車を購入する際、金融機関や信販会社から代金を借り入れて、その後分割で返済していく仕組みであるオートローンは、多くの方に利用されています。適用される用途は新車や中古車の購入に限らず、借入先によっては車の修理や運転免許の取得などの費用も対象となります。
便利なサービスではありますが、ローンの種類が多く、借入先によって返済額が大きく異なるケースもあります。
そこで、オートローンの特徴やおすすめのローン3選、審査の際に見られるポイントなどについて、ファイナンシャルプランナーの伊藤真二さんの解説と併せてご紹介します。
オートローンは、借入先によって特徴が異なるため、単純に金利相場や返済額だけを比較して決めると、利用後に後悔してしまうこともあります。ここで解説する比較ポイントをしっかり押さえて選びましょう。
- オートローンとは、車の購入代金などを借入れできる車専用のローン
- オートローンは初期費用や維持費も考慮して慎重に選ぶことが大切
- 分割払いでも、初期費用なしでオートローンより手軽に新車に乗る方法もある
オートローンとは?
オートローンとは、新車や中古車の購入代金を金融機関やディーラーなどから借り入れ、契約期間にわたって分割で返済していく車専用のローンです。ほかのローンと同様に、借入額に利息を上乗せした金額を返済する必要があります。
オートローンの借入先によっては、車の購入だけでなく、車の修理費用や整備費用、運転免許の取得費用などにも使える場合がありますが、原則として用途は車に関することだけに限定されており、具体的にどのような場合に使えるのかは借入先ごとに異なります。
オートローンを利用するには、審査に通過しなければなりません。借入先によって金利相場や審査の難度は異なるため、自分の条件に合ったものを選ぶことがポイントとなります。
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オートローンの種類は?金利や審査難度はどのように異なる?
〈オートローンの種類と金利、審査難度など〉
種類 | 金利相場 | 審査難度 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
金融機関の オートローン | 1~4% | 比較的 厳しい | ・金利が低い傾向がある ・購入後に車が自分名義になる | ・審査が厳しめ ・審査結果が出るまでに 時間がかかることが多い |
ディーラーの オートローン | 4~8% | 比較的 通りやすい | ・手続きが楽 ・金融機関のオートローンよりも 審査に通りやすい傾向がある | ・金融機関のオートローンに 比べて金利が高め ・ローン完済まで車が 自分名義にならない |
オートローンは、銀行などの金融機関が提供するものと、ディーラーが提供するものの大きく2種類に分けられます。金利や審査難度、特徴などが異なるため、オートローンの利用を検討する際は、違いを把握して、自身に合っているほうを選ぶことが大切です。
なお、提示されている金利に幅がある場合は、必ずしも低い金利で借りられるわけではない点にも注意しましょう。
金利は返済総額に大きく関わる重要な項目なので、ローンシミュレーターなどを使い、月々の返済目安や総額を事前に確認しておくことが重要です。
では、それぞれの違いについて詳しく見ていきましょう。
金融機関が提供するオートローンの特徴
金利相場
金融機関のオートローンは、金利相場が低いのが特徴です。低いものだと1%前後の金利で資金を借りられるため、支払う利息の総額を抑えられ、少ない負担で車を手に入れることが可能です。
また、給与の振込先に設定していたり、住宅ローンを組んでいたりする金融機関でオートローンを申し込んだ場合は、オートローンの金利が優遇されることもあります。
審査難度
金融機関のオートローンは、ほかのオートローンよりも審査が厳しいといわれています。メリットでもある金利の低さの分、審査が慎重に行われるためです。
金融機関は申込者の信用力を入念にチェックするので、審査に時間がかかる傾向があります。結果が出るまで1週間ほど待たなければならないこともあり、早く車が欲しい方はもどかしく感じることもあるでしょう。
その他のメリット・デメリット
車を借入れの担保にするディーラーの信販系ローンと違い、金融機関のオートローンは、購入者である自分が車の所有権を持つことになります。そのため、購入した車の名義を最初から自分にできるというメリットがあります。
一方、ローンの申込みをするには金融機関での申込手続きが別途必要となり、ディーラーローンに比べ手間がかかるのは、デメリットに感じられる場合もあるでしょう。
