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【専門家が解説】買ってはいけない中古車とは?予算別おすすめ車も紹介

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「絶対に後悔する」「悪いこと言わないから新車にしとけ」「買ってはいけない」などといわれる場合も多い“中古車”ですが、本当にそうなのでしょうか?
逆にどうすれば、中古車の購入と維持を成功させられるのでしょうか?予算100万円からの「具体的なおすすめ車種紹介」と併せ、専門家が解説します。

  • 中古車業界全体の透明性はここ数年、実は上がり続けている
  • 買ってはいけない中古車とは「車両の状態に不明な点が多い中古車」である
  • 「3年落ち・3万km以内」を目安に探せば、成功確率は格段にアップする

「買ってはいけない中古車」とは

「買ってはいけない中古車」とはをイメージした画像

新車と比べれば、ただでさえ「買うのはちょっと不安かも」と思う人もいるはずの中古車ですが、大手中古車販売店「ビッグモーター」が行ってきたさまざまな不正が明るみに出るにつれ、よりいっそう「中古車なんて買ってはいけない!」との思いを新たにした人も多いのかもしれません。

とはいえ昨今、中古車業界の透明性は基本的には上がり続けていたことも、忘れるべきではないでしょう。

「ビッグモーター事件」は確かに衝撃的だったが

カーセンサーなどの大手中古車メディアは、いわゆるおとり広告を防止するため、ここ10年ほど「車台番号表記」「修復歴表示」などを徹底させてきました。そして2023年10月からは自動車公正競争規約・同施行規則が改正され、中古車の価格は車両価格に諸費用を加えた「支払総額」で表示されることになります。これにより、プライスボード上の価格は格安なのに、なんだかんだの割高で意味不明な諸費用をプラスすることで儲けてきた悪質な業者は、基本的には淘汰されることになります。

また、昨今の中古車販売店が商品(中古車)を仕入れる際の主たる仕入先になっている「オートオークション」でも、出品される中古車の品質評価は厳密かつ公正に行われています。そのため、ひと昔前のように「メーター(走行距離計)を巻き戻した車両が売られる」「大雨などで水没車となった車が、その事実を伏せたまま販売される」というようなことは、今や基本的にはないのです。

業界全体の透明度は上がったが、一部に悪質な業者も残っている

とはいえ、以上のことはすべて「基本的には」であるため、やはり「例外」もあります。大半の中古車販売店はまっとうな形で中古車販売ビジネスを行っていますが、中には「まっとうではない店」が、ごく一部で存続している可能性も否定できないのです。

そのため、一般的なユーザーが「中古車を買おうかな、どうしようかな?」と思い立った際には、主には以下のような中古車が「買ってはいけない中古車である」としっかり理解しておくことが、買って後悔した、大失敗だった…みたいな事態を回避するための大きな一助となるでしょう。

より詳しい内容は後述しますが、「買ってはいけない」と考えられる中古車の主な特徴は、以下のとおりです。

●車両の状態に不明な点が多い中古車
整備記録簿がない、車両状態評価書がないなどの中古車は、上級者以外は買うべきではない。

●修復歴車(いわゆる事故車)
修復歴がある中古車=悪というシンプルな話ではないのだが、車に詳しくない人は避けたほうが無難。特に足回りや、エンジンが搭載されているフロントまわりにダメージを受けた修復歴車は避けたほうがいい。

●5年、5万kmを超えている中古車
これも修復歴車と同じで「5年、5万km超=悪」という簡単な話ではない。だがこのタイミング以降はメンテナンス費用がかさみがちで、そこの見極めはビギナーにはかなり難しい。そのため、ビギナーは「未使用車」や「1~2年落ちの高年式車」「初回車検前後の中古車」あたりを選ぶのが無難となる。

●不人気カラーの中古車
乗り潰すつもりで買うなら不人気色でも何ら問題ない。だが乗り替える場合は、不人気なボディカラーは売却時の査定額が数万円下がる可能性がある。

●販売店が出す見積もり内容に不透明なものが多い。または販売担当者とのコミュニケーションに違和感を覚える
これも一概に断定ができない話だが、こういった販売店で購入した中古車は、後々さまざまな問題を発生させる場合が多い。

後悔しないための中古車選びのポイント

もしも「中古車を買うのは生まれて初めて」あるいは「これが2回目ぐらい」という人であるならば、以下のポイントに注意しながら中古車および中古車販売店を選べば、「買って後悔した……」という事態を避けることができるでしょう。

