燃料費は、車の維持費の中でも特に大きな存在といえるでしょう。車は一般的に長期間使用するものなので、わずかな燃費性能の違いでも積み重なると大きな差につながることを考えて、車選びの際にはしっかりと実燃費まで確認しておく必要があります。
ここでは、スバル「フォレスター」の燃費について紹介しましょう。
よくある質問
Q1:フォレスターのカタログ燃費はどのくらい?
A:フォレスターは、1.8Lのガソリンターボエンジンと、「e-BOXER」と呼ばれるマイルドハイブリッドシステムの2種類のパワートレインがあります。WLTCモードカタログ燃費は、ガソリン車が13.6km/L、e-BOXERが14.0km/Lです。
Q2:フォレスターの実燃費は?
A:フォレスターの実燃費はガソリン車が11.2km/L、e-BOXERが12.3km/Lです。WLTCモードでは実燃費とカタログ燃費のあいだに1~1.5割程度は差があるのが一般的ですが、フォレスターは実燃費の数値が良くカタログ燃費との差は小さいといえるでしょう。
Q3:フォレスターとライバル車の燃費を比較すると?
A:フォレスターのライバル車といえる日産「エクストレイル」の4WD車や三菱「アウトランダー」と比較すると、フォレスターのカタログ燃費はエクストレイルを上回っていますが、アウトランダーの燃費には後れを取っています。
フォレスターのパワートレイン
フォレスターは1997年にデビューしたミドルサイズのクロスオーバーSUVです。近年日本のみならず世界的にSUV人気が高まっていますが、フォレスターはスバルの世界戦略車としてグローバルにその存在感を示してきました。
現行モデルは2018年7月に登場した5代目モデル。デビュー当初は新たに開発された2.5Lの水平対向ガソリンエンジンを採用、2018月9月にはハイブリッドシステム「e-BOXER」を搭載したグレードを追加しました。
しかし、2.5Lエンジンは2020年10月の改良で廃止され、新たに1.8L直噴ターボエンジンが登場。ターボエンジンは最上級グレード「SPORT」にのみ搭載されます。
フォレスターのカタログ燃費
フォレスターのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
Touring/ X-BREAK/ Advance | 4WD | 14.0 |
SPORT | 4WD | 13.6 |
フォレスターの実燃費
フォレスターに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、フォレスターの実燃費(2021年11月26日時点)は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | 実燃費(km/L) |
---|---|---|
Touring/ X-BREAK/ Advance | 4WD | 12.3 |
SPORT | 4WD | 11.2 |
路面の状態や運転の方法によって実燃費は変わりますが、WLTCモードにおいては1~1.5割程度実燃費が低くなるのが一般的です。
フォレスターは、いずれのグレードでもカタログ燃費と実燃費の差は小さいといえるでしょう。
フォレスターとライバル車のカタログ燃費を比較
フォレスターが分類されるミドルサイズSUVは非常に競争が激しく、ライバル車がひしめき合っている状態です。その中でも存在感が際立つ日産「エクストレイル」と三菱「アウトランダー」とフォレスターのカタログ燃費を比較してみましょう。
日産「エクストレイル」
迫力のあるタフなエクステリアと優れた悪路走破性を持ち、高い人気を誇る日産「エクストレイル」。現行モデルは高速道路においてアクセルやブレーキ、ステアリングの自動制御を行う先進運転支援技術「プロパイロット」を搭載するなど、高い安全性を有しています。
エクストレイルのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
20Xiレザーエディション | 2WD | 13.2 |
20Xi レザーエディションVセレクション | 4WD | 12.6 |
20Xi | 2WD | 12.8~13.2 |
20Xi Vセレクション | 4WD | 12.2~12.6 |
20S Vセレクション | 4WD | 13.2 |
20Xi HYBRID / 20Xi HYBRIDレザーエディション | 2WD | 15.0 |
4WD | 13.8 | |
20S HYBRID | 4WD | 13.8 |
エクストレイルの4WD車とフォレスターの燃費を比較すると、フォレスターがわずかながらエクストレイルの燃費を上回っています。
三菱「アウトランダー」
三菱「アウトランダー」は2020年にガソリンモデルの販売が終了し、以降はPHEV(プラグインハイブリッド)のみとなっています。そのため高い性能や環境性能を有しています。
アウトランダーのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
M | 4WD | 16.6 |
G/P | 4WD | 16.2 |
アウトランダーとフォレスターの比較では、アウトランダーがより低燃費を実現していることがわかります。
フォレスターの乗り心地も確認しよう
燃費性能は車選びの大切なポイントですが、快適なカーライフを実現するには乗り心地の確認も怠らないようにしましょう。ここではフォレスターの乗り心地についてご紹介します。
新プラットフォームがもたらす快適な乗り心地
現行フォレスターに新たに採用された「スバルグローバルプラットフォーム」は徹底した高剛性化と低重心化によって優れた操縦安定性とステアリング操作に対する正確性を手に入れました。
さらに振動や騒音の低減にも成功し、路面環境を問わずいつでも安定した静かで快適な乗り心地を実現しています。
ドライバーの運転負荷を減らして安全で快適な運転をサポートする機能
フォレスターにはドライバーの疲れを減らす先進装備「ツーリングアシスト」が採用されています。ツーリングアシストはアクセルとブレーキの自動制御に加えて、ステアリングも自動制御して渋滞や高速走行などのさまざまなシーンでドライバーの運転負荷の軽減に貢献するシステムです。
急ブレーキや急加速、急ハンドルのない安全で快適な乗り心地をサポートします。
フォレスターはパワートレインによる燃費差が小さい
フォレスターはカタログ燃費と実燃費の差が小さいことに加え、ガソリンモデルもマイルドハイブリッドシステムを搭載するe-BOXERと同等の低燃費を実現しています。
維持費の大半を占める燃料費を左右する燃費性能は、カタログ燃費だけでなく実燃費も併せてチェックすることをおすすめします
※この記事は2021年11月時点の情報で制作しています