ディーラーが提供するオートローンの特徴
金利相場
ディーラーのオートローンはディーラーが提携している信販会社から借入れを行っており、金融機関に比べて金利が高く設定される傾向があります。
キャンペーンなどで金利がお得になることもあるので、タイミングを合わせてうまく利用し、返済総額を抑えるようにするといいでしょう。
審査難度
ディーラーのオートローンは金利が高めのため、金融機関のローンに比べ審査に通りやすい傾向があります。そのため、金融機関のローンに通るか心配な方でも通る可能性が高くなります。
さらに、ディーラーローンは審査時間も短い場合が多く、30分〜1時間ほどで審査が完了するケースもあります。また、車の購入手続きの際にまとめて、ローンの手続きも進められる点は手軽といえるでしょう。
その他のメリット・デメリット
ディーラーローンのメリットは、購入する車を決めたらそのまま、ディーラーでローンの申込手続きがまとめてできることが挙げられます。
ただし、返済が完了するまで車の所有権はディーラーや信販会社にあり、自分名義にできるのは返済が完了してからになってしまいます。それまでは勝手に車の売却などはできず、完済後には名義変更手続きが必要になる点などは、デメリットといえそうです。
ディーラーローンの一種に残価設定ローンがあります。借入期間終了時の想定下取り額(残価)を最終回の返済に据え置いて、残りの金額を分割して返済する方法です。残価を据え置く分、月々の返済額を抑えられますが、車の使い方の制約や最終回の返済時に残価精算があるのが一般的です。
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おすすめオートローン3選
オートローンにはさまざまな商品があるため、借入先を選ぶ際はしっかりと比較検討することが、お得に利用するポイントです。具体的にどのような違いがあるのか、人気のオートローン3社の特徴を詳しく見ていきましょう。
ここでは、オートローンの一般名称である「カーローン」のGoogle 検索(2023年8月15日時点)におけるサービスサイト上位3社をピックアップし、各社の金利や借入可能額などをご紹介します。
JAバンク「マイカーローン」
金利 | 各JAによって異なる |
金利タイプ | 固定金利型と変動金利型のいずれかを選択 |
借入可能額 | 1,000万円以内 |
借入可能期間 | 6ヵ月〜10年 |
年齢制限 | 満18歳~最終償還時の年齢が満80歳未満 |
審査期間 | - |
その他 | 前年度の税込年収が200万円以上ある方、 勤続年数が1年以上の方が対象 自動車・バイク購入費用およびその付帯費用、 修理・車検費用、カー用品費用、運転免許取得費用、 車庫建設費用(100万円以内)を使途とした借入れも可能 |
※2023年8月19日時点の情報です
全国各地のJAバンクが提供する「マイカーローン」は、各JAによって金利や詳しい融資条件が異なります。「JAネットローン」の公式サイトで自宅か勤務地の郵便番号を入力して取扱い可能なJAを選ぶと現在の金利を確認できるため、近隣のJAの情報をチェックしてみましょう。
なお、オートローンへの申込みはウェブからできますが、仮申込諾否結果の通知後は、取引希望店の窓口で正式な手続きが必要です。
JAバンクのオートローンは、前年度年収や勤続年数について条件が設けられています。また、JA口座を持っていない場合は、本申込みの際にJA店頭または郵送手続きで普通貯金口座を開設する必要があるため、日数にある程度余裕を持たせて手続きすることをおすすめします。
損保ジャパン「ジャパンダ・ネットマイカーローン」
金利 | 1.500~3.950%(通常ローン) 1.400~3.850%(エコカー割) |
金利タイプ | 固定金利 |
借入可能額 | 20万〜1,000万円(1万円単位) |
借入可能期間 | 6ヵ月〜10年(6ヵ月単位) |
年齢制限 | 満18歳~完済時満70歳 |
審査期間 | 審査結果は最短即日回答 |
その他 | 前年の税込年収が200万円以上で安定継続した収入のある方、 保証会社(SOMPOクレジット株式会社)の保証を受けられる方が対象 普通車/軽自動車/バイクの購入資金のほか、 他金融機関で利用中のオートローンの借換資金にも利用可能 |
※2023年8月19日時点の情報です
損保ジャパンの「ジャパンダ・ネットマイカーローン」は、申込みから借入れまでウェブで完結するネットローンで、来店や郵送での手続きが不要な点が魅力です。すでに利用している銀行や信用金庫、ゆうちょ銀行、農協の口座のほとんどから引き落としができるため、新規口座を開設する必要もほぼありません。
