車を購入する際、ほとんどの方が利用するのがカーローンです。そんなカーローン選びで重要なポイントとなるのが、金利です。金利負担がどれくらいになるのかによって、支払総額が違ってくるからです。そこで、人気のカーローンとともに、サービスの選び方などについて、詳しくご紹介します。
まずはカーローンの返済シミュレーションをしたいという方はこちら
- カーローンの金利相場は、ディーラー4〜8%、銀行1〜4%、自社0%
- カーローンは金利だけでなく返済期間や総返済額も見て選ぼう
- カーローンを組まずに分割での支払いが叶う新しい乗り方がおすすめ
カーローンの金利相場は0〜8%
借入額に応じて支払う利子の割合を金利と呼びます。カーローンにはさまざまな種類がありますが、多くの場合、金利がかかります。金利が低いほどカーローンの総返済額は少なくなります。また、借入額と利子に加えて、手数料や保証料などが加算されることもあり、それらを含めたものを実質年率と呼びます。
さまざまな種類のカーローンを総合すると、金利の相場は0〜8%程度です。どの種類のカーローンを選ぶかによって金利相場やメリット、デメリットが異なるので、次項からはそれぞれのローンの特徴を詳しく見ていきましょう。
金利の種類は大きく分けると2つ
カーローンの金利の種類は大きく変動金利と固定金利の2つに分けられます。それぞれの特徴を確認しておきましょう。
変動金利とは
変動金利のカーローンでは、市場の動向や経済情勢によって金利が変動します。基本的には半年ごとに金利が見直され、返済中のローンに適用される金利が変わっていきます。
変動金利を適用しているカーローンの多くは固定金利のローンに比べて金利が低く設定されているため、月々の返済額を安く抑えられるのがメリットです。また、不景気になって金利が下がると支払う利子が減るというメリットもあります。
一方、景気が良くなると金利が上がり、支払わなければならない利子も増えます。その結果、総返済額が増えてしまい、想定していたよりもカーローンにかけるお金が多くなってしまうリスクもあるといえるでしょう。
固定金利とは
固定金利のカーローンでは、変動金利のように市場の動向や経済情勢によって金利が変わることはありません。カーローンを契約してから完済するまで、設定した金利がずっと変わらないまま返済していくことになります。
固定金利を適用しているカーローンの場合は景気の変動に左右されないため、景気が良くなったとしても金利は変わらず、返済額は一定のままです。返済額が変化しないため、返済計画が立てやすいというメリットがあります。
その一方で、固定金利型のカーローンは変動金利型のものに比べて金利が高く設定される傾向があります。また、世の中の金利相場が低くなったとしても高い金利のまま返済を続けなければならないため、景気の変化によっては変動金利型のカーローンよりも総返済額が増えてしまうことがあります。
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カーローンの種類別メリット・デメリットと金利相場
カーローンはサービスを提供している業者によって、いくつかの種類に分けられます。それぞれ金利相場やメリット、デメリットなどの特徴が異なるため、内容をよく確認して自身にとって最適なものを選びましょう。
〈カーローンの種類と特徴〉
借入先 | 種類 | 金利相場 | メリット | デメリット |
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ディーラー | ディーラー系 カーローン | 4〜8% | ・審査時間が短い ・申込みの手間がかからない | ・金利が高め ・返済期間が短め ・完済するまで車の名義が自分にならない |
残価設定ローン | 3〜5% | ・月々の返済額や総返済額を抑えられる ・短期間で車を乗り換えられる ・制限はあるが下取り価格が保証される | ・車の価値が残価より下がると差額を請求される ・金利が車両価格全体にかかる ・残価精算をしないと同じメーカーの車にしか乗り換えられない ・完済するまで車の名義が自分にならない |
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銀行 | 銀行系 カーローン | 1〜4% | ・金利が低い ・総量規制の対象外 ・返済中も車は自分名義になる ・住宅ローンとの併用で優遇されることもある | ・審査が厳しく通りにくい ・審査に時間がかかる |
販売店 | 自社ローン | 0 | ・金利がかからない ・審査がスピーディー ・ほかのローンに通らない方も利用しやすい | ・車両価格が高くなりやすい ・総返済額が高くなる可能性がある |
基本的に、金利相場が低いカーローンは審査が厳しく、利用できない可能性も高まります。金利相場が高いカーローンは審査時間が短く利用しやすいものの、短い返済期間で高い金額を返済しなければならないのが特徴です。ここからは借入先ごとに詳しく解説します。
ディーラー系カーローン
