岡崎五朗
寄稿記事(上級者向け)
モータージャーナリスト
岡崎五朗おかざきごろう

「ホンダフィット」 コンパクトカーのアドバンテージを再認識した(岡崎五朗レポート)

「ホンダフィット」 コンパクトカーのアドバンテージを再認識した(岡崎五朗レポート)

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日本を代表するコンパクトカー、ホンダフィットの4代目となる新型がいよいよ発売となった。すでにテストコースでのプロトタイプ試乗で好感触だった新型フィットは、果たして公道でもその実力は確かなものなのだろうか。岡崎五朗さんの試乗レポートをお届けしよう。

公道でも仕上がりの良さを感じる

公道でも仕上がりの良さを感じる

テストコースでの試乗から数ヶ月。ようやく新型フィットに公道で乗れる機会がやってきた。コンセプトなどは前回書いたので、今回は走りに絞ってレポートしていこう。

テストコースは発売前のクルマを磨きあげるための施設だが、決して万能ではない。メーカーもさまざまな路面をテストコース上に再現する努力をしているが、たかだか1周数キロ程度の長さで日本中、ましてや世界中の路面を再現するのは不可能だ。テストコースで素晴らしくても、路上に出てみるといろいろな弱点がみつかることがあるのはそのため。試験や面接で優秀な人材だと思っても、現場でいっしょに働いてみないと本当の実力はわからないのと同じである。

ということで新型フィットだが、結論から言うと生きた路面でもなかなかの仕上がりを見せてくれた。スポーティー方向ではなく、リラックス方向を狙った足回りは快適な乗り心地を提供してくれる。ただし乗り心地についてはグレードによって一長一短があった。

一本化用フィット

低速の「CROSSTAR」、中高速の「HOME」

低速の「CROSSTAR」、中高速の「HOME」

15インチタイヤを履くハイブリッドの「HOME」は低速域でちょっとタイヤの固さを感じるが、速度を上げていってもタイヤはきれいに路面に追従する。一方、16インチタイヤを履く「CROSSTAR」は、極低速域でのタイヤの路面への当たりがマイルドな反面、速度を上げて荒れた路面を通過するとバネ下の重さが災いしてバタ付くような挙動を見せる。CROSSTARの低速挙動とHOMEの中高速挙動が合わさればベストだが、現状では両立できていない。このあたりは今後の課題と言えそうだ。

コンシェルジュに相談

軽自動車に対するコンパクトカーのアドバンテージ

軽自動車に対するコンパクトカーのアドバンテージ1

とはいえ快適性は先代より明らかに向上している。クッションストロークのたっぷりしたシートと相まって、ちょい乗りから長距離まで、心身ともにリラックスしたドライブを常に提供してくれる。

軽自動車に対するコンパクトカーのアドバンテージ2

最近は軽自動車がグングンよくなってきていて、「コンパクトカーはもう必要ないのでは?」と思うケースもあったけれど、新型フィットに乗って、軽自動車はやはり軽自動車なのだと再認識した。ゆったり感、特にロングドライブ時の疲れにくさには大きな差がある。

フィットリース

豊かな気分にさせてくれるのはハイブリッドモデル

豊かな気分にさせてくれるのはハイブリッドモデル

パワートレーンはガソリンエンジンとハイブリッドの2種類。ガソリンでも必要にして十分な走りが手に入るが、「コンパクトカーなのに豊かな気分にさせてくれる」という新型フィットの魅力を100%味わいたいなら、ホンダがe:HEVと呼ぶハイブリッドがおすすめだ。一定速巡航のようなエンジンが得意な領域ではエンジンとタイヤを直結して走るが、加減速が多い街中などではエンジンが発電した電力で電気モーターを回して走るのがe:HEVの特徴。

豊かなトルクに加え、レスポンスがよく、静かで、スムースという電気モーターの長所がクルマ全体の質感向上に大きく貢献している。もちろん燃費もガソリンの20.2km/Lに対し28.8km/L(HOMEどうしの比較。WLTC)と40%以上優れているが、たとえそれを無視したとしても、ハイブリッドに約25万円のエキストラコストを支払う価値は大いにある。もし僕が新型フィットを買うなら、HOMEのe:HEV(206.8万円)を選ぶ。

※記事の内容は2020年4月時点の情報で制作しています。

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