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車の維持費は年間どのくらい?普通車にかかる費用や節約法を解説

車の維持費のシミュレーションと、節約のためのポイントを解説する記事であることを示すタイトル画像
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初期費用0円で車が持てる 詳しくは資料で

車は購入時に費用がかかるだけでなく、乗り続ける上でさまざまな維持費がかかります。
維持費は、車種や車の利用状況によっては年間で100万円以上になることもありますが、車を購入する際に維持費を考慮して車選びを行ったり、購入後に工夫したりすることで、節約できます。

そこで、乗用車の維持に必要な項目と年間の維持費の目安について、普通車と軽自動車でのシミュレーションを交えながら解説します。また、維持費を節約するために車の購入時や購入後にできる節約方法もご紹介します。ファイナンシャルプランナーの伊藤真二さんに各項目でのポイントも説明していただきますので、併せてチェックしておきましょう。

ファイナンシャルプランナー・伊藤真二
ファイナンシャルプランナー・伊藤真二

ファイナンシャルプランナーの伊藤です。車を買った後に維持費が予想外にかかることを知って慌ててしまう方も多いようです。車の維持費として年間どのくらいかかるのか、また、維持費を安くするにはどのような方法があるのか、車生活の負担を減らすために確認しておきましょう。

  • 車の維持費には決まったタイミングで支払うものと不定期に発生するものがある
  • 普通車では維持費が年間で100万円を超えてしまうケースがある
  • 普通車でも工夫して維持費を節約することができる

車の維持費として年間どんな費用がかかる?普通車・軽自動車ごとの費用もチェック

〈車にかかる維持費の例〉

 維持費の項目支払いのタイミング
決まったタイミングで支払う維持費・自動車税(種別割)、軽自動車税(種別割)毎年4月1日
・車検費用(法定費用、車検基本料、交換部品代)新車購入から3年後と、以後2年ごと
・法定点検費用新車購入から12ヵ月後と24ヵ月後
・カーローンの返済費用返済終了まで毎月
・自動車保険(任意保険)の保険料保険会社によって異なる
不定期に支払う維持費・修理やメンテナンスの費用必要時
・燃料費
・駐車場代
・高速道路や有料道路の料金
・ETC車載器や洗車代など

 

車を維持する上で必要な費用は大きく分けて、年に1回など決まったタイミングで支払う維持費と、利用頻度などに合わせて不定期に支払う維持費があります。普通車と軽自動車で異なるものもあるため、どのような費用がかかるのか、見ていきましょう。

決まったタイミングで支払う維持費

決まったタイミングで支払う維持費には、税金や車検費用など法律で決められているものが多くあります。金額も法的に定められていることが多いため、年間でどのくらいかかるか、比較的予想しやすいといえます。

自動車税(種別割)、軽自動車税(種別割)

毎年4月1日時点での車の所有者に課せられる税金です。普通車にかかる「自動車税(種別割)」は排気量によって異なるのに対し、軽自動車にかかる「軽自動車税(種別割)」は一律です。

なお、以下の表に示したとおり新車登録の時期によって税額が異なり、2019年10月1日以降の車と比較して2019年9月30日以前に新車登録された車では税額が上がります。また、新車登録から13年経過した際は普通車も軽自動車も税額が上がります。

〈自動車税(種別割)/軽自動車税(種別割)〉

排気量など2019年9月30日以前に
初回新規登録を受けた車
2019年10月1日以降に
初回新規登録を受けた車
普通車1,000cc以下29,500円25,000円
1,000cc超〜1,500cc以下34,500円30,500円
1,500cc超〜2,000cc以下39,500円36,000円
2,000cc超〜2,500cc以下45,000円43,500円
2,500cc超〜3,000cc以下51,000円50,000円
3,000cc超〜3,500cc以下58,000円57,000円
3,500cc超〜4,000cc以下66,500円65,500円
4,000cc超〜4,500cc以下76,500円75,500円
4,500cc超〜6,000cc以下88,000円87,000円
6,000cc超11万1,000円11万円
軽自動車10,800円*10,800円

