近年は一定の燃費基準を達成した車は税金の軽減措置が受けられることもあり、燃費性能は車選びの際に必ずチェックしたいポイントのひとつといえます。ここでは、ホンダ「シビック」の燃費について詳しく紹介します。
【この記事のポイント】
✔トランスミッション別WLTCモードカタログ燃費・実燃費はこちら
トランスミッション | カタログ燃費(km/L) | 実燃費(km/L) |
---|---|---|
CVT | 16.3 | 11.4 |
6MT | 16.3 | 14.3 |
✔シビックは実燃費においてトランスミッションによる差が生じている
✔シビックのカタログ燃費はライバル車であるスバル「インプレッサスポーツ」を上回るが、トヨタ「カローラスポーツ」のガソリン車とはほぼ同等である
シビックの特徴
シビックはホンダを代表するグローバルモデルで、2021年9月に国内販売が開始された現行型は11代目にあたります。
マニュアルトランスミッションを搭載するモデルをラインナップし、シビックならではの運転する楽しさを味わえるのが魅力。また、低重心かつ水平基調の流れるような美しさを感じさせるクーペのようなスタイリングも現行型の特徴といえるでしょう。
シビックのカタログ燃費
シビックのパワートレインは最高出力182ps、最大トルク240Nmを発揮する1.5L直噴VTECターボエンジンを搭載しており、駆動方式は2WDのみ、トランスミッションはCVTに加え6速MTの設定があります。なお、2022年にはホンダ独自のハイブリッドシステム「e:HEV」搭載モデルの追加が予定されています。
シビックのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | トランスミッション | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
LX/EX | CVT | 16.3 |
6MT | 16.3 |
シビックの実燃費
シビックに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、シビックの実燃費(2021年11月18日時点)は以下のとおりです。
グレード | トランスミッション | 実燃費(km/L) |
---|---|---|
LX/EX | CVT | 11.4 |
6MT | 14.3 |
カタログ燃費においてはトランスミッションによる燃費の差はありませんでしたが、実燃費では大きな差が生じています。マニュアル車ではカタログ燃費の実燃費の差は許容範囲内ですが、CVT車においては現段階では差が大きいといえる状態です。
シビックとライバル車のカタログ燃費を比較
シビックのライバル車としては、国産車ではスバル「インプレッサスポーツ」やトヨタ「カローラスポーツ」が挙げられるでしょう。ここでは、この2車種とシビックのカタログ燃費を比較してみます。
スバル「インプレッサスポーツ」
スバル「インプレッサスポーツ」は、新世代のプラットフォームである「スバルグローバルプラットフォーム」を採用し、高い走行安定性や揺れの少ない快適な乗り心地を実現しているのが特徴です。
インプレッサスポーツのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
1.6i-L EyeSight | 2WD | 14.1 |
4WD | 13.5 | |
1.6i-S EyeSight | 2WD | 14.0 |
4WD | 13.5 | |
2.0i-L EyeSight | 2WD | 14.0 |
2.0e-L EyeSight(e-BOXER) | 4WD | 15.2 |
Advance(e-BOXER) | 4WD | 15.2 |
インプレッサスポーツには「e-BOXER」というハイブリッドシステムを搭載するモデルもありますが、カタログ燃費はシビックがインプレッサスポーツを上回っています。
トヨタ「カローラスポーツ」
「新世代のベーシックカー」として、エントリーグレードを含む全車に車載通信機を搭載し、コネクティッド機能が使用できるなど先進性を備えたトヨタ「カローラスポーツ」。スポーティーで若々しいスタイリングも魅力です。
カローラスポーツのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | トランスミッション | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|---|
G/G“X”/G“Z” | 2WD | CVT | 16.4 |
6MT | 15.8 | ||
4WD | CVT | 15.2 | |
HYBRID G/HYBRID G“X” | 2WD | CVT | 30.0 |
HYBRID G”Z” | 2WD | CVT | 25.6 |
シビックとカローラスポーツのガソリン車の燃費はほぼ同等といえますが、カローラスポーツのハイブリッド車の燃費はシビックを圧倒しています。
シビックの走行性能
出典:ホンダ「シビック」
シビックでは、フロントフードにアルミを採用するなど、軽量素材を積極的に採用して走りの軽快感を高めていることに加え、全車にコーナリング時の回頭性やライントレース性を向上させる旋回支援システム「アジャイルハンドリングアシスト」を搭載し、コーナリング性能を高めています。
モータージャーナリスト・岡崎五朗さんの試乗記でシビックの走行性能を詳しくチェック!
維持費の目安を把握するためにも燃費性能は必ずチェックしよう
車には税金や保険料、メンテナンス費用などさまざまな維持費が必要です。燃料費もカーライフには欠かせない維持費のひとつであるため、車選びの際には燃費性能を確認し、燃料費の目安を把握しておくことをおすすめします。
よくある質問
Q1:シビックのカタログ燃費はどのくらい?
A:シビックのパワートレインは1.5L直噴VTECターボエンジンが採用されており、駆動方式は2WDのみ、トランスミッションはCVTと6速MTから選択可能です。シビックのWLTCモードカタログ燃費は、グレード、トランスミッションを問わず16.3km/Lです。
Q2:シビックのカタログ燃費をライバル車と比較すると?
A:シビックのライバル車としてはスバル「インプレッサスポーツ」やトヨタ「カローラスポーツ」が挙げられます。シビックの燃費はインプレッサスポーツを上回っていますが、カローラスポーツのガソリン車とは同程度であり、カローラスポーツのハイブリッド車には後れを取っています。
Q3:シビックの走行性能は?
A:シビックはアルミなどの軽量素材を積極的に採用し、軽やかで爽快な走りを実現しています。また、スムーズで安定したコーナリングを実現する「アジャイルハンドリングアシスト」を搭載し、旋回性能を高めているのも特徴です。
※この記事は2021年11月時点の情報で制作しています