通常ローンとエコカー割とで金利が異なり、エコカー割なら最低金利が1.400%と比較的低い点が特徴です。電気自動車やハイブリッド車などのエコカー割対象車を購入する方であれば、特にお得に利用できる可能性があるでしょう。
なお、利用条件のひとつに「前年の税込年収が200万円以上」とあるため、前年の収入状況によっては利用できないこともあります。
三菱UFJ銀行「ネットDEマイカーローン」
金利 | 1.500~2.450%(据置タイプは3.975%) ※同行住宅ローン併用なら変動タイプは0.2%優遇 |
金利タイプ | 変動金利 |
借入可能額 | 50万〜1,000万円(1万円単位) |
借入可能期間 | 6ヵ月〜10年(1ヵ月単位) ※据置タイプは10年契約のみ |
年齢制限 | 満18歳~完済時満70歳の誕生日 |
審査期間 | 事前審査結果は最短即日、 本審査結果は最短翌々営業日に回答 |
その他 | 前年度の税込年収(事業所得の方は申告所得)が200万円以上ある方 勤続(営業)年数が1年以上の方、保証会社の保証を受けられる方が対象 ウェブ契約なら印紙代無料 インターネットで返済の場合は繰上返済手数料が無料 自動車・自動二輪車購入資金および諸費用・オプション代金等 見積書に記載された付帯経費(営業用車を除く)、 他金融機関等でのオートローンの借換資金にも利用可能 |
※2023年8月19日時点の情報です
三菱UFJ銀行の「ネットDEマイカーローン」は、三菱UFJ銀行の普通預金口座を持つ方が申し込めるオートローンです。口座を持っていない場合は、事前に口座開設手続きが必要となります。
通常のローンと、3年間元金を据え置いて利息だけの支払いにできる据置タイプの2種類があり、ウェブ契約なら来店や書類の記入が不要で、さらに印紙代もかかりません。
さらに、インターネット返済なら繰上返済(一部返済・一括完済)の手数料が無料となる点も魅力です。
ほかのオートローンと同様に、利用するには前年度の税込年収が200万円以上である必要があり、さらに勤続年数1年以上という条件も設けられている点に注意しましょう。
オートローンの申込みには、多くのサービスで完済時の年齢制限があるため、高齢者の方でオートローンの利用を考えている方は注意しましょう。また、返済終了時まで返済し続けられるかどうかが最も大切です。ライフプランに沿って家計のシミュレーションをしておきましょう。
オートローンを選ぶときのチェックポイント
オートローンを選ぶ際には、審査以外にもチェックしておきたいポイントがいくつかあります。返済総額が想定外に膨らんで後悔したという事態にならないよう、以下のポイントも押さえておきましょう。
利用条件
どのオートローンにも、年齢や年収などの利用条件があります。まずは自身が当てはまるかどうかを確認しましょう。
中には、利用する金融機関で口座を持っていなければならなかったり、保証会社の利用が必要だったりして、状況によっては申し込めないケースもあります。
さらに、年収に関する内容だけでも、「前年度の年収が200万円以上」と設定されているローンもあれば、「安定的な収入がある方」といった条件のローンもあります。審査に不安がある場合は、後者のような利用条件の広そうなオートローンを選ぶのもおすすめです。
金利
適用される金利によって返済総額は大きく変わります。オートローンの申込み前に各社の金利を比較し、比較的低金利のオートローンを利用すれば負担を抑えやすくなります。
ただし、金利が低いほど審査が厳しくなる傾向があるため、自身の状況から無理なく利用できるオートローンを選ぶことが大切です。
また、多くのオートローンでは金利に幅を持たせており、審査によって適用金利が決まることから、金利幅の高い利率が適用されても無理なく返済できるかシミュレーションしておきましょう。
保証料と支払手数料
オートローンを選ぶときの判断基準に、保証料と支払手数料もあります。保証料はローンを契約する際に保証会社に支払う費用で、借入額の1%前後が相場です。
支払手数料には、代表的なもので繰上返済手数料があります。借入先によっては、繰上返済をする際に発生する手数料のほか、事務手数料がかかるケースもあるため、オートローンを選ぶ際にはこのような手数料がどの程度かかるのかも確認しておきましょう。
保証人の有無
オートローンでは、返済能力が基準に満たなくても、保証人を立てることで審査に通る場合があります。また、オートローンの会社から保証人を立てるように言われるケースもあります。
