走行性能や燃費性能など、車選びのポイントはたくさんあり、どの点を重要視するのかは人によって変わります。しかし、内装はどのような車であっても必ずチェックすべき部分といえるでしょう。不便さを感じることなく快適に車内で過ごすことができなければ、その車を長く愛用することは難しくなるからです。
ここでは、スバルの軽スーパーハイトワゴン「シフォン」の内装について紹介します。
【この記事のポイント】
✔内装デザインは標準モデル、カスタムモデルで異なる
✔運転席は最大540mm、助手席は最大380mmのロングスライドが可能
✔分割可倒式のリアシートを採用し、さまざまな座席アレンジができる
シフォンの室内空間の特徴
現行型のシフォンは、乗員からルーフ、フロントガラスまでの距離を大きく取ることで、ゆとりのある室内空間を実現しています。
前席と後席の間も広く設定しているため、後席の足元スペースにも余裕があるのもポイント。さらに後席はリクライニングできるため、どの席に座っても窮屈さを感じることなくくつろげるでしょう。
また、運転席は最大540mm、助手席は最大380mmのロングスライド機能があるのもシフォンの魅力のひとつです。ロングスライド機能を活用して前後の席をウォークスルーで移動したり、前席に座った状態で後席にアクセスしたりできるなど、利便性が高くファミリーに優しい仕様といえるのではないでしょうか。
シフォンの内装
ここからは、シフォンの内装について見ていきましょう。シフォンには親しみやすさが魅力の標準モデルと、洗練されたエクステリアデザインのカスタムモデルの設定があり、内装は標準モデルとカスタムモデルで大きく差がつけられています。
安心感のある居心地のいい内装が魅力の標準モデル
標準モデルは、ブラックに明るいグレーのシートを組み合わせ、エクステリアの親しみやすい雰囲気をそのまま表現したような居心地の良さや安心感を演出する内装となっています。
インパネやドアトリムに使用されている、ホワイトのキルティング模様がデザイン性を強調。エアコンの送風口にはボディカラーによってグリーンまたはネイビー&ブラックのアクセントカラーがあしらわれ、遊び心を感じさせます。
シート素材はファブリックで、撥水加工が施されています。飲み物などがこぼれても拭き取りやすく、お手入れがしやすいので小さな子供がいるファミリーにはうれしい仕様でしょう。
落ち着きとシックさが持ち味のカスタムモデル
カスタムモデルの内装は、落ち着きを感じさせるブラックで統一され、シックな雰囲気が持ち味です。ファミリー向けの印象が強い標準モデルに対し、カスタムモデルはよりスタイリッシュな大人の空気を感じさせる室内空間といえるでしょう。
アクセントカラーにはネイビーを採用しています。
シートもブラックで統一していますが、ファブリックとソフトレザー調素材を組み合わせ質感で変化をつけているため、ブラック一色でも抑揚があり上質さを感じさせるのが魅力です。
シフォンの座席周りの収納
ポケッテリアの充実度や使い勝手も居住性を左右するポイントです。ここでは、シフォンにはどんな収納があるのかをチェックしてみましょう。
大型インパネトレイ(助手席)
出典:スバル「シフォン」パッケージングと快適装備:ユーティリティ
助手席前のトレイは奥行きがあり、容量が大きいのが魅力。ティッシュボックスもすっぽりと収まるサイズです。
インパネアッパーボックス(運転席)
出典:スバル「シフォン」パッケージングと快適装備:ユーティリティ
ステアリングホイールの後ろのダッシュボードには、リッド付きの運転席用の収納ボックスが用意されています。運転席にもこうした収納が用意されているのは評価できるポイントでしょう。
エントリーグレードの「L スマートアシスト」を除くグレードには、内部にUSB電源も付属します。
グローブボックス
出典:スバル「シフォン」パッケージングと快適装備:ユーティリティ
助手席前に用意されているグローブボックスは平均的なサイズでそれほど容量があるわけではないですが、車検証や自賠責保険証などの書類入れとしては十分な大きさでしょう。
カップホルダー(運転席・助手席)
出典:スバル「シフォン」パッケージングと快適装備:ユーティリティ
運転席・助手席にはカップホルダーが1つずつ用意されています。掘り込み式なので安定感があり、安心して使用できます。
ドアポケット&ボトルホルダー(前席)
出典:スバル「シフォン」パッケージングと快適装備:ユーティリティ