車両の状態に不明な点が多い中古車は買わない

車には必ず「整備記録簿」というものが付帯していて、新車時から直近までの「どこで・どんな点検と整備を受けてきたか」という履歴がわかるようになっています。しかし中には、これを紛失していたり、あるいは故意に廃棄されていたりする中古車もゼロではありません。

上級者であれば、整備記録簿を紛失しているクラシックな中古車でも「この部品は1年ぐらい前に交換されているけど、ここは無交換だな」みたいなことが目視でわかったりしますので、特に問題はない場合もあります。しかしよほど車や機械に詳しい人でない限り、そんなことはわからないものです。

そのため、一般的には「整備記録簿がない中古車」や「一応あるが、ほとんど何も記載されていない中古車」は問答無用でパスするのが正解です。

また最近は整備記録簿とは別に、第三者機関がその中古車の内外装コンディションなどを評価した「車両状態評価書」「車両品質評価書」的なネーミングの書類が付いていることもあります。この書類は「なくてはならない」というわけではありませんが、「あったほうが安心」とはいえるでしょう。

「3年・3万kmぐらい以内」を目安に探す

車というのは細かな機械部品の集合体であるため、5年・5万kmや7年・7万kmぐらい乗っていると、どうしたって「消耗部品」を交換する必要が生じます。要するにメンテナンス代がかかるということです。

このタイミングで替えるべき部品を替えてしまえば、その後しばらくはお金も手間もかからないため、「5年・5万kmや7年・7万kmを過ぎたうえで、必要な部品交換がすでに行われている中古車」は逆に狙い目だったりもします。

しかしビギナーは、それが「必要な部品交換を経た7年・7万km車」なのか、それとも「何も交換されないまま、内外装だけをキレイに化粧直しした7年・7万km車」なのかということを、見分ける術を持っていません。いや「ビギナーは」というよりも「ほとんどの人」にとって、それを見分けるのは難しいものです。

したがって、中古車の走行距離というのは「短ければそれでいい」というわけでもないのですが、「初回車検を迎える3年落ちぐらいで、なおかつ走行3万km前後以下」の中古車を選ぶのが“安全策”なのです。そういった条件の中古車であれば、しばらくの間はほとんど手間もお金もかからないまま乗れるはずです。

見積もり内容に不透明なものが多い場合や、コミュニケーションに違和感を覚えるお店では買わない

上級者は、その中古車を遠目に見るだけでも「何かちょっと変だな」みたいな違和感を察知できますが、一般的にはなかなかそうもいきません。「内外装も中身もばっちりな中古車」と「内外装“だけ”がばっちりな中古車」を見分けるには、結構な経験値が必要です。

しかし中古車そのものに関する経験値がゼロまたは少ない人でも、運転免許を取得できる18歳以上であれば、「人間」に関しての経験値は豊富であるはず。中古車を購入する際は、物件そのものを見るのも重要ですが、それと同時に「その中古車を販売している人」の人となりをよく見るようにすると、失敗を回避できる可能性が高まります。

「何かこう会話のキャッチボールができない」あるいは「強い違和感を覚える」といった人物や、見積書に意味不明な項目と高すぎる金額を平気で入れてきて、それについての説明も要領を得ないような販売スタッフがいる店では、率直に申し上げて「買わぬが吉」なのです。

いま中古車を買うならどれがいい?予算別の専門家おすすめ車種

いま中古車を買うならどれがいい?予算別の専門家おすすめ車種をイメージした画像

仮に「故障やトラブルに悩まされない、実用性と走行性能に優れる中古車を、なるべくお値打ちな予算で手に入れる」ことを“成功”とするのであれば、その場合におすすめとなる車種は下記のとおりです。

「予算100万円」で中古車を買うなら?

まずは100万円以内で買える、おすすめモデルをご紹介しましょう。

おすすめ1
ホンダ「N-WGN」(現行型)

おすすめ1 ホンダ「N-WGN」(現行型)

ホンダ「N-WGN」は、ホンダが2019年8月に発売した軽トールワゴンと呼ばれるタイプの軽乗用車です。

軽自動車においては、これよりもさらに背が高く、スライドドアも付いている「軽スーパーハイトワゴン」というタイプが一番人気なのですが、軽スーパーハイトワゴンは一番人気だけあって、中古車相場も高めなのが難点です。予算100万円でも買えないことはないのですが、この予算で買える軽スーパーハイトワゴンは「5年落ち以上」「走行5万km以上」となるのが一般的です。それが悪いわけではないのですが、「誰もが安心して、手間いらずで乗れる」という意味では「3年落ち以内で、走行3万kmぐらい以下」を目安とするのがベターあるいはベストなのです。