保証人は契約者と同等の義務を負うため、家族や親族などにお願いするのが一般的です。ただし、保証人にも審査に通過できるだけの返済能力を求められることから、安定した収入があり、金融事故の記録などがない方であることが前提となります。
審査が不安なときは、あらかじめ保証人を頼めるか相談しておくとスムーズに手続きを進められるでしょう。
月々の返済額
オートローンの月々の返済額は、借入額や適用される金利、借入年数などによって変わってきます。さまざまなパターンでシミュレーションをして、月々の返済額が予算内に収まる借入条件を把握しておきましょう。それを基準にオートローンを選べば、ローンの返済が家計を圧迫するリスクを抑えられます。
なお、ボーナス払いを併用すれば月々の返済額を抑えられますが、年に2回まとまった出費が必要になるうえ、利息総額も均等割りの返済より高くなります。
ボーナスは減ったりなくなったりするリスクもあることから、ボーナス払いの併用は慎重に検討しましょう。
車を持つには、オートローンの返済以外にも、購入時の初期費用や維持費などが必要です。それらの支払いも踏まえたうえで、無理なく返済していける金額で予算を立てることが大切です。
オートローンの返済額をシミュレーションしてみよう
シミュレーション結果
総返済額
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円
通常月
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円
ボーナス月
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円
年間のご返済額
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円
※処理方式の違いによって、実際の返済額とは差異が生じることがあります
オートローンは、金利や借入期間、頭金やボーナス払いの有無などによって月々の返済額や総返済額が変わってきます。こちらのシミュレーターを使って、月々の返済額が予算内に収まる借入額はいくらくらいか、月々の返済額を抑えるには何年がいいのかなど、実際にシミュレーションして、その結果を基に無理のない車種選びを検討してみましょう。
なお、実際はオートローンの返済額に加えて初期費用や維持費もかかるため、その費用も考慮しなければなりません。
初期費用には各種税金や自賠責保険料などがあり、車両本体価格の10~20%程度が目安といわれています。購入時に一括払いするケースが大半なので、あらかじめ資金を用意しておく必要があります。
また、車の購入後は燃料費や駐車場代、車検代や消耗部品の交換費用などの維持費もかかります。車の使用頻度などによって維持費は変動しますが、年間で10万円以上かかると考えておきましょう。
では、オートローンを組むと具体的にいくらくらいの返済になるのか、車の価格帯別にシミュレーションで確認してみましょう。
借入条件は頭金・ボーナス払いなし、借入期間5年、金利は2%と6%に設定し、本記事に掲載のローンシミュレーターにてシミュレーションしています。
150万円程度の車種の返済額は?
〈150万円のオートローンを組んだ場合〉
金利 | 月々の返済額 | 返済総額 |
---|---|---|
2% | 26,292円 | 157万7,498円 |
6% | 28,999円 | 173万9,952円 |
150万円程度で購入できる人気車種には、トヨタ「ヤリス」やホンダ「N BOX」、日産「デイズ」などがあります。軽自動車やコンパクトカーなどが選択肢のメインとなるでしょう。
150万円のオートローンを組んだ場合、金利2%も6%も月々の返済額は30,000円以下に収まり、1ヵ月の負担を見るとそこまで大きな差はありません。
しかし返済総額は16万円以上の差が生じることに注意しておきましょう。
250万円程度の車種の返済額は?
〈250万円のオートローンを組んだ場合〉
金利 | 月々の返済額 | 返済総額 |
---|---|---|
2% | 43,819円 | 262万9,164円 |
6% | 48,332円 | 289万9,920円 |
250万円借り入れることができれば、ホンダ「ヴェゼル」や日産「ノート」などが購入可能です。軽自動車に限らず、コンパクトカーの選択肢も増えてきます。
250万円のオートローンを契約した場合、金利2%と6%では毎月の返済額に5,000円ほどの差が生まれ、返済総額では30万円近い差となっています。
350万円程度の車種の返済額は?