左右のフロントドアには500mlのペットボトルが収納できるボトルホルダーと、ポケットがあります。
プルハンドル(前席)
出典:スバル「シフォン」パッケージングと快適装備:ユーティリティ
プルハンドルはスマートフォンの保管場所としても活用できます。ガムやミントタブレットなどの小物入れとしてもいいかもしれません。
後席クォータートレイ&ボトルホルダー
出典:スバル「シフォン」パッケージングと快適装備:ユーティリティ
後席のドアにもペットボトルやティッシュボックスなどが置けるスペースが確保されています。
シートバックポケット(「L スマートアシスト」を除くグレードに標準装備)
出典:スバル「シフォン」パッケージングと快適装備:ユーティリティ
「L スマートアシスト」を除くグレードには、運転席のシートバックにポケットが用意されています。スマートフォンやハンドタオル、携帯用のティッシュやウェットティッシュなどの小物をまとめておくと座席がすっきりと保て、便利です。
格納式シートバックテーブル(運転席・助手席、「L スマートアシスト」を除くグレードに標準装備)
出典:スバル「シフォン」パッケージングと快適装備:ユーティリティ
「L スマートアシスト」を除くグレードに装備される格納式シートバックテーブルは、カップホルダーも備えているため休憩時の食事などで重宝するでしょう。
「L スマートアシスト」には格納式シートバックテーブルはありませんが、助手席のシートバックにショッピングフックが2つ装備されます。
シフォンの荷室&座席アレンジ
出典:スバル「シフォン」パッケージングと快適装備:ユーティリティ
シフォンは荷室開口部を広く設計しているため、荷物の積み降ろしも楽に行えるのが特徴です。
出典:スバル「シフォン」パッケージングと快適装備:ユーティリティ
「L スマートアシスト」を除くグレードではリアシートが別々にスライドできるため、リアシートを倒さなくても荷物の量や大きさに合わせて荷室の拡大が可能。
出典:スバル「シフォン」パッケージングと快適装備:ユーティリティ
さらにリアシートは分割可倒式なので、後席に1人が座った状態でも荷室を拡大できることに加え、助手席側のリアシートを格納し、助手席をフルフラット状態にすればラグなどの長尺物も積み込めるなど、さまざまな座席アレンジができます。
出典:スバル「シフォン」パッケージングと快適装備:ユーティリティ
助手席のフルフラット機構とリアシートのリクライニング機能を組み合わせて使用すれば、ゆったりとくつろげる空間が出現。休憩時には足を伸ばしてのんびりとリラックスできるでしょう。
リアシートはリアドア側、荷室側どちらからでもレバー操作のみのワンアクションで格納できるため、力の弱い女性でも楽に座席アレンジができるのも魅力です。
内装は、可能であればいっしょに車を利用する方とともにチェックしよう
シフォンはスーパーハイトワゴンならではのゆとりのある室内空間に運転席&助手席のロングスライド機能や分割可倒式のリアシートなど、車内で快適に過ごすための工夫がたくさん見受けられます。
内装のデザインや使い勝手などはドライバーだけでなく同乗者にも大きく関わるため、いっしょに車を使用する方の意見も大切。可能であればともに内装を確認し、快適にカーライフが楽しめる1台を選んでください。
よくある質問
Q1:シフォンの室内空間の特徴は?
A:シフォンでは、乗員とルーフ、フロントガラスまでの距離を大きく取ることでゆとりのある室内空間を確保しました。また、後席の足元空間も広めにすることで、どの席でも窮屈さを感じさせないように配慮されています。
Q2:シフォンの内装デザインは?
A:シフォンの内装デザインは、標準モデルとカスタムモデルで異なります。標準モデルはブラックに明るいグレーを組み合わせた、親しみやすい居心地の良さを感じさせる内装で、シートには撥水加工を施したファブリックを使用しています。
対してカスタムは落ち着きやシックさが魅力のブラック内装で、ファブリックとソフトレザー調素材を組み合わせたコンビシートを採用し、スタイリッシュさを演出しています。
Q3:シフォンの荷室はどんな感じ?
A:シフォンは荷室開口部が広く設計されており、荷物が積み込みやすいのが特徴です。また、後席は左右別々にスライドできるため、後席を格納しなくても荷物の大きさや量に合わせて荷室の拡大が可能。さらに分割可倒式のリアシートを採用しているので、さまざまな座席アレンジもできます。
※記事の内容は2021年6月時点の情報で執筆しています。