* 初度検査年月が2015年3月以前の場合は7,200円

車検費用

車検は新車登録の3年後、以降は2年ごとに受けることが義務付けられています。車検費用には「法定費用」と「車検基本料」「交換部品代」があり、新車購入時に3年分を支払い、以後2年ごとの車検時に次の車検までの2年分をまとめて支払います。

・法定費用
法定費用には、「自動車重量税」「自賠責保険料」「印紙代」が含まれます。いずれも法律で金額が決められているので、どこで車検を受けても同額です。

下の表に示した自動車重量税は、車の重量に応じて課せられる税金です。

〈自動車重量税*〉

普通車0.5t以下12,300円
~1t以下24,600円
~1.5t以下36,900円
~2t以下49,200円
~2.5t以下61,500円
~3t以下73,800円
軽自動車9,900円

* 自家用車で購入時に3年分を支払う場合

自賠責保険料は、対人事故の際に相手の治療費や通院費などを補償する自賠責保険の保険料で、金融庁の「自動車損害賠償責任保険審議会」により金額が決まります。現在は、12ヵ月の加入の場合、普通車が12,700円、軽自動車が12,550円となっています。
なお、自賠責保険はすべての車の所有者に加入が義務付けられています。

印紙代は登録や検査に必要な手数料です。車種や、新規検査か継続検査かなどによって料金が異なり、1,200~2,500円が必要です。

・車検基本料
車検基本料は点検や整備、車検の代行などにかかる費用で、車検を依頼する業者に支払います。金額は車検を受ける場所によって異なり、ガソリンスタンドや整備工場では数万円で済むこともある一方、ディーラーでは10万円以上になるケースもあります。

・交換部品代
車検に通すために交換が必要な部品があった場合に発生する費用です。交換部品に純正品を使うか社外品にするかで金額が変わるほか、業者によっては交換工賃が必要になることもあります。

法定点検費用

車の所有者には、新車購入から12か月後に実施する「法定12ヵ月点検」と24か月後に実施する「法定24ヵ月点検」が義務付けられています。法定12ヵ月点検は26項目、24ヵ月点検では56項目の点検が行われ、ブレーキやエンジン、車内外装や足回りなどが基準を満たしているかがチェックされます。

12ヵ月点検は10,000~20,000円程度かかります。24ヵ月点検は車検といっしょに行うケースが大半で、車検代と合算して請求されることが多いです。

カーローンの返済費用

カーローンの返済は維持というよりも所有のための費用といえます。しかし、車に関する費用が全体でどの程度になるかを提示するため、項目として加えました。

カーローンを利用して車を購入した場合、返済総額を月々に分けて返済していく必要があります。カーローンでは借入額に対して金利がかかるため、返済総額は車両本体価格に利息を合わせた金額となり、現金一括で購入するよりも高額になります

自動車保険(任意保険)の保険料

自動車保険(任意保険)は、車の所有者が任意で加入する保険です。自賠責保険ではカバーされない対物事故や自身の車の損傷、自身や同乗者のケガなどが補償されます。

保険料は加入する保険のタイプや補償範囲、保険会社などによって異なり、支払方法も、月払いや年払いから選べることが多いです。

ファイナンシャルプランナー・伊藤真二
ファイナンシャルプランナー・伊藤真二

自動車保険(任意保険)への加入は義務ではありませんが、自賠責保険(任意保険)でカバーできない事故などの可能性を考えると、加入しておいたほうがいいでしょう。事実、2021年3月時点で75.1%*の方が自動車保険(任意保険)に加入しています。

*2021年度(2020年度統計)自動車保険の概況_自動車共済・自動車保険 都道府県別 対人賠償普及率〈2021年3月末〉

年間の維持費について、車種ごとのシミュレーションはこちら

不定期に支払う維持費

不定期に支払う維持費は、車種や車の状態、利用頻度や環境などによって大きく変わってきます。

燃料費

車を走らせるために必要な燃料費は、車の利用頻度によって金額が大きく異なります。また、ガソリン車の場合は、ハイオクかレギュラーかといった燃料の種類や相場によっても変わり、年間60,000円が平均的です。

