車のローンを組むには審査が必要です。一般的に車のローン審査では、申込者がローンの借入れに対し滞りなく返済できるか「返済能力」と「社会的信用性」を重点的にチェックされるといわれていますが、具体的に審査に通らない理由にはどのようなものが考えられるのでしょうか。また、ローンが組めなければ車を持つことはできないのでしょうか。
そこで、審査に通らないおもな理由や審査に通りやすくするための対策、審査に落ちてしまったときの対処法を詳しく解説していきましょう。併せて、車のローンを組めない場合、どのような対処が可能なのかもご紹介します。
- 車のローンに通らない理由として、年収や信用情報、ほかの借入状況などいくつかの原因がある
- 適切な対策を取ることで、車のローン審査に通る可能性を高められる
- 車のローンが組めない場合でも、負担を抑えて新車に乗れる方法がある
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車のローンの審査に通らない7つの理由
車のローンを申し込んでも審査に通らない、その理由は実にさまざまです。とはいえ、車のローンの審査基準はローン会社によっても異なり、基準が明らかにされているわけでもありません。
ただ、車のローンを組むと長期間にわたって借入金を返済していくことになるため、申込者の返済能力や社会的な信用性がチェックされると考えられます。そのあたりを踏まえたうえで、審査に通らない理由は以下のように推測されます。ひとつずつ見ていきましょう。
ブラックリストに載っているから
申込者の返済能力や社会的信用性を確認するため、車のローン審査でチェックされるもののひとつが信用情報です。信用情報とは、信用情報機関に保管されている客観的な取引事実を登録した個人情報で、現在までのクレジットカードやローンの契約履歴、これまでの返済状況などが記載されています。
信用情報に、返済の遅延・延滞、債務整理などのネガティブな情報が記載されている方、いわゆるブラックリスト掲載者の場合は、返済能力や信用性の点で不安視され、車のローン審査に落ちてしまう可能性が高まります。
ほかのローンを組んでいるから
信用情報では、今現在組んでいるローン契約の数や返済状況なども明らかにされます。すでに多額のローンを組んでいる場合、また、複数のローン会社からの借入れがある場合などは、お金に困っている状態にあると判断されやすく、審査に落ちてしまうケースがあります。
返済負担率が高いから
車のローンの借入希望金額に対し、申込者に十分な返済能力があるかをチェックする指標のひとつが返済負担率です。これは、すでに組んでいるローンやクレジットカードのキャッシングなどの年間の返済額、また、今回申し込む車のローンの年間の返済額が年収に対してどのくらいの比率になるかを示すものです。
一般的に、その比率が30〜35%以下であると、収支と返済のバランスが取れている状態といわれます。一方、その範囲を大幅に超えると、返済が滞る可能性が高いと判断され、審査に落ちる傾向が高まります。
年収が低いから
車のローン審査において、年収も大切な判断基準のひとつです。極端に低い場合は審査に落ちてしまうケースがあるでしょう。
なお、一般では「年収200万円以下だと車のローンを組むのは難しい」といわれていますが、実際、年収200万円以下でも車のローンが組めたケースもあります。年収はあくまでひとつの目安であり、審査では借入金とのバランスを含め総合的に見られる傾向があることを念頭に置いておくといいでしょう。
ただし、銀行系カーローンなどでは、年収を申込条件にしているところもあるので、事前に確認するようにしましょう。
勤続年数が短いから
車のローンを組むと長期にわたり返済していくことになるため、収入の大きさだけでなく、その安定性も審査の重要なポイントになるといわれています。その収入の安定性に関わるのが、勤続年数です。
車のローン審査においては、一般的に1年以上であることが目安、3年以上の継続勤務が望ましいとされます。なお、ヘッドハンティングなどで転職された場合には、ある程度考慮される傾向があるため、審査の際にその旨を申し出るようにしましょう。
年齢が申込条件の上限に近いから
車のローンには「申込み時満20歳以上、満65歳以下」「最終返済時満80歳未満」などと年齢制限があることが一般的です。審査では申込み時点の年齢に加え、ローン完済時の年齢もチェックされます。
申込み時点で65歳を超えていると返済が長期にわたるローンの審査に通らなかったり、20歳以下だと申込み自体が認められなかったりする場合があります。
年齢制限の基準は金融機関や信販会社によって異なるため、あらかじめ利用条件を確認しておきましょう。
虚偽の申告をしているから
