車を所有していると、さまざまな維持費が発生します。どれも車に乗り続ける上で欠かせない費用ですが、中には大きな金額になるものもあり、どうにか節約できないだろうかと考える方も少なくありません。そこで、ファイナンシャルプランナーの伊藤真二さんの解説とともに、車の維持費を節約するコツをご紹介します。
- 車の維持費は節約できるものとできないものがある
- 車種やボディタイプによっても維持費の額は変わる
- 維持費もコミコミの月々10,000円台で新車に乗る方法もある
節約できる車の維持費はどれ?かかる費用とともに確認
車の維持費は、税金や保険料など、車を所有していることにかかる費用と、ガソリン代や高速料金などの車を走らせるためにかかる費用、メンテナンス費用などの車を維持するためにかかる費用に分けられます。
車の維持費を節約したいと思ったときには、どの費用がどれくらいかかるのかをまず把握し、その上で節約できる費用を見直すことが大切です。ここでは、維持費の種類別にかかる費用の目安と節約の可不可を見ていきましょう。
車を所有していることにかかる費用の目安
軽自動車 | 普通車 | |
---|---|---|
自賠責保険料 ※1 | 20,310円 | 20,610円 |
軽自動車税(種別割) 自動車税(種別割) ※2 | 10,800円 | 22,900~64,100円 |
自動車重量税 ※3 | 6,600~8,800円 | 8,200円~75,600円 |
※1 25ヵ月分の保険料
※2 1年に1回発生(軽自動車は一律、普通車は4~8月登録の場合)
※3 2年に1回発生(エコカー減税なしの場合)
自賠責保険は車を所有するすべての方に加入が義務付けられており、強制保険とも呼ばれています。また、各種税金も法律で支払うことが決められているため、節約はできない項目です。
ただし、軽自動車の場合は、普通車に比べてそれぞれの維持費が安くなります。少しでも維持費を抑えたい方は、軽自動車を選ぶのが無難といえます。
車を走らせるためにかかる費用の目安
ガソリン代 ※1 | 85,000円程度 |
高速料金 ※2 | 60,000円程度 |
駐車場代 ※3 | 100,000円程度 |
※1 ホンダ「N BOX」の場合を想定。ひと月の走行距離を1,000kmとしてメーカーが公表するWLTCモードで、ガソリン代150円/Lの場合で算出
※2 1ヵ月5,000円と仮定して算出
※3 月極駐車場の全国平均額8,288円を基に算出
車を走らすためにかかる費用は、車の使い方によって節約可能です。シチュエーションによって車と公共交通機関を使い分けることで、ガソリン代や高速代を節約することができるでしょう。
ほかにも、高速料金はETCを利用することで割引きが適応されるので、利用頻度が高い場合はETCカードを利用すると節約につながります。
また、車を所有していることにかかる費用と同様、軽自動車のほうがガソリン代や高速料金代を抑えることが可能です。
車を維持するためにかかる費用の目安
軽自動車 | 普通車 | |
---|---|---|
車検基本料 ※1 | 35,000円程度 | 50,000円程度 |
メンテナンス費用 | 20,000円程度~内容に応じて変動 |
※1 新車登録から3年後に1回、以降は2年に1回発生
車を維持するためには、購入後のメンテナンスが必要となり、車検や修理、消耗品の交換などのメンテナンス費用がかかります。
車検は、新車登録から3年後に1回、それ以降は2年に1回行われ、自動車重量税や自賠責保険料、印紙代などの法定費用と車検基本料を合わせて、10万円以上の出費になることも珍しくありません。
このような維持費を節約するためには、料金が高い傾向のあるディーラーへ車検や点検を依頼するのではなく、ガソリンスタンドや車検専門店など、料金の安い業者へ依頼することが有効です。
安全に車に乗るためには、オイルやバッテリー、タイヤ交換なども必要となります。これらは交換時期もさまざまなので、急な出費となることも多いでしょう。また、普段からメンテナンスを行っていたとしても、車には故障が付き物です。このように、車を所有していると予測できない出費が発生することは避けられないため、予備費としてある程度まとまった資金を残しておく必要があります。
車の維持費を節約するため9つのコツ
ここまで紹介してきたように車の維持費にはさまざまな費用があり、必要となる頻度やタイミングもそれぞれ違います。
そのため、定期的にお金はかかるけど、出費のタイミングを予測するのは難しいという特徴があります。
そこで、車の維持費を節約するためのコツをご紹介します。