また、近年増えている電気自動車の充電スポットを利用する際にも料金がかかり、月額費用に加え、充電の度に都度の費用がかかることが一般的でしょう。
普通充電であれば月額会費として約500~1,500円に加え、充電1時間あたり70~150円ほどが必要です。一方、急速充電の場合は月額費用が1,500~5,000円に加え充電1時間あたり250~600円が必要です。
なお、自宅に充電スタンドを設置する場合は、設置費用も考慮しておきましょう。

駐車場代

車を保管する駐車場がなければ、車を購入できません。

自宅にガレージがあるなど、敷地内に止められるスペースがあれば駐車場代はかかりませんが、月極駐車場を借りる場合は毎月数千~数万円の駐車場代が必要になるほか、敷金や礼金、更新料などが必要になるケースもあります。
また、外出先でコインパーキングなどを利用した際にも駐車場代がかかります。

高速道路や有料道路の料金

高速道路や有料道路を利用する際は、利用料が必要です。旅行などで遠出をした場合は、数万円になることもあるでしょう。なお、曜日や時間帯で料金が変わることもあるため、同じコースでも利用するタイミングによって金額が異なる場合があります。

ETC車載器や洗車代など

ドライブレコーダーやETCなどの機器を追加した場合にも費用がかかります。ドライブレコーダーの本体価格は安いもので数千円、高いものだと数万円かかります。ETC車載器は本体価格10,000円前後の商品が多いですが、中には数万円のケースもあるでしょう。
機器によっては本体代だけでなく、工賃なども発生します。

また、カーナビのデータ更新料として15,000~25,000円ほどや、そのほか洗車代といった維持費も必要になると考えておきましょう。

修理やメンテナンスの費用

事故を起こしたときや車体を傷付けたとき、車に突然不具合が生じたときなどは修理が必要です。また、車の良好なコンディションを維持するためには、消耗品の交換など、車検とは別に定期的なメンテナンスも行わなければなりません。

メンテナンス項目によりますが、数千円~数万円程度がその都度必要になることが多いです。

ファイナンシャルプランナー・伊藤真二
ファイナンシャルプランナー・伊藤真二

車の修理やメンテナンスにかかる費用は内容によって異なりますが、大掛かりなものになると数万~数十万円になることもあります。日頃から車の状態をしっかりと把握し、異変があればその都度適切なメンテナンスを行うことが維持費を抑える上で大切です。

普通車の維持費は年間どのくらい?軽自動車との費用の違いも比較

車の維持費は、表に示すように普通車か軽自動車かで金額が異なるものがあります。また、普通車の中でも、重量や排気量、燃費などによって維持費は大きく変わってきます。
そこで、普通車であるコンパクトカー、SUV、ミニバンと軽自動車それぞれの人気車種で、年間にかかる維持費をシミュレーションして比較してみましょう。

〈普通車と軽自動車の維持費〉

普通車(コンパクトカー)普通車(SUV)普通車(ミニバン)軽自動車
日産「ノート」スバル「フォレスター」トヨタ「アルファード」ホンダ「N-BOX」
維持費の年間総額の目安約123万4,510
約160万2,936円約182万7,223円約91万4,513円
内訳
自動車税(種別割)・軽自動車税(種別割)30,500円36,000円43,500円10,800円
車検費用自動車重量税
(2年分)
24,600円32,800円6,600円6,600円
自賠責保険料
(25ヵ月分)
20,610円20,610円20,310円20,310円
印紙代1,600円1,600円1,500円1,500円
車検基本料*¹約45,000円約78,000円
(パック料金)
約45,000円約45,000円
法定12ヵ月点検費用約15,000円(パック料金に込み)約16,000円約15,000円
自動車保険の保険料(1年分)*¹約74,000円約74,000円約74,000円約50,000円
カーローンの返済額(12回分)*²79万4,820円107万5,355円129万1,146円51万7,897円
メンテナンス費用約9,000円(パック料金に込み)約6,500円約6,500円
燃料費63,380円12万8,571円16万6,667円84,906円
駐車場代96,000円96,000円96,000円96,000円
高速道路料金・その他の費用60,000円60,000円60,000円60,000円

*¹ 2021年度(2020年度統計)自動車保険の概況_「任意自動車保険 用途・車種別統計表〈2021年度〉」の契約保険料を契約台数で割ったもの
*² JAバンク マイカーローン返済シミュレーションにて試算

