気軽に新車に乗ることができる新しい方法として、カーリースが注目を集めています。定額制で利用できることや初期費用が少額で済むなどさまざまなメリットがありますが、改造やカスタマイズができないといったデメリットもあります。カーリースと購入、どちらが良いかわからないという方のために、それぞれのメリット、デメリットとの比較やリース料金に影響する車の残存価格に注目してご紹介します。
新車購入とカーリース、どっちがいいの?
車の購入とカーリースの比較は、持ち家と賃貸住宅の関係に例えられます。家を購入する場合には初期費用や税金、修繕費用などの費用がかかりますが、賃貸住宅は家賃を支払えば住むことができます。しかし、賃貸契約に基づいて使用しなければいけません。このように、新車購入とカーリースもそれぞれにメリットとデメリットがあります。
そこで、車選びや初期費用などから新車購入とカーリースについてそれぞれの特徴をみていきましょう。
1. 車選び
車選びの時点では、購入とカーリースに大きな違いはありません。
購入の場合は予算などの条件をもとに好きな車種を選択しますが、カーリースではリース会社の取り扱っているメーカーや車種の中から選びます。しかし、カーリースの定額カルモくんのように、全国産車種、全グレードを取り扱っているリース会社もあるため、選択肢はマイカーのように豊富だといえるでしょう。
2. 初期費用
カーリースには頭金などの初期費用がありません。一方、車を購入する場合の頭金は、車両価格の2〜3割程度が目安といわれています。また、諸費用が車両価格の1割程度かかります。全額ローンにすることも可能ですが、ある程度はまとまった頭金を用意しておくと安心です。どちらの方法でも、頭金を用意しておくことで審査に通りやすくなったり残額が減って月々の支払額を抑えたりすることができます。
3. 維持費
カーリースの月額料金には、自動車税や自動車重量税、自賠責保険などが含まれているため追加費用の発生はほとんどありません。車検などのメンテナンス費用は実費となる場合もありますが、「おトクにマイカー 定額カルモくん」のメンテナンスプランなどのように、車検基本料や一部の消耗品の交換費用も定額制になるリース会社もあります。一方、購入の場合には、車両価格に加えて、自動車税や自動車重量税、自賠責保険などの初期費用、車検や法定点検などのメンテナンス費用もその都度必要となります。
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4. 手続き
カーリースでは、申し込みから納車まで、契約に関わる手続きもすべてオンラインで完結させることが可能です。一方、購入の場合には、購入や契約、納車などで店頭へ出向く必要があり、税金の納付や車庫証明などの手続きはすべて自身で行います。
5. 車の所有権
購入の場合は購入者自身が所有者となり、カーリースでは所有権はリース会社となり、契約者は使用者という位置付けになります。しかし、カーリースでは、契約終了後に車を買い取ることも可能です。また、「定額カルモくん」のように、契約終了後に車がもらえるオプション「もらえるオプション」といった新しいスタイルを導入しているリース会社もあります。なお、もらえるオプションは、対象車種を7年以上の長期で契約した場合、月額500円を支払うことで利用できます。
6. カスタマイズ
購入の場合は、法律で定められた決められた範囲内であれば自由にカスタマイズすることが可能です。一方、カーリースの場合は、基本的に改造やカスタマイズはできません。もしカスタマイズなどを行なったときは、契約満了の返却時に原状回復させる必要があります。
7. 走行距離
購入の場合はどれだけ走行距離を伸ばしても所有者の自由ですが、カーリースでは車の価値は走行距離と比例するため、月々の走行距離に一定の制限が設けられています。規定の距離を超過すると超過料金を支払わなくてはいけないので、月々の走行距離が長い方は注意が必要です。なお、定額カルモくんの「乗り放題オプション」では、走行距離制限なしで利用できるので、マイカーのように自由に使いたい方にもおすすめです。
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カーリースに向いているのはこんな人!
それぞれのメリット、デメリットを見ていくと、カーリース利用に適した条件が見えてくるのではないでしょうか。次の条件にあてはまる方は、カーリースの利用を検討することをおすすめします。
- まとまった資金がない
- 月々の支払額をできるだけおさえたい
- メンテナンス費用の支払いを避けたい
- 手続きをできるだけ簡単に済ませたい
- 日常生活で使う程度のため走行距離が長くない
- 改造などをする予定がない
カーリースの残存価格、その残価精算とは?