車のローン審査に対する不安があっても、虚偽の申告をしてはいけません。
ローンの審査では、勤務先に在籍確認がされることもあります。虚偽の申告であることが判明した時点で、車のローンは組めなくなります。申込み内容の誤記載にも気をつけましょう。
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車のローンの審査に通らないときできること
もし審査に落ちてローンが組めなかったとしても、そこで諦めてしまうことはありません。なぜ落ちてしまったのか、その理由を分析し、しっかり対策をとったうえで、再審査に臨みましょう。ここからは、そのおもな対策4つを解説します。
事故情報が消えるのを待つ
信用情報の記載は、永久に残り続けるわけではありません。その期間は金融事故の内容によって異なりますが、事故内容が解決したのち5~7年、問題なく過ごすと信用情報はクリアになります。
もう少し待てば信用情報がクリアになりそうならば、信用情報にネガティブな記録がなくなった状態で審査に臨むのが安心です。
なお、信用情報は、加盟している企業などによって、以下の3つの信用情報機関で保存されており、それぞれ情報開示することが可能です。
〈3つの信用情報機関〉
全国銀行個人信用情報センター(KSC)
日本信用情報機構(JICC)
シー・アイ・シー(CIC)
心当たりのある方は、再審査の前にチェックしておくといいでしょう。
ほかのローンを完済する
再審査の前には、再度、返済負担率を算出し、そのバランスを見直すようにしましょう。返済負担率を健全な範囲に下げる必要がある際に有効は方法のひとつが、すでにあるローンを完済することです。
なお、完済が難しい場合は、無理のない範囲で繰り上げ返済を行うことで、利息分を減らせる可能性もあります。
仮審査を受けて自身の状況を把握する
カーローンの仮審査を受けることで、審査に通過する可能性はあるか、借入可能額はどれくらいかの目安を確認できます。ただし、仮審査は本審査の結果を保証するものではない点に注意が必要です。
信用情報には仮審査に申し込んだ履歴は残りますが、合否までは記録されないため、気になる方は目星をつけた数社で仮審査を受けるといいでしょう。
買おうとしている車の価格を下げる
返済負担率を下げるために、車のローンの借入希望金額を下げることも有効です。そのために「購入希望の車を安いものに変える」「車のグレードを下げる」などの方法があります。
なお、頭金を用意することでも、借入金額を抑えることが可能です。一般的に頭金は、車両本体価格の20〜30%が相場といわれています。
転職を控えるか勤続1年以上になるのを待つ
審査前や審査期間中の転職・退職も、審査に落ちる理由のひとつと考えられます。
また、転職間もない方は「収入の安定性が低い」と審査で不利になることがあるため、審査前の転職や退職は控えるか、勤続年数が1年を超えてから申し込むことで、カーローンを利用できる可能性が高まるでしょう。
連帯保証人を立てる
収入が不安定、未成年であるなど自身の属性で審査の通過が難しい場合は、安定した収入のある連帯保証人を立てることで審査に通る可能性があります。
連帯保証人は契約者が支払いを続けることが困難になったとき代わりに返済義務を負う方のことで、家族や親戚などの親族に依頼することが一般的です。
別のローン会社を利用する
ひとことで車のローンといっても、ローンの種類により審査の難度は異なります。基準が厳しいとされる銀行系ローンの審査に落ちた方でも、難度が比較的低いとされる自社ローンなどを選べば、審査に通りやすい可能性があります。
家族名義でローンを組む
家族間で共有する車であれば、家族名義でローンを組むことも検討してみましょう。たとえば「夫婦で使用する車を夫名義のローンで購入」「子供がまだ大学生のため、子供がおもに使う車だが親名義でローンを組んだ」などのケースでは、一般的に問題ないとされる場合も多く見られます。
ただし、上記の場合はあくまでも「共同で使用する」ことが前提です。まったく利用しない車のローンを代理で申し込むことは「名義貸し」といって、家族間であっても罪に問われる可能性があります。
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審査に通りやすいのは?車のローンの種類と難度
車のローンには、いくつかの種類があり、それぞれ審査の難度や金利の相場が異なります。
どのローンでも、審査ではおもに「最後まで滞りなく返済できるかどうか」を見られる点は変わりませんが、審査基準はローン会社によって異なります。車のローンを組めないときは、ローンの種類や会社を見直すことで審査に通過することもあります。