なお、シミュレーションでは車検のある年を想定し、カーローンの返済額はエントリーグレードの車を金利5%、借入期間3年、ボーナス払いなしのフルローンで借り入れた場合で試算しています。また、後述するエコカー減税などは考慮していません。

そのほか、メンテナンス費用はエンジンオイルとオイルフィルターを年1回交換した場合とし、燃料費はひと月の走行距離を1,000kmとしてメーカーが公表するWLTCモードで、ガソリン代150円/Lで算出しています。駐車場代は月極駐車場の全国平均額、高速道路料金・その他の費用はひと月5,000円としています。

ファイナンシャルプランナー・伊藤真二
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車種によって維持費は大きく異なります。カーローンを含めた維持費では、軽自動車では年間100万円以内に収めることができますが、普通車では年間100万円を超えるケースが見られます。普通車の中でも大きな開きがあり、中には200万円近くかかる車種もあるので、購入前に維持費を試算しておくようにしましょう。

コンパクトカー:日産「ノート」

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グレード:S
車両本体価格:221万1,000円
燃費性能(WLTCモード):28.4km/L
維持費の年間総額の目安:約123万4,510円

維持費の項目年間の維持費の目安
自動車税(種別割)30,500円
車検費用自動車重量税(2年分)24,600円
自賠責保険料(25ヵ月分)20,610円
印紙代1,600円
車検基本料*¹約45,000円
法定12ヵ月点検費用約15,000円
自動車保険の保険料(1年分)*²約74,000円
カーローンの返済額(12回分)*³79万4,820円
メンテナンス費用約9,000円
燃料費63,380円
駐車場代96,000円
高速道路料金・その他の費用60,000円

*¹ ディーラーで行った場合の費用目安
*² 2021年度(2020年度統計)自動車保険の概況_「任意自動車保険 用途・車種別統計表〈2021年度〉」の契約保険料を契約台数で割ったもの
*³ JAバンク マイカーローン返済シミュレーションにて試算

普通車の中でも車両重量、排気量ともに低めのノートは、各種税金や車検基本料などもほかの車種より抑えられます。そのため、普通車に乗りたいけれど維持費は抑えたいという方に向いている車といえるでしょう。

なお、ノートはWLTCモードで28.4km/Lと低燃費なことから、燃料費がかなり抑えられる点がポイントです。車の利用頻度が高い方や長距離を走る方にとっては、維持費の節約にもつながるでしょう。

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SUV:スバル「フォレスター」

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グレード:Touring
車両本体価格:299万2,000円
燃費性能(WLTCモード):14.0km/L
維持費の年間総額の目安:約160万2,936円

維持費の項目年間の維持費の目安
自動車税(種別割)36,000円
車検費用自動車重量税(2年分)32,800円
自賠責保険料(25ヵ月分)20,610円
印紙代1,600円
車検基本料*¹約78,000円(パック料金)
法定12ヵ月点検費用(パック料金に込み)
自動車保険の保険料(1年分)*²約74,000円
カーローンの返済額(12回分)*³105万180円
メンテナンス費用(パック料金に込み)
燃料費12万8,571円
駐車場代96,000円
高速道路料金・その他の費用60,000円

*¹ ディーラーで行った場合の費用目安
*² 2021年度(2020年度統計)自動車保険の概況_「任意自動車保険 用途・車種別統計表〈2021年度〉」の契約保険料を契約台数で割ったもの
*³ JAバンク マイカーローン返済シミュレーションにて試算

オフロード走行も可能なフォレスターになると、各種税金もそれなりに大きな金額となってきます。また、車検費用やカーローンの返済額なども軽自動車やコンパクトカーと比べて高額になるので、維持費も含めた予算でシミュレーションを行ってから購入を検討したほうが安心です。

なお、ほかの3車種に比べて車検基本料が高めに見えますが、スバルのアフターサービスのパック料金を挙げており、法定12ヵ月点検やオイル交換などの費用が含まれています。個別に支払った場合に比べてどれくらいお得になるのか確認するとともに、ディーラー以外の業者との比較も行うなど工夫をすれば、コンパクトカー程度の維持費に抑えることも可能になるでしょう。

