自己破産を経験した方にとって、ローン審査は不安に感じるものでしょう。大きな買い物にはローンが必要な場合も多く、ローンが組めるかどうかは重要となります。
そこで、自己破産後一年でオートローンが組めるかどうかを解説します。
審査を受ける際のポイントやオートローンを組めないときの対処法についてもファイナンシャルプランナーの解説とともに紹介するので、自己破産してから何年間ローン審査に影響があるのかが気になっている方は、チェックしてみましょう。
ファイナンシャルプランナーの伊藤です。自己破産したことのある方の中には、いつからローンを組めるのか不安な方もいるでしょう。オートローンなどの審査で確認される信用情報や、審査のハードルを少しでも低くするためのポイントをいっしょに見ていきましょう。
- 自己破産後一年ではオートローンの審査に通過するのは難しい
- 自己破産後、オートローンを組むには信用情報が消えてから申し込む必要がある
- 自己破産後、オートローンを組めなくても車を保有する方法がある
オートローンは自己破産後一年では組みにくい
自己破産後一年では、オートローンの審査に通過するのは難しいでしょう。なぜなら、自己破産の情報は、信用情報機関に一定期間残っているためです。
オートローンを提供する会社は、審査を行う際に信用情報機関に登録されている申込者の信用情報を確認します。自己破産を含め、信用情報に返済能力を不安視されるような情報が残っている場合は、貸倒れのリスクが高いと判断されてしまう可能性が高いです。
そのため、信用情報に自己破産の情報が残っている状態では、オートローンを組むことは難しいと考えられます。
自己破産をすると、いわゆる「ブラックリスト」と呼ばれる金融事故情報として記録されます。ブラックリストに載っているあいだは、オートローンだけでなく、信用情報機関に照会するあらゆるローン審査に通らないと思っておいたほうがいいでしょう。
オートローンの審査に関わる信用情報機関とは
信用情報機関とは、金融機関などの加盟会社が登録した信用情報を管理・提供する機関です。クレジットカードやローンの利用状況などが登録されています。
信用情報機関には、金融機関や信販会社などが加盟しています。各加盟会社は、ローンなどの審査の際に信用情報機関に登録されている信用情報を照会し、利用者の返済能力を確かめられるしくみです。
また、利用者も開示手続きをすれば、自分の信用情報を照会できます。
自己破産が記録される信用情報機関は3つ
日本には3つの信用情報機関があり、加盟している会社や保有している信用情報の種類・期間はさまざまです。
加盟会社などが異なるものの、3つの信用情報機関同士で交流が行われており、信用情報が共有されています。
CIC(シー・アイ・シー)
CICは、おもにローン事業や割賦販売を営む会社が加盟する信用情報機関です。
銀行、消費者金融会社、信販会社、クレジット会社、百貨店、携帯電話会社、リース会社、保険会社、保証会社など幅広い会社が加盟しています。
JICC(日本信用情報機構)
JICCは、3つの機関の中でも最も加盟会社が多い信用情報機関です。
消費者金融会社、クレジット会社、信販会社、金融機関、保証会社、リース会社などが幅広く加盟しています。
CICとのあいだでは、FINEというネットワークで残高情報などの情報交流が行われています。
KSC(全国銀行個人信用情報センター)
KSCは、一般社団法人全国銀行協会が運営している信用情報機関です。
おもに、メガバンクや地方銀行、ネット銀行などの銀行や信用保証協会などが加盟しています。
自己破産の情報は信用情報機関にいつまで残る?