ローンの種類にはおもに次のようなものがあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
銀行系ローン
銀行系ローンとは、銀行や信用金庫などの金融機関が提供するマイカーローンのことです。
金利が1~4%程度と低い半面、信用情報の照会があるためほかのローンよりも審査が厳しいとされます。また、審査自体にも期間と手間がかかる傾向があります。
ディーラーローン
ディーラーローンとは、自動車メーカーと販売に関する契約を結んだディーラーが、信販会社やクレジットカード会社などと提携して提供するローンのことです。おもに新車を購入するときに利用されます。
ディーラーローンは金利相場が4~8%とされ、銀行系のマイカーローンに比べると高いことがほとんど。一方、審査は信用情報の照会があるものの、銀行系ローンより通りやすいとされています。
自社ローン
自社ローンは「ローン」と呼ばれているものの、厳密にはローンではありません。車の購入代金を中古車販売店などに立て替えてもらい、分割で返済する支払方法です。
審査では信用情報の照会がないケースが多く、販売店が自社で設けた基準で行うため、一般的な審査に不安のある方でも自社ローンなら審査に通る可能性があります。
金融商品ではないので金利はありませんが、車両本体価格の10~20%程度の手数料や保証料が上乗せされることが多くあります。また、利用できるのがおもに中古車に限定されるデメリットもあります。
車のローンが組めなかった方の体験談
車のローンが組めない理由はさまざまですが、どうすれば車を持てるのでしょうか。実際に車のローン審査に落ちた経験がある方の体験談*をご紹介しましょう。
銀行のカーローンに申し込みましたが、収入に対して購入金額が大きかったためかローンを組めませんでした。半年くらい経って、ほかの借入れをなくし、購入金額を下げて再度申し込んだところ、トヨタ「アルファード」を購入できて安心しました。
銀行系ローンもディーラーローンも申し込んで、組めませんでした。安定した職に就いていなかったからかなと思います。仕事を始めて、半年ほど経ってから再度申し込んだら、カーローンを組むことができました。返済はたいへんですが、車を購入できて移動が楽になりました。
まずは仮審査に通過しておくほうが本審査に通りやすいと聞いたので、仮審査を受けました。その後、借入希望額を調整して本審査に申し込みましたが、過去に滞納履歴があったためなのか組めませんでした。結局、収入を上げて、もっと安い車種でローンを組みました。
仮審査に通り、借入希望額を少し下げましたが本審査で落ちました。ほかにもローンがあったことや、仕事を始めてからの期間が短かったことが影響したのかなと思います。ほかの車種に変更して申し込みましたが、車を買うことはできませんでした。
このように、最終的に車を持てなかった方がいる一方で、車のローン審査に一度落ちても、年収を上げるなどの対策をとって再審査で通った方もいます。どのような対処法があるかについては、次項以降で詳しくご紹介しましょう。
*チャット調査ツール「Sprint」にて、2023年2~3月に「車のローン審査に落ちた経験のある方」を対象として行ったインターネット調査を基に、カルモマガジン編集部がまとめています
ローンを組めなかった方が車を手に入れるには
再審査でも審査に通らなかった場合は、ローンを組まずに車に乗る方法も検討しましょう。ここからは、そのいくつかの方法を紹介します。
自社ローンの審査に申し込む
マイカーローンには銀行系カーローンやディーラーローン、自社ローンなどの種類があり、一般的にその順に審査の難易度が高いといわれています。銀行系カーローン、ディーラーローンに落ちてしまった方は、より審査のハードルが低い自社ローンを試してみるのもひとつの方法です。
なお、自社ローンは厳密にいえば、金融商品ではなく、車の販売店が独自に設けている支払い方法になります。そのため、金利・利息はかからないものの、金利相当分の手数料が上乗せされ、結果、支払総額が膨らんでしまう傾向があります。
現金一括払いで購入する
ローンを組めないときは、車を現金一括払いで購入するのもひとつの手段です。
新車では難しくても、中古車であれば現金一括購入でも手が届く可能性があります。ローンを組めるようになるまでと割り切って、安い中古車を購入することも視野に入れるといいでしょう。
中古車を購入する
中古車であれば新車よりも価格を抑えられる分、ローンの借入希望額を減らすことができます。
ただし、中古車は購入後に不具合が見つかり思わぬ出費が発生することもあるので、信頼できる販売店を選んで、気になることは購入前に確認したり、保証がある販売店を選んだりすることが大切です。
