カーローンでは、住宅ローンなどと同様に審査が行われます。マイカーローンを考えているのなら、審査ではどのようなことがチェックされるのか、スムーズに審査に通るためのポイントはしっかり確認しておきたいところです。
ここでは、ローンのタイプ別の特徴や審査内容、通りやすいカーローンなどについてご紹介します。
- 与信審査では属性や信用情報がチェックされる
- 与信審査が心配な場合は事前審査(仮審査)がおすすめ
- 与信審査にハードルを感じたらカーリースの検討も視野に入れる
カーローンの与信とは?
一般的に、与信とは取引相手に信用を与えることを意味する言葉です。カーローンや住宅ローンで行われる審査は「与信審査」とも呼ばれており、取引相手の返済能力が信用できるかどうかを判断することを目的としています。
カーローンでは車を先に購入者に渡した上で、その後取り決めた期間内でローン代金を回収していく取引のため、事前に返済能力や信用度があるかどうかの与信審査が行われています。
カーローン審査のポイントとは?
カーローン審査では、返済能力や信用度を判断するために、年収や勤続年数などの属性やこれまでの債務歴などの信用情報がチェックされています。そこで、ここではカーローンの審査におけるおもな審査項目と併せて、スムーズに審査に通るためのポイントや審査に通りにくくなってしまうケースについても見ていきましょう。
1. 年収や勤続年数
年収や安定した収入の有無は、契約期間内にきちんとローンを返済できるかどうかの判断材料となります。また、カーローン審査では年収と併せて勤続年数も審査項目となっています。なお、自営業の場合は事業年数が審査されることとなります。
勤続年数の合格基準は一概にはいえませんが、3年以上が合格ラインの目安とされており、勤続年数が1年未満と短い場合はローン審査にも通りにくい傾向があります。
2. 属性
収入だけでなく、正社員やアルバイトなどの属性も審査対象となります。
フリーターやアルバイトなどは、一般的な正社員よりも収入が低く安定しにくいと判断され、ローン審査に通りにくくなります。また、審査を通過した場合でも、借入可能額は収入に合わせて上下することも覚えておきましょう。
働き方によっては正社員よりも収入が多いフリーターや自営業者の方もいると思いますが、審査では金額よりも安定的な収入があるかが焦点となります。
3. 過去の返済トラブルの有無
過去の信用情報も、ローン審査における重要なチェック項目です。各種ローンやクレジットカードなどの契約内容や支払状況に加えて、支払いや返済の延滞などの履歴があると、ローン審査も通りにくくなってしまいます。
また、キャッシングの返済や携帯電話料金の支払いが延滞した場合にも、金融事故として信用情報に記録が残ってしまうことがあるため注意しましょう。
4. 多重ローン
過去に返済トラブルがない方でも、現在契約中のローンがあり、かつその返済額が多い場合にはローン審査に通らない可能性があります。ほかのローンを完済した状態で新たなローンに申し込むことが、できるだけ審査に通る確率を上げるためのポイントです。
ローンによって審査の通りやすさが違うって本当?
カーローンは大きく分けて、銀行系ローン、ディーラーローン、自社ローンの3つのタイプがあります。それぞれにメリット・デメリットがあり、審査の通りやすさも異なります。
ここでは各カーローンの特徴についてご紹介します。
銀行系ローン
住宅ローンと同じように、金融機関から借入れを行うタイプのローンが銀行系ローンです。銀行系ローンには、次のようなメリット・デメリットがあります。
〈メリット〉
- 低金利
- 同じ銀行で住宅ローンなどを契約している場合、優遇金利が適用されるケースがある
- 総量規制の対象外のため、ほかのローンを利用していても借入額に影響がない
- 中古車の購入時にも利用できる
〈デメリット〉
- ほかのローンに比べると審査がきびしい
- 審査結果が出るまで日数がかかる
ディーラーローン
ディーラー(自動車販売店)で車を購入する際に利用するもので、ディーラーと提携している保証会社や信販会社のローンのことをディーラーローンと呼びます。ディーラーローンには次のようなメリット・デメリットがあります。
〈メリット〉
- 車の購入時にその場でローン契約ができる
- ディーラーローンを利用することで、車両価格の割引きやオプションなどの特典を受けられるケースがある
- 時期によっては、低金利や金利0%などのキャンペーンが実施されることがある
- 比較的審査に通りやすい
〈デメリット〉
- 銀行系ローンに比べて金利が高い
- ローン適用範囲が車両価格のみの場合が多い
- ほかのローンと比べて、設定できる返済期間が短い
- ローン完済まで車の所有権を持てない
- ローン返済途中に車が全損した場合、残額の一括返済を求められる場合がある
自社ローン
自社ローンは、銀行などの金融機関や信販会社を通さずに、中古車販売店が貸主となって直接ローンを組む形式のものです。自社ローンには次のようなメリット・デメリットがあります。
〈メリット〉
- 審査がスピーディー
- 手続きが簡単
- 審査に通りやすい
〈デメリット〉
- 頭金や保証料、保証人を求められる場合がある
- 下取り価格を保証するために走行距離や車の汚れなどに制限が設けられる場合がある
- 金利が低い分、車両本体価格が高くなる傾向がある
- ローン完済まで車の所有権を持てない
- 販売会社が倒産した場合、車を差し押さえられる可能性がある
心配な方は事前審査を利用しよう
カーローンの審査に落ちてしまうのではと心配な場合や、なるべく信用情報照会件数を増やしたくないという方には、事前審査(仮審査)がおすすめです。カーローンの事前審査では、ユーザー自身が申請した年収や他社からの借入金額などの情報を基に、各社が自社内で返済能力を審査します。