〈自己破産の情報が記録される期間〉
信用情報機関名 | 自己破産が記録される期間 |
---|---|
CIC | 契約期間中および契約終了後5年以内 |
JICC | 当該事実の発生日から5年以内 |
KSC | 当該決定日から7年を超えない期間 |
自己破産の情報が信用情報期間に登録されているのは一定期間であるため、自己破産をしても永久にローンが組めないわけではありません。
自己破産の情報が登録されている期間は加盟している信用情報機関により異なり、表のとおりとなります。
つまり、少なくとも自己破産から5〜7年程度経過しないと、オートローンは組めない可能性が高いといえるでしょう。
自己破産の経験がある方は、信用情報機関から記録が消えるのを待ってオートローンを申し込みましょう。
なお、審査に落ちる理由は信用情報だけとは限らないため、審査がないほかの方法も検討してみるといいでしょう。
信用情報から自己破産の記録が消えてもオートローンを組めない、現金で車を購入できるほどの余裕もないといった場合でも、車を持つ方法があります。
購入するより負担を抑えて車に乗れる方法について、詳しくはこちらからご確認ください。
自己破産後にオートローン審査を通過しやすくするポイント
自己破産をしていても、ポイントを押さえることでオートローンの審査ハードルを下げられる可能性があります。自己破産後にオートローンの利用を検討している方は、これから紹介するポイントを確認しておきましょう。
信用情報を事前に確認する
信用情報機関に開示請求を行なえば、自分の信用情報を確認できます。オートローンに申し込む前に信用情報機関に自己破産の記録が残っていないかを確認しておくと、安心してオートローンに申し込めるでしょう。
各信用情報機関への開示請求方法と手数料は以下のとおりです。
〈各信用情報機関の開示方法と手数料〉
信用情報機関名 | インターネット | 郵送 | 窓口 |
---|---|---|---|
CIC | ○(1,000円) | ○(1,000円) | ○(500円)※ |
JICC | ○(1,000円) | ○(1,000円) | ○(500円)※ |
KSC | ○(1,000円) | ○(1,124円~1,200円) | × |
※2022年11月21日時点、CIC、JICCの窓口は休止中
情報を開示した結果、自己破産の記録が消えていた場合は、オートローンへの申込みを検討するといいでしょう。
なお、手数料の支払い方法や具体的な開示手順などは信用情報機関により異なります。各信用情報機関のホームページを確認しましょう。
車の価格をできるだけ安く抑える
一般的に、収入に対して借入額が高くなるほどオートローン審査のハードルは高くなります。なぜなら、借入額が高いほど求められる返済能力も高くなるためです。
車種やグレード、オプションなどを見直すことで車の価格をなるべく安くして、借入額を抑える工夫をしましょう。
頭金をできるだけ多く用意する
頭金を多く用意するほど借入額を下げられるため、審査のハードルは下がるのが一般的です。
ただし、車を購入する際には車両の購入代金以外にも初期費用がかかるため、無理をして頭金を多くすると生活を圧迫する可能性もあります。頭金をどのくらい用意して、手元にいくら残しておくかを計画的に決めることが大切です。
良い信用情報を蓄積する
信用情報機関には、自己破産の情報以外にもクレジットカードやローン、携帯電話本体の分割払いの支払い状況などが記録されています。
毎月確実に支払い、信用情報にネガティブな情報がなければ、信用力が高いと判断されやすく、審査に通る確率が高まる可能性があります。
なお、自己破産後、信用情報の記録がまったくない状態になると、返済能力の有無を判断しにくく、「金融事故を起こしたのでは」と疑われる可能性もあります。そのため、クレジットカードや割賦払いなどで良好な信用情報を積んでから申し込むのが理想です。
オートローン以外のローンを組まない
自己破産後、オートローンが組めないからとほかのローンに申し込むのは控えましょう。ほかのローン審査に落ちてしまうと、オートローンの審査にも通過しにくくなります。
むやみにローンの申込みをせず、他社の借入残高がなるべく少ない状態で申し込むようにしましょう。