カーリースが月々料金を抑えることができる仕組みのベースには、契約満了時の車両の価値である残存価格(残価)にあります。つまり、車両価格から残価を引いた金額で契約することで、月々のリース料をおさえています。そして、契約満了時に車を返却する際、契約時に設定した残価と実際の価値を相殺することを残価精算と呼びます。カーリースにおいて重要となる残存価格と残価精算について、詳しくみていきましょう。
残存価格から利用料金を計算する方法
例えば、300万円の車を5年契約した場合、走行距離や中古車市場の相場から、5年後の残価を100万円と設定します。車両価格の300万円から残価100万円を引いた200万円を、契約年数の5年で割った金額が月々の利用料金になります。これが残存価格の計算方法です。
残存価格を設定する際の注意点
残存価格を設定するうえで注意したいのは、その価格。残価を高く設定するとその分月々の利用料金はおさえることができますが、数年後に実際の残価と大きく差が生じた場合には、その差額を契約満了時に支払わなければいけません。そのため、あまりに高く見積もりすぎると高額請求となる可能性があるので注意しましょう。
残価精算で損をしないためには契約方法が重要
カーリースには、残存価格の設定と精算方法の違いにより、オープンエンドとクローズドエンドの2つの契約方式があります。それぞれの契約方法の違いをご紹介します。
オープンエンド契約
オープンエンド契約とは、契約開始時にリース会社が契約者に設定残価を明示したうえで、契約満了時に市場価値や車の状態などから最終的な残価の査定を行い、設定残価との差額を精算する方法のこと。
なお、この方法では契約者に残価精算の義務があります。
また、一般的なオープンエンド契約の満了時には以下の選択肢があります。
- 差額を一括で支払って契約を終了する
- 差額を一括で支払って車を買い取る
- リース期間を延長する
クローズドエンド契約
クローズドエンド契約とは、契約終了時の差額精算を行わないことを前提とした契約です。そのため、契約開始時に設定残価を契約者に明示することもありません。
また、一般的なクローズドエンド契約の満了時には以下の選択肢があります。
- 車を返却して契約を終了する
- リース期間を延長する
なお、「定額カルモくん」では、このクローズドエンド契約が採用されているため、契約満了時に追加精算が発生するという心配もありません。そして、7年以上の契約の場合、「乗り放題オプション」への加入で、契約満了時に車を受け取ることが可能となりました。
カーリースの「おトクにマイカー 定額カルモくん」が提供する「カルモ スリー」は、残価設定により、車を買うよりお得に新車ライフを満喫できる新しい3年限定のカーリースです。
初期費用やボーナス払いは不要で自動車税もコミコミ。契約期間は3年のみなので、車検も不要。オンラインで簡単に申し込める「カルモ スリー」を利用する方法もおすすめです。
契約内容を正しく理解してカーリースを利用しよう
残存価格やオープンエンド、クローズドエンドなど、カーリース契約の仕組みはとても複雑です。そのため、契約をする際には、契約満了時の選択肢や精算方法など、契約内容をしっかりと確認しておくことが大切です。
月々の利用料金だけでなく、クローズドエンド契約を採用しているリース会社を利用したり残価を意識したりして契約することで、もっとお得にカーリースを利用できるのではないでしょうか。
よくある質問
Q1:そもそも残存価格って何?
A:残存価格とは、契約満了時の車両の価格を指します。あくまでもみなし価格なので、車の状態やその時の中古車市場の動きなどによって実際の査定額とは差が出ることもあります。カーリースが月額料金を抑えてお手軽な価格を実現できるのは、車両価格から残存価格を引いた金額で月額料金を設定しているからなのです。
Q2:残存価格で気をつけたいことって?
A:残存価格を設定するときに気をつけたいのは、解約満了時に追加請求が発生するかもしれない点です。残価を高く設定すると月額料金は安くなりますが、契約満了時に実際の査定額との差が大きくなりすぎるとその差額を支払わなければならず、高額な追加料金を請求されることになります。
Q3:残存価格で損しないためにはどうすればいい?
A:2つあるカーリースの契約方式のうちの「クローズドエンド契約」を選ぶことです。これであれば契約満了時の差額精算は行われません。なお、定額カルモくんでは、クローズドエンド契約を取り入れているので、契約満了時の差額精算はありません。
※記事の内容は2019年7月時点の情報で執筆しています。