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カーローンの返済額をシミュレーション!毎月の返済額や総支払額の計算方法

カーローンの返済額をシミュレーション!毎月の返済額や総支払額の計算方法
カーローンの返済額をシミュレーション!毎月の返済額や総支払額の計算方法
貯金ゼロでもマイカー持てる

カーローンに限らず、ローンの仕組みはとても複雑です。金利の計算方法や返済の仕方などによっては、最終的な支払額に大きな差が出てしまいます。そのため、ローンを組む前にはシミュレーションすることがとても大切です。カーローンの返済額のシミュレーション方法についてご紹介します。

カーローンのシミュレーションに必要な項目は?

カーローンのシミュレーションに必要な項目は?

カーローンの返済額をシミュレーションするためには、事前に決めておくべき項目があります。どのような項目が必要となるのか、順を追って詳しく解説していきます。

まず借入額を確認しよう!

借入額とは、ローンで借りている金額のことです。借入額の目安となるのは返済負担率で、毎月の返済額が月収の20%〜25%になるのが適当とされています。つまり、月収が30万円ある場合では、月々のローンの返済額はその20~25%に当たる6万〜7万5,000円の範囲に収まるようにすることで無理のない返済につながり、ローンを組む際の資格審査も通りやすくなります。

ただし、この返済負担率はカーローン以外にも別のローン(住宅ローンなど)がある場合は、その返済分も含めての割合になります。もし返済負担率が25%を超えていて、カーローン審査を通過するのが難しい場合は、頭金を準備するといった対策が必要になります。

忘れてならない金利とは?

金利とは、借り手から貸し手に支払う利息のことです。借りているお金の「使用料」と考えるといいでしょう。返済期間が長ければ、その分金利の負担も増えることになります。

新車購入のカーローンには、大きく分けて銀行系カーローンとディーラー・信販系カーローンの2種類があります。金利の面で比較した場合、一般的に低金利なのは銀行系カーローンで、金融機関によっても異なりますが、利率は平均年1.2%~4%程度です。一方、ディーラー・信販系カーローンの場合は、年3.5%~9%程度が標準とされています。

支払回数は何回がいい?

カーローンの返済期間や支払回数は、金融機関やディーラーごとに異なります。一般的には最短で半年(6回)、最長では5〜6年(60~72回)程度が目安となっています。住宅ローンなどに比べると結構短いと思われるかもしれませんが、これはもっと短い期間で車の買い替えが必要になるケースが多いためです。

カーローンでは、支払回数が多いほど毎月の支払いが安くて済みますが、支払い期間が長くなれば利息の負担も重くなり、総支払額が膨らみます。返済期間や支払回数は、カーローンでも重要なポイントです。

元利均等返済と元金均等返済はどっちがいい?

ローンを返済する方法には、一般的に「元利均等返済」「元金均等返済」「アドオン返済」の3つの種類があります。低金利の銀行系カーローンでは、主に元利均等返済と元金均等返済が用いられています。どちらの返済方法なのかによっても、カーローンのシミュレーションは違ってきます。

元利均等返済は、毎月の返済額が同じになるように返済していく方法です。元金と利息の合計額が毎月一定なので、返済の計画が立てやすいメリットがあります。しかし、当初は利息の返済の割合が多いため、元金がなかなか減っていかないというデメリットがあります。

一方、元金均等返済は毎回返済する元金は一定でも、その元金に対して利息をプラスして支払う方法です。元金の残高が少なくなるのに応じて、利息の支払いが減るのがメリットです。総支払額は元利均等返済より少なくて済むのがメリットですが、支払い当初は月々の支払額が多いというデメリットがあります。

元利均等返済と元金均等返済を比較すると、同じ返済期間であれば、元金均等返済のほうが元金の減少が早いため、総支払額を抑えることができます。

返済方式

こちらも併せてご覧ください。

カーリースと購入ってどっちがお得?シミュレーションで比較してみた!

※上記の記事では、新車を購入する場合とカーリースではどちらがお得なのか、シミュレーションして比較・解説しています。

カーローンの返済額をシミュレーションする!

カーローンの返済額をシミュレーションする!

それでは、具体的にカーローンの返済額をシミュレーションしていきます。元利均等返済と元金均等返済のそれぞれの場合など、いくつかのパターンで見ていきましょう。

基本的なカーローン返済額の計算方法は?

カーローンの基本的な返済額は、以下の計算式によって導き出すことができます。

〈基本的なカーローン返済額の計算方式〉
・利息金額 :借入金額×金利×返済年数÷2
・総返済額 :借入金額+利息金額
・月々の返済額 :(借入金額+利息金額)÷返済回数

例えば、借入額300万円で、ボーナス月の増額返済なし、返済期間5年、金利5%の場合では、総返済額と月々の返済額は次のようになります。

〈借入額300万円、返済期間5年、金利5%の場合の総返済額と月々の返済額〉
・利息金額 :300万×0.05(5%)×5年÷2=37万5,000円
・総返済額 :300万+利息37万5,000=337万5,000円
・月々の返済額 :337万5,000÷60ヵ月(5年)=5万6,250円

しかし、前にもご紹介したように、元利均等返済と元金均等返済のどちらを選択するかによって、総返済額や月々の返済額は変わってきます。次に、それぞれの返済方法での金額がどう違ってくるのかシミュレーションしてみましょう。なお、どちらも関数を用いた積算となるので、簡単には計算できませんが概ね以下のようになります。