1. 維持費の安い車を選ぶ
維持費は車種によっても異なり、 燃費の良い車を選ぶことでガソリン代の節約にもつながります。軽自動車はガソリン代だけでなく高速料金や税金も安く設定されているので、維持費をしっかり抑えたいのなら軽自動車がおすすめです。
また、電気とガソリンの両方を使用するハイブリッド車や、ガソリンより安い軽油を使用するディーゼル車なら、そもそものガソリン代の節約につながります。
軽自動車
軽自動車は、税金や保険料の面でも比較的費用をおさえることができます。また、通勤や買い物など、街乗りでの利用において燃費の良さを発揮するでしょう。しかしながら、高速道路での走行を要する遠出などではスピードを出しにくいため、コンパクトカーが適している場合もあります。
電気自動車やハイブリッド車
電気自動車やハイブリッド車は、燃費(電費)の良さを追求しているのでエネルギー代の節約につながります。また、エコカー減税が適用され、自動車重量税と環境性能割が軽減されます。
なお、ハイブリッド車で電気のみを使用した場合、充電の時間帯や場所によっても金額が変わりますが、年間30,000円程度と安く抑えられるといわれています。しかし、自宅での充電設備を整えるのに10万円程度の初期費用、外出先での急速充電には年会費がかかるなど、別途費用がかかるため総合的に判断する必要があるでしょう。
新車
各メーカーは燃費性能で競って開発を進めています。新車であれば燃費は良いですし、タイミングによってはエコカーなどの減税の対象になったり、販売店からの特典としてその後のメンテナンス代などが無料になったりする場合があります。
軽自動車は車の消耗品にかかる費用も安く抑えられる傾向があります。例えば、エンジンオイルは普通車より軽自動車のほうが少ない量で済むため、その分かかる費用も安くなるでしょう。ほかの消耗品も同様、軽自動車用のものは普通車用に比べて割安価格で販売されていることが多くあります。
1つあたりの消耗品の金額の差は大きくなくても、年間の消耗品費で考えると軽自動車のほうが大きく節約できる可能性があるでしょう。
2. 税金や保険料が安い車に買い換える
購入や維持にかかる税金や自賠責保険料は、軽自動車と普通車で金額が異なります。実際、それぞれを購入したときの費用の違いを見てみましょう。
〈軽自動車・普通車の税金や保険料の費用比較〉
費用 | 軽自動車 | 普通車 |
---|---|---|
自賠責保険料 (37ヵ月分) | 27,330円 | 27,770円 |
環境性能割 | 取得価額の0〜2% | 取得価額の0〜3% |
軽自動車税(種別割) 自動車税(種別割) | 10,800円 | 25,000円〜110,000円 |
自動車重量税 ※ | 9,900円 | 12,300~73,800円 |
※車種によってはエコカー減税の対象となり、減税・免税を受けられます
この表からもわかるように、普通車と比べて、軽自動車は購入時にかかる税金などの費用も安く抑えられることが可能です。また、普通車でもエコカー減税などの対象車を選ぶことで、購入にかかる費用を抑えることができるでしょう。
中でも最も大きな差があるのが、自動車税(種別割)です。軽自動車の場合、排気量に関係なく一律10,800円ですが、普通車は排気量によって自動車税の額が段階的に上がっていきます。一番低い税額でも25,000円ですので、軽自動車の2倍以上ということがわかります。
3. 保険を見直す
自賠責保険料は、契約年数と車種や積載量によって法律で決められています。そのため、基準となる保険料を低くしたいのであれば軽自動車がいいでしょう。
なお、契約期間は12ヵ月、13ヵ月、24ヵ月、36ヵ月などと設定されており、長い期間に設定するほど1ヵ月あたりの保険料は安くなります。そのため、長期間車に乗る場合は、まとめて支払っておくと節約にもつながります。
また、任意保険はドライバー自身が保険会社や補償内容を選ぶことができるので、必要な補償内容やプランを見直すことで維持費も抑えられます。
任意保険には、ベースとなる対人賠償保険、対物賠償保険、人身傷害保険のほかに、同乗者の死亡や医療費のための「搭乗者傷害保険」、車の修理費用を補償するための「車両保険」などのオプションである特約があるため、自分に必要な特約を見直すことで、維持費の節約にもつながるでしょう。
自動車保険料は会社によって割引率などが違うため、自動車保険を見直す際は、各社の保険料シミュレーションを活用するのもひとつの方法です。また、自動車保険の一括見積もりサービスを利用することで、複数の保険会社を比較することもできます。