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ミニバン:トヨタ「アルファード」

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グレード:X
車両本体価格:359万7,000円
燃費性能(WLTCモード):10.8km/L
維持費の年間総額の目安:約182万7,223円

維持費の項目年間の維持費の目安
自動車税(種別割)43,500円
車検費用自動車重量税(2年分)41,000円
自賠責保険料(25ヵ月分)20,610円
印紙代1,600円
車検基本料*¹約46,000円
法定12ヵ月点検費用約16,000円
自動車保険の保険料(1年分)*²約74,000円
カーローンの返済額(12回分)*³129万1,146円
メンテナンス費用約6,500円
燃料費16万6,667円
駐車場代96,000円
高速道路料金・その他の費用60,000円

*¹ ディーラーで行った場合の費用目安
*² 2021年度(2020年度統計)自動車保険の概況_「任意自動車保険 用途・車種別統計表〈2021年度〉」の契約保険料を契約台数で割ったもの
*³ JAバンク マイカーローン返済シミュレーションにて試算

高級ミニバンといわれるアルファードでは、車両本体価格や各種税金、車検費用なども高くなり、維持費の総額もかなり高額になります。 N-BOXと比較すると倍近くかかり、軽自動車や安めのコンパクトカーが1台購入できるくらいの金額になる可能性もあります。さらにアルファードのような高級車になると、エントリーモデルよりも上位のグレードを好む方が多いので、シミュレーションよりもゆとりをもった資金計画を立てる必要があるでしょう。

なお、表のように車両本体価格をフルローンで組むと、ひと月あたりの返済額は10万円を超えてしまいます。できるだけ頭金を多めに入れるなど、月々の出費を抑える方法も併せて検討しておきましょう。

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軽自動車:ホンダ「N-BOX」

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グレード:G
車両本体価格:144万8,700円
燃費性能(WLTCモード):21.2km/L
維持費の年間総額の目安:約91万4,513円

維持費の項目年間の維持費の目安
軽自動車税(種別割)10,800円
車検費用自動車重量税(2年分)6,600円
自賠責保険料(25ヵ月分)20,310円
印紙代1,500円
車検基本料*¹約45,000円
法定12ヵ月点検費用約15,000円
自動車保険の保険料(1年分)*²約50,000円
カーローンの返済額(12回分)*³51万7,897円
メンテナンス費用約6,500円
燃料費84,906円
駐車場代96,000円
高速道路料金・その他の費用60,000円

*¹ ディーラーで行った場合の費用目安
*² 2021年度(2020年度統計)自動車保険の概況_「任意自動車保険 用途・車種別統計表〈2021年度〉」の契約保険料を契約台数で割ったもの
*³ JAバンク マイカーローン返済シミュレーションにて試算

N-BOXは軽自動車に分類されるため、軽自動車税(種別割)や自動車重量税は一律となるほか、自賠責保険料や印紙代なども普通車に比べて安くなります。

また、エントリーグレードの車両本体価格は144万8,700円で、軽自動車の中では高めなものの、普通車よりは安いことから、カーローンの返済額も抑えられます。

年間の維持費の総額も4タイプの中で最も安いので、維持費の負担を抑えて車に乗りたい場合は軽自動車が適しているといえるでしょう。それでも、車検のある年は維持費が100万円近くかかる可能性は考慮しておく必要があります。

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マイカー所有者に聞いた「車の維持費は高い?」

維持費は高いと感じますか?