ディーラー系カーローンは、メーカー系列の販売店であるディーラーが、車の購入に際して提供しているローンのことです。審査時間も短く、購入手続きと同時に行うことができるため、別途に申し込む手間がかからないというメリットがあります。しかし、ほかのローンに比べて金利が高く設定されていることに加え、ローン返済の期間が短い傾向にあるというデメリットもあるため注意が必要です。
ディーラー系カーローンの一種として、残価設定ローンがあります。残価設定ローンは車の返却や買取りを前提としたサービスで、車の購入時に数年後の残存価格(残価)を設定し、購入価格から差し引くことで返済金額を安く抑えられるものです。短期間で新しい車に乗り換えたい場合に適しているカーローンといえるでしょう。
一方、車の使用状態によっては残価との差額を請求される、金利が車両価格全体にかかるといったデメリットもあります。また、車を乗り換える場合も残価精算が完了していなければ同じメーカーの車しか選べないため、利用するかどうかは慎重に決めましょう。
銀行系カーローン
銀行や信用金庫など、金融機関の提供するカーローンは、金利が低いことが大きなメリットです。通常のローンでは、年収の3分の1までしか借入れができない総量規制の制限が設けられていますが、金融機関は貸金業者ではないことから、カーローンは例外となっています。
しかし、金利が低いかわりに審査は厳しく時間がかかるというデメリットもあります。なお、金利がずっと変わらない固定金利と、市場金利によって利率が変わる変動金利の2つの金利設定があります。
自社ローン
自社ローンとは、販売店が独自に用意しているローンのことです。自社ローンは、信用情報や過去の債務履歴などが影響して通常のローン審査に通らない方でも利用でき、信販会社などを通さずに販売店の基準で審査を行います。
また、販売店には「貸金業務取扱主任者」の資格取得者がいないことが多いため、金利がつかないというメリットもあります。しかし、通常のカーローンを利用したときよりも車両価格が高額となり、結果的に総返済額を安く抑えるのは難しいこともあるため、利用する際には注意しましょう。
実際に月々の返済額がいくらになるかチェックできるシミュレーターはこちら
カーローンの選び方
カーローンを選ぶ際に重要となるのは、金利だけではありません。自分に合った借入可能額や返済期間、総支払額を考えることが重要となるため、あらかじめよく検討する必要があります。そこで、カーローンを選ぶ上で考えておきたい借入可能額や返済期間、総支払額についてご紹介します。
借入額は返済できる額を
ディーラー系カーローンなどでは、ローンを組む際の借入可能額が年収の3分の1という返済負担比率が決められています。そのため、自分の年収に対する返済負担比率を算出してから、返済することのできる借入額を決めましょう。
返済期間は月々の返済額とともに検討
返済期間は、月々の返済額が家計に負担のかかりすぎない金額になるように設定することが大切です。ボーナス併用払いや頭金の有無によっても月々の返済額は変わるため、慎重に予算を立てて考えましょう。
金利と総返済額の検討を
借入額や返済期間、ボーナス併用払いの有無などを考えて、総返済額が妥当なものであるかも考えることが大切です。返済期間が長くなれば、その分、金利負担も増えることになります。最終的な総返済額が高いと考えるなら、カーローンの前提条件そのものをあらためて検討することも必要です。
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金利ごとにカーローンの返済シミュレーションをしてみよう
ここまで、金利の種類や相場、業者ごとの特徴を確認してきました。では、借入期間や金利の違いによって、月々の返済額や総返済額はどのように違うのでしょうか。実際に下のシミュレーターを使ってシミュレーションしてみましょう。
シミュレーション結果
総返済額
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円
通常月
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円
ボーナス月
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円
年間のご返済額
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円
※処理方式の違いによって、実際の返済額とは差異が生じることがあります
「借入希望額」に車両価格、「ボーナスでの元金返済総額」は年間2回のボーナス払いで返済期間すべての合計額を設定します。「借入期間」はローン契約期間を1ヵ月単位で、「金利」はローンを組みたい業者の金利に合わせて0.1%単位で動かすことができます。
例えば、ディーラー系カーローンを利用して、300万円の車を購入、ボーナス払いを合計140万円とした場合をシミュレーションしてみましょう。ディーラー系カーローンの返済期間は一般的に6~8年とされることが多いためここでは7年とし、金利相場が4~8%なので金利を6%とします。結果は、月々の返済額が23,374円、総返済額が369万8,534円となりました。300万円の借入れで70万円近く利子を支払うことになります。