4. 車検やメンテナンス費用を抑える
車の整備は安全に車に乗るために大切ですが、純正部品を扱うディーラーなどでは費用が高額となることが多く、メンテナンスを受ける場所によってかかる費用が異なります。
また、高額な費用が掛かる車検は、ディーラーに比べて、近隣の整備工場やガソリンスタンド、カー用品店などで安く実施している場合もあります。
車検費用を最も安く抑える方法として、自分で運輸支局に車を持ち込んで検査を受けるユーザー車検が挙げられます。車に関する知識が一定程度必要になりますが、業者に依頼するよりも大幅に節約できるため、何よりも費用を抑えることを優先したいという方は検討してみるといいでしょう。
5. 料金の安い駐車場を使う
車の保管場所として、自宅の庭などを駐車場としている場合は費用がかかりません。しかし、住環境や生活環境に合わせて、月極駐車場を借りている方も多いでしょう。
駐車場の価格は、駅からの近さや、コンクリートや機械式などの整備状況によっても異なります。そのため、雨ざらしを避けるために屋根付きの駐車場を選べば、さらに賃料は高くなります。
節約をするには、毎月の家賃のような固定費を減らすのが近道でもあるので、少し不便でも安い駐車場に移行するのも維持費の節約のコツといえるのではないでしょうか。
最近は月極駐車場のサブスクリプションサービスも登場しており、例えば会社や店舗の空いている駐車場や一般住宅の駐車スペースなどをリーズナブルな料金で長期的に借りることが可能です。車庫証明の発行ができるサービスを選べば、通常の月極駐車場を借りているのと変わらないため、このようなサービスを活用すれば、駐車場代を節約できる可能性もあるでしょう。
6. 車を使うシーンを見直す
シーンを問わず常に車を使っていると、当然のことながらガソリン代や駐車料金などが膨らんでしまいます。一度の出費はさほど高くなくても、積み重なれば大きな額となり、年間の出費額はかさむ一方でしょう。近場への移動は徒歩にしたり、長距離移動の際は公共交通機関を使ったりすると、節約につながります。
車は便利なものですが、絶対に車が必要というシーンは意外と限られていたりします。このような場合は車をあえて使わないといったルールを自分の中で作っておくことで、余計なガソリン代や駐車料金、高速代などを使わずに済むでしょう。
7. 定期的にセルフチェックを行う
車の維持費の中で大きくなりがちなのが、修理費用です。特にエンジンなど、車の重要な部分の修理が必要になった際は、修理費用はかなり高額になるでしょう。
このような大きな出費を避けるためには、日頃から車のセルフチェックを行うことが有効です。車のエンジンから異音がしないかなど、定期的に確認するようにしましょう。早めに異常に気付くことができれば、大がかりな修理をしなくて済む可能性もあり、結果として出費を抑えることにつながります。
エンジンから異音がする場合など、自分で原因が判断できない場合は、迷わず専門業者へ点検を依頼しましょう。目先の出費を気にしてそのまま放置してしまうと、車の状態がさらに悪化し多額の修理費用がかかってしまうリスクもあります。すべてを節約しようとするのではなく、必要な費用はきちんと支払い、後々大きな出費が発生してしまう危険性を下げることが大切です。
8. ガソリンスタンドの会員割引を利用する
ガソリンスタンドのクレジットカードを発行したり、メール会員に登録したりすることで、ガソリン代の割引きを受けられることがあります。各社でさまざまな割引キャンペーンを行っているため、よく行くガソリンスタンドが決まっている場合は、申し込むことでガソリン代を節約できるでしょう。
割引キャンペーンへの申込みは、時間も手間もかかってしまいますが、このひと手間が維持費の大きな節約につながります。特にガソリンは、車に乗る以上絶対に必要になるものなので、手間を惜しまず受けられる割引きはすべて受けるようにしましょう。
9. カーリースを利用する
月々の定額料金にさまざまな維持費が含まれているカーリースを利用することで、年間の維持費を大きく節約できる可能性があります。カーリースのしくみや、節約につながる理由については、次項で詳しく見ていきましょう。
カーリースは、車を所有するのではなく利用する「車の新しい乗り方」です。自分で車を所有する必要がないため、さまざまな負担を抑えられる点がメリットでしょう。定額料金だけで新車に乗れることも、近年カーリースが人気を集める理由のひとつです。車の所有にこだわらない方には、非常にお得な選択肢といえます。
リースなら、簡単に維持費の節約につながる!
