長期間使用する車の燃費性能は必ず確認したい車選びの重要なポイントです。わずかな燃費の差でも積み重なるとかなりの差になるのでカタログ燃費はもちろんのこと実燃費もチェックしておくことが大切です。
ここではマツダのクロスオーバーSUV「CX-5」の燃費についてご紹介します。
CX-5の燃費の特徴は?
CX-5はマツダ自慢の走る歓びと環境・安全性能を両立する次世代の車づくりの技術「SKYACTIV TECHNOLOGY」を導入したガソリンエンジン「SKYACTIV-G」やディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」を搭載し、マツダの車づくりの理念である「人馬一体の走り」を実現しながらも低燃費を両立させていることが大きな特徴です。
さらに、より燃費向上に貢献するために、ブレーキペダル操作をした際には自動でエンジンを停止させ、ブレーキから足を離すとエンジンを瞬時に再始動するアイドリングストップ機構「i-stop」なども搭載しています。
CX-5のカタログ燃費
CX-5には2.0Lガソリン車と2.5Lガソリン車に2.5Lのターボ車、そしてディーゼル車の4種類のパワートレインがラインナップされています。どのパワートレインもグレードによる燃費の差はありません。
CX-5は新しいWLTCモードの走行試験の認可を取得しているため、マツダはCX-5の燃費をWLTCモードで公表しています。WLTCモード燃費は国際的な試験方法で海外では主流となっており、日本においても2018年10月1日以降に発売される新型車についてはWLTCモードでの燃費の表示が義務付けられるようになりました。
WLTCモード 燃費は日本で従来使用されてきたJC08モード燃費よりも実燃費との差が少ない計測方法であるとされています。
CX-5のカタログ燃費は2.0Lガソリン車と2.5Lガソリン車の2WDではJC08モード燃費とWLTCモード燃費の両方の数値が公表されていますが、それ以外はWLTCモード燃費の数値のみとなっています。
CX-5のカタログ燃費は以下のとおりです。
・2.0Lガソリン車
WLTCモード | JC08モード | |
---|---|---|
2WD車 | 14.8km/h | 16.0km/h |
・2.5Lガソリン車
WLTCモード | JC08モード | |
---|---|---|
2WD車 | 13.8km/h | 14.8km/h |
4WD車 | 13.0km/h | ― |
・2.5Lターボ車(WLTCモード)
2WD車 | 12.6km/h |
4WD車 | 12.2km/h |
・ディーゼルモデル(WLTCモード)
2WD車(AT) | 17.4km/h |
2WD車(MT) | 19.4km/h |
4WD車(AT) | 16.6km/h |
4WD車(MT) | 18.8 km/h |
CX-5のライバル車との燃費を比較!
CX-5と同クラスのライバル車といえばトヨタ「ハリアー」やスバル「フォレスター」などが挙げられます。ここではその2車種とCX-5のカタログ燃費を比較してみましょう。
トヨタ「ハリアー」
出典:トヨタ ハリアー
高級クロスオーバーSUVというジャンルを開拓し、高い人気を誇るトヨタの「ハリアー」。ハリアーはガソリン車とターボ車、ハイブリッド車とラインナップされていますがJC08モード燃費はガソリン車が16.0km/h でターボ車が13.0km/h、ハイブリッド車が21.4km/です。駆動方式による燃費の差はありません。
ガソリン車はCX-5と同数値です。そのほかは燃費の計測モードが違うので単純比較はできないのですが、WLTCモードはJC08モードと比較して1割弱燃費が低くなる傾向があります。
そのためCX-5のディーゼル車とハイブリッド車ではほぼ同程度の燃費性能といえるのではないでしょうか。
スバル「フォレスター」
出典:スバル フォレスター
全グレードにスバルの象徴ともいえる水平対向エンジンとシンメトリカルAWDを搭載し、高い悪路走破性が自慢のスバル「フォレスター」にはガソリン車とハイブリッド車がラインナップされています。WLTCモード燃費でガソリン車が13.2km/h、ハイブリッド車が14.0km/hです。
フォレスターはすべて4WD車ですが、CX-5の2.5Lガソリン4WD車はフォレスターの燃費に及びませんでした。しかしディーゼル4WD車の燃費ではCX-5の圧勝という結果になっています。
CX-5の実燃費
燃費をチェックする際は必ず実燃費もチェックしましょう。
オーナーの実燃費データを収集しているe燃費のデータから、CX-5の実燃費を見てみましょう。
・2.0Lガソリン車
11.87km/h
・2.5Lガソリン車
2WD車 | 11.18km/h |
4WD車 | 11.81km/h |
・2.5Lターボ車
2WD車 | 10.06km/h |
4WD車 | 9.60km/h |
・ディーゼル車
2WD車(AT) | 16.64km/h |
2WD車(MT) | 14.86km/h |
4WD車(AT) | 14.02km/h |
4WD車(MT) | 16.60km/h |
従来のJC08モード燃費ではカタログ燃費と比較して実燃費は3割程度低くなるのが平均的だとされていましたが、WLTCモード燃費は「市街地」「郊外」「高速道路」という3つの走行モードで構成された測定方法のためJC08モード燃費よりも実燃費との差は少ないといわれています。
CX-5でもカタログ燃費と実燃費の差は1~1.5割程度に収まっているので、カタログ燃費と実燃費の差は非常に少ないといえるでしょう。
CX-5の乗り心地もチェックしたい
出典:マツダ CX-5
車の乗り心地も燃費性能同様に必ずチェックしておきたい部分です。ここではCX-5の乗り心地についてチェックしてみましょう。
快適な乗り心地を実現するサスペンションシステム
CX-5は車の乗り心地を左右するサスペンションの幅広い領域を進化させ街中などでの低速走行や高速道路での走行でも常に応答性を高めるようにチューニングし、運転する楽しさと乗り心地の良さを両立させています。
高い静粛性も魅力
マツダ独自の「空力ガイドライン」に基づいたフロア下のパーツ配置によって操縦安定性や静粛性を向上させるとともに軽量化・高剛性化と優れた空力性能をも実現した「SKYACTIV-BODY」によって高速道路などでも風切り音やロードノイズが気にならない静粛性を実現しています。
実燃費も優秀なCX-5のある生活を楽しもう
CX-5の燃費性能の良さ、特にディーゼル車の燃費の良さには目を見張るものがあります。実燃費も申し分なく、静かで快適な乗り心地を備えたCX-5は楽しいカーライフの相棒として心強い存在になってくれることでしょう。
よくある質問
Q1:CX-5のカタログ燃費はどのくらい?
A:WLTCモードでは2.0Lガソリン車が14.8km/L、2.5Lターボ車は12.6km/L、ディーゼルモデルは17.4~19.4km/Lとなっています。なお、2WDと4WDでは、多少の差があります。
Q2:CX-5の実燃費はどのくらい?
A:2.0Lガソリン車が11.87km/L、2.5Lターボ車では9.60~10.06km/L、ディーゼル車は14.02~16.64km/Lが目安になっています。
Q3:CX-5の乗り心地は?
A:軽量化・高剛性化と優れた空力性能をも実現した「SKYACTIV-BODY」による、高速道路などでも風切り音やロードノイズが気にならない静粛性が魅力です。
※記事の内容は2019年5月時点の情報で執筆しています。