〈350万円のオートローンを組んだ場合〉
金利 | 月々の返済額 | 返済総額 |
---|---|---|
2% | 61,347円 | 368万830円 |
6% | 67,665円 | 405万9,888円 |
350万円で購入できる人気車種は、日産「セレナ」やトヨタ「プリウス」「ハリアー」などです。性能だけでなく環境にも配慮した車や、家族や友人など大人数で乗れるサイズの車も購入できるようになります。
350万円のオートローンを組むと、月々の返済額はどちらも60,000円台となり、1ヵ月の出費としてはかなり多くなります。また、金利の違いによる毎月の返済額の差は6,300円ほどで、1年間だけでも75,000円近い差が生まれています。
金利が高いローンを検討する場合、利息総額を減らすために返済期間を短く設定しようとすると毎月の返済額が増え、審査に通りにくくなる可能性もあります。頭金を用意したり、グレードやオプションを再検討したりして借入額を減らし、無理なく返済できる金額になるか確かめたうえで審査手続きを進めるようにしましょう。
オートローンと同じように毎月定額払いで新車に乗れる「おトクにマイカー 定額カルモくん」であれば、頭金不要、維持費もコミコミで、トヨタ「ヤリス」が月々20,000円台から、日産「セレナ」は月々30,000円台から利用可能です。
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オートローンの返済額、実際はいくらくらい?
オートローンの返済額の目安を知ることは、返済プランを立てる際の参考になります。実際にオートローンを組んでいる方は、月々の返済額や頭金、ボーナス払いをいくらくらいに設定しているのでしょうか。
カーリースの定額カルモくんが実施したオートローンに関する調査*によると、オートローンを利用している方の半数以上が「月々の返済額は20,000~30,000円台」と回答しています。一方で、返済額については40%以上の方が「もっと少ないほうがいい」と感じているとの結果に。
なお、頭金またはボーナス払いを「あり」と回答したのは、全体の53.8%です。頭金は「10万円未満」、ボーナス払いは「50,000円未満」の方がそれぞれ最も多く、どちらも負担を抑えた金額であることから、月々の返済とは別にまとまった資金を用意するのは難しいという方が多い様子がうかがえます。
オートローンを組む前に、ローン返済額やガソリン代、車の整備・修理費用など、車に関する費用を月々いくらくらい家計から捻出できるかを試算しておきましょう。その際、ライフステージに応じて冠婚葬祭などの突発的な出費がある可能性も考慮して、ゆとりある返済プランを立てるのがおすすめです。
*定額カルモくんが、2021年8月18日~31日にローンを組んで車の支払いをしている全国の男女378人を対象として行ったインターネット調査
オートローン利用の手順
利用したいオートローンが決まったら、いよいよ申込みとなります。車の購入手続きをスムーズに進めるためにも、オートローンの利用手順を確認しておきましょう。ここでは、ディーラーでの申込み手順を例としてご紹介します。
1. 購入する車を決め、返済プランを立てる
まずは購入したい車を選び、ディーラーに見積もりを出してもらって返済プランを立てましょう。返済プランを立てる際は、月々の返済額や返済総額、提示されている金利を基にシミュレーションをして、借入額や返済年数を検討するのがおすすめです。
なお、金利は必ずしも最低金利が適用されるとは限らないため、最高金利でシミュレーションをしておくと安心です。また、購入後の維持費も忘れず考慮しましょう。
2. 仮審査を受ける
仮審査とは、本審査の前に簡易的に行われる審査で、事前審査とも呼ばれます。申込者が申告した年収や属性、勤続年数などの情報を基に、おもに収入の安定性や返済能力がチェックされ、融資が可能か判断されます。
仮審査を受ければ、融資を受けられる可能性、借入可能額と金利の目安を知ることができます。
なお、仮審査は必須ではありませんが、結果が出るのが早く、仮審査の結果は信用情報に記録されないので、自身の属性や信用情報などに不安がある場合は受けておくと安心でしょう。
3. ローンの本審査に申し込む
無理のない返済プランが決まったら、オートローンの本審査に申し込みます。申込書に必要事項を記入して手続きを進めましょう。
ディーラーのオートローンは車の契約手続きと併せて行えます。
銀行系のオートローンは金融機関の窓口のほか、ウェブから申し込めるケースもあります。
金融機関のオートローンでは見積書や売買契約書が必要な場合もあるため、必要書類についても事前に確認しておきましょう。
4. 審査結果を受け取る
