長期レンタカーは、まとまった期間車が必要な場合に便利なサービスです。特にマンスリーレンタカーは、一般的なレンタカーよりも割安な料金で利用できるため、1ヵ月以上車が必要な場合に有効な選択肢となるでしょう。
ただし、車の利用頻度によっては、別の方法を選んだほうがお得になる場合もあるため注意が必要です。
そこで、ファイナンシャルプランナーの伊藤真二さんの解説とともに、マンスリーレンタカーの特徴や日額レンタカーとの料金の違いなどについてご紹介します。
ファイナンシャルプランナーの伊藤真二です。マンスリーレンタカーが安い理由や日額レンタカーのほうがお得になるケースなど、賢く車を手配したいときに知っておきたい基礎知識について解説していきます。
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- マンスリーレンタカーは日額レンタカーより料金が割安な傾向
- 1ヵ月以上車が必要なときは長期レンタカー以外の方法が最適な場合も
- 月額定額でマイカーのように車を使える方法ならレンタカーよりお得
長期レンタカーを利用するならマンスリーレンタカーがお得?
レンタカー会社の中には 1ヵ月単位で車を借りられるマンスリープランを用意しているところもあります。長期的に車が必要な場合、このようなマンスリーレンタカーを利用したほうが出費を抑えられる可能性が高いでしょう。
まずは、マンスリーレンタカーの特徴やレンタル料金が割安になる理由についてご紹介します。
マンスリーレンタカーの特徴
「6時間まで」「12時間まで」「24時間まで」といったように、時間や日数に応じて料金が設定されている一般的なレンタカーに対して、1ヵ月単位で料金が決められているのがマンスリーレンタカーです。
長期的にまとまった期間車が必要な場合、一般的なレンタカーで1日ずつ延長していくよりも、割安な料金で利用することができます。
マンスリーレンタカーは、一度借りたら自宅駐車場などで車を管理しながら使えるため、例えば家族の通院などでしばらくのあいだ送迎が必要なとき、仕事で一定期間車が必要なときなど、頻繁に車を使う場合に便利です。
マンスリーレンタカーがお得な理由
マンスリーレンタカーが一般的なレンタカーよりも割安な料金になっているのは、長期貸出だからこそのメリットがレンタカー店舗側にあるからです。
一般的なレンタカーの場合、「車を貸し出す→返却してもらう→車の確認や清掃をする」といった手間が貸出しの度にかかりますが、マンスリーレンタカーなら一度貸し出してしまえば返却されるのは最短でも1ヵ月後となります。
そのあいだは、レンタカー店舗での作業が発生しないため、その分の人件費を削減することができ、結果として料金を下げることができているのです。
マンスリーレンタカーは長期間マイカーのように車を使えながらも、車庫証明が不要な点もメリットです。ただしレンタカーである以上、借りる車は「わ」や「れ」ナンバーになることは認識しておきましょう。
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長期レンタカーの1ヵ月の料金は?マンスリーレンタカーと日額レンタカーを比較
1ヵ月以上車を借りるなら、一般的なレンタカーよりもマンスリーレンタカーのほうがお得といえますが、実際に料金はいくらくらい違うのでしょうか。
ここでは、マンスリーレンタカー5社と一般的なレンタカー3社を例に、それぞれの料金を比較してみましょう。併せて、マンスリーレンタカー5社の特徴についてもご紹介します。
マンスリーレンタカーの料金目安と各社の特徴
レンタカー会社 | 1ヵ月間の料金 |
---|---|
賃貸自動車 | 54,780円~ |
業務レンタカー | 26,400円~ |
eレンタカー | 66,000円~ |
JBレンタカー | 23,940円~ |
スマイルレンタカー | 53,900円~ |
※2022年11月時点の最安料金です。
上記は2022年11月6日時点で「マンスリーレンタカー 全国対応」のキーワードで検索した際に、上位表示された個人向けレンタカー5社の1ヵ月の料金をまとめたものです。
安いレンタカー会社だと1ヵ月20,000円台から利用でき、最も高いところでも1ヵ月60,000円台となっています。
それぞれのレンタカー会社の特徴についても見ていきましょう。
賃貸自動車
出典:賃貸自動車
