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自宅充電器がなくても買うならPHEVだと思う2つの理由「トヨタプリウスPHEV」(岡崎五朗レポート)

自宅充電器がなくても買うならPHEVだと思う2つの理由「トヨタプリウスPHEV」(岡崎五朗レポート)
自宅充電器がなくても買うならPHEVだと思う2つの理由「トヨタプリウスPHEV」(岡崎五朗レポート)

斬新なスタイルが評判の新型プリウスには引き続きPHEVモデルが設定されています。自宅に充電器があれば105kmものEV走行が可能なPHEVは非常に魅力的ですが、そうでなくても今回のプリウスはPHEVを選ぶ理由があると岡崎五朗さんは語ります。その理由とは果たして……

外部充電をすれば105kmのEV走行が可能だが

外部充電をすれば105kmのEV走行が可能だが

新型プリウスが「退屈なエコカー」から「エコなスペシャリティカー」に変貌したという話しはすでにお伝えした。今回追加されたPHEVは、新型プリウスがもつスペシャリティ領域をさらに強調したモデルになっている。

もちろん、エコという側面から眺めてもPHEVは魅力的だ。外部充電をすれば105km(19インチタイヤ装着モデルは87km)のEV走行が可能であり、その持ち味を使いこなせばほとんどガソリンを使わない運用も可能だろう。

外部充電をすれば105kmのEV走行が可能だが

しかし、自宅に充電器がない人にとって常にバッテリーを満たしておくのは無理な注文。そうなると、常識的に考えて、購入すべきはハイブリッド版の普通のプリウスであり、値段の高いPHEVをわざわざ購入する理由はない、という結論になる。しかも新型プリウスPHEVは急速充電に対応していない。充電には普通充電を使う。バッテリー容量は13.6kWhだから、ゼロから満充電にするには3kW充電器で4時間半かかる。よくいくショッピングセンターなどに普通充電器があれば多少はカバーできるだろうが、PHEVとしての機能を存分に引き出したいならやはり自宅での夜間充電が基本となる。

外部充電をすれば105kmのEV走行が可能だが

と、マンション住まいで自宅充電環境のない僕から見た、プリウスPHEVを買わない理由をつらつら書いてきたわけだが、たとえ充電しないで「重くて値段の高いハイブリッド」として使うことになったとしても、買うならPHEVだなというのが正直な気持ちだ。理由は2つある。

圧倒的に優れたドライブフィール

圧倒的に優れたドライブフィール

第1に、ドライブフィールが圧倒的に優れていること。計器上ではバッテリーを使い切り、ハイブリッドとして走らせている状態でも、実はバッテリーには電力が残っていて、加速時には強力なモーターとエンジンが力を合わせて爽快な加速を演じてくれる。エンジン回転数が高まったときの騒音と振動が少ないのもPHEVの魅力だ。エンジンはハイブリッドと同じ2L直4だが、実はPHEV用エンジンにのみバランサーシャフトが付いているため、回転フィールが明らかにスムースで、静粛性も高い。加えてモーターアシストが強力なのでエンジンにかかる負荷も小さく、結果として1クラス上のクルマに乗っているような余裕と上質感があるのだ。なお、燃費は悪くなるが、バッテリーチャージモードを使えば走行しながら80%まで充電できるから、EV走行も楽しめる。

バッテリーを使い切っても燃費の悪化はそれほどでもない

バッテリーを使い切っても燃費の悪化はそれほどでもない

第2に、THS(トヨタ・ハイブリッド・システム)をベースにしたプラグインハイブリッドであること。他のプラグインハイブリッド車は、バッテリーを使い切った途端に燃費ががっくりと落ちるが、プリウスPHEVはバッテリーを使い切っても燃費性能で定評のあるTHSで走るため燃費がそれほど悪くならない。

バッテリーを使い切っても燃費の悪化はそれほどでもない

バッテリーを使い切っても燃費の悪化はそれほどでもない

カタログ上のWLTC燃費は19インチホイール装着車で26km/L、17インチホイール装着車なら30.1km/Lと、ハイブリッド版に対して遜色ない優れた数値を叩きだすのだ。もちろん、充電せずにプラグインハイブリッドを運用するのは邪道だという意見もあるだろうし、それもごもっともなのだが、ハイブリッドとのドライブフィールの差を体感してしまうと、邪道が正道に思えてしまう。

身体がシートに押しつけられる感覚を味わえる初のプリウス

身体がシートに押しつけられる感覚を味わえる初のプリウス

ということで、ドライブフィールをもう少し詳しく解説していこう。プリウスPHEVにはハイブリッドよりも強力なモーターが搭載され、エンジンとモーターを合わせたシステム出力は223ps。0-100km/h加速は6.7秒(ハイブリッドは7.5秒)と、かなり俊足だ。実際、高速道路の料金所からフル加速をすると、モーターとエンジンによってスポーツカーのような瞬発力でグイグイ加速していく。身体がシートに押しつけられる感覚をリアルに味わえる初のプリウスである。一方、バッテリー容量が十分に残っている状態では、高速走行を含めモーターだけで十分軽快に走ってくれる。優れたアクセルレスポンスとエンジン音がまったくしない走りはまさにEV。小まめに充電しておけば、通勤やちょっとした買い物で使うかぎりエンジンがかかるケースはほとんどない。一方、週末には充電切れや充電待ちの心配することなく安心してロングドライブに出かけられるのがプラグインハイブリッドの強みだ。

補助金次第ではハイブリッドより安くなるケースも

補助金次第ではハイブリッドより安くなるケースも

価格は460万円するが、国からの補助金を利用すればハイブリッドとの実質的な価格差は30万円弱になり、東京都のように独自の補助金を用意している自治体での購入なら逆転現象すら起きる。補助金には4年縛りルールがあるものの、4年以上乗るつもりならPHEVは相当魅力的な存在になる。僕がもしプリウスを買うならPHEVを選ぶ。

(写真:トヨタ)

※記事の内容は2023年5月時点の情報で制作しています。

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