車を所有している方々は、維持費について実際はどのように感じているのでしょうか。

上のグラフは定額カルモくんが2022年9月8日~9月13日に自家用車を持つ全国の男女1,326人に行った独自調査の結果です。自家用車を持つ方の8割以上が維持費を負担に感じていることがわかります。

なお、車検のある月は普段よりも出費が増えるだけでなく、そのための資金を用意したり依頼先を探したりといった手間もかかるので、マイカー所有の負担になっていると考えられます。

維持費を抑えるためにできること

車の維持費を節約することを示すイメージ画像

車の維持費は乗り方次第で節約することも可能です。維持費の節約ポイントを、購入時と購入後に分けてそれぞれ確認しておきましょう。
実際に工夫して維持費を節約している方のコメント*も併せてご紹介します。

*カルモマガジン編集部が、チャット調査ツール「Sprint」にて2023年2月9日に行った車の維持費についてのインターネット調査を基に掲載

購入時にできる維持費の節約方法

車の維持費は車種や性能によっても変わってきます。車選びの段階から次のような点に注意しておくと、維持費の節約が見込めます。

燃費の良い車を選ぶ

燃料費は車を維持する上で欠かせない費用です。そのため、低燃費の車を選べば燃料費が抑えられて、長い目で見たときに大きな節約となります。先ほどのシミュレーションでは、 WLTCモードで28.4km/Lのノートと10.8km/Lのアルファードで、年間の燃料費に10万円以上の差が付いています

30代・男性
30代・男性

トヨタ「アルファード」を買おうと思っていましたが、自動車税とガソリン代を下げたくて最終的にトヨタ「ノア」を購入しました。ガソリン代が年間10万円くらい安くなっていると思います。自動車税も安く、固定費の削減につながったので、家計に余裕ができました。

 

エコカーを選ぶ

燃費や排ガス性能が優れた車の場合、エコカー減税により下表のような自動車重量税の減免や免除を受けられます。適用基準は国土交通省により設けられており、この基準をクリアする電気自動車や燃料電池自動車、ハイブリッド車などを選ぶことで、税金を下げることができるでしょう。

なお、エコカー減税の対象車は2023年4月30日までに新規登録された車とされていましたが、3年間の期間延長が決まり2026年4月30日までとなりました。また、基準値については2024年以降段階的に厳格化されることも決まっています。

〈エコカー減税による減免措置を受けた場合の自動車重量税*〉

重量などエコカー減税対象
免税50%軽減25%軽減
普通車0.5t以下0円3,700円5,600円
~1t以下0円7,500円11,200円
~1.5t以下0円11,200円16,800円
~2t以下0円15,000円22,500円
~2.5t以下0円18,700円28,100円
~3t以下0円22,500円33,700円
軽自動車0円3,700円5,600円

* 自家用車で購入時に3年分を支払う場合

軽自動車やコンパクトカーを選ぶ

税金は、車の維持費の中でもまとまった出費になりやすい費用のひとつです。軽自動車やコンパクトカーなど比較的税金の安い車種を選べば、車検時なども負担を抑えやすくなります。なお、税金は購入時にも必要なので、初期費用の節約にもなるでしょう。

30代・女性
30代・女性

元々セダンを買おうと思っていましたが、自動車税やガソリン代が気になったので軽自動車に変更しました。年間で10万円以上は節約できていると思いますし、節約したお金を貯蓄できているので、軽自動車にしてよかったと思います。

現金一括購入する、もしくは低金利のカーローンを組む

車の購入方法には、おもに現金一括購入とカーローンがあります。現金一括購入ではまとまった資金が必要ですが、カーローンのように利息がかかりません。一方、カーローンを利用する場合でも、金利の低いカーローンを組む、頭金を多めに入れる、借入期間を長めにするなどで、月々の負担を抑えることが可能です。

リセールバリューの高い車を選ぶ

人気車種は発売からある程度年数が経っていても高値で買い取ってもらえる傾向があります。売却時の価値であるリセールバリューが高い車を選べば、乗っているあいだは多少維持費がかかってしまったとしても、最終的に買取額で補える可能性があります。

ファイナンシャルプランナー・伊藤真二
ファイナンシャルプランナー・伊藤真二

車を買い取ってもらう場合、中古車販売店に売却する、ディーラーに下取りしてもらう、という2つの方法があります。一般的に、下取りより買取りのほうが高値がつきます。また下取り金額は新車の購入にあてるほかありませんが、売却で得たお金は自由に使えるというメリットもあります。

購入後にできる維持費の節約方法

購入した後も維持費の節約ポイントはたくさんあります。車の利用年数や所有者の状況などによって節約のタイミングが訪れる場合もあるので、定期的に確認することが大切です。