そして軽トールワゴンである現行型ホンダ N-WGNであれば、総額100万円以下の予算であっても、3年落ちで走行2万km前後の上級グレード「L」を狙うことができます。スライドドアではないという点が場合によってはネックとなりますが、背の高さは普通に十分ですし、新世代の車両骨格を採用しているため、その走行フィーリングには「上質感」さえ感じられます。

おすすめ2
日産「デイズ」(現行型)

おすすめ2 日産「デイズ」(現行型)

前述した現行型ホンダ「N-WGN」とほぼ同時期にデビューした軽トールワゴンです。こちらは日産(設計主体は日産、生産は三菱)ですが、ボディの寸法や実用性はN-WGNとほとんど同じで、こちらも日産の新世代プラットフォームが採用されているため、その走行フィールからは軽自動車離れした上質感すら感じられます。

「S」という最廉価グレードであれば、3年落ち以内で走行3万km以下の物件を総額80万円ぐらいから狙えるのですが、Sグレードは装備内容が若干貧弱です。できれば総額90万円以上を目安に「X」という中間グレードを選んだほうがいいでしょう。こちらであれば「インテリジェントキー」や「プッシュエンジンスターター」「タッチパネル式のオートエアコン」などが標準装備で、足元もスチールホイールではなくアルミホイールになります。

またフロントドアガラスが99%の紫外線をカットするスーパーUVカット機能とIRカット機能が付いた「断熱グリーンガラス」になるというのも、地味に重要なポイントでしょう。

おすすめ3
トヨタ「ヴィッツ」(最終型)

おすすめ3 トヨタ「ヴィッツ」(最終型)

ホンダ「N-WGN」と日産「デイズ」はすばらしい出来映えの軽自動車ですが、それでも「軽はちょっと…」と考える人はいるでしょう。

とはいえ「3年落ち以内かつ走行3万kmぐらい以下の普通車」を総額100万円以下の予算で狙うのはなかなか難しいのですが、数少ない例外がこちら、2010年から2020年まで販売された3代目のトヨタ「ヴィッツ」です。

現在販売されている大人気モデル「ヤリス」の前身にあたるコンパクトカーで、軽と違って排気量1Lの力強いエンジンを搭載していますし、ボディサイズもなんだかんだで軽よりは断然大きいため、実用性も十分です。

古めの年式であればいくらでも安く買えますが、「3年落ち以内かつ走行3万kmぐらい」という条件に合致するのは、2019年1月に発売された特別仕様車「セーフティエディションIII」です。

こちらはシンプルなFグレードがベースですが、予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」などの先進安全装備に加えて、Bi-Beam LEDヘッドランプやLEDクリアランスランプなども特別装備し、なおかつ内装もちょっとしゃれた感じになっています。

3年落ち以内で、なおかつ走行3万kmぐらいの物件は100万円ではなく「総額105万円~」となってしまいますが、少々予算オーバーさせるだけの価値はある選択肢といえるでしょう。

「予算150万円」で中古車を買うなら?

次に、予算150万円の場合のおすすめモデルをご紹介しましょう。

おすすめ1
ホンダ「N-BOX」(現行型)

おすすめ1 ホンダ「N-BOX」(現行型)

「軽スーパーハイトワゴン」という、かなり背が高いボディと便利なスライドドアを採用している一番人気なジャンルの、一番売れているモデルです。というか、ジャンルを問わず「今、日本で一番売れている車」でもあります。

そんな便利で人気な現行型ホンダ「N-BOX」は、総額100万円以下の予算では3年落ち以内・3万km以下の物件を見つけるのが少々難しいのですが、「総額150万円」の予算を見込めるのであれば、かなり楽勝です。

総額120万円前後のゾーンでは「G」というエントリーグレードの好条件車を見つけることができますし、総額130万円前後であれば「L」という中間グレードの、2年落ちで走行1万km台ぐらいの物件が見つかるはず。

さらに総額140万円ぐらい出せるのであれば「G」の未使用車か、「L」の走行数千kmの物件、あるいはターボエンジンを搭載した標準車または上級ラインの「カスタム」が見つかることでしょう。N-BOXはすでに新型発売が秋に予告されており、今後の流通台数の増大や値崩れも期待できるきわめてナイスな選択肢です。

おすすめ2
スズキ「ソリオ」(現行型)

おすすめ2 スズキ「ソリオ」(現行型)

ホンダ「N-BOX」はきわめてナイスな選択肢ですが、それでも「やはり軽はちょっと……。やっぱり普通車がいいんですけど?」という人はいらっしゃるでしょう。そんな場合には、スズキのコンパクトトールワゴンである「ソリオ」の現行モデルがおすすめとなります。