賃貸自動車は、格安マンスリーレンタカーというサービスを提供しており、任意保険(自動車保険)やロードサービスなどもコミコミの料金で利用できます。格安の料金設定が特徴で、普通車だと1ヵ月54,780円から利用可能です。全国対応しているため、とにかく費用を抑えたい方はチェックしてみるといいでしょう。
業務レンタカー
出典:業務レンタカー
関東、関西を中心に店舗を展開している業務レンタカーは、格安料金で1日、1週間、1ヵ月単位でのレンタカーサービスを提供しています。
車両のクラスだけでなく、年式や走行距離、傷の程度など車の状態に応じてレンタル料金が設定されているのが特徴です。早朝や深夜でも利用可能な「24時間いつでも発着サービス」も便利といえるでしょう。
eレンタカー
出典:eレンタカー
イーレンタカーは、法人・事業主向けの長期専門のレンタカーです。箱バンやアルミバン、マイクロバスなど、業務用の車種が多数そろっているため、仕事で長期的に車が必要な場合に役に立つでしょう。
有料オプションになりますが、駅やホテル、空港まで配車してもらうことも可能なので、車を取りに行ったり返却したりする手間も省くことが可能です。
JBレンタカー
出典:JBレンタカー
JBレンタカーは、1週間や1ヵ月などの中長期プランを中心に展開するレンタカーです。自社認定工場や全国の提携整備工場で整備・メンテナンス済みの安全な車両を格安の料金で貸し出しています。
マンスリー利用の場合には、自宅や会社、空港、駅などへのデリバリー配車サービスも利用することが可能です。
スマイルレンタカー
出典:スマイルレンタカー
スマイルレンタカーはウィークリー、マンスリーの利用に特化することで、格安の料金を実現しているレンタカーです。
軽乗用車や小型乗用車、軽1BOXバンなどを中心に、大型キャラバンクラスの商用車なども取り扱っています。本社のある東京を中心に、成田・羽田空港でもサービスを提供。そのほか、札幌と沖縄にも店舗を展開しています。
日額レンタカーの料金目安
レンタカー会社 | 1日の料金 | 1週間の料金 | 1ヵ月間の料金 |
---|---|---|---|
ニッポンレンタカー | 6,820円~ | 41,140円~ | 17万8,420円 |
トヨタレンタカー | 7,150円 | 43,450円 | 18万8,650円 |
ニコニコレンタカー | 3,740円 | 26,180円 | 11万5,940円 |
※2022年11月時点のウィークリー・マンスリーパックを利用しない場合の最安料金を基にした試算結果です
※1ヵ月料金は31日換算した場合の料金です
※ニコニコレンタカーはアプリ会員の場合の料金です
2022年11月6日時点で「レンタカー」のキーワードで検索した際に、上位に表示された個人向けレンタカー3社の料金をまとめたものです。
マンスリーレンタカーの料金と比べてみると、料金が安い会社同士を比べた場合は1週間程度、高い会社同士を比べた場合は10日前後で、日額レンタカーの料金が上回ります。
比べ方にもよるため一概にはいえませんが、7~10日前後がひとつの目安になるといえるでしょう。
長期にわたり車が必要な場合でも、利用頻度がどれくらいかによって、選ぶべきレンタカーサービスは変わってきます。利用頻度がそこまで高くない場合は、日額レンタカーを選んだほうがお得な場合もあるため、事前に必ずシミュレーションするようにしましょう。
別の方法なら長期レンタカーよりお得になる可能性も
1ヵ月以上車を借りる場合、基本的には長期レンタカーのマンスリープランを活用したほうが割安になりますが、そのほかにも車を準備する方法としてカーリースがあります。
場合によってはレンタカーよりもカーリースのほうが適していることもあるため、カーリースとはどのようなサービスなのか、どのくらいの料金で利用できるのかを確認しておきましょう。
カーリースとは?
カーリースとは、毎月決まった料金を支払うことで、希望する車をマイカーのように使えるサービスです。1年以上の長期にわたって利用するのが一般的ですが、中には1ヵ月から利用できるリース会社もあります。
カーリースはサポート面が充実しているのが特徴で、利用中に困ったことがあってもすぐに相談できる点が魅力です。
また、レンタカーでは貸渡用車両であることを示す「わ」や「れ」ナンバーが使用されますが、カーリースではマイカーと同じ一般ナンバーの車に乗ることができます。
カーリースは長期レンタカーよりお得?