自動車保険を見直す

自動車保険はプランや加入する保険会社などによって保険料が異なります。定期的に補償内容を見直して不要な補償を外したり、別の保険会社と比較して安いところで契約し直したりすると、保険料を節約できます。

最近はインターネットからの申込みや年払いにすることで保険料の割引が受けられるところも増えているので、チェックしておきましょう。

20代・女性
20代・女性

トヨタ「ノア」に乗っています。維持費が高いと思ったので、月々の保険料を見直しました。年間の保険料が50,000円下がったので、浮いたお金を旅行の費用にしています。

安い業者で車検やメンテナンスを受ける

法定12ヵ月点検や車検は、どこに依頼するかによって費用が大きく変わります。そのため、複数の業者で見積もりを取って比較するようにしましょう。その際、不要な部品交換が入っていないかなど、見積書の内容もしっかり確認することが大切です。

ただし、車はちょっとした不具合が大きな事故に発展することもあるため、安くても信頼できない業者は避けたほうが安心です。

50代・女性
50代・女性

トヨタ「アルファード」に乗っています。維持費が年間50万円くらいかかっていたので、安い業者に頼んでメンテナンス代を下げました。節約した分のお金は食費に回しています。

セルフ式のサービスステーションで給油を行う

サービスステーションで給油を行う際、自分で給油を行えばガソリン代を3~5円/L程度安くできるケースが多いです。

スタッフが給油を行ってくれるフルサービスの場合は人件費が上乗せされています。窓拭きのサービスや点検の必要がなければ、セルフ式のサービスステーションを利用するようにしましょう。

丁寧な運転を心掛ける

どんなに燃費性能が優れた車に乗っていても、急発進や急停車、急加速などを頻繁に行っていると、燃費が悪くなって燃料費がかさむようになります。また、消耗部品の摩耗や劣化が進んで、交換回数が増えたり、故障が頻発したりしてメンテナンス費用が高くなる可能性もあります。

無駄な維持費を払うことにならないよう、日頃から丁寧な運転を心掛けましょう。

定期的にメンテナンスを行う

メンテナンスにはそれなりの費用がかかるため、定期的に行うと維持費が高くつくイメージもあるでしょう。実際に維持費の節約としてメンテナンスを先送りにしている方も少なくありません。しかし、定期的にメンテナンスを行うことは、不具合に早く気付けたり、損傷が少ないうちに直せたりして、結果的に修理費用などの節約につながります

古い車は乗り換える

車は消耗品なので、長く乗るほどに修理やメンテナンスの費用がかかるようになります。特に車検費用は5年目、7年目と年数が経つほどに高くなる傾向があります。そのため、維持費がかかりすぎていると感じた場合は乗り換えることも検討しましょう。

50代・男性
50代・男性

乗っていた車が故障したので、トヨタ「アクア」の中古車に乗り換えました。燃費が良いので、以前は年間30万円くらいかかっていた維持費が50,000円程度安くなったと思います。

ファイナンシャルプランナー・伊藤真二
ファイナンシャルプランナー・伊藤真二

メンテナンスで多額の出費が急に発生すると、家計に大きなダメージとなります。そうしたリスクを抑えるには、新しい車に乗り換えるというのも手です。故障リスクが少なく燃費性能が高ければ、維持費の節約につながります。

よくある質問

Q1:車の維持費には何がある?

A:車の維持費には、自動車税(種別割)や自動車重量税などの税金や車検費用といった決まったタイミングで支払うものと、修理費やメンテナンス費用、燃料費といった不定期に支払うものがあります。

Q2:車の維持費はどれくらいかかる?

A:車種や利用状況によっても異なります。同じ条件でシミュレーションをしたところ、年間の総額は普通車の場合100万円以上かかるケースが多いですが、軽自動車では100万円以下に抑えることができます。

Q3:車の維持費を節約する方法は?

A:購入時に燃費性能が良い車や税金の安い車を選んだり、自動車保険の内容や車検の依頼先を比較して安いところを利用したりするなど、さまざまな方法で節約できます。車は古くなるとメンテナンス費用も高額になりがちなので、新しい車に乗り換えるのもおすすめです。

※この記事は2023年2月時点の情報で制作しています

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