オートローンの審査結果では、利用可否のほか、利用できる場合は適用される金利や月々の返済額などもわかります。なお、仮審査の結果と異なることもあります。
ディーラーローンは金融機関のオートローンよりも審査が早い傾向があり、早ければ数時間~即日で結果がわかることもあります。一方、銀行系のオートローンは結果がわかるまでに数日~1週間程度かかると考えておくといいでしょう。
5. 契約手続きをして融資を受ける
無事審査に通過し、金利や返済額などの条件に納得できたら、契約手続きへと進みます。
オートローンの契約手続きが完了すると、信販会社や金融機関からディーラーへ車の購入費用が支払われます。
なお、金融機関のオートローンでは、契約から融資を受けるまでに1~2週間程度かかることがあるため、余裕を持ったスケジュールで手続きを進めるようにしましょう。
6. 納車後、返済を開始
無事に手続きが完了すると、契約した車が納車されます。納車後は、希望したオプションや内装・外装など、車の状態をよく確認し、契約内容と相違があれば問い合わせましょう。
オートローンの返済は、契約時に決めた方法で、指定された日付から始まります。完済まで遅延のないよう、計画的に返済していくことが重要です。
オートローンの仮審査は、結果が信用情報に残らないというメリットがあります。後々の審査で不利になる記録を残すことなく、できるだけ自分に有利な条件で組めるローンはどれか比較検討するために、いくつかのローン会社で仮審査をするのもいいかもしれません。
オートローンの審査で見られるポイント
オートローンを利用するには審査に通る必要があります。審査で見られる項目は金融機関やディーラーによって異なるうえ、複数の項目が総合的にチェックされます。
なお、審査基準は明らかにされていませんが、ポイントを押さえておくことで事前の対策も可能です。一般的にオートローンの審査で見られるとされる項目について、審査通過のポイントと併せて見ていきましょう。
職業・雇用形態
職業は、安定的な収入を得られているかを判断する際に重要視されます。そのため、正規雇用者の評価が高い一方で、個人事業主や自営業者、派遣社員、アルバイトといった非正規雇用者は、収入が不安定であると判断される傾向があります。
しかし、ほかの要素も含めて総合的に判断されるため、例えばアルバイトであっても、勤続年数が3年以上で継続的に安定的な収入を得られていれば、審査に通る可能性もあるでしょう。
年収
年収は職業とセットで審査される重要な項目です。なぜなら、オートローンの審査では安定して返済を続けられることが重視されるからです。また、年収により借入可能と判断される金額も異なります。
一般的な目安は年収200万円以上とされていますが、200万円以下であったとしても、頭金や保証人を用意すれば審査通過の可能性があります。
なお、年金は収入とみなされないケースがある点にも注意が必要です。
勤続年数
勤続年数もオートローンの審査の際にチェックされます。勤続年数の合格ラインは借入先によって異なりますが、1年未満の場合は審査に通らない可能性が高くなるでしょう。
転職や離職を考えている方は、オートローンに申し込むタイミングを踏まえて、計画的に準備を進めることが大切です。
現在の借入状況
住宅ローンやクレジットカードのキャッシングなど、ほかの借入れをしている場合は、その借入状況も審査で見られます。
現在の借入れとオートローンの年間返済額の総額が年収に占める割合を「返済負担率」といい、それが適切かどうかがチェックされるのです。
返済負担率の目安は、年収に対して30~35%程度といわれています。すでに借入れがある状態でオートローンを利用したいときは、この返済負担率を超えないように借入額を設定しましょう。
信用情報
オートローンでは、申し込んだ方の返済能力を見るために、信用情報を照会するのが一般的です。滞納や契約違反のほか、自己破産や個人再生といった債務整理など、金融事故の記録があると審査通過の難度は高くなります。
なお、金融事故の記録は5~10年程度で削除されます。審査の申込みは金融事故の記録が消えるまで待ちましょう。
自身の信用情報は、信用情報機関に開示請求することで確認できます。金融事故の記録が残っているあいだは、オートローンの審査通過は難しいでしょう。借金がなくても、携帯電話端末代の分割払いで延滞を重ねて、事故情報として記録されるというケースもあるので、信用情報は確認しておくと安心です。
オートローンの審査に通らなかったときの対処法
オートローンの審査ではさまざまな条件から総合的に判断されるため、年収や勤続年数などの条件を満たしていても落ちることがあります。
もしオートローンの審査に通らなかった場合は、以下の方法も検討してみましょう。審査に通らなくても、車に乗ることをあきらめる必要はありません。
