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萩原文博はぎはらふみひろ

「スバルレヴォーグ(プロトタイプ)」走りだけじゃない!貴重な日本向けステーションワゴンは先進のアイサイトXで多くの人にアピール!

「スバルレヴォーグ(プロトタイプ)」走りだけじゃない!貴重な日本向けステーションワゴンは先進のアイサイトXで多くの人にアピール!
「スバルレヴォーグ(プロトタイプ)」走りだけじゃない!貴重な日本向けステーションワゴンは先進のアイサイトXで多くの人にアピール!

2019年に開催された東京モーターショーで世界初公開となったスバルレヴォーグ。2020年1月に開催された東京オートサロンではSTIモデルが展示されるなど、ティザー活動を行ってきました。そして、8月20日より正式に予約を開始、10月15日より販売が開始されるとアナウンスされました。今回、発売前のレヴォーグプロトタイプに萩原文博さんが試乗、さっそくそのインプレッションを紹介しましょう。

日本のためのレガシィツーリングワゴンがレヴォーグ

日本のためのレガシィツーリングワゴンがレヴォーグ

スバルレヴォーグはレガシィツーリングワゴンに代わる新型スポーツツアラーとして2014年6月より販売が開始されました。グローバルのフラッグシップモデルとしてボディの大型化が進むレガシィシリーズよりも、日本での使い方にあったデザイン、パッケージング、走行性能、環境性能、安全性能を追求して開発されました。

初代レヴォーグはレギュラーガソリン仕様の1.6L水平対向4気筒ターボDITと、最高出力300psを発生するハイオクガソリン仕様の2L水平対向4気筒ターボDITという2種類のターボエンジンが搭載されていました。実用性の高いステーションワゴンながらハイパフォーマンスな走行性能を実現した、数少ない国産ステーションワゴンとして人気を博してきました。

2代目は室内空間を拡大、足回りやエンジンも刷新

2代目は室内空間を拡大、足回りやエンジンも刷新1

そのレヴォーグが10月のフルモデルチェンジで新型へと進化します。新型レヴォーグのボディサイズは全長4,755mm×全幅1,795mm×全高1,500mmで先代から全長は+65mm、全幅が+15mm拡大しています。しかし都市部に多く存在している立体駐車場には対応したサイズをキープしています。

2代目は室内空間を拡大、足回りやエンジンも刷新2

2代目は室内空間を拡大、足回りやエンジンも刷新3

2代目は室内空間を拡大、足回りやエンジンも刷新4

2代目は室内空間を拡大、足回りやエンジンも刷新5

ホイールベースは2,670mmと先代より20mm長くなり、室内空間、特にリアシートの居住性が向上しています。ボディサイズは若干拡大された程度ですが、骨格は一新。スバルの新世代プラットフォーム、スバルグローバルプラットフォーム(SGP)に加えて、フルインナーフレーム構造を国内で初採用しました。その結果、ボディ剛性が大きく向上し、無駄な揺れの少ないフラットな乗り心地を実現しています。

新型レヴォーグに搭載されているパワートレインは新開発の1.8L水平対向4気筒直噴ターボエンジンで、レギュラーガソリン仕様ながら最高出力は177ps、最大トルクは300Nmを発生。トランスミッションにも新型のリニアトロニックと呼ぶCVTを採用することで、スムーズさとリッター当たり16.6km/Lという優れた燃費性能を発揮します。

最大のニュースは次世代アイサイトとアイサイトXの採用

最大のニュースは次世代アイサイトとアイサイトXの採用1

走りの改良もさることながら、新型レヴォーグの最大のポイントは最新鋭の運転支援システムである「次世代アイサイト」と、その上位版の「アイサイトX」の採用です。

次世代アイサイトは従来のアイサイトにも搭載されているステレオカメラを広角化したことに加えて、前側方レーダー、電動ブレーキブースター、後側方レーダー、リアソナーを採用することで、右折時など衝突回避をサポートするシーンをさらに増やしています。

最大のニュースは次世代アイサイトとアイサイトXの採用2

さらにアイサイトXではGPSと高精細地図データを活用、高速道路ACC利用時に料金所を通過するとき時速20kmまで速度を落とす機能や、時速50km以下で走行する際にはハンドルから手を離しても走行可能な「渋滞時ハンズオフアシスト」を搭載するなど、これまでのアップデートとはワンランク異なる進化を遂げています。

3種類のグレード構成+アイサイトX

新型レヴォーグのグレード構成はエントリーグレードのGTをはじめ、GT-H、そして電子制御サスペンションを採用したSTIスポーツの3種類で、それぞれにアイサイトXを搭載したEXというモデルが設定されています。現在のところ、価格は発表されていませんが、最も高額なSTIスポーツEXは車両本体価格約450万円といわれています。それでは新型レヴォーグのプロトタイプの試乗インプレッションに移りましょう。

スムーズで静粛性の高い新型1.8Lターボエンジン

スムーズで静粛性の高い新型1.8Lターボエンジン1

今回の試乗会は旧モデルとの比較試乗が行えました。新開発された1.8Lターボエンジンの特徴はスムーズさと高い静粛性です。スムーズな加速はエンジンの性能だけでなく、ボディ剛性の向上による効果もありますが、先代の1.6Lターボエンジンからわずか200cc排気量が大きくなっただけとは思えません。

スムーズで静粛性の高い新型1.8Lターボエンジン2

ドライブモードセレクトをスポーツにすると先代の2Lターボエンジンには及びませんが、さらに加速フィールが向上します。しかし良く仕付けられたサラブレッドのように従順なエンジンなので、非常に扱いやすいといえるでしょう。

剛性の高いボディのおかげで安定したコーナリング

剛性の高いボディのおかげで安定したコーナリング

大きなラゲッジルームを確保するために、ステーションワゴンはリアに大きな開口部を確保しなければなりません。便利な一方で、ボディ剛性が足りないとレーンチェンジやコーナリング時に車両の姿勢が不安定になりやすくなります。しかし新型レヴォーグはこのステーションワゴンの弱点といわれる部分を見事に克服、コーナリング時でもクルマの挙動は安定していて、乗員の誰もが不安を感じることはないでしょう。

新型レヴォーグを買うならアイサイトXは絶対付けるべき!

新型レヴォーグを買うならアイサイトXは絶対付けるべき!

そして、最大の注目はやはりアイサイトXです。正直言って新型レヴォーグを購入するのであれば、このアイサイトXを装着しなければ意味がないと断言します。筆者はかつてアイサイトver.2を搭載したXVハイブリッドを所有していました。現在も仕事で数多くの運転支援システムのテストを行っていますが、このアイサイトXは制御の安定性や感度などが人間の感性と操作感覚にマッチしていて違和感がありません。現在、装着されている運転支援システムにおいて国産、輸入車問わずトップレベルといえるでしょう。

これまで最新鋭といわれていたスカイラインに搭載されているプロパイロット2.0でもできなかった料金所での車速制御と再加速は圧巻でした。さすがアイサイトをいち早く市販化し、運転支援システムをリードするメーカーといえる出来映えです。

より多くの人にアピールできる走りのステーションワゴン

より多くの人にアピールできる走りのステーションワゴン

従来のレヴォーグはハイパワーな2Lターボエンジンを擁してハイパワーワゴンのイメージが強かったのですが、新型レヴォーグはよりラグジュアリー方向に進化したモデルといえます。レガシィの伝統を受け継ぐ走りのステーションワゴンという見方だけでなく、より多くの人に注目してもらいたいクルマです。

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※記事の内容は2020年9月時点の情報で制作しています。

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