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島崎七生人しまざきなおと

いま売れている車はコレ! 新車販売台数速報(2021年9月)

いま売れている車はコレ! 新車販売台数速報(2021年9月)

2021年9月の乗用車全体(軽自動車を含む)の販売台数は25万6,963台、前年比は65.7%と大きく落ち込みました。トヨタが58.6%、マツダが50.0%、ダイハツが45.5%と特に落ち込みが目立つ一方で、三菱は133.8%と前年比アップ、日産も90.8%に踏みとどまり、減産の影響はメーカーによってやや差があるようです。

軽自動車を除く9月の新車販売ランキングは大きく変動。トヨタヤリスが15ヵ月連続首位をキープする一方で、8ヵ月連続2位だったトヨタルーミーは13位に転落、新型効果のトヨタアクアが代わって2位となりました。またホンダが3車種、日産も2車種がTOP10にランクインするなど、久しぶりにトヨタ1強の構図が崩れました。

一方、軽自動車(乗用車)はホンダN-BOXが22ヵ月連続で首位をキープ、しかし11ヵ月連続で2位だったスズキスペーシアは4位に転落、2位には初めて日産ルークスが、3位にもスマイルを追加したスズキワゴンRが入るなど、こちらもランキングに大きな動きが見られます。今回も自動車評論家の島崎七生人さんに詳しく解説をしてもらいましょう。

国産乗用車販売台数 2021年9月(軽自動車を除く)

順位車名ブランド名台数前年比
1ヤリストヨタ12,69657.5
2アクアトヨタ11,137196.2
3カローラトヨタ7,90158.2
4アルファードトヨタ7,44471.3
5ノート日産6,830105.2
6セレナ日産6,828107.5
7フリードホンダ6,13979.8
8シエンタトヨタ4,807133
9ヴェゼルホンダ3,901134.8
10フィットホンダ3,73041.8
11ハリアートヨタ3,70241.2
12プリウストヨタ3,66156.9
13ルーミートヨタ3,,63845
14キックス日産3,34895.8
15ステップワゴンホンダ3,303104.1
16ライズトヨタ3,09123.6
17RAV4トヨタ3,00162
18ヴォクシートヨタ3,00046.1
19ランドクルーザーWトヨタ2,49799.8
20ソリオスズキ2,48359.5
21ノアトヨタ2,06044.2
22スイフトスズキ1,90960.1
23インプレッサSUBARU1,80464.4
24デリカD5三菱1,797147.4
25CX-30マツダ1,63256.2
26MAZDA3マツダ1,59970.2
27CX-5マツダ1,53658.9
28リーフ日産1,454134.4
29クラウントヨタ1,44470.4
30レヴォーグSUBARU1,1341800
31C-HRトヨタ1,13230.8
32オデッセイホンダ1,060257.3
33シャトルホンダ1,05165.2
34エクストレイル日産1,03959
35MAZDA2マツダ1,02430.5
36パッソトヨタ94927.8
37BRZSUBARU946378.4
38ロッキーダイハツ92627.6
39シビックホンダ841121.5
40ジムニーワゴンスズキ83950.5
41マーチ日産789103.5
42エクリプスクロス三菱774388.9
43ハイエースワゴントヨタ74396.4
44フォレスターSUBARU71226.9
45MX-30マツダ61795.2
46クロスビースズキ50936.1
47トールダイハツ50521.6
48RX450Hレクサス497161.9
49エスクァイアトヨタ49119.8
50CX-8マツダ47625.9
*上記の台数は車名別の合算値となり、一部教習車などを含みます。
* 例:ブランド通称名 カローラはカローラシリーズ全車種と教習車を含んでいます。

半導体不足とコロナ禍による部品調達の滞りで「売るクルマ」がない

半導体不足とコロナ禍による部品調達の滞りで「売るクルマ」がない

厳しい状況は続いている。2021年9月の乗用車販売台数は、前年同月比65.7%、25万6,963台と大きな落ち込みを見せた。ちなみに2019年との同月比で見ると56.0%(45万8,856台)と、目を疑いたくなるような結果だ。

半導体不足と、東南アジアの新型コロナ感染拡大による部品調達の滞りにより、各社とも減産、工場の稼働停止を余儀なくされているのはご承知のとおり。そのような中、たとえばトヨタでは、サプライチェーンにおける部品不足の可能性がある案件を徹底検証。11月のグローバル生産台数は、当初計画の100万台レベルには達しないものの、85〜90万台となる見込み(国内で約5万台、海外で約10〜15万台の見直し)という。

ちなみに2021年9月、10月のグローバル生産台数はそれぞれ50〜60万台レベル、2020年11月が約83万台だったことから考えると、この11月の計画はそれらを上回る数字。また、9月、10月の減産幅が10〜15万台縮小できる見込みから、2022年3月期の通期生産台数見通しは900万台レベルの維持を見込んでいるという。なお今回の計画見直しに伴う11月の稼働停止は、全14工場28ライン中、4工場6ラインと、一時期よりも規模は小さくなっている。

半導体不足とコロナ禍による部品調達の滞りで「売るクルマ」がない_02

トヨタ以外の各社の新車販売台数も、ほぼ大きな前年割れとなった。列挙しておくと、ダイハツ45.5%、マツダ50.0%、スズキ63.4%、スバル66.5%、ホンダ69.8%、レクサス72.2%、そして日産90.8%の結果だ。メーカーごとに差があるとはいえ、いずれにせよ、減産の影響は多大で、売るクルマがない状況になっているようだ。