現金一括で購入する
購入資金がある場合は、現金一括で購入すれば審査を受ける必要なく車を入手できます。金利もかからないため、出費も最小限に抑えることができるでしょう。
車両本体価格が高額で現金での一括購入が難しい場合は、中古車を選択肢に入れることも検討してみましょう。
車の購入資金を用意する手段として、家族や親族などから借りることも選択肢のひとつですが、お金の貸し借りによって後々トラブルに発展することがないよう、きちんと信頼関係を構築できている相手から借りることが大切です。
借入希望額を下げて再度審査に申し込む
オートローンの審査に落ちた後でも、借入希望額を下げるなどすれば再審査を受けることができます。新たに設定した借入希望額が滞りなく返済できるとみなされれば、再審査で通過できる可能性があります。
借入希望額を下げるには、頭金を用意する、グレードを下げる、オプションを減らす、安い車種に変更するなどの方法があります。また、ほかのローンやカードのキャッシングなどの借入れがある場合は、優先的に返済して、返済負担率を下げるのも有効です。
なお、再審査は半年程度の期間を空けて申し込む必要があります。
別のオートローンに申し込む
オートローンの審査に落ちたとしても、ほかのオートローンであれば利用できる可能性があります。より審査のハードルが低いオートローンに再度申し込んでみましょう。
ただし、審査の履歴は信用情報に残ります。何度もオートローンの審査に申し込むと、その後の審査で不利になることもあるため、一度審査に落ちてしまった場合、半年程度は申込みを控えましょう。
保証人を立てる
非正規雇用で収入が安定しない、年収が低いといった場合、保証人を立てることで審査に通りやすくなる可能性があります。保証人とは、契約者が万が一返済できなくなった際に、返済義務を代わりに負う方のことです。
保証人となる方の返済能力も審査でチェックされるため、利用条件や審査基準を満たす配偶者や親、同居している親族などに依頼するのが一般的です。
オートローン以外に車に乗る方法を利用する
オートローンの審査通過が難しい場合、ほかの方法で車を利用するのもおすすめです。スポットで車を利用するだけなら、カーシェアリングやレンタカーなどがあります。ただし、車種を自由に選べない点や継続的に使うと割高になってしまう点には注意が必要です。
マイカーのように好きな車を持つ方法としては、今話題のカーリースを利用する手もあるでしょう。初期費用0円で、ローン同様に月々払いで好きな車に乗れます。
カーリースにも審査はありますが、ローン審査に落ちた方が利用できているケースも多いので、車を持つ方法のひとつとして検討してみましょう。
車の入手方法は、今や購入だけではありません。最近では車のサブスクといわれるカーリースも車の入手方法として注目されています。予算やライフプランなどに合わせ、このような車の新しい乗り方も選択肢に入れて検討してみるといいでしょう。
「おトクにマイカー 定額カルモくん」は、オートローン審査に通らなかった方でも契約できた実績が多数ある人気のカーリースです。
5分ほどの入力で申し込める「お試し審査」が用意されており、審査結果は通常翌営業日にはわかります。結果を基に、利用できる車種やプランについて担当者からアドバイスももらえるので、気軽に確かめてみましょう。
金利なし!初期費用も不要!ローンを組まなくても月々払いで新車を持つ方法
月々払いで車を持てるオートローンですが、審査に通らないことがあったり、通っても初期費用や利息の負担が大きかったりして、利用をためらう方も少なくありません。そのような方におすすめなのが、今話題のカーリース。乗り出しや維持にかかるかさみがちな費用も、カーリースなら定額にできます。
中でも業界最安水準の料金*が魅力の定額カルモくんは、初期費用0円、税金などの維持費込みで月々14,690円から利用できる人気のカーリースです。申込者数はサービス開始から5年で15万人を突破。その人気の秘密を、カーリースのお得な仕組みを交えながらご紹介しましょう。
*文末の制作日における調査結果に基づく。調査概要はコンテンツポリシー参照
車両本体価格の支払いは使う分だけ。維持費も込みで毎月定額
カーリースではまず、契約満了時に車に残っていると想定される価値である残価が車両本体価格から引かれます。そこに自動車税(種別割)などの税金や自賠責保険料、諸費用を合わせた金額を契約月数で割って、月額料金が算出されます。
大きな負担となる毎年の税金や車検時に支払う法定費用が定額料金に含まれるので、家計の見通しが立てやすくなります。また、オートローンでは車両本体価格全体が審査対象となるのに対し、カーリースは残価を差し引く仕組みにより、審査対象となる金額を下げやすくなり、審査に不安のある方にもおすすめです。