一度に複数のローンに申し込まない
自己破産の記録が消えていても、短期間に複数のローンに申し込むとお金に困っている可能性が高いと判断されやすく、審査で不利になります。
信用情報機関には、ローンへの申込情報も6ヵ月ほど記録されています。短期間に複数のローンに申込みをして「申込みブラック」と言われる状態になると、自己破産や延滞などをしていなくても審査に通るのが難しくなるので、注意が必要です。
以上のポイントを踏まえてもオートローンの審査に不安がある場合は、カーリースの利用を検討してみてはいかがでしょう。カーリースの審査は、オートローンに比べてハードルが低めと言われています。
「おトクにマイカー 定額カルモくん」なら、月々10,000円台から新車に乗ることが可能です。審査に通るかどうか不安な方は、まず「お試し審査」をご活用ください。5分ほどの入力で終わる無料の審査で、通常翌営業日には結果を確認できます。
ローンで購入する以外にも新車に乗れる方法、あります
自己破産後どうしてもオートローンを組めないときの対処法
自己破産から一年くらいしか経っていない、信用情報は消えたのにローン審査に通らないなど、車が必要であるにもかかわらずオートローンが組めない場合は、ほかの方法で対処する必要があります。
自己破産後、どうしてもオートローンを組めないときは、以下の対処法を検討しましょう。
現金一括で購入する
現金一括払いなら、ローンを組めなくても車を購入できます。
ただし、現金で購入する場合は審査がなく利息もかかりませんが、まとまったお金を用意しなければなりません。車を購入する際には、本体の価格だけでなく法定費用などもかかるため、初期費用も必要です。無理に現金で購入すると家計を圧迫する可能性もあるので、慎重に検討しましょう。
なお、中古車なら新車に比べて価格を抑えられるので、現金一括でも購入しやすくなるでしょう。
レンタカーやカーシェアリングを利用する
車の利用頻度によっては、レンタカーやカーシェアリングを利用するのも手段の1つです。
- レンタカー:必要な時間(数時間や数日単位)だけ車を借りられるサービス
- カーシェアリング:登録して会員になることで、必要な時間だけ車を借りられるサービス
どちらも必要なときだけ車を借りられるサービスですが、レンタカーはカーシェアリングと比べて長時間向きです。
カーシェアリングを利用するには会員登録が必要ですが、会員カードをかざすだけで借りられる、ガソリンを満タンにしなくていいなど、レンタカーよりもより手軽に利用できる傾向にあります。
ただし、レンタカーやカーシェアリングはあくまでも一時的に車が必要な場合に役立つサービスであり、マイカーのように使うのは難しいでしょう。
タイミングによっては、借りられない可能性や望んだ車種を選べない可能性もあります。また、車の受け取りや返却を所定の場所で行うため、手間がかかる点には注意が必要です。したがって、車の利用頻度が高い方には向いていないでしょう。
カーリースを利用する
マイカーのように車を利用したいなら、カーリースの利用を検討しましょう。カーリースとは、契約期間中、毎月定額でいつでも車を利用できるサービスです。
利用する度に予約や受け取り、返却などをする必要がなく、自身が用意した駐車場で管理して、マイカーのように自由に利用できます。
車の利用頻度が高い場合、レンタカーやカーシェアリングを利用すると料金が割高になる場合もありますが、カーリースなら毎月定額で利用できるので、車の利用頻度が高く、長期的に安く車を利用したい方におすすめです。
なお、カーリースでも審査が行われます。ただし、車の保有者がリース会社にあることや長期契約により審査の対象となる金額を抑えやすいことから、車のローンと比べて審査のハードルが低いと言われています。
そのため、自己破産の記録が消えていれば、オートローンの審査に落ちた方でも通過できる可能性があります。
自己破産後オートローンが組めなかったら、購入以外の方法を検討しよう
自己破産後、信用情報からは記録が消えているのに、ローンの審査に落ちたり、クレジットカードを持つことが難しかったりする場合でも車に乗る方法はいくつかありますが、まとまった資金が必要になることも多いでしょう。
