ドライブ中でもストレスを感じることなく快適に過ごすためには、揺れの少ない快適な乗り心地や車内の静かさなどはもちろん、内装にもこだわりたいところです。インテリアデザインやシートの座り心地、座席周りの収納や荷室などは事前に使い勝手を確認しておきましょう。
ここではトヨタ「カローラ フィールダー」の内装について紹介します。
カローラ フィールダーの内装の特徴
カローラ フィールダーにはハイブリッド車とガソリン車がラインナップされていますが、それぞれグレードは「HYBRID EX」「EX」の1種類ずつで、非常にシンプルなグレード構成となっています。
インテリアも「HYBRID EX」「EX」で共通のものを採用しており、パワートレインによる大きなインテリアの差はありません。またインテリアにはオプションも用意されていないため、シートなどの選択肢はないと考えてください。
現在ではオプションで本革シートなどの選択ができるモデルも多いのが現状ですが、カローラ フィールダーはそういった設定のないストイックなモデルといった印象です。
カローラ フィールダーのインテリアカラーはブラック基調のものが採用されており、シートカラーもブラックに統一されています。エクステリアカラーはスーパーホワイト、シルバーメタリック、ブラックマイカ、ブルーメタリックの4色が設定されていますが、どのボディカラーにもこのブラックのインテリアカラーが組み合わされています。
ブラックのフロントロアグリルとコーディネートされたブラックインテリアは、ステーションワゴンらしいスポーティで引き締まった印象を感じさせます。
シート素材にはファブリックを採用。またサイドサポートを張り出したシート形状になっているのでしっかりと体を支え、コーナリング時でも体のブレが少なく安定した姿勢を保てるように工夫されています。長時間のドライブでも疲労を感じにくいのが特徴です。
リヤシートはリクライニング機能付きの6:4分割ワンタッチ格納シートが採用されています。
インパネ周りは余分な加飾がなく、非常にシンプルですっきりとした仕上がりです。唯一アクセントとなっているのが、センタークラスターサイドとセンターコンソールサイドにあしらわれた高輝度シルバー加飾といえるでしょう。カローラ フィールダーのシンプルな内装にスタイリッシュさと先進性をもたらしています。
またパーキングブレーキボタンにあしらわれたメッキ加飾がインテリアに輝きを添え、派手すぎない抑制された高級感を与えている印象です。ステアリングホイールはウレタン巻きです。
ハイブリッド車にはこれらに加えてステアリングホイールにも高輝度シルバー加飾が施されます。
カローラ フィールダーの座席周りの収納
ドライブ中に必要なものを収納しておく座席周りの収納の充実度や使い勝手はドライブの快適性を決める重要な部分です。ここではカローラ フィールダーの座席周りの収納について見ていきましょう。
大型アッパーボックス(助手席側)
助手席前にはリッド付きの大型アッパーボックスが用意されています。メガネケースやポーチの収納はもちろん、リッド付きで収納物を見せることなく保管してくれるので長財布などの貴重品の置き場所にも使用できます。
助手席グローブボックス
自賠責保険証や車検証、取扱説明書などの書類入れとして使用されることが多い助手席グローブボックスは平均的なサイズのものが装備されています。書類入れとしては十分な大きさです。
フロントカップホルダー&フロントコンソールポケット
エアコン操作パネル下にはカップホルダーが2個装備されています。運転席からも助手席からも手が届きやすい位置にあり、使いやすさに配慮されている印象です。ハンカチなどの小物が入れられるポケットも用意されています。
センターコンソールボックス
フロントシートにはアームレスト機能付きのセンターコンソールボックスがあります。深さがあり、さまざまなものが収納可能です。
パーキングブレーキレバー横トレイ&アクセサリーソケット
パーキングブレーキの横には縦長の浅めのトレイが装備されています。ガムやミントタブレットなどの小物、スマートフォンやカード類などの収納によさそうなスペースです。カローラ フィールダーには運転席にコインポケットやカードホルダーなどが装備されていないので、ドライバーが使用する小物はこのスペースに収納しておくといいでしょう。
パーキングブレーキ横にはトレイのほかにDC12V・120Wのアクセサリーソケットも装備されています。
ドアポケット&ボトルホルダー(フロントドア・リヤドア)
左右のフロントドア、リヤドアには500mlのペットボトルが収納できるサイズのボトルホルダーと、小物が収納できるポケットが装備されています。カローラ フィールダーの後部座席の収納はこのリヤドアポケットとボトルホルダーのみです。
カローラ フィールダーの荷室&座席アレンジ
カローラ フィールダーでは、リヤシートを倒さなくても9.5インチ×46インチのゴルフバッグが収納できるサイズの大容量の荷室を確保しているのが特徴です。最大人数が乗車していても十分な荷物が積めるというのは大きなアドバンテージになる部分といえるでしょう。
リヤシートには6:4分割可倒式を採用しているので、長い荷物を載せる際にはリヤシートの片側を倒した「6:4分割モード」が便利です。
リヤシートを全て倒せば、大きくかさばる荷物も余裕で積載できる頼もしい収納力を備えた大容量の荷室が出現します。この「フラットモード」時の荷室容量は872Lです。
ステーションワゴンらしい魅力を備えたカローラ フィールダー
実用性を考えたシンプルでスタイリッシュなインテリアや乗員の疲労軽減を意識したシート形状、ステーションワゴンに期待される積載性などを備えたカローラ フィールダーは、ステーションワゴンの良さをストレートに体現したモデルといえるでしょう。
車の内装や収納力はカーライフの満足度を左右するポイントです。車選びの際にはどのようなシーンで使用するのかを想定した上で、内装が自分のカーライフに適しているかどうかをしっかりとチェックしてください。
※記事の内容は2019年9月時点の情報で執筆しています。