維持費は、車に乗る上で欠かすことのできないもの。しかし、義務になっているものや、予測できない出費が多いことから、節約するのは難しいと感じる方もいるかもしれません。
そこでおすすめなのが、定額制で車に乗れるリースという車の利用です。中でも、カーリースの定額カルモくん が特におすすめの理由もあわせて見ていきましょう。
魅力1. そもそも車両代金が安くなるから月々の支払いが浮く
カーリースはあらかじめ期間を決めて契約を結び、契約満了後に車を返却するシステムです。契約時には、その返却時の価値である残価を車両価格から差し引いて月額料金を計算することで、月々の料金を安くすることができます。
カーリースの定額カルモくんは、契約終了時に車がそのままもらえるオプションがありますから、車が自分の物になる上に月々の支払額が安いのでおすすめです。
魅力2. 燃費性能が良い新車に乗れるからガソリン代が浮く
新車は燃費性能が良いので維持費を減らすことができます。新車に乗ることが維持費の削減、生活費の削減となるのですが、車両代金が高いからといって燃費の悪い中古車を選んでいる方は少なくありません。
カーリースの定額カルモくんなら、新車に頭金なし・ボーナス払いなしで月々10,000円台から乗ることができます。
魅力3. 保険料や税金がコミコミだから急な出費がなくなる
カーリースの月額料金には、車両代金のほかに自賠責保険料や税金なども含まれています。そのため、月々の支払いをまとめられるだけでなく、これらの費用の支払いに備える必要がありません。
急な出費で家計が困らないだけでなく、定額制なので家計の見通しもつきやすいため、自由に使えるお金が増えたという声をいただいています。
魅力4. メンテナンス費用・車検も定額にできるから急な出費がなくなる
カーリースでは、車検や法定点検の費用、忘れがちな消耗品の交換などのメンテナンス費用も定額制にすることができますから、3番同様、自由に使えるお金が増えたという声をいただいています。特に車検代を考えなくてよくなるのは、かなり好評のようです。
維持費もコミコミで月々10,000円台!国産メーカー全車種・全グレードから選べる
維持費もコミコミで月々10,000円台から新車に乗れる定額カルモくんでは、国産メーカー全車種・全グレードから乗りたい新車を選ぶことができます。選択肢が購入するときと変わらないので、車選びも楽しめるでしょう。
また、7年以上の契約で適用できる「もらえるオプション」をつければ、契約満了時にそのまま車をもらうことも可能です。いずれはマイカーを持ちたいと考えている方には、うれしいサービスでしょう。
さらに、定額カルモくんでは事前に審査結果を確認できる「お試し審査」を利用することができます。審査に通るか不安、ひとまず利用できるかどうかだけ確かめたいという方は、下のバナーより気軽にチェックしてみましょう。
たとえ審査に通ったとしてもキャンセルできるため、安心して試すことができます。
家計が楽になったと答えた実際の利用者の声
車は欲しかったんですが、税金や車検などの維持費とかで家計の管理が複雑になるのが面倒だなって。そしたら主人からカーリースをすすめられて。初期費用もかからないし、毎月定額というのが家計を預かる身としてはとても魅力的に思えたので即決でした。
初期費用がかからないことと、9年間大きなお金が動かないことは家計管理だけじゃなく、将来設計という意味でも安心につながりましたね。
Oさんの詳しいインタビューはこちら
賢く維持費を節約してカーライフを満喫しよう
車に乗る以上、維持費はどうしても発生してしまいます。少しでも出費を抑えたい方は、軽自動車を選んだり、節約できる維持費項目を見直したりして、工夫してみましょう。
また、維持費もコミコミで月々10,000円台の出費に抑えられるカーリースを活用するのもひとつの方法です。定額カルモくんであれば、メンテナンスプランへの加入で車検代やメンテナンス費用も定額にできるので、負担の少ないカーライフを実現できるでしょう。
よくある質問
Q1:車の維持費にはどんなものがあるの?
A:車の維持費には、自動車税(種別割)や自動車重量税、自賠責保険、車検や法定点検の費用、修理や消耗品の交換などのメンテナンス費用、燃料費や高速料金、駐車場代などがかかります。なお、任意保険に加入している場合には任意保険の費用も必要となります。
Q2:車の維持費を節約するにはどうしたらいい?
A:車の維持費は車種によって異なります。燃費の良い車を選んだり、税制面や高速料金で優遇がある軽自動車を選んだりするなど維持費が安い車を選ぶといいでしょう。ほかにも、自賠責保険を長期間に設定する、任意保険のプランを見直すのも有効です。
Q3:カーリースなら維持費が安くできる?
A:できます。カーリースは残価を引いた分で支払いをするため、そもそもの車体本体代が購入するより安いです。また、新車に乗れることから、燃費が良くなり、ガソリン代も浮くでしょう。さらに、定額カルモくんではメンテナンスの費用も定額制にすることができます。そのため車に関する費用のほとんどをまとめることができるので、家計が安定するというメリットがあります。
※この記事は2022年5月時点の情報で制作しています