事前審査には以下のようなメリットがあります。
- 個人信用情報機関を利用しないため、照会件数が増えない
- 自社内で審査されるため、3~7営業日程度で結果が出る
- 本審査に通りそうか、借りられそうな目安はいくらかが事前にわかる
- 複数社の事前審査に同時に申し込んでも問題ない
このように、事前審査に通っておけば、安心して本審査に進むことができます。カーローンの審査に不安がある方は、こうした事前審査も利用してみましょう。
ただし、事前審査に通ったからといって、必ず本審査に通るとは限りません。
カーローンではなくカーリースという選択肢もある
カーローン審査のハードルが高く感じる方の場合、カーリースを利用して車に乗るという方法もおすすめです。
カーリースは、リース会社の購入した新車に毎月定額で乗ることができる車のサブスクリプションサービスです。
頭金不要や維持費も定額にできるなどカーリースのメリットをご紹介します。
カーリースのメリット:頭金や初期費用がかからない
カーリースでは、車の購入時に車両代金に加えて必要となる頭金などの初期費用がかかりません。そのため、月々の料金を支払うだけで、好きな車の新車に乗ることができます。
また、月々の料金には自賠責保険料や各種税金なども含まれているため、不定期な支出や予期せぬ出費を心配することなくカーライフを送ることができます。
カーリースのメリット:維持費も定額にできるプランもある
車に乗っていると、車検代やメンテナンス費などの維持費が不定期に発生します。そこで、多くのカーリース会社では、こうした維持費も定額制にできるプランを用意しています。このようなプランを使用することで、予期せぬ車の整備や修理も安心して利用することができます。
カーリースも利用には審査がありますが、契約期間を決めて借りるしくみによりローンよりも審査対象となる金額を抑えやすい傾向があります。与信審査が不安な場合は、希望の月額料金から審査に通るか確認できる「お試し審査」を受けてみてはいかがでしょうか?
カーリースといったら定額カルモくん!その選ばれる理由とは?
車の新しい乗り方として、最近ますます注目が高まるカーリースですが、中でも「おトクにマイカー 定額カルモくん」を選択する方は増えています。
1年から11年のあいだで1年単位の契約が可能なので、ライフプランに合わせやすいといった理由もありますが、月額10,000円台から新車に乗れるという安さも選ばれる要因でしょう。
ほかにもある、定額カルモくんが選ばれている理由を見ていきましょう。
●業界最安水準*のカーリースだから選ばれる
定額カルモくんは、頭金なし、ボーナス払いなし、契約満了時の差額精算も不要の業界最安水準*のカーリースです。各種税金や自賠責保険料、登録諸費用もコミコミの定額料金なので、気になる維持費も少なく済みます。
●国産メーカーすべての車種・グレードをそろえているから選ばれる
120車種を超える豊富なラインナップの中から乗りたい新車を選べます。
●7年以上の契約で走行距離制限がなくなるから選ばれる
走行距離制限はカーリースでは一般的ですが、定額カルモくんでは7年以上の契約で走行距離が無制限になります。
●契約満了時に車がもらえるから選ばれる
7年以上の契約の場合、契約満了時にそれまで乗っていた車が追加料金なしでもらえます。
●メンテナンスプランが充実しているから選ばれる
車検代から消耗品の交換、メーカー保証終了後の同程度の延長保証まで、維持費をまとめてカバーします。
* 文末の制作日における調査結果に基づく。調査概要はコンテンツポリシー参照
そのほかにも定額カルモくんが選ばれる理由を詳しく知りたい方は、こちらからどうぞ
しっかり返済シミュレーションをして利用方法を決めよう
カーローンは、銀行系やディーラー系などのタイプによって、金利の高さや審査の通りやすさが異なります。そのため、事前審査も利用しつつ、いくつかの借入先を比較してみるのがおすすめです。予算や自身の状況なども考慮した上で返済シミュレーションを行い、無理なく返済できるよう契約を結びましょう。
また、カーリースを検討する際は、より安心・安全のカーライフを送るためにも、安さだけを重視するのではなく、サービス内容の充実したプランを選ぶことも大切です。各社のサポート内容も確認した上で、ぴったりのリース会社を見つけましょう。
よくある質問
Q1:カーローンの与信とは?
A:与信とは、取引相手に信用を与えることを意味する言葉です。与信審査は取引相手の返済能力が信用できるかどうかを判断することを目的としているもので、カーリースでは契約期間中の支払能力や信用度を判断するために行われています。
Q2:カーローンの審査の基準とは?
A:カーローンでは、クレジットカードなどと同様に、年収や勤続年数などの属性を基に審査が行われます。ほかにも、過去のローン契約や支払状況、債務歴が記載されている信用情報も審査対象となっています。また、利用するカーローンの種類によっても審査の基準は異なります。
Q3:カーローンにはどんな種類があるの?
A:カーローンには、銀行系・ディーラー系・自社ローンなどの種類があります。それぞれに審査の通りやすさや金利、審査にかかる日数などが異なります。また、銀行系ローンはほかの2つと審査基準が異なるため、すでに住宅ローンなどほかのローンを利用している場合でも利用することができます。
Q4:カーローン以外の選択肢はあるの?
A:車を購入する方法ではありませんが、定額制で利用できるカーリースもマイカーのように車に乗ることができるのでおすすめです。点検や車検などのメンテナンスにかかる費用も一定にできるので、車にかかる費用を抑えたいという方は検討してみてはいかがでしょうか。
※記事の内容は2021年6月時点の情報で制作しています。