク・ラゲージといった部分に対しても、一時的な臭い消しのクリーニングや掃除機がけなどではなく、シートを外してまでクリーニングしていることも多いのです。
掘り出し物はないけれど安心を求めるならディーラー、長年営業している地元のお店もおすすめ
エンジンなどの走りに関するパーツなども、ディーラーでは故障を予め防ぐ、予防的な内容の充実した整備を行います。保証の充実度もあわせて考えれば、確かに掘り出し物はないのですが先々の費用まで先取りしているのがメーカーディーラー系の中古車といっても過言ではないでしょう。
もちろん、専業店のなかにも良質な中古車の販売、良心的な整備を行っているお店はたくさんあります。長年、同じ土地で営業を続けているお店なら、規模の大小を問わずその確率は高まります。全国展開する大手中古車専業店の中にはディーラー並みの整備や保証を謳うところもあります。自分で情報を集めるのが好きな人であれば、そういった専業店に出会うことができると思います。
不人気車で保証付きが最強かもしれない
中古車に飛び抜けて安くて良いクルマはありません。価格が安いということは年式が古い、走行距離が延びている、人気がない車種といった明確な理由があるのです。
安くて良い中古車を探すのならば、どのカテゴリーにおいても人気のないクルマを選ぶことが必須です。人気車と比べると、年式が新しく、走行距離の少ない良質な中古車を見つけることができるでしょう。そして保証がついたクルマならさらに良質な中古車である可能性は高まるのです。
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*調査方法：インターネット調査 調査期間:2021年2月12日～15日 調査概要：カーリース10社を対象にしたイメージ調査 調査対象：男女、全国、18～69 歳、運転免許保有、(1)(2)週1回以上運転するファイナンシャルプランナー176s、(3)カーディーラー勤務者297s 調査実施：株式会社ショッパーズアイ 比較対象企業：「カーリース」Google 検索9社（2021年1月29日10 時時点） 広告、まとめサイトなどを除く
カーリースって何？
カーリースはリース会社が所有する車を利用料を払って使用する車の持ち方です。
＜カーリースのメリット＞
・月々の支払いで車が持てる
・頭金や初期費用は不要なので、まとまったお金が必要ない
・税金や保険料は月額料金にコミコミなので、車生活で大きなお金も不要
・自分だけの車になる（レンタカーやカーシェアのように誰かと使うことはありません）
・マイカーと同様のナンバープレートが使える
・車が必要な期間だけ乗れる
※記事の内容は2020年4月時点の情報で制作しています。