現行型のスズキ「ソリオ」は全長3790mm×全幅1645mm×全高1745mmの5人乗りトールワゴンで、パワーユニットは1.2Lの直4エンジンに小さなモーターを組み合わせたマイルドハイブリッド。きわめて安全かつ快適に走れる車であり、先代ではややイマイチだった居住性と積載性も、こちらの現行モデルではしっかり改善されています。ハッキリいって、かなりいい車です。

それの3年落ち以内で3万km以下の中古車が総額120万円ぐらいから狙えてしまうわけですが――総額120万円ぐらいから狙えるのは最廉価グレードの「G」で、こちらはエンジンがマイルドハイブリッドではなく、装備類もやや貧弱です。現行型ソリオを狙うのであれば総額140万~160万円を目安に「ハイブリッドMX」というグレードを探してください。このグレードであれば、いろいろバッチリです。

おすすめ3
マツダ「マツダ 2」(現行型)

おすすめ3 マツダ「マツダ 2」(現行型)

箱型の車もいいけど、もう少しスタイリッシュな登録車(普通車)がいい――という場合にはコレがいいでしょう。マツダが「デミオ」という車名で販売していたコンパクトカーが、2019年9月に「マツダ2」という車名に改称されたものです。

いわゆるコンパクトハッチバックであるため、ホンダ「N-BOX」やスズキ「ソリオ」などの箱型の車と比べると積載性などはやや劣りますが、その分だけ走行フィールはきわめて良好であり、最近のマツダ車ならではの「シンプルで美しい上質なインテリア」も堪能できます。

総額130万円付近でかなりコンディションの良いガソリン車を見つけることができますが、ここはいっそ総額150万円前後の予算で、ディーゼルターボエンジンを搭載する「XDプロアクティブ」というグレードを選んでみるのもステキです。

ディーゼルターボエンジンは低回転域から力強いという性格を持っているため、XDプロアクティブはとにかく運転が非常にラクで、なおかつ気持ちよく走れる一台です。そして今の時代、ディーゼルターボエンジンは「安価な軽油を使用する」という点も大きな魅力になるでしょう。

「予算200万円」で中古車を買うなら?

次に、予算200万円の場合のおすすめモデルをご紹介します。

おすすめ1
トヨタ「ヤリス クロス」

おすすめ1 トヨタ「ヤリス クロス」

総額200万円級の予算があれば、中古車はもう選びたい放題――というのはやや大げさですが、200万円級の予算を投じることができるなら、少なくとも大人気ジャンルである「SUV」の、3年落ち以内・3万km以下車を買うことが可能になります。

その中でもイチ推しとなるのはトヨタのコンパクトSUV「ヤリス クロス」でしょうか。

コンパクトカーであるヤリスの派生モデルですが、ボディサイズはヤリスよりも余裕がある全長4180mm×全幅1765mm×全高1590mmで、荷室も110Lのスーツケース2個を収容できる広さがあります。

ハイブリッド車の3年落ち以内・3万km以下は総額220万円を超える場合が多いのですが、1.5Lガソリンエンジン搭載グレードであれば、好条件な中古車を総額180万円ぐらいから見つけることができます。

総額190万円台で見た場合、「X」という廉価グレードであれば未使用車を選ぶことが可能で、「G」という中間グレードだと走行1万km台の物件になります。考え方とお好み次第ではありますが、より装備が充実している「G」のほうが、後々の満足度はXの未使用車よりも高くなるかと予想されます。

おすすめ2
トヨタ「ライズ」

おすすめ2 トヨタ「ライズ」

こちらもトヨタの現行型コンパクトSUVです。やや独特なエクステリアデザインを採用しているヤリス クロスに対し、ライズは比較的オーソドックスなフォルムであり、ボディサイズもライズのほうが少々コンパクト。具体的には全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mmという5ナンバーサイズですので、「よりコンパクトで小回りが利くSUVが欲しい」という人には、ヤリス クロスよりもライズのほうが向いているでしょう。基本となる1Lターボエンジンも非常に活発ですので、小気味よく走り回ることができます。

中古車は総額150万円程度から3年落ち以内・3万km以下の物件を見つけることができますが、このあたりの予算で狙えるのは最廉価グレードの「X」です。Xは「装備レベルが貧弱」というほどではないのですが、やや不満は残るかも。総額170万~190万円ぐらいの予算を見込めば中間グレードの「G」か、上級グレードの「Z」のかなり好条件な一台が狙えますので、できればそのどちらかを選びたいところです。