カーリース会社 | 1ヵ月間の料金 |
---|---|
ニコリース | 29,000円~ |
ニチゴカーリース | 16,000円~ |
Honda Monthly Owner | 29,800円~ |
※2021年11月時点の最安料金です。
上記は、2022年11月6日時点で「カーリース 1ヵ月」というキーワードで検索した際に上位表示された個人向けカーリース3社の1ヵ月の料金をまとめたものです。
マンスリーレンタカーよりもさらに安い料金で利用できるリース会社もあることがわかります。より出費を抑えたい場合は、このように短期利用が可能なカーリースで最安料金のところが狙い目といえるでしょう。
短期カーリースは、利用開始時に初期費用が必要になるケースが多くあります。1ヵ月の料金自体は安くても、保証金などを準備しなければならないリース会社の場合は、トータルの出費額が膨らんでしまう可能性もあるため注意しましょう。
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長期レンタカー以外にも選択肢は複数ある
長期レンタカーに加えて、カーリースをご紹介しましたが、車を準備する方法はほかにも購入やカーシェアリングなど複数あります。
以下の表は、車が必要な期間別におすすめの方法をまとめたものです。どのくらいの期間、どれくらいの頻度で車を使うのかを考えて、自身に最も適した方法を選ぶようにしましょう。
〈利用期間別の車の利用方法〉
車が必要な期間 | 利用方法 | 適した用途 |
---|---|---|
週2~3回 | カーシェアリング・レンタカー | 病院への送迎など |
1ヵ月 | カーリース・長期レンタカー | 出張、愛車の修理時や車の買替時など |
数ヵ月から半年 | カーリース・長期レンタカー | 出張、赴任など |
1年以上 | 購入・カーリース | 出張、赴任など |
数年 | 購入・カーリース | 通勤や買い物などで常に使う |
例えば、家族がケガをして病院へ送迎することになった、車が壊れて一時的に別の車が必要になったなど、1~数ヵ月のあいだだけ車が必要になった場合は、長期レンタカーやカーリースがおすすめです。
一方、出張や赴任が決まって車が必要になった、通勤や買い物などで日常的に車を使いたいなど、1年以上の期間車が必要な場合は、購入やカーリースが最適といえます。
ただし車を購入する際には、一括購入でもカーローンを利用する場合でも初期費用が発生します。そのため、負担を抑えて車に乗り始めたい場合はカーリースがおすすめです。
車を購入する場合は、車両本体価格の1~2割程度の初期費用がかかるのが一般的です。加えて、比較的短期間で車を手放す場合は、売却や廃車手続きを行う費用や手間も発生するため、購入は特に慎重に検討する必要があります。
初期費用0円で利用できるサービスなら車が必要な期間が長引いても安心
車が必要な期間が1年以上になりそうなら、カーリースの「おトクにマイカー 定額カルモくん」がおすすめです。
ここでは、「わ」や「れ」ナンバーではない一般的なナンバーの新車に乗れる上、充実したカーライフを送ることができるサービスが満載の定額カルモくんの特徴についてご紹介します。
長期利用による車のトラブルにも備えられる
車を利用する期間が長くなると、その分車にトラブルが起きるリスクも高くなるため、メンテナンスの手間や費用が気になる方もいるでしょう。
その点、定額カルモくんなら、オプションのメンテナンスプランに加入することで、全国30,000店舗以上の大手事業者で車の整備を受けることができる上、その際にかかる費用も月々の定額料金に含めることが可能です。
また、車の知識が豊富なマイカーコンシェルジュにいつでも無料で相談ができるので、車やカーリースのことで疑問や不安があってもしっかりサポートしてもらえます。
来店不要!出張先など指定の場所まで車を届けてもらえる
定額カルモくんは、24時間365日いつでもネットで申込みが可能です。車選びや料金シミュレーション、審査の申込みなど、空き時間にスマホで簡単に手続きを進めることができるため、忙しい方にもおすすめです。
また、レンタカーを利用する際には店舗まで出向かなければならないのが一般的ですが、定額カルモくんなら自宅や指定場所まで車を届けてもらえるので、申込みから納車まで手間がかかりません。
定額カルモくんは10万人以上の申込実績があるカーリースサービスです。国産メーカー全車種全グレードから好きな新車を選ぶことができる上、料金プランを自由にカスタマイズして予算に合ったカーライフを実現することができます。
もっと詳しく定額カルモくんについて知りたい方は、早速下のバナーからチェックしてみましょう。
車を使う期間や頻度に応じて、最適なサービスを選択しよう
一定期間車が必要な場合、車を準備する方法は長期レンタカーのほかにも複数あり、車の利用頻度によっても選ぶべきサービスは変わってきます。
もし車が必要な期間が長引きそうな場合は、カーリースを利用するのもひとつの方法です。定額カルモくんであれば、初期費用0円で自家用車ナンバーの新車に乗れるため、満足度の高いカーライフを実現できるでしょう。
なお、定額カルモくんでは、事前に審査結果を確認できる「お試し審査」を無料で受けることができます。自身がどれくらいの価格帯の車に乗れるのか簡単にチェックできるため、気になる方は下のバナーより試してみてはいかがでしょうか。
たとえ審査に通っても契約する必要はないため、安心して試すことができます。お試し審査の結果は、車を準備する方法を考える上で検討材料のひとつにもなるため、気軽に申し込んでみましょう。
よくある質問
Q1:1ヵ月以上の長期利用ならマンスリーレンタカーが一番お得?
A:1ヵ月以上車を利用するなら、日額レンタカーを1日ずつ延長していくよりも、マンスリーレンタカーを利用したほうが費用を大幅に抑えることができます。ただし1ヵ月から利用できるカーリースなら、さらに出費を抑えられる可能性があります。
Q2: マンスリーレンタカーより日額レンタカーのほうが安くなるケースは?
A:車を借りる日数が少ない場合には、マンスリーレンタカーよりも日額レンタカーのほうが安くなります。レンタカー会社によって異なるので一概にはいえませんが、7日から10日前後までがひとつの目安といえるでしょう。
Q3: 車が必要な期間が長くなりそうなときはどうすればいい?
A:車が必要な期間が1年を超えそうな場合には、カーリースを検討するといいでしょう。毎月定額の料金でマイカーのように車を使える上、初期費用なしで乗り始めることができるので、購入するよりも気軽に費用を抑えて車を手配できます。
※この記事は2022年11月時点の情報で制作しています