その点、カーリースの「定額カルモくん」なら、初期費用などのまとまったお金を用意する必要がありません。定額カルモくんにも審査はありますが、利用者の方の中には、オートローンの審査に通らなかった方もいます。
定額カルモくんは業界最安水準の低料金でサービスを提供しています。車両本体価格から残価を引くことで、オートローンよりも審査対象の金額を抑えやすいため、オートローン審査に通過できなかった方でも車を利用できる可能性があります。
オートローン審査に落ちてもカーリースの審査に通過した利用者の声
定額カルモくんの利用者の中には、支払いの滞納などが理由でカーローン審査に通らなかった経験のある方もいます。実際の利用者の声を見てみましょう。
「仕事に車が必要なタイミングに間に合いました」
仕事に車が必要で、購入しようとオートローンに申し込んだのですが、以前に携帯料金を支払い忘れたことが影響したのか、審査に通りませんでした。
そんなときに、ローン以外にもリースという方法を知って、定額カルモくんなら審査に通るかもしれないという話だったのですぐに申込みをしました。無事に通過し、おかげで仕事に間に合わせることができました。
「念願の新車が手に入ったんです」
クレジットカードの支払いが遅れたことが原因なのか、前の車を買う際にローン審査に落ちたんです。人生で一度くらいは新車に乗りたいと思っていましたが、ローンを組むのは難しいと思ってあきらめていました。
知り合いに相談したら、定額カルモくんで審査してみたらと言われ、申し込んでみました。カーリースの審査にも落ちたらどうしようと思っていたので、審査に受かったときはうれしかったです。
「還暦でも妥協しないで好きな車に乗れています」
還暦も過ぎたし好きな車に乗りたいと思ったのですが、いろいろあって、何度か車のローン審査を試してみましたが落ちてしまい、ローンは難しいと思っていました。定額カルモくんに相談したら、一応やってみましょうよと言われ、ダメ元で審査を試してみたら通ったのでびっくりしましたね。
税金も何もかもが全部コミコミで、一定の月額が決まっていて、支払額が変わることがないから安心です。
3名ともオートローンの審査に落ちた経験を持っており、カーリースの審査に不安を抱えていましたが、定額カルモくんの審査に通りカーライフを楽しんでいます。
また、各種税金などの諸費用込みで月額料金が一定になることも安心材料になっているようです。
定額カルモくんの審査に通るかどうかは、下のバナーから簡単に試すことができます。入力は5分ほどで終わり、審査結果は通常翌営業日にわかります。
自己破産後5~7年ほど経てば、オートローン以外の選択肢も増える
自己破産後、一年でオートローンを組むのは難しいですが、永久に組めないわけではありません。自己破産から5〜7年以上が経過し、信用情報から記録が消えれば、審査に通過できる可能性はあります。
それでもオートローンが組めないときは、毎月定額でマイカーのように利用できるカーリースの利用も検討しましょう。定額カルモくんは、諸費用込みで月額10,000円台から新車に乗れるカーリースです。オートローンよりも負担を抑えてカーライフを送れるため、維持する上でも家計管理がしやすくなるでしょう。
定額カルモくんの「お試し審査」は審査に通るかどうか確かめることができます
よくある質問
Q1:オートローンは自己破産後一年でも組める?
A:自己破産後一年では、オートローンに限らずローンを組むことは難しいです。長期の延滞や任意整理、自己破産などの情報は、信用情報機関に一定期間記録されています。各ローン会社が審査の際に信用情報を照会するため、信用情報にこれらの記録があると、審査に通過できる可能性は低いでしょう。
Q2:自己破産後でも車が必要な場合はどうすればいい?
A:自己破産後、ローンでの車の購入が難しい場合は、レンタカーやカーシェアリングなどを利用すれば車を利用できます。利用頻度が高い場合は、中古車などを現金一括で購入したほうが総額を抑えられる場合もあります。
Q3:自己破産後に信用情報が消えてもオートローンが組めないときはどうすればいい?
A:審査対象の金額を下げやすいことでオートローンより審査のハードルが低めといわれるカーリースを検討してみましょう。定額カルモくんの利用者には、自己破産ではないもののオートローンの審査に通らなかったという方もいます。