おすすめ3
マツダ「マツダ3ファストバック」

おすすめ3 マツダ「マツダ3ファストバック」

コンパクトSUVは確かに何かと便利な車であり、なおかつ「流行りのジャンル」でもありますが、猫も杓子もSUV――という風潮に違和感を覚えている人もいるかもしれません。

そう感じている人におすすめしたい「総額200万円以下で狙える好条件な中古車」は、マツダのマツダ3ファストバックという一台です。

こちらは2019年5月に販売開始となった5ドアハッチバックですが、「ファストバック」という車名が表すとおり、実用的なハッチバックとは少々異なる流麗なフォルムが特徴。内外装ともにきわめて美しい車です。

何種類かのエンジンが用意されていますが、総額180万~200万円付近のゾーンで狙えるのは最高出力111psの1.5Lガソリンエンジン搭載グレードが中心で、少数ながら同156psの2Lガソリンエンジン搭載グレードが狙える――といった状況です。

1.5Lガソリンエンジンを搭載する「15Sツーリング」というグレードは、パワーこそ(当然ながら)2L車に劣りますが、軽快感と痛快感のようなものはマツダ3ファストバックの中でも最高かもしれません。「美しい車を、常に気持ちよく運転したい」と考える人にはベストに近い中古車だといえるでしょう。

今さら聞けない…中古車にまつわる素朴な疑問とその答え

Q:「中古車はヤバい」「買ってはいけない」と聞きますが、本当ですか?

A:大手中古車販売店による残念な事件はありましたが、業界全体の透明性は近年すこぶる上がっており、その努力は今この瞬間も続いています。安易な選び方さえしなければ、中古車は「買っても大丈夫」であるといえます。

もちろん、一部にヤバい業者やヤバい個体が存在している可能性は否定できません。しかし大半の中古車は、オートオークションなどで専門の検査員による公正な評価を経たものであり、大半の中古車販売店も、ごく普通のまっとうなビジネスとして中古車の仕入れと販売およびアフターサービスを行っています。街を走っている数年落ちの車が、特に問題なく走っているのと同じで、「数年落ちの中古車」も、その大半は特に何の問題もなく乗ることができます。

Q:中古車はどこで買えばいいのですか?

A:大きく分けて3種類の購入経路があります。ひとつは、自動車メーカーの正規販売店(いわゆるディーラー)が運営している中古車販売部門。ここでは、メーカーの基準にのっとった「認定中古車」と呼ばれる中古車を購入することができます。もうひとつは「中古車販売店」といわれる専業店で、大きな街道沿いなどにたくさんあります。そしてもうひとつの経路は「個人間売買」や「ネットオークション」などの、ディーラーや販売店を介さない流通経路です。

このうちの個人間売買やネットオークションは、何かトラブルがあったときの対処がビギナーにはかなり難しいため、中古車販売店またはディーラーの中古車販売部門での購入がおすすめとなります。

Q:中古車を買って後悔しないためにはどうすればいいですか?

A:車は新車時から5年・5万kmを超えると、消耗部品交換などのメンテナンスがどうしても必要になり、そのための費用も発生します。ベテランの自動車愛好家はその限りではありませんが、ビギナーは「3年落ち以内で、走行距離も3万kmぐらい以下」を目安に購入することをおすすめします。

そのうえで「整備記録簿がしっかり記載されている」「内外装に荒く扱われた形跡がない」「車内に嫌なにおいが染みついていない」「 エンジンやステアリング、足回りから異音や振動などが発生していない」ということを確認するようにしてください。

Q:予算100万円ぐらいでも「後悔しない中古車」は買えますか?

A:軽自動車であれば、総額100万円以下でも「3年落ち以内で、走行距離も3万kmぐらい以下」の中古車が豊富に見つかりますし、普通車も、それなりに見つかります。総額150万円あるいは200万円ぐらいの予算であれば、人気の普通車であってもかなり好条件な中古車を見つけることができます。

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買ってはいけないのは、車両の状態に不明な点が多い中古車

買ってはいけない中古車とは、基本的には「車両の状態に不明な点が多い中古車」です。逆に車両の状態が明確な中古車や、それを明確に証明してくれる販売店が扱っている中古車は「買っても大丈夫だろう」と判断することができます。
また「修復歴がある中古車」や「新車時から5年、5万kmを大きく超えている中古車」は、経験豊富なベテラン向きのカテゴリーです。「中古車を買うのは初めて」という人は、避けたほうが無難でしょう。

※この記事は2023年8月時点の情報で制作しています

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