元利均等返済のシミュレーション

同じ条件(借入額300万円、返済期間5年、金利5%)で、元利均等返済にした場合、総返済額と月々の支払金額は、次のようになります。

【1ヵ月目】5万6,613円:7月
返済元金4万4,113円 支払利息:1万2,500円
【2ヵ月目】5万6,613円:8月
支払元金4万4,297円 支払利息:1万2,316円
【3ヵ月目】5万6,613円:9月
支払元金4万4,482円 支払利息:1万2,131円

総返済額5万6,613円×60ヵ月=339万6,780円

当初の月々の返済額は元金均等方式より低いですが、減額されることなく同一の金額を支払い続けるのが特徴です。

元金均等返済のシミュレーション

次に元金均等返済では総返済額や月々の返済額はどうなるのか、シミュレーションしてみましょう。元金均等返済での月々の返済額は、以下の計算式で求めることができます。

〈元金均等返済でのカーローン返済額の計算式〉
N回目の返済額 =元金の均等返済+残額の利息
=借入金額÷返済回数+(借入金額–借入金額÷返済回数×(N–1))×金利(月利)

この計算式で用いて、300万円を金利5%、返済回数60回で借り入れした場合の総返済額と月々の支払い金額を求めると、次のようになります。

【1ヵ月目】6万2,500円:7月
300万円÷60回(60ヵ月)+(300万円-300万円/60回×(1-1))×0.05(5%)=6万2,500円
【2ヵ月目】6万2,292円:8月
300万円÷60回(60ヵ月)+(300万円-300万円/60回×(2-1))×0.05(5%)=6万2,292円

【60ヵ月目】5万0,208円:6月
300万円÷60回(60ヵ月)+(300万円-300万円/60回×(60-1))×0.05(5%)=5万0,208円
総返済額338万1,250円

このように初回の返済額が一番多く、返済が進むごとに元金が減っていくので、月々の返済額も減少していくのが特徴です。

元利均等返済と元金均等返済ではどっちがお得?

元利均等返済と元金均等返済ではどっちがお得?

さて、元利均等返済と元金均等返済では最終的にどちらがお得なのでしょうか?300万円のカーローンを金利5%、60回に分けて返済した場合の比較は以下のようになります。

〈元利均等返済と元金均等方式の総返済額(借入額300万円、返済期間5年、金利5%の場合)〉
・元利均等返済:総返済額3,39万6,780円
・元金均等方式:総返済額3,38万1,250円

このように元金均等返済のほうが、元利均等返済よりも若干安くなります。ただし、このシミュレーションはあくまで利息の返済方法を比べたものです。実際は各金融期間によって、細かい計算や端数の処理などは異なる場合があります。

むしろ、どちらの返済方法を選ぶかは、カーローンの契約当初に返済の利率を低く設定するか(元利均等返済)、返済を繰り返して利息を減らしていくか(元金均等方式)、家計への負担を考慮して運用しやすい方法を検討したほうがいいでしょう。

金利の違いによるシミュレーション

ここまでは金利の返済方法についてシミュレーションしてきましたが、次に金利の利率そのものが違うとどうなるのかについて見ていきましょう。利率の違いが総返済額にどのくらい影響するのかをシミュレーションしてみます。
銀行系カーローンなどでは、ウェブサイト上でシミュレーターを公開しています。これを利用して、設定条件をこれまで同様に借入額300万円、5年(60回)で返済するものとして算出してみます。

〈利率の違いによる総返済額(借入額300万円、返済期間5年の場合)〉

金利毎月の支払金額総支払額利息の支払総額
0.075万9,403円356万4,180円56万4,180円
0.055万6,613円339万6,780円39万6,780円
0.035万3,906円323万4,360円23万4,360円
(参照:常陽銀行「常陽マイカーローン シミュレーション」

金利が2%違うと、毎月の返済額では約3,000円、総支払額では約16万円もの差が生じます。金利は銀行系カーローンでは1%~3%、ディーラー・信販系カーローンで3%~5%、中古車ディーラーで9%を超える場合もあります。そのため、どのカーローン業者を選ぶのかによって、金利の負担に大きな差が出るものと考えたほうがいいでしょう。

よくある質問

Q1:カーローンをシミュレーションするために必要な要素は?

A:カーローンの借入額・金利・返済回数・金利の返済方式により、月々の返済額や総返済額をシミュレーションできます。

Q2:カーローンの月々の返済額はどう計算するの?

A:借入額(元金)と、それにかかる金利を加え、返済回数で割ったものが基本的な返済額です。ただし、元金均等方式か元利均等方式か、頭金やボーナス月の加算返済の有無といった細かい返済方法の違いによって、返済額も異なります。

Q3:カーローンをお得に返済するにはどうしたらいいの?

A:金利(利率)の違いによって、月々の返済額や総返済額に大きな違いが生じます。金利は銀行系カーローンとディーラー・信販系カーローンでも違うため、どのカーローン業者を選ぶのかも重要なポイントです。

カーローンのシミュレーションとともにカーリースの検討も!

カーローンの返済の仕組みは、とても複雑です。そのため、さまざまな項目をよく確認してシミュレーションするといいでしょう。しかし、もっとシンプルに手軽にマイカーを取得したい場合には、カーリースの利用もおすすめです。カーリースでは月額定額であらかじめさまざまな諸経費が組み込まれているため、料金体系が非常に明快です。カーローンを利用する前に、カーリースもぜひ検討してみてください。

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※記事の内容は2020年3月時点の情報で制作しています。

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