銀行系カーローンでも、同じく300万円の車でボーナス払い合計140万円の例を考えてみましょう。銀行系カーローンの返済期間はおおよそ7~10年で設定されることが多いですが、ここでは10年とします。金利相場は1~4%なので金利を2.5%とします。結果は、月々の返済額が15,083円、総返済額が340万940円となりました。
このように、返済期間や金利の違いによって、月々の返済額や総返済額は大きく異なります。しかし、借入先によりメリットもデメリットもあり、さらにディーラー系・銀行系カーローンと一括りにしてもそれぞれ業者の中でも特徴がさまざまなので、金利だけを見るのではなく総合的に判断するようにしましょう。
次項では、人気の高いカーローン3社の特徴をご紹介します。
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人気のカーローン3選
それではここで、実際にどのようなカーローンがあるのか、ご紹介しましょう。カーローンはメガバンクや都市銀行など、さまざまな金融機関から提供されているサービスです。ここでは、さまざまな情報をもとに集計を行う「価格.com」の情報をもとに、人気のカーローンについてご紹介します。
横浜銀行「横浜銀行マイカーローン」
横浜銀行の提供する「横浜銀行マイカーローン」は、神奈川県や東京都(一部地域を除く)、群馬県(前橋市、高崎市、桐生市、みどり市)に居住もしくは勤務している方に向けたカーローンです。金利が低いため、利用条件に当てはまる場合はお得に利用できるのではないでしょうか。
<利用条件>
金利(年率):0.9〜2.4%(店頭表示金利)
金利体系:変動金利
借入可能額:10万〜1,000万円
借入期間:1〜10年
年齢:借入時満20歳~最終返済時に満70歳未満
地域:神奈川県・東京都(一部地域を除く)・群馬県(前橋市、高崎市、桐生市、みどり市)に居住もしくは勤務している方
損保ジャパン「ジャパンダ・ネットマイカーローン」
損保ジャパンが提供する「ジャパンダ・ネットマイカーローン」は、20歳から60歳までの方が利用できるカーローンです。なお、前年度の税込年収が280万円以上という基準が設けられています。
<利用条件>
金利(年率):1.9~2.95%
金利体系:固定金利
借入可能額:20万〜1,000万円(1万円単位)
借入期間:6ヵ月〜10年(6ヵ月単位)
年齢:申込み時満20歳~満60歳
地域:全国
三菱UFJ銀行「ネットDEマイカーローン」
三菱UFJ銀行の提供する「ネットDEマイカーローン」は、全国の20歳以上69歳以下の方であれば、半年から利用できるという利用条件が幅広いカーローンです。なお、前年度の税込年収が200万円以上という基準が設けられています。
<利用条件>
金利(年率):2.975%
金利体系:変動金利
借入可能額:50万〜1,000万円(1万円単位)
借入期間:6ヵ月〜10年(1ヵ月単位)
年齢:申込み時満20歳~完済時に満70歳の誕生日まで
地域:全国
月額払いでも金利負担のない車の乗り方
カーローンは、車の購入額を分割して月々返済していくサービスです。返済期間が長ければ、その分金利負担が増え、最終的な支払総額も大きくなります。しかし近年、同じ分割払いでも金利負担のない車の新しい乗り方としてカーリースというサービスの人気が高まっています。
カーリースは、月々定額制で車を借りてマイカーのように利用できるサブスクリプションサービスです。金利の負担がないだけでなく、ほかにもさまざまなメリットがあります。そこで、カーリースの特徴について見ていきましょう。
初期費用がいらない
カーローンは、車を購入して分割払いで返済していくものですが、ローンを組むのにまとまった頭金が必要だったり、税金や自賠責保険料などの初期費用が別途かかったりします。また、ボーナス併用払いなどを契約すると、その都度まとまった支出が必要になります。
しかし、カーリースでは基本的に月々の定額料金の中に初期費用が含まれています。そのため、月額料金のみですぐに車に乗り始めることができます。
ディーラーの新車に乗れる
カーリースでは、カーローンで購入する場合と同様に、ディーラーが手配した新車に乗ることができます。メーカー保証や契約の内容はリース業者によって異なりますが、安心して新車に乗りたいという方にもおすすめです。
メンテナンス費用も定額制にできる
カーローンでは車の購入後も、点検や車検、消耗品の交換費用などの維持費がかかり、その都度まとまったお金が必要になります。
カーリースでは、これらの維持費も定額料金に含められるプランがあります。車の費用を月々の利用料に含めて抑えられるので、家計管理が楽になり、支出の負担も軽減できます。
〈カーローンの場合〉
〈カーリースの場合〉
このようにメリットの多いカーリースですが、その中でもおすすめのリースサービスについて次項でご紹介します。
金利負担のない車の新しい乗り方で人気なのは?