唯一、前年を上回った三菱はエクリプスクロスやデリカD:5が牽引

唯一、前年を上回った三菱はエクリプスクロスやデリカD:5が牽引_01

そうした中、三菱の新車販売台数が前年比133.8%と、9月の乗用車では唯一、前年比アップとなっている。軽自動車を含めて車種ごとに前年比を見てみると、エクリプスクロス388.9%、デリカD:5が147.4%、そしてeKシリーズも142.0 %と、ランキング内だけでも3車種がプラスになっている。

唯一、前年を上回った三菱はエクリプスクロスやデリカD:5が牽引_02

メーカーに確認したところ、エクリプスクロスは、2020年は12月の大幅改良を控えた時期で販売台数が少なかったのに対して、2021年9月は改良効果が表れた。デリカD:5はオプションプレゼントキャンペーンが奏功し8月までの受注が好調に推移、かつ車両供給も回復し9月の登録実績が伸ばせた。eKシリーズは新作のTV-CM効果、特別仕様車の受注の好調、半導体影響による車両供給不足が抑えられた、との見解だった。この事例からも、半導体不足による生産、販売への影響はメーカーごとに差があることがわかる。

ヤリスを追い詰めるアクアとカローラ、目が離せないトヨタ同士のホットなバトル!

ヤリスを追い詰めるアクアとカローラ、目が離せないトヨタ同士のホットなバトル!

一方で登録車の50位までの販売台数を見ると、前出の三菱2車を含む15車が前年比プラスとなっている。その中で注目なのはやはり7月に新型が登場したトヨタアクアで、前年比196.2%、台数では1万1,137台と8月の9,442台に対し+1,695台とプラスの幅は小さめながら、順位では8月の3位から今回は2位へと順当にステップアップしているように見える。しかも辛うじて15ヵ月連続1位の座を守ったヤリスとは僅か1,559台の差でにじり寄った形。「やはり」の感アリで、さらに言えばそのスグ下の3位には、シリーズにカローラクロスを加えたカローラが付けている。カローラは9月にカローラアクシオ、カローラフィールダーの一部改良も入れており、身内同士(ということでは4位もアルファードだ)のホットなバトルから暫く目が離せなさそうだ。

トヨタルーミーとライズが急落、ホンダと日産が巻き返す

ヤリスを追い詰めるアクアとカローラ、目が離せないトヨタ同士のホットなバトル!

ほかに10位以内を見ると、ホンダヴェゼルが前月の8月に対し販売台数、前年比のいずれも落としながら9位(8月は10位)に留まったほか、日産セレナ、トヨタシエンタ、それとホンダフィットが久々のトップ10入りを果たした。反対に2021年になってずっと2位につけていたトヨタルーミーは13位に急落(ダイハツトールは47位)。トヨタライズも9月は16位に後退しているが、これはハイブリッド待ちといったところか。

軽乗用車販売台数 2021年9月

順位車名ブランド名台数前年比
1N-BOXホンダ11,80563.4
2ルークス日産9,70890.4
3ワゴンRスズキ7,573104.5
4スペーシアスズキ7,06445.3
5ハスラースズキ5,90376.1
6タントダイハツ5,29844.5
7アルトスズキ4,78870.1
8eK三菱4,721142.0
9デイズ日産4,65362.0
10N-WGNホンダ4,45349.6
11タフトダイハツ3,89956.7
12ミラダイハツ3,89659.6
13ムーヴダイハツ3,87943.1
14ジムニースズキ2,73658.2
15ピクシストヨタ82446.3

* 通称名についてはメーカーごとに同一車名のものを合算して集計しています(アルト、ミラ、ムーヴ、eK、ピクシスなど)

N-BOXは安泰ながらランキングに大異変、ルークスとワゴンRが急浮上!

N-BOXは安泰ながらランキングに大異変、ルークスとワゴンRが急浮上!_01

軽自動車は9月もホンダN-BOXが1位で、これで連続22ヵ月販売台数首位の座をキープしたことになる。ただし台数は8月の1万3,229台に対して1万1,805台に落としている。そして2位にはなんと日産ルークスが浮上。販売台数も8位だった8月の4,739台から9,708台へとここにきて大きく伸ばした。

N-BOXは安泰ながらランキングに大異変、ルークスとワゴンRが急浮上!_02

次いで3位には7,573台をカウントしたスズキワゴンRが入り、これまで11ヵ月2位の座にあった自社のスペーシアを抑えた形に。ワゴンRは心強い新型車のワゴンRスマイルが追加となり戦力化し始めたところか。

モデルチェンジが近いはずのアルトが息を吹き返す

N-BOXは安泰ながらランキングに大異変、ルークスとワゴンRが急浮上!_02

スズキはハスラーが8月から順位をひとつ落としながらも5位につけており、相変わらずライバルのダイハツタフト(11位、3,899台)には差をつけている。スズキはさらにアルトが8月の10位/3,417台から今月は7位/4,788台と息を吹き返しており、フルモデルチェンジもそう遠くない時期であるはずだが今後の推移が興味深い。反対にミラ、ムーヴのダイハツ勢の勢いが弱いのは気になるところだ。

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※記事の内容は2021年10月時点の情報で制作しています。

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