〈定額カルモくん利用者の声〉
車検が切れるタイミングで乗り換える際、いろいろな費用込みで定額のカーリースはいいなと思いました。まだ子供が小さいので、一括ではなく分割で払える点も魅力的でした。定額カルモくんは車種が豊富で料金が安く、メンテナンスやサポートがしっかりしているので、安心して利用できています。
初期費用0円で金利もなし!月々10,000円台から新車に乗れる
オートローンを組む場合、初期費用として車両本体価格の10~20%程度が必要です。また、オートローンは借入期間を5年程度に設定するのが一般的で、借入期間が長くなるほど利息は膨らんでしまいます。
一方、定額カルモくんは初期費用不要で、ローンではないため金利という概念もありません。車両本体価格や契約期間分の維持費を含めた費用を契約月数で割って月額料金を算出するため、契約期間が長いほど月々の負担が抑えやすくなり、月々10,000円台から好きな新車を持てます。月額料金だけで乗り出しができ、契約満了までずっと定額なので安心です。
〈定額カルモくん利用者の声〉
11年という長期の契約に戸惑いもありましたが、とにかく安い、そして頭金みたいないきなりの出費がないのが利用の決め手でした。毎日通勤で使うと相当な走行距離になりますが、最近の車は寿命が長いので新車なら大丈夫かなと。何かあったら保証やサポートをしてもらえると思うと安心です。
手続き簡単!審査申込みもウェブから5分で完了
定額カルモくんは、車選びから審査申込みまでオンラインで完結します。気になる車でグレードやオプションなどを選んで、何度でも料金シミュレーションできるので、自宅でゆっくりとプランを検討できます。また、車選びやシミュレーションでわからない点があれば、契約前から何度でも相談できる窓口があり安心です。
さらに、納車も自宅で待つだけ。オンラインと郵送だけで手続きが済むので、見積もりを取ったり契約を交わしたりするのに、何度も店舗に足を運ぶ必要はありません。
〈定額カルモくん利用者の声〉
クレジットカードの支払いが遅れたことがあり、それが影響したのかローン審査に落ちたことがあったんです。オートローンを組むのは難しいかなと思ったのですが、定額カルモくんの審査を受けてみたら通ってうれしかったです。自宅に新車が納車されたときは家族で喜びましたし、定額で家計管理がしやすくて助かっています。
気になる車に月々いくらで乗れるのかは、「お試し審査」を利用して確かめてみましょう。
結果が出た後は、専任スタッフのマイカーコンシェルジュから予算に合った車種やプランの提案も受けられるので、希望に合わせて自由に変更が可能です。
お試し審査の入力はたったの5分ほど。結果は最短即日にわかります。まずは気軽に確認してみましょう。
オートローンに限定せず、自分に合った車の持ち方を選ぼう
ローンを組んで車を購入する場合、大前提としてローンの審査に通る必要があります。また、無事に審査に通った場合も、頭金や登録諸費用などである程度まとまった費用を用意しなければなりません。さらに、その後は月々の返済とは別に車にかかる維持費の支払いも発生します。
その点カーリースなら、初期費用0円で新車に乗り始めることが可能です。残価設定によりオートローンで車を購入するときより車両本体価格の負担を抑えられるため、審査対象となる金額を下げやすいというメリットもあります。
オートローンと同じように月々払いで新車を持てる定額カルモくんなら、頭金・ボーナス払いなし、税金などの維持費込みで月々10,000円台から。利用できるかまずは気軽に下のバナーからシミュレーションしてみましょう。
*文末の制作日における調査結果に基づく。調査概要はコンテンツポリシー参照
よくある質問
Q1:オートローンとは?
A:オートローンとは、銀行などの金融機関やディーラーが提携している信販会社から車の購入資金を借り入れ、分割で返済していく車専用のローンです。オートローンの特徴はこちらで詳しく解説しています。
Q2:オートローンを選ぶときのポイントは?
A:オートローンにはさまざまな種類があり、どこで借入れを行うかによって、最終的な返済総額も大きく変わってきます。金利や保証料、支払手数料、審査基準、保証人の有無などを見比べ、慎重に選ぶようにしましょう。チェックポイントはこちらで確認できます。
Q3:オートローンを組まずに新車に乗る方法はある?
A:カーリースならローンを組む必要がなく、初期費用0円、月々10,000円台からの定額料金のみで新車に乗れます。中でも定額カルモくんは、申込者数がサービス開始から5年で15万人を突破した人気カーリースで、オートローンの審査に落ちた方が利用できているケースも多くおすすめです。
※この記事は2023年8月1日時点の情報で制作しています