カーリースはさまざまなリース会社が提供していますが、その中でも「おトクにマイカー 定額カルモくん」が人気です。安くてお得、サービスも充実しているため話題となっていますが、どのようなサービスなのか、ご紹介しましょう。
車検費用込みで月々10,000円台から新車に乗れる
定額カルモくんは、業界最安水準かつ契約期間の幅が広いのが特徴です。カーローンは5年契約にする方が多く、カーリースも契約期間を3・5・7年で設定するサービスが多くある中、定額カルモくんは1〜11年のあいだで自由に設定できます。契約期間が長ければその分月々の支払金額を抑えて新車に乗れます。
さらに、定額カルモくんではメンテナンスプランをつけることで、車検費用などの維持費も月額料金に含められます。例えばダイハツ「ミライース」なら、車検費用を込みにしても月々14,560円から乗れます。費用を抑えて新車に乗りたい方に、金利がかからず月額料金も抑えられる定額カルモくんは適しているといえるでしょう。
気になる車に月々いくらで乗れるか知りたい方は、下のバナーから取扱車種と月額料金の一覧をチェックできます。欲しい車をクリックして、契約期間やオプションなどを選択の上、料金シミュレーションをしてみてはいかがでしょうか。
車をもらえる。だから気楽なマイカーライフが手に入る
定額カルモくんでは、契約期間が7年以上の場合、契約満了時に追加料金なしで乗っていた車をもらえます。返却する必要がないので、カスタマイズも自由に楽しめます。
なお、カーローンと同じように、カーリースにも審査があります。定額カルモくんにはカーリースを利用できるかどうか簡単にチェックできる「お試し審査」があります。希望する車のタイプを選んで必要項目を入力するだけで、通常翌営業日に結果がわかります。審査に通った後で車を選び直したりキャンセルしたりもできるので、下のバナーから気軽に試してみてはいかがでしょうか。
自分に合った方法で車を利用しよう!
カーローンを組んで車を購入するのであれば、金利は必ず確認したいポイントです。カーローンの種類によって金利相場やメリット、デメリットはさまざまなので、自身に合うものを選ぶようにしましょう。
金利を気にせず新車に乗りたいのであれば、カーリースがおすすめです。中でも定額カルモくんなら、1〜11年のあいだで自由に契約期間を選ぶことができ、ライフスタイルに合わせた契約が可能です。車の購入には面倒な手続きが多いですが、定額カルモくんならそうした手間も少なくスムーズに車を持てます。
さらに、車選びから審査申込みまでオンラインで完結でき、車も自宅に納車されるため、カーローン契約時のように店舗に足を運ぶ必要がなく、仕事が忙しい方でも隙間時間で手軽にカーライフを始められます。
今ならさらにお得に利用できるキャンペーンを行っているのでぜひ下のバナーからチェックしてみましょう。
よくある質問
Q1:カーローンにはどんな種類があるの?
A:メーカー系列の販売店が提供しているディーラーカーローン、銀行や信用金庫などの金融機関が提供する銀行系カーローン、自動車販売店が独自に用意している自社ローンなどがあります。それぞれ特徴やメリットとデメリットがあるので、金利だけでなくさまざまな要素を比較検討して、利用するようにしましょう。
Q2:カーローンの金利相場はどのくらい?
A:カーローンの金利相場は、ディーラー系が4〜8%、銀行系が1〜4%、自社が0%です。ディーラー系は金利がやや高いものの審査に時間がかからず、銀行系は低金利ですが審査に通りにくく、自社は金利がない一方で手数料などが上乗せされて総額が高くなる傾向があります。
Q3:金利の負担なしで車に乗る方法は?
A:カーリースなら、金利負担なしで新車に乗れます。カーリースは初期費用がかからず、月額料金のみでカーライフを始められるのが特徴です。定額カルモくんならメンテナンス費用込みでも月額10,000円台から新車に乗ることができ、さらに車をもらえるためマイカーが欲しい方にも適しています。
※この記事は2021年11月時点の情報で執筆しています