カーリースを利用する
月額料金を支払うことでマイカーのように車を利用できるカーリースも、近年、広く注目されています。カーリースにも審査がありますが、一般的な車のローンに比べて審査のハードルが低い傾向があり、審査に不安がある方、マイカーローンの審査に落ちてしまった方の利用実績も豊富です。
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ひとまず仮の車種で試しておけば、審査通過後に車種やプランの変更はもちろん、キャンセルも可能です。気軽に試してみましょう。
車のローンに通らない方でも、負担を抑えて新車に乗れる方法
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業界最安水準*のため審査対象となる年間の利用金額を抑えやすく、車のローン審査に落ちてしまった方の利用実績も豊富。国産全車種の新車から車を選べるため、車の購入と同様に希望の車種に乗りやすいのもポイントです。
カーリースがローンよりも審査に通りやすいといわれる理由
カーリースがローンよりも審査に通りやすいといわれるのは、車両本体価格から契約満了時の車の想定価格(残価)を差し引いた額が対象となるからです。同じ車種を選ぶ場合でも、ローンより審査対象の金額が抑えられるため、ローンを組めない方でも審査に通る可能性があるのです。
また、車のローンの返済期間は5~7年程度となることが多いのに対し、定額カルモくんは最長11年までの長期契約で月々の支払いを抑えやすいのが特徴です。審査対象額に加え、返済負担率も下げやすいことから、審査に通りやすいといえるのです。
車のローンは組めなかったけれど新車に乗れた!利用者の声
車のローンの審査に落ちた経験があっても、カーリースの審査には通ったという例はあります。ここでは、「定額カルモくん」利用者の声をいくつかご紹介しましょう。
以前に携帯電話料金を払い忘れていたのが影響したみたいで、車のローン審査に通らなかったんです。そこでカーリースにしてみようと。調べていくといろいろなリース業者があって、審査の難度も違うことがわかり、審査に通るかもしれないといわれた定額カルモくんに申込みを決めました。問い合わせた際のスタッフの方の受け答えもクリアで、安心できました。無事審査に通って希望の車種の新車にも乗れたので、満足しています。
過去にクレジットカードの支払いが遅れたせいか、車のローン審査に落ちたことがあります。だから、自分にはローンは難しいと思っていました。そんなときに知り合いに相談したら、カーリースをすすめられたんです。以前は中古車を利用していましたが、カーリースにしたことで固定費が大きく増えたという感じはないし、ずっと同じ金額を支払えばいいので無理なく利用できています。
何度か車のローン審査を受けてもダメだったので、カーリースの審査も難しいと思っていました。でも、定額カルモくんに相談したら、「審査を受けてみましょうよ」と言ってもらえたんです。ダメ元だったので、審査に通って驚きました。カーリースは維持費などが全部コミコミで月額料金が一定なので、大きな出費の不安がなくていいですね。
3人とも乗りたかった車に乗ることができて満足しているのが伺えます。また、維持費を月額料金に含め、定額化できるといったカーリースならではの仕組みや、契約前からスタッフに無料で相談できる充実したサポート体制なども、それぞれのカーライフにマッチしていたようです。
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*文末の制作日における調査結果に基づく。調査概要はコンテンツポリシー参照
よくある質問
車のローンに通らない理由は?
A:車のローン審査に通らない理由としては、年収が低いことや、車のローン以外の借入れが多いことなどが挙げられます。非正規雇用者や、債務整理経験者、勤続年数が1年未満の方なども審査では不利な傾向があります。車のローン審査に通らない理由についてはこちらをご覧ください。
車のローンが組めないときは何をやればいい?
A:再審査の対策として、借入希望額を下げる、頭金を用意する、ほかの借入れを完済する、信用情報から金融事故の記録が消えるまで待つなどが挙げられます。再審査のための対策についてはこちらをご覧ください。
車のローンに通らない場合、車に乗るのをあきらめるしかない?
A:車を一括購入する、審査難度が低い傾向がある自社ローンを活用するなどの方法も検討しましょう。近年は、月々分割払いで車に乗れるカーリースも人気です。実際に車のローンに落ちたものの、カーリースで新車に乗れたという方もいらっしゃいます。
※この記事は2024